コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

チンカンコウサウルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チンカンコウサウルス
生息年代: 後期白亜紀, 85–75 Ma
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
下目 : 堅尾下目 Tetanurae
階級なし : コエルロサウルス類 Coelurosauria
上科 : ティラノサウルス上科 Tyrannosauridea
階級なし : 汎ティラノサウルス類 Pantyrannosauria
: チンカンコウサウルス属 Chingkankousaurus
学名
Chingkankousaurus
Young1958

チンカンコウサウルス学名 : Chingkankousaurus、「金剛口のトカゲ」の意味)は、チンカンコウサウルス・フラギリスChingkankousaurus fragilis)一からなる獣脚類恐竜[1][2]。タイプ種であるチンカンコウサウルス・フラギリスは、中国東部の山東省にある後期白亜紀王氏層群英語版から産出し、単一の骨片化石(標本番号 IVPP V836)のみが知られている[1]

概要

[編集]

チンカンコウサウルスは、1958年に楊鍾健により単一の肩甲骨から命名され[1]、基本的にアロサウルスに似ているがより小型であるとして記載された。この"肩甲骨"は実際には肋骨または腹肋の断片ではないかと考えられていたが、2013年の研究でその可能性は低いとされた。Molnar et al. (1990)はこの肩甲骨がティラノサウルス科のものである可能性があると考えた。Chure (2001) は当該標本をコエルロサウルス類に分類した。より近年の研究はティラノサウルス科の一種としての最初の判別を支持しており、タルボサウルス・バタールTarbosaurus bataar)のシノニムであると主張する者もいるが[3]、今現在学名疑問名とされている[2]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c C.-C. Young. (1958). The dinosaurian remains of Laiyang, Shantung. Palaeontologia Sinica, New Series C, Whole Number 42(16):1-138
  2. ^ a b Brusatte, S. L., Hone, D. W. E., and Xu, X. (2013). "Phylogenetic revision of Chingkankousaurus fragilis, a forgotten tyrannosauroid specimen from the Late Cretaceous of China." In: J.M. Parrish, R.E. Molnar, P.J. Currie, and E.B. Koppelhus (eds.), Tyrannosaur! Studies in Tyrannosaurid Paleobiology. Indiana University Press, Bloomington, IN.
  3. ^ Holtz, Thomas R. Jr. (2004). “Tyrannosauroidea”. In Weishampel, David B.; Dodson, Peter; Osmólska, Halszka. The Dinosauria (Second ed.). Berkeley: University of California Press. p. 124. ISBN 978-0-520-24209-8