スキルヴィング
スキルヴィング | ||||||
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第30回青葉賞 | ||||||
欧字表記 | Skilfing[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2020年3月25日[1] | |||||
死没 | 2023年5月28日(3歳没) | |||||
抹消日 | 2023年5月28日[2] | |||||
父 | キタサンブラック[1] | |||||
母 | ロスヴァイセ[1] | |||||
母の父 | シンボリクリスエス[1] | |||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | |||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||
馬主 | (有)キャロットファーム[1] | |||||
調教師 | 木村哲也(美浦)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 5戦3勝[1] | |||||
獲得賞金 | 7402万3000円[1] | |||||
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スキルヴィング(欧字名:Skilfing、2020年3月25日 - 2023年5月28日)は、日本の競走馬[1]。2023年の青葉賞の勝ち馬である。
馬名の意味は、北欧神話の主神オーディンの別称。高座につくものの意。母名より連想[2]。
戦績
[編集]2022年10月15日、東京競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝2000m)で、クリストフ・ルメールを背にデビューし2着。1か月後、再びルメールとのコンビで同競馬場・同距離の2歳未勝利戦に出走し、初勝利を収めた。
2023年となり3歳シーズンは2月5日の1勝クラス・ゆりかもめ賞より始動し、2連勝を達成。
次走は初の重賞挑戦で4月29日に東京競馬場で行われた青葉賞に出走。中団の後方をリズムよく追走してじっくりと脚を溜め、直線で抜け出し内で食い下がっていたハーツコンチェルトに1/2馬身差をつけゴール。3連勝での重賞初制覇を飾ると共に、ダービーの優先出走権を手にした[3][4][5]。
5月28日の東京優駿では1枠2番に入り、単勝4.5倍の2番人気に支持される。レースは中団からやや後方よりで運び、3コーナーから前に並びかけるも、直線で反応せず、ブービーから3秒離された最下位17着(18頭立てのレースだったが、ドゥラエレーデがスタート直後に躓き、鞍上の坂井瑠星が落馬し競走中止)で敗れた[6]。その後、ゴールを過ぎルメールが下馬した直後によろめいて第1コーナー付近で倒れ込み、死亡した。JRAによる公式発表ではレース中に急性心不全を発症したものとされた[7][8]。
スキルヴィングの死亡を受けて、管理する木村哲也調教師は「馬は一生懸命に走り、頑張ってくれました。おそらく長く苦しまずに天に旅立ったのだと思います。期待の大きな馬で、ダービーだけでなく、この先もと思っていただけにとても残念ですし、胸が苦しいですが、天国で幸せに過ごしてくれることを心から願っています」とコメントした[9]。また、全てのレースでコンビを組んだルメールも自身のInstagram投稿で「今日、Skilfingを失ったことは残念です。素敵な馬で、みんなに惜しまれるでしょう」と投稿している[10]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[11]およびnetkeiba.com[12]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2022.10.15 | 東京 | 2歳新馬 | 芝2000m(良) | 11 | 7 | 9 | 4.8 (2人) | 2着 | 2:02.0(33.5) | 0.0 | C.ルメール | 55 | ヒシタイカン | 524 | |
11.19 | 東京 | 2歳未勝利 | 芝2000m(良) | 14 | 5 | 7 | 1.7 (1人) | 1着 | 2:00.3(33.2) | -0.5 | C.ルメール | 55 | (ユイノオトコヤマ) | 524 | |
2023. 2. 5 | 東京 | ゆりかもめ賞 | 1勝 | 芝2400m(良) | 10 | 7 | 8 | 1.5 (1人) | 1着 | 2:24.8(34.0) | -0.5 | C.ルメール | 56 | (サヴォーナ) | 524 |
4.29 | 東京 | 青葉賞 | GII | 芝2400m(良) | 15 | 6 | 11 | 1.7 (1人) | 1着 | 2:23.9(34.1) | -0.1 | C.ルメール | 56 | (ハーツコンチェルト) | 524 |
5.28 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 1 | 2 | 4.5 (2人) | 17着 | 2:30.3(38.5) | 5.1 | C.ルメール | 57 | タスティエーラ | 520 |
血統表
[編集]スキルヴィングの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系(ヘイロー系) |
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父 キタサンブラック 2012 鹿毛 北海道日高町 |
父の父 ブラックタイド2001 黒鹿毛 北海道早来町 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ウインドインハーヘア | Alzao | |||
Burghclere | ||||
父の母 シュガーハート2005 鹿毛 北海道門別町 |
サクラバクシンオー | サクラユタカオー | ||
サクラハゴロモ | ||||
オトメゴコロ | *ジャッジアンジェルーチ | |||
*テイズリー | ||||
母 ロスヴァイセ 2011 黒鹿毛 北海道安平町 |
*シンボリクリスエス 1999 黒鹿毛 アメリカ |
Kris S. | Roberto | |
Sharp Queen | ||||
Tee Kay | Gold Meridian | |||
Tri Argo | ||||
母の母 ヴァイスハイト2004 青鹿毛 北海道早来町 |
アドマイヤベガ | *サンデーサイレンス | ||
ベガ | ||||
*ソニンク | Machiavellian | |||
Sonic Lady | ||||
母系(F-No.) | (FN:B3) | |||
5代内の近親交配 | サンデーサイレンス:3×4 Hail to Reason:5×5 Lyphard:5×5(父内) |
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出典 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “スキルヴィング”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年5月28日閲覧。
- ^ a b “競走馬情報 - スキルヴィング”. www.jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2023年5月28日閲覧。
- ^ “【青葉賞結果】スキルヴィングが人気に応えて3連勝”. netkeiba.com. (2023年4月29日) 2023年4月29日閲覧。
- ^ “【青葉賞】スキルヴィングが直線堂々と抜け出す!3連勝でダービー切符獲得”. サンケイスポーツ. (2023年4月29日) 2023年4月29日閲覧。
- ^ “スキルヴィングが3連勝!ルメール騎手「ダービーではトップコンディションになる」/青葉賞”. 日刊スポーツ. (2023年4月29日) 2023年4月29日閲覧。
- ^ “日本ダービー(G1) 結果・払戻 | 2023年5月28日 東京11R レース情報(JRA)”. netkeiba.com. 2023年5月28日閲覧。
- ^ 開催競馬場・今日の出来事(5月28日(日曜)) - JRAニュース(日本中央競馬会)2023年5月28日
- ^ "【日本ダービー】2番人気スキルヴィング、入線後に倒れ死亡…ルメールが心配そうになでるシーンも". Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. 28 May 2023. 2023年5月28日閲覧。
- ^ 【日本ダービー】スキルヴィングがレース直後に急死 倒れ込んで微動だにせず 急性心不全発症 - デイリースポーツ online 2023年5月29日
- ^ 「スキルヴィングは素敵な馬」天に召された“相棒”へ、ルメール騎手が哀悼の意。悼む声止まず「悲しすぎる」【日本ダービー】 - THE DIGEST 2023年5月29日
- ^ “スキルヴィング 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月28日閲覧。
- ^ “スキルヴィングの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年5月28日閲覧。
関連項目
[編集]- サチカゼ - 1961年秋の天皇賞にて、心臓麻痺が原因でレース直後に死亡。