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ダイハツ・アトレー7

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダイハツ・アトレー7
S221G/231G型
フロント
リア
パトロールカー仕様(埼玉県警察
上福岡駅前の交番にて撮影
概要
別名 トヨタ・スパーキー
ダイハツ・ハイゼットグランカーゴ
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2000年7月7日 - 2004年12月27日
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動 / 四輪駆動
パワートレイン
エンジン K3-VE型 直列4気筒 DOHC 1,297 cc
最高出力 66 kW (90 PS) / 6,000rpm
2000年7月 - 2002年6月
68 kW (92 PS) / 6,000rpm
2002年6月 - 2004年12月
最大トルク 123 N・m (12.5 kg・m) / 4,400 rpm
2000年7月 - 2002年6月
125 N・m (12.7 kg・m) / 4,400 rpm
2002年6月 - 2004年12月
変速機 4速AT / 5速MT
前:ストラット+コイルスプリング
後:3リンク+コイル+リジッド
前:ストラット+コイルスプリング
後:3リンク+コイル+リジッド
車両寸法
ホイールベース 2,430 mm
全長 3,765 mm
全幅 1,515 mm
全高 1,895 mm
車両重量 1,100 kg
系譜
後継 ダイハツ・ブーンルミナス
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アトレー7(アトレーセブン、Atrai7)とは、ダイハツ工業が製造していたミニバンタイプの乗用車である。

概要

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第33回東京モーターショーAT-7の名で参考出品された後、2000年7月に発表された。

セミキャブオーバー型の軽ワゴンであるアトレーワゴンをベースとし、リアオーバーハングの延長でサードシートのスペースを確保、定員7名(ファースト2名+セカンド3名+サード2名)を可能とした。大型バンパーエアロパーツ状のサイドモールの装備もあり、アトレーワゴン比で、全長で370 mm、全幅で40 mm大型化している。

エンジンも車格にあわせ、直列4気筒1.3 LのK3-VE 型となった。アトレーワゴンとの重量差は130 kgから250 kgであるが、排気量を拡大した自然吸気エンジンにより、全域で扱いやすくなっている。

同年10月には、トヨタ自動車スパーキーの名でOEM供給を開始したが、トヨタでの売れ行きは不振[1]で、本家のアトレー7よりも先に(2003年9月)販売終了している。また、サードシートを廃した5名乗車+荷室の構成で商用登録とした、ハイゼットグランカーゴも発表された。

翌年には同じミニバンのデルタワゴンの生産が中止され、事実上、本車種に統合された。

小型な割に収容力があるため当初それなりの販売実績をあげたものの、基本的には軽商用車のオーバーハング延長(特に後部)のみで仕立てられたボディ構造だけに、車内幅員やレッグスペースなどの居住性、操縦性などは改善にも限界があり、コンパクトミニバンは軽1BOXベースからコンパクトカーベース[2]へ移行するにつれ販売が低迷、日本向けは2004年秋までにハイゼットグランカーゴと共に生産中止となった。

アトレー7は日本国外市場をもターゲットにしており、エクストールの名称で輸出されていた。左ハンドルで5人乗りまたは7人乗り仕様、バンの2人乗り仕様が存在する。

埼玉県警察にはアトレー7のパトロールカーミニパト)が存在する。

諸元

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年表

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  • 2000年7月7日 - 発表・発売。CMキャラクターには読売ジャイアンツ(当時)の高橋由伸と『巨人の星』(アニメ版)の主人公の星飛雄馬が起用される。
  • 2001年7月 - 一部改良
  • 2002年6月 - マイナーチェンジ。エンジン及び走行性能の向上、ロールーフ仕様の追加
  • 2004年6月 - オーダーストップに伴い生産終了。以後、在庫分のみの対応となる。
  • 2004年11月30日 - 生産終了。以降は在庫対応分のみの販売となる。
  • 2004年12月27日[3] ー 販売不振・車種整理の対象となり販売終了。これにより、2008年12月のブーンルミナスの発表まで、約4年間、ダイハツの国内向けラインナップからMPV(ミニバン)ワンボックスワゴンタイプの小型普通乗用車が、また多人数乗り国産ミニバンのMT車が消滅することとなる。

車名の由来

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  • 「アトレー」はフランス語の「魅力的な」という意味の Attrai に由来する造語、「7」は7人乗りを表す。

脚注

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  1. ^ 後にルミナスセッテでも全く同じ事態が発生した。
  2. ^ シエンタモビリオがあたる。
  3. ^ アトレー7”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月5日). 2020年1月5日閲覧。

関連項目

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