サーガ
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サーガ(古ノルド語: Sága。綴りは他にSagaとも)は、北欧神話に登場するアース神族の女神である。フリッグと同一人物ではないかとも考えられているが詳細は不明[1]。その名前は「何かを見る」あるいは「知らせるもの」を意味するのではないかといわれている。彼女の存在は『グリームニルの言葉』の中で言及されている[2]。
Sökkvabekkr heitir inn fjórði, |
Sökkvabekk the fourth is named |
セックヴァベックは第4の所の名であり |
Grímnismál 7, Guðni Jónsson's edition | Grímnismál 7, Thorpe's translation | 『グリームニルの言葉』第7連 |
セックヴァベック (Sökkvabekkr) とは「沈んだ長椅子の広間」という意味である。
また彼女の名は『スノッリのエッダ』の『ギュルヴィたぶらかし』第35章にも見られ、女神の中ではフリッグに次いで2番目に偉いとされている[3]。
『エッダ 古代北欧歌謡集』[1]によると、サーガは巫女であり、またスカルド詩によく登場するという。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『エッダ 古代北欧歌謡集』、V.G.ネッケル他3人編、谷口幸男訳、新潮社、1974年7月25日、第3刷、ISBN 978-4-10-313701-6。