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京浜盃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
京浜盃
開催国 日本の旗日本
主催者 特別区競馬組合南関東公営
競馬場 大井競馬場
第1回施行日 1978年2月17日
2024年の情報
距離 ダート1700m
格付け JpnII
賞金 1着賞金3000万円
出走条件 サラブレッド系3歳オープン(指定交流)
負担重量 定量(56kg、牝馬54kg、南半球産2kg減)
出典 [1]
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京浜盃(けいひんはい)は、大井競馬場で行われる地方競馬重賞競走ダートグレード競走、JpnII)である。正式名称は「京急電鉄賞 京浜盃」。

優勝杯を提供する京浜急行電鉄2008年平成20年)までの対外通称『京浜急行』および1987年昭和62年)までの略称『京浜』から冠名を取っている。京浜急行電鉄は、神奈川県横浜市(2019年までは東京都港区)に本社を置き、大井競馬場最寄りの立会川駅を通る京急本線を運営する大手私鉄である。

副賞は、特別区競馬組合管理者賞(2024年)[2]

概要

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1978年南関東公営競馬サラブレッド系旧4歳馬(馬齢は当時の旧表記)による競走として創設。南関東三冠競走の前哨戦として位置付けられることになった。それまでは南関東所属のサラブレッド3歳限定の準重賞競走「ユースカップ」として施行された。2023年まで格付けは南関東SIIであった。

毎年3歳牡馬の有力馬が多く参戦し、羽田盃のみならず、その年の南関東三冠(羽田盃・東京ダービージャパンダートダービー)を占う上で最も重要な競走の一つとして位置付けられている。

2011年では3月31日に施行予定が、東北地方太平洋沖地震の影響により開催中止になったため、4月18日に順延施行。「東日本大震災復興支援競走」として施行された。

2018年は、「京急創立120周年賞 京浜盃」として施行[1]

2024年からはダートグレード競走となり、JpnIIに格付けされ[3]、本競走で5着以内に入ったJRA所属馬の上位2頭、及び地方所属馬の上位各2頭に羽田盃への優先出走権が付与されることとなる[4][5]

条件・賞金等

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2024年

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出典:[6]

出走資格
  • サラブレッド系3歳、中央・地方選定馬。
    • 中央所属馬の出走枠は3頭[7]
    • サンライズカップJBC2歳優駿の優勝馬(地方所属馬のみ)は、雲取賞または京浜盃のいずれかの選定においてその成績が重視される(優先出走権ではない)[8]
負担重量[1]
  • 定量。56kg、牝馬54kg(南半球産2kg減)。
賞金額[1]
1着3000万円、2着1050万円、3着600万円、4着300万円、5着150万円、着外手当23万円[9]
優先出走権付与
  • 地方馬は上位2頭、中央馬は5着以内の上位2頭に羽田盃の優先出走権が付与される。

歴代優勝馬

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全て大井競馬場ダートコースで施行。

回数 施行日 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1978年2月17日 1700m ハツシバオー 牡4 大井 1分46秒1 宮浦正行 大山末治 佐久間有寿
第2回 1979年2月23日 1700m ダンシンプリンス 牡4 船橋 1分46秒7 成田清輔 出川己代造 高橋金次
第3回 1980年2月22日 1700m タガワテツオー 牡4 大井 1分47秒1 高橋三郎 大塚三郎 田川金作
第4回 1981年3月2日 1700m コーナンルビー 牡4 大井 1分45秒9 堀千亜樹 遠間波満行 越路玄太
第5回 1982年2月8日 1700m ホスピタリテイ 牡4 大井 1分48秒0 西川栄二 朝倉文四郎 渡辺泰子
第6回 1983年2月7日 1700m サンオーイ 牡4 大井 1分47秒7 高橋三郎 秋谷元次 酒巻仁五郎
第7回 1984年2月2日 1700m ステートジヤガー 牡4 大井 1分46秒3 山口勲 岡部猛 安西茂人
第8回 1985年2月27日 1700m マルゼンアデイアル 牡4 大井 1分48秒4 的場文男 岡部猛 早坂太吉
第9回 1986年2月18日 1700m ハナキオー 牡4 大井 1分47秒3 堀千亜樹 武森辰己 笹井忠一
第10回 1987年3月9日 1700m クリノロイヤル 牡4 大井 1分47秒7 石崎隆之 栗田武 寺田武治
第11回 1988年2月3日 1700m ナスノダンデー 牡4 大井 1分50秒0 宮浦正行 福島酉次 久保タネ
第12回 1989年2月8日 1700m ロジータ 牝4 川崎 1分50秒5 野崎武司 福島幸三郎 加藤富保
第13回 1990年2月6日 1700m アウトランセイコー 牡4 浦和 1分49秒0 高橋三郎 廣瀬龍夫 山口克己
第14回 1991年2月5日 1700m アーバントップ 牡4 船橋 1分49秒4 田部和廣 及川六郎 足立康則
第15回 1992年2月5日 1700m カシワズプリンセス 牝4 川崎 1分48秒1 高橋三郎 高橋正豪 柏木善治郎
第16回 1993年2月4日 1700m ブルーファミリー 牡4 大井 1分48秒3 的場文男 栗田繁 河本正男
第17回 1994年2月3日 1700m スペクタクル 牡4 船橋 1分47秒2 張田京 濱月睦生 北條傳三
第18回 1995年2月9日 1700m ジョージタイセイ 牡4 大井 1分48秒7 藤村和生 武森辰己 齊藤哲重
第19回 1996年2月19日 1700m ナイキジャガー 牡4 大井 1分45秒4 的場文男 長沼正義 小野誠治
第20回 1997年2月12日 1700m キャニオンロマン 牡4 大井 1分48秒2 吉井竜一 飯野貞次 谷川弘一郎
第21回 1998年2月23日 1700m ゴールドヘッド 牡4 大井 1分47秒7 的場文男 蛯名末五郎 中田和宏
第22回 1999年2月11日 1700m オリオンザサンクス 牡4 大井 1分48秒0 早田秀治 赤間清松 日浦桂子
第23回 2000年2月1日 1700m アイアイアスリート 牡4 大井 1分48秒7 脇本一幸 中村健二 勝山隆造
第24回 2001年2月15日 1700m トーシンブリザード 牡3 船橋 1分47秒4 石崎隆之 佐藤賢二 稲垣博信
第25回 2002年2月21日 1690m ノムラリューオー 牡3 船橋 1分48秒4 石崎隆之 川勝歩 野村昭夫
第26回 2003年2月20日 1690m ナイキアディライト 牡3 船橋 1分46秒6 石崎隆之 出川龍一 小野スミ
第27回 2004年3月3日 1700m ベルモントストーム 牡3 船橋 1分47秒6 石崎隆之 出川克己 (有)ベルモントファーム
第28回 2005年3月23日 1700m シーチャリオット 牡3 船橋 1分46秒0 内田博幸 川島正行 ダーレー・ジャパン・レーシング(有)
第29回 2006年3月21日 1700m サワライチバン 牡3 船橋 1分48秒2 内田博幸 佐藤賢二 相川てる
第30回 2007年3月28日 1700m トップサバトン 牡3 船橋 1分46秒7 御神本訓史 柿本政男 木谷ツヤ
第31回 2008年3月26日 1700m ディラクエ 牡3 川崎 1分47秒7 今野忠成 内田勝義 吉田照哉
第32回 2009年3月25日 1700m ナイキハイグレード 牡3 船橋 1分47秒9 戸崎圭太 川島正行 小野誠治
第33回 2010年3月18日 1700m ジーエスライカー 牡3 大井 1分47秒6 戸崎圭太 栗田裕光 佐藤由佳
第34回 2011年4月18日 1700m クラーベセクレタ 牝3 船橋 1分46秒5 戸崎圭太 川島正行 (有)サンデーレーシング
第35回 2012年3月28日 1700m パンタレイ 牡3 川崎 1分45秒9 森泰斗 林隆之 伊達泰明
第36回 2013年3月27日 1700m ジェネラルグラント 牡3 船橋 1分47秒1 石崎駿 出川克己 (有)サンデーレーシング
第37回 2014年3月12日 1700m ハッピースプリント 牡3 大井 1分47秒6 吉原寛人 森下淳平 (有)辻牧場
第38回 2015年3月18日 1700m オウマタイム 牡3 船橋 1分46秒6 左海誠二 林正人 山口裕介
第39回 2016年3月16日 1700m タービランス 牡3 浦和 1分49秒3 森泰斗 水野貴史 泉俊二
第40回 2017年3月22日 1700m ヒガシウィルウィン 牡3 船橋 1分48秒5 森泰斗 佐藤賢二 (株)MMC
第41回 2018年3月28日 1700m ヤマノファイト 牡3 船橋 1分47秒1 本橋孝太 矢野義幸 山口明彦
第42回 2019年3月20日 1700m ステッペンウルフ 牡3 船橋 1分49秒0 御神本訓史 佐藤賢二 (有)新生ファーム
第43回 2020年3月18日 1700m ブラヴール 牡3 船橋 1分48秒7 本橋孝太 佐藤賢二 山口圭子
第44回 2021年3月24日 1700m チサット 牡3 大井 1分46秒8 笹川翼 佐宗応和 木谷ツヤ
第45回 2022年3月30日 1700m シャルフジン 牡3 船橋 1分47秒1 御神本訓史 川島正一 吉田勝己
第46回 2023年3月29日 1700m サベージ 牡3 大井 1分45秒6 石崎駿 森下淳平 山口裕介
第47回 2024年3月20日 1700m サントノーレ 牡3 大井 1分48秒7 服部茂史 荒山勝徳 (株)ラ・メール

出典:南関東4競馬場公式「京浜盃競走優勝馬」https://www.nankankeiba.com/win_uma/47.do

京浜盃の記録

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  • 最多優勝騎手:石崎隆之(5勝)
  • 最多優勝調教師:佐藤賢二(5勝)

第46回終了現在[10]

脚注

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参考文献

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d 令和5年度 第19回大井競馬競走番組表(決定)” (PDF). 東京シティ競馬 : TOKYO CITY KEIBA. 2024年3月18日閲覧。
  2. ^ 大井競馬出走馬一覧表 令和5年度特別区競馬組合営第19回大井競馬第3日3月20日(水祝)” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2024年3月18日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 全日本的なダート競走の体系整備について地方競馬全国協会、2022年11月28日閲覧
  4. ^ 3歳ダート3冠レース体系発表 24年からスタート すべてにトライアルレースを設定日刊スポーツ、2022年11月29日配信・閲覧
  5. ^ 3歳ダート三冠競走等における地方所属馬の出走馬選定方法”. 特別区競馬組合. 2023年5月24日閲覧。
  6. ^ レース紹介 雲取賞”. 地方競馬全国協会. 2023年12月3日閲覧。
  7. ^ 3歳ダート三冠路線における中央所属馬の出走馬決定方法” (PDF). 地方競馬全国協会. 2024年2月24日閲覧。
  8. ^ 3歳ダート三冠競走等における地方所属馬の出走馬選定方法”. 特別区競馬組合. 2024年2月24日閲覧。
  9. ^ 令和5年度(令和6年1~3月)大井競馬競走番組” (PDF). 特別区競馬組合. p. 29. 2024年3月18日閲覧。
  10. ^ ■京浜盃(JpnII)アラカルト(過去全 46 回の分析)” (PDF). 東京シティ競馬 : TOKYO CITY KEIBA. 2024年3月18日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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