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ダイタクリーヴァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダイタクリーヴァ
欧字表記 Daitaku Riva[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1997年3月24日[1]
死没 2017年8月31日(20歳没)
登録日 1999年9月30日
抹消日 2002年6月14日
フジキセキ[1]
スプリングネヴァー[1]
母の父 サクラユタカオー[1]
生国 日本の旗 日本北海道平取町[1]
生産者 雅牧場[1]
馬主 (有)太陽ファーム[1]
調教師 橋口弘次郎栗東[1]
厩務員 甲斐正文[2]
競走成績
生涯成績 19戦7勝[1]
獲得賞金 4億243万9千円[1]
勝ち鞍
GII スプリングS 2000年
GIII シンザン記念 2000年
GIII 鳴尾記念 2000年
GIII 京都金杯 2001年・2002年
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ダイタクリーヴァ(欧字名:Daitaku Riva1997年3月24日 - 2017年8月31日)は、日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2000年スプリングステークスシンザン記念鳴尾記念2001年2002年京都金杯

半弟は中長距離重賞で活躍し重賞3勝のダイタクバートラム、伯父にマイルチャンピオンシップを2勝したダイタクヘリオスがいる。

戦績

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デビューは1999年の11月で、安藤勝己を鞍上に勝利を挙げる。このときの2着馬はエイシンプレストンであった。次走の白菊賞(500万下条件戦)は2着だったものの、北九州3歳ステークス(平年開催では中京3歳ステークスにあたる)に勝利すると、明けて2000年シンザン記念スプリングステークスと3連勝を飾る。そして皐月賞では単勝1番人気に支持されるもエアシャカールクビ差2着に敗れる。一度はNHKマイルカップに進むと発表されたが最終的に東京優駿(日本ダービー)に出走。2番人気に支持されたが、距離延長でまったく動けず12着と初めての惨敗を喫した。

秋はマイル路線に目標を定め、富士ステークスで3着のあと、マイルチャンピオンシップに駒を進めるが、当日のレースで主戦騎手高橋亮が落馬負傷。急遽安藤勝己への乗り替わりが発表されてから、急に人気が上がり最終的に1番人気となる珍事もあった。レースでは最短距離を通り内から抜け出したが、ゴール前でアグネスデジタルの強襲に遭い2着惜敗。次走の鳴尾記念では松永幹夫に乗り替わって勝利。2001年の京都金杯ではアグネスデジタルに雪辱を果たすが、次走の中山記念で3着に敗れ、のちに左前脚の骨折が発覚する。

復帰した同年の秋は前年と同じローテーションで臨み、河内洋を鞍上に迎え、まず富士ステークスで2着。マイルチャンピオンシップでは1番人気に推されるが、スタートで出遅れ、第4コーナーも大外を回るロスが響き9着と惨敗。鳴尾記念では武豊の騎乗で2着に入り、翌2002年の京都金杯を史上初となる連覇で勝利する。しかしその後は精彩を欠き、安田記念17着惨敗後、レース中に屈腱を断裂していたことが発覚し、引退を余儀なくされた。

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1999.11.06 京都 3歳新馬 13 02.9(1人) 01着 安藤勝己 54 芝1600m(良) 1.35.2 (34.8) -0.7 エイシンプレストン
0000.11.21 京都 白菊賞 500万下 12 02.0(1人) 02着 藤田伸二 54 芝1600m(良) 1.35.5 (36.6) -0.3 ロスマリヌス
0000.12.19 小倉 北九州3歳S OP 12 01.7(1人) 01着 高橋亮 54 芝1800m(良) 1.50.1 (34.9) -0.2 (チタニックオー)
2000.01.09 京都 シンザン記念 GIII 15 02.0(1人) 01着 高橋亮 55 芝1600m(良) 1.35.4 (35.0) -0.5 (チタニックオー)
0000.03.19 中山 スプリングS GII 16 01.8(1人) 01着 高橋亮 56 芝1800m(良) 1.49.1 (36.2) -0.1 (パープルエビス)
0000.04.16 中山 皐月賞 GI 18 03.3(1人) 02着 高橋亮 57 芝2000m(稍) 2.01.8 (35.8) -0.0 エアシャカール
0000.05.28 東京 東京優駿 GI 18 04.8(2人) 12着 高橋亮 57 芝2400m(良) 2.28.4 (37.7) -2.2 アグネスフライト
0000.10.21 東京 富士S GIII 16 07.3(4人) 03着 高橋亮 56 芝1600m(良) 1.34.1 (35.1) -0.2 ダイワカーリアン
0000.11.19 京都 マイルCS GI 18 04.8(1人) 02着 安藤勝己 55 芝1600m(良) 1.32.7 (34.6) -0.1 アグネスデジタル
0000.12.10 阪神 鳴尾記念 GIII 16 01.7(1人) 01着 松永幹夫 56.5 芝2000m(良) 1.59.3 (35.8) -0.1 ヤマニンリスペクト
2001.01.05 京都 京都金杯 GIII 16 02.1(1人) 01着 松永幹夫 58 芝1600m(良) 1.33.4 (34.3) -0.4 (エリモセントラル)
0000.02.25 中山 中山記念 GII 13 01.7(1人) 03着 松永幹夫 58 芝1800m(良) 1.48.7 (37.2) -1.0 アメリカンボス
0000.10.20 東京 富士S GIII 14 02.7(2人) 02着 河内洋 58 芝1600m(良) 1.33.5 (35.3) -0.3 クリスザブレイヴ
0000.11.18 京都 マイルCS GI 18 02.8(1人) 09着 河内洋 57 芝1600m(良) 1.33.7 (33.8) -0.5 ゼンノエルシド
0000.12.09 阪神 鳴尾記念 GIII 13 02.3(1人) 02着 武豊 58.5 芝2000m(良) 1.59.9 (35.2) -0.1 メイショウオウドウ
2002.01.05 京都 京都金杯 GIII 15 01.7(1人) 01着 武豊 58.5 芝1600m(良) 1.33.8 (34.9) -0.1 (ゴッドオブチャンス)
0000.04.13 阪神 マイラーズC GII 14 03.9(2人) 08着 松永幹夫 59 芝1600m(良) 1.33.5 (36.3) -0.9 ミレニアムバイオ
0000.05.12 東京 京王杯SC GII 18 06.5(2人) 09着 松永幹夫 58 芝1400m(良) 1.21.0 (34.2) -0.7 ゴッドオブチャンス
0000.06.02 東京 安田記念 GI 18 17.1(8人) 17着 松永幹夫 58 芝1600m(良) 1.35.1 (36.9) -1.8 アドマイヤコジーン

引退後

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引退後、フジキセキの後継種牡馬として、2003年から門別町ブリーダーズ・スタリオン・ステーションに繋養された[3]。なお、本馬はサンデーサイレンスの孫で、かつ重賞勝ち馬のなかでは、最初に種牡馬入りした馬である。ちなみにもっとも早く種牡馬入りしたのは2002年に種牡馬入りし、同年限りで繁殖も引退した同じフジキセキ産駒のキタイである。

初年度産駒は2006年にデビュー。2年目産駒のブライティアパルスが2010年マーメイドステークスを制して初の中央競馬重賞勝ち馬となった。

2007年、この年の種付けシーズン終了後の10月31日日高軽種馬農協 (HBA) 門別種馬場に移動した[4][3]。2010年の種付けシーズン終了後、この年いっぱいで門別種馬場が閉鎖されるのにともない、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにふたたび移動[3]2013年むかわ町の個人牧場で、2014年からは太平洋ナショナルスタッドで繋養されていた[5][6]が、2017年8月31日に死亡した[7]

主な産駒

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血統表

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ダイタクリーヴァ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

フジキセキ 1992
青鹿毛 日本
父の父
*サンデーサイレンス 1986
Sunday Silence
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ミルレーサー 1983
Millracer
鹿毛 アメリカ
Le Fabuleux Wild Risk
Anguar
Marston's Mill In Reality
Millicent

スプリングネヴァー 1992
栗毛 日本
サクラユタカオー 1982
栗毛 日本
*テスコボーイ Princely Gift
Suncourt
アンジェリカ *ネヴァービート
スターハイネス
母の母
ネヴアーイチバン 1971
黒鹿毛 日本
*ネヴァービート Never Say Die
Bride Elect
ミスナンバイチバン *ハロウェー
*スタイルパッチ
母系(F-No.) ミスナンバイチバン系(FN:8-g) [§ 3]
5代内の近親交配 ネヴァービート 4・3=18.75%(母内)、Nasrullah 5・5=6.25%(母内) [§ 4]
出典
  1. ^ [8]
  2. ^ ダイタクリーヴァの種牡馬情報- 競馬ラボ、2018年9月14日閲覧。
  3. ^ [9][8]
  4. ^ [8]
近親
上記2頭以外の近親についてはミスナンバイチバン#ミスナンバイチバンの主要なファミリーラインを参照。

出典・脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ダイタクリーヴァ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年12月2日閲覧。
  2. ^ 『優駿』2012年5月号、143頁。 
  3. ^ a b c ダイタクリーヴァを訪ねて~ブリーダーズスタリオンステーション | 馬産地コラム”. 競走馬のふるさと案内所. 2022年4月13日閲覧。
  4. ^ ダイタクリーヴァを訪ねて~HBA門別種馬場 | 馬産地コラム”. 競走馬のふるさと案内所. 2022年4月13日閲覧。
  5. ^ 供用種牡馬一覧”. JBISサーチ. 2014年12月17日閲覧。
  6. ^ 供用種牡馬一覧”. JBISサーチ. 2015年4月27日閲覧。
  7. ^ 2017年供用停止種雄馬一覧” (PDF). ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年2月5日閲覧。
  8. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ダイタクリーヴァ”. JBISサーチ. 2017年9月11日閲覧。
  9. ^ 平出貴昭 (2014年9月17日). “『覚えておきたい日本の牝系100』収録の全牝系一覧”. 競馬“血統”人生/平出貴昭. 2018年9月14日閲覧。

外部リンク

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