コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

テュデナム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テュデナム
欧字表記 Tudenham[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 1970年2月21日[1]
死没 不明(1991年9月用途変更)
Tudor Melody[1]
Heath Rose[1]
母の父 Hugh Lupus[1]
生国 アイルランドの旗 アイルランド
競走成績
生涯成績 18戦1勝[1]
テンプレートを表示

テュデナム(欧字名:Tudenham1970年2月21日 - 不明)は、アイルランドで生産された競走馬種牡馬[1]

生涯の勝利レースが全18戦中、G1競走のミドルパークステークスのみという異色の経歴を持ち、種牡馬としても日本で優秀な産駒を輩出した。

経歴

[編集]

競走馬時代

[編集]

現役時代はイギリスで走っていたが、2歳時以降は顕著な成績を残せなかった早熟馬であった。1974年に現役を引退。

種牡馬時代

[編集]

詳しい輸入時期などは不明ながら、アローエクスプレスなどの馬主サンシャイン牧場を経営していた伊達秀和によって日本に持ち込まれ[2]1976年より日本で種付けを行った。初年度の産駒は8頭が勝ち上がり、その後も着々と種付け数を伸ばし、1985年には59頭に種付けを行った。しかし、1990年に急激に受胎率が低下、42頭に種付けを行ったものの5頭しか受胎せず、翌年には7頭に種付け数が激減。そのいずれも受胎することはなく、この年の9月用途変更、種牡馬を引退となった。これ以降の消息は伝わっていない。

直仔は重賞こそ制したものの、GI級競走を勝利することはできなかった一方、1979年の産駒で1982年セントライト記念などを制し種牡馬入りしたホスピタリテイは、その産駒に1989年皐月賞ドクタースパートを出し[注 1]、直系からGI勝ち馬を出すことが出来たほか、ブルードメアサイアーとしても1998年天皇賞・秋を制したオフサイドトラップを出した。また、1980年産で、1984年中山記念などを制したテュデナムキングも、産駒に1995年京王杯オータムハンデキャップを制したドージマムテキがいる。現在、そのサイアーラインは途絶えてしまっているものの、ホスピタリテイの血を持つ牝系は続いており、2021年ジャパンダートダービーを制したキャッスルトップなどの血統表においてテュデナムの名前を見ることが出来る。

年度別競走成績

[編集]

主な産駒

[編集]

太字は勝利したGI級競走、斜字は地方重賞。

ブルードメアサイアーとしての主な産駒

[編集]

血統表

[編集]
テュデナム血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 オーエンテューダー系
[§ 2]

Tudor Melody
1956 黒鹿毛
父の父
Tudor Minstrel
1944 黒鹿毛
Owen Tudor Hyperion
Mary Tudor
Sunsonnet Sun Solvino
Lady Juror
父の母
Matelda
1947 黒鹿毛
Dante Nearco
Rosy Legend
Fairy Hot Solario
Fair Cop

Heath Rose
1964 鹿毛
Hugh Lapus
1952 鹿毛
Djebel Tourbillon
Loika
Sakountala Goya
Samos
母の母
Cherished
1955 鹿毛
Chanteur Chateau Bouscaut
La Diva
Netherton Maid Nearco
Phase
母系(F-No.) -(FN:21-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Pharos / Fairway:5×5×5×5(12.50%)
Nearco:4×4(12.50%)
Tourbillon:4×5(9.38%)
Gainsborough:5×5(6.25%)
[§ 4]
出典
  1. ^ [3]
  2. ^ [4]
  3. ^ [4]
  4. ^ [3][4]

父Tudor Melodyの他の産駒には、1970年カブトヤマ記念1971年東京新聞杯などを制したトレンタム1987年安田記念を制したフレッシュボイスの父として知られるフィリップオブスペインなどがいる。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 他にも1989年サンスポ賞4歳牝馬特別などを制したファンドリポポダービー卿チャレンジトロフィーを制したアイビートウコウ、1996年マーチステークスを最低人気で制したアミサイクロン1997年のセントライト記念を制したシャコーテスコ1999年クラスターカップを制したアブクマレディーの5頭のグレード制重賞勝ち馬を輩出した。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j テュデナム(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年7月14日閲覧。
  2. ^ 伊達秀和氏死去”. 競馬王オフィシャルブログ (2010年4月1日). 2023年2月25日閲覧。
  3. ^ a b "テュデナムの血統表|競走馬データ". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2022年7月14日閲覧
  4. ^ a b c "血統情報:5代血統表|テュデナム". JBISサーチ. 公益社団法人 日本軽種馬協会. 2022年7月14日閲覧

外部リンク

[編集]