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ジョシュ・レディック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョシュ・レディック
Josh Reddick
ヒューストン・アストロズ時代
(2018年9月29日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ジョージア州サバンナ
生年月日 (1987-02-19) 1987年2月19日(37歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2006年 MLBドラフト17巡目
初出場 2009年7月31日
年俸 $13,000,000 (2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ウィリアム・ジョシュア・レディックWilliam Joshua Reddick, 1987年2月19日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州サバンナ出身の元プロ野球選手外野手)。右投左打。愛称はレッド・ダウグ[2]

経歴

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プロ入りとレッドソックス時代

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ボストン・レッドソックス時代
(2011年7月20日)

2006年MLBドラフト17巡目(全体523位)でボストン・レッドソックスから指名され、プロ入り[3]

2009年7月31日にメジャーに初昇格すると、同日のボルチモア・オリオールズ戦の9回にロッコ・バルデッリの代打としてメジャーデビュー。クラ・メレディスの前に凡打に倒れる。翌日、デビッド・ヘルナンデスからメジャー初安打となる二塁打を放ち、初のマルチ安打も記録。

8月2日にブライアン・バス英語版から左翼スタンドにメジャー初本塁打を放つ。デビュー3試合目での本塁打は、レッドソックスでは1969年ビリー・コニグリアロ英語版以来の記録だった。

8月5日にブルペン補充のために昇格するビリー・トレーバー英語版ロースターを空けるために降格するが、翌日、バルデッリの故障者リスト入りに伴い、再びメジャーに昇格した。しかし、以降は結果を残すことができず8月16日にマイナーに再降格。その後、セプテンバー・コールアップによってメジャー再昇格した。

アスレチックス時代

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オークランド・アスレチックス時代
(2015年5月25日)

2011年12月28日にライアン・スウィーニーアンドリュー・ベイリーとのトレードで、マイルズ・ヘッドラウル・アルカンタラと共にオークランド・アスレチックスへ移籍した[4]

2012年は5月に月間10本塁打を放つなど序盤から打撃好調で、チームの中心選手に成長した。後半戦は打率を下げたが、最終的にチーム最多の32本塁打を放ち、チームの地区優勝に貢献した。オフにゴールドグラブ賞右翼手部門)を初受賞した。

2013年、アメリカのプロレス団体であるWWE所属のレスラーダニエル・ブライアンTwitter上で「自分こそがヒゲの王者だ」と主張し、ヒゲをかけて対戦を呼びかけた。それに対しレディックが対戦を表明したため、ファン投票により勝敗が決まり敗者が年末にヒゲを剃る事が決まった[5]。ヒゲではなく野球の方では、開幕して間もなく守備時に手首を痛め[6]、その影響でパワーが低下。114試合に出場したが、打率.226、12本塁打に終わった。

2014年2月16日にアスレチックスと270万ドルの1年契約に合意した[7]。この年は109試合に出場し、打率を.264まで上昇させたが、2年連続で12本塁打に終わった。また、自己ベストとなる7三塁打を放った。オフには、ビリー・バトラーが入団したため背番号が「22」に変更となった[8]

2015年1月17日に球団と年俸調停を回避し1年契約410万ドルで契約を結んだ[9]。この年は3年ぶりに大きな離脱なくシーズンを過ごし、自己2位の149試合に出場して規定打席に達した。打撃では、打率.272、20本塁打、77打点という成績を残した。同様に2012年と比し、三振を激減させた。走塁面では成功率83%で10盗塁を決めた。これで、通算盗塁成功率は80%となった。

ドジャース時代

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ロサンゼルス・ドジャース時代
(2016年10月22日)

2016年8月1日にジャレル・コットングラント・ホームズ英語版フランキー・モンタスとのトレードで、リッチ・ヒルと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[10]。オフの11月3日にFAとなった[3]

アストロズ時代

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2016年11月17日にヒューストン・アストロズと4年総額5200万ドルの契約を結んだ[11]

2017年は外野のスタメン格として132試合に出場。5月以外の月はいずれも月間打率.290以上、特に6月と9月はそれぞれ4割近い打率を残すなどシーズンを通して打撃好調だった。合計ではリーグ5位の打率.314、13本塁打、82打点で、自身初の打率3割超えを記録。出塁率、長打率もキャリアハイだった。また、苦手としていた対左投手に対しても、この年は打率.315と対右投手よりも高い打率を残した。

2020年オフの10月28日にFAとなった[12]

ダイヤモンドバックス時代

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2021年4月12日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ。5月20日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[13]。8月5日にDFAとなり、9日に自由契約となった[14][15]

メッツ傘下時代

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2021年8月11日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだ[16]。移籍後は傘下のAAA級シラキュース・メッツでプレーしていたが11試合で打率.182と振るわず、8月29日に自由契約となった[17]

メキシカンリーグ時代

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2022年2月9日にメキシカンリーグモンクローバ・スティーラーズと契約した[18]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2009 BOS 27 62 59 5 10 4 0 2 20 4 0 0 0 0 2 0 1 17 0 .169 .210 .339 .549
2010 29 63 62 5 12 3 1 1 20 5 1 0 0 0 1 0 0 15 1 .194 .206 .323 .529
2011 87 278 254 41 71 18 3 7 116 28 1 2 0 4 19 1 1 50 1 .280 .327 .457 .784
2012 OAK 156 673 611 85 148 29 5 32 283 85 11 1 1 4 55 8 2 151 15 .242 .305 .463 .768
2013 114 441 385 54 87 19 2 12 146 56 9 2 1 7 46 1 2 86 4 .226 .307 .379 .686
2014 109 396 363 53 96 16 7 12 162 54 1 1 0 3 28 0 1 63 3 .264 .316 .446 .763
2015 149 582 526 67 143 25 4 20 236 77 10 2 1 2 49 1 0 65 7 .272 .333 .449 .781
2016 68 272 243 33 72 11 1 8 109 28 5 0 0 1 28 5 0 34 7 .296 .368 .449 .816
LAD 47 167 155 20 40 6 0 2 52 9 3 3 0 0 11 0 0 22 1 .258 .307 .335 .643
'16計 115 439 398 53 112 17 1 10 161 37 8 3 0 1 39 5 0 56 8 .281 .345 .405 .749
2017 HOU 134 540 477 77 150 34 4 13 231 82 7 3 1 12 43 1 0 72 9 .314 .363 .484 .847
2018 134 487 433 63 105 13 2 17 173 47 7 2 1 2 49 3 0 77 9 .242 .318 .400 .718
2019 141 550 501 57 138 19 3 14 205 56 5 2 1 9 36 1 0 66 9 .275 .319 .409 .728
2020 56 210 188 22 46 11 1 4 71 23 1 0 0 1 20 0 0 42 5 .245 .316 .378 .693
2021 ARI 54 158 151 15 39 11 0 2 56 21 0 0 0 1 6 0 0 31 4 .258 .285 .371 .656
MLB:13年 1305 4879 4408 597 1157 219 33 146 1880 575 61 18 6 46 393 21 7 791 75 .262 .321 .426 .747
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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一塁(1B) 左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)
















































2009 BOS - 12 20 0 0 0 1.000 2 1 0 0 0 1.000 10 9 0 1 0 .900
2010 - 6 9 0 0 0 1.000 6 16 0 0 0 1.000 15 12 1 0 0 1.000
2011 - 21 36 1 1 0 .974 3 6 0 0 0 1.000 56 103 4 4 1 .964
2012 OAK - - 14 35 1 1 0 .973 136 275 14 5 3 .983
2013 - - - 113 244 9 5 3 .981
2014 - - 1 2 0 0 0 1.000 107 193 5 5 2 .975
2015 - - 1 1 0 0 0 1.000 143 257 6 5 1 .981
2016 - - - 68 126 5 2 1 .985
LAD - - - 42 79 3 4 0 .953
'16計 - - - 110 205 8 6 1 .973
2017 HOU 1 2 0 0 0 1.000 48 42 1 1 0 .977 11 12 0 1 0 .923 102 141 5 3 0 .980
2018 - 43 41 1 0 1 1.000 - 111 168 8 0 1 1.000
2019 4 4 0 1 0 .800 29 18 2 0 0 1.000 9 11 0 0 0 1.000 119 202 2 4 1 .981
2020 - - - 50 89 1 2 0 .978
2021 ARI - 1 2 0 0 0 1.000 4 7 0 0 0 1.000 36 60 2 1 0 .984
MLB 5 6 0 1 0 .857 160 168 5 2 1 .989 51 91 1 2 0 .979 1108 1958 65 41 13 .980
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 各年度の太字年ゴールドグラブ賞受賞

表彰

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背番号

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  • 68(2009年)
  • 39(2010年 - 同年途中)
  • 46(2010年途中 - 同年終了)
  • 16(2011年 - 2014年)
  • 22(2015年 - 2016年途中、2017年 - 2021年)
  • 11(2016年途中 - 同年終了)

脚注

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  1. ^ Josh Reddick Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年11月25日閲覧。
  2. ^ Astros Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月2日閲覧
  3. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2016年11月25日閲覧
  4. ^ Ian Browne (2011年11月28日). “Red Sox acquire closer Andrew Bailey from A's in five-player trade” (英語). MLB.com. 2016年11月25日閲覧。
  5. ^ [1] WWEのブライアンとMLBのレディックがヒゲ対決 WWE Japan
  6. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、195頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  7. ^ Jane Lee (2014年2月16日). “Reddick agrees to one-year deal with A's” (英語). MLB.com. 2016年11月25日閲覧。
  8. ^ Butler brokers deal to acquire No.16 from Reddick”. CSNBAYAREA.com. COMCAST SPORTSNET BAY AREA L.P. (2014年11月19日). 2014年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月25日閲覧。
  9. ^ Jane Lee (2015年1月17日). “A's lock up five players on 1-year contracts” (英語). MLB.com. 2015年1月19日閲覧。
  10. ^ “ドジャース、アスレチックスからR.ヒルとJ.レディック獲得”. ISM. Yahoo! JAPAN. (2016年8月2日). オリジナルの2016年8月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20160806162806/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00000211-ism-base 2016年11月25日閲覧。 
  11. ^ “アストロズがマー君女房のマキャン捕手獲得”. 日刊スポーツ. (2016年11月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/1739674.html 2016年11月25日閲覧。 
  12. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月17日閲覧。
  13. ^ Diamondbacks Select Josh Reddick, Designate Yoan Lopez” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年5月21日閲覧。
  14. ^ Diamondbacks Designate Josh Reddick For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年8月30日閲覧。
  15. ^ Diamondbacks Release Josh Reddick” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年8月30日閲覧。
  16. ^ Mets To Sign Josh Reddick” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年8月30日閲覧。
  17. ^ Mets Release Josh Reddick” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年8月30日閲覧。
  18. ^ ¡AHORA ES JOSH REDDICK! ACEREROS SIGUE REFORZÁNDOSE” (スペイン語). Acereros.com.mx (2022年2月9日). 2022年2月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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