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クラスターカップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラスターカップ
開催国 日本の旗 日本
主催者 岩手県競馬組合
競馬場 盛岡競馬場
第1回施行日 1996年8月13日
2024年の情報
距離 ダート1200m
格付け JpnIII / 国際LR
賞金 1着賞金3000万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上オープン
負担重量 別定(本文に記載
出典 [1]
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クラスターカップは、岩手県競馬組合盛岡競馬場で施行するダートグレード競走JpnIII)である。正式名称は「農林水産大臣賞典 クラスターカップ」。

レース名の由来は「星団」。多くの競馬場が連携し合い、しのぎを削りあう姿をイメージしている。

概要

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盛岡競馬場が現在の地に移転新設された1996年に、本格的な中央競馬地方競馬の交流・連携を目指すため、中央・地方全国指定交流競走として創設、第1回は盛岡競馬場のダート1200mであった。翌1997年からはダート競走格付け委員会によってGIIIに格付けされたが、2007年からはJpnIIIに表記変更されている。

2007年・2008年は水沢競馬場のダート1400mで行われ、2009年からは、再び盛岡競馬場のダート1200mに戻り施行されている。

岩手競馬の夏の定番となっている短距離重賞で、特に秋以降の国内ダート短距離路線を占う競走となっている。2010年にこの競走を快勝したサマーウインドは続く東京盃JBCスプリントも勝利し、短距離路線の頂点に立った。

競走条件・賞金(2023年)

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出走資格
  • サラブレッド系3歳以上オープン。フルゲートは14頭。
    • 岩鷲賞の勝ち馬に本競走への優先出走権が与えられている[2]
負担重量
  • 3歳52kg、4歳以上54kg(牝馬2kg減)を基本とし、さらに以下のように斤量が課せられる(2歳時の成績は対象外)。
  1. 本年8月7日より過去のGI・JpnI競走1着馬は5kg増、GII・JpnII競走1着馬は3kg増、GIII・JpnIII競走1着馬は1kg増。
  2. 上記に加え、G・Jpn競走通算3勝以上馬は1kg増、さらに2勝ごとに1kg増。
  3. 負担重量の上限は3歳58kg、4歳以上60kg(牝馬2kg減)。
賞金等
賞金額は1着3000万円、2着1050万円、3着600万円、4着390万円、5着210万円、着外手当は6着45万円、7着30万円、8着以下15万円[3]
副賞
農林水産大臣賞日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、岩手県馬主会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、NAR生産牧場賞、岩手県知事賞、開催執務委員長賞[1]
優先出走権付与
3着以内に入った地方他地区所属馬にマイルチャンピオンシップ南部杯の優先出走権が付与される[2]

歴史

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  • 1996年 - 中央・地方全国交流重賞として創設。盛岡競馬場・ダート1200mで施行[4]
  • 1997年 - ダート競走格付け委員会によって統一GIIIに格付け[4]
  • 2002年 - 出走条件を「サラ系3歳以上9歳以下」から「サラ系3歳以上」に変更。
  • 2007年
    • 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更。
    • 施行場・距離を水沢競馬場ダート1400mに変更。
  • 2009年 - 施行場・距離が盛岡競馬場ダート1200mに戻る。
  • 2019年 - 副賞に農林水産大臣賞がつかずレース名が「クラスターカップ」となる。
  • 2021年 - この年より農林水産大臣賞が再び付くようになりレース名も「農林水産大臣賞典 クラスターカップ」に戻る。
  • 2024年 - 8月12日に施行予定も、台風5号の影響による開催取り止めのため、8月14日に順延となる[5]

歴代優勝馬

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優勝馬の馬齢は、2000年以前も現表記を用いる。

全てダートコースで施行。

回数 施行日 開催場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1996年8月13日 盛岡 1200m トキオクラフティー 牝3 JRA 1:10.8 横山典弘 池江泰郎 坂田時雄
第2回 1997年8月11日 トシヴォイス 牡6 JRA 1:11.3 松本達也 柳田次男 上村叶
第3回 1998年8月14日 ファーストアロー 牡4 JRA 1:12.3 松本達也 柳田次男 杉本仙次郎
第4回 1999年8月17日 アブクマレディー 牝6 JRA 1:11.8 大塚栄三郎 中野栄治 浜野順之助
第5回 2000年8月16日 ゴールデンチェリー 牝6 愛知 1:11.2 吉田稔 瀬戸口悟 (株)協栄
第6回 2001年8月15日 ノボジャック 牡4 JRA 1:11.4 蛯名正義 森秀行 (有)池ばた
第7回 2002年8月16日 サウスヴィグラス 牡6 JRA R1:10.2 柴田善臣 高橋祥泰 南波壽
第8回 2003年8月15日 ディバインシルバー 牡5 JRA R1:09.8 安藤勝己 和田正道 櫻井正
第9回 2004年8月13日 シャドウスケイプ 牡5 JRA 1:11.3 江田照男 森秀行 飯塚知一
第10回 2005年8月15日 エンゲルグレーセ 牡8 JRA 1:10.6 中舘英二 奥平雅士 三島武
第11回 2006年8月14日 アグネスジェダイ 牡4 JRA 1:09.8 小牧太 森秀行 渡辺孝男
第12回 2007年8月15日 水沢 1400m メイショウバトラー 牝7 JRA 1:25.7 武豊 高橋成忠 松本好雄
第13回 2008年8月18日 プライドキム 牡6 船橋 R1:24.3 川島正太郎 川島正行 深見富朗
第14回 2009年8月14日 盛岡 1200m バンブーエール 牡6 JRA 1:10.0 松岡正海 安達昭夫 (有)バンブー牧場
第15回 2010年8月16日 サマーウインド 牡5 JRA R1:08.9 藤岡佑介 庄野靖志 (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
第16回 2011年8月15日 ドスライス 牡5 JRA 1:10.4 柴田善臣 森秀行 小田吉男
第17回 2012年8月14日 タイセイレジェンド 牡5 JRA 1:09.2 内田博幸 矢作芳人 田中成奉
第18回 2013年8月14日 ラブミーチャン 牝6 笠松 1:09.5 戸崎圭太 柳江仁 小林祥晃
第19回 2014年8月13日 サマリーズ 牝4 JRA 1:09.7 藤岡佑介 藤岡健一 H.H.シェイク・モハメド
第20回 2015年8月12日 ダノンレジェンド 牡5 JRA 1:11.1 M.デムーロ 村山明 (株)ダノックス
第21回 2016年8月16日 ダノンレジェンド 牡6 JRA 1:09.1 M.デムーロ 村山明 (株)ダノックス
第22回 2017年8月15日 ブルドッグボス 牡5 浦和 R1:08.8 左海誠二 小久保智 組)Him Rock Racing
第23回 2018年8月15日 オウケンビリーヴ 牝5 JRA 1:09.1 北村友一 安田隆行 福井明
第24回 2019年8月12日 ヤマニンアンプリメ 牝5 JRA 1:09.1 岩田康誠 長谷川浩大 土井肇
第25回 2020年8月10日 マテラスカイ 牡6 JRA R1:08.5 武豊 森秀行 大野剛嗣
第26回 2021年8月9日 リュウノユキナ 牡6 JRA 1:11.1 柴田善臣 小野次郎 蓑島竜一
第27回 2022年8月16日 オーロラテソーロ 牡5 JRA 1:09.4 鮫島克駿 畠山吉宏 了徳寺健二ホールディングス(株)
第28回 2023年8月15日 リメイク 牡4 JRA 1:08.6 川田将雅 新谷功一 前田幸治
第29回 2024年8月14日 ドンフランキー 牡5 JRA 1:10.0 池添謙一 斉藤崇史 早野誠

Rは、コースレコードを示す。

脚注・出典

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注釈

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出典

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  1. ^ a b 令和6年度第6回 盛岡競馬競走番組表(概定)” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. 2024年8月10日閲覧。
  2. ^ a b 令和6年度番組編成要領及び諸規程集” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. p. 10. 2024年8月10日閲覧。
  3. ^ 令和6年度 第6回盛岡競馬改定番組” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. 2024年8月10日閲覧。
  4. ^ a b 注目レースピックアップ”. 岩手競馬オフィシャルページ. 2020年8月9日閲覧。
  5. ^ 8月12日の第6回盛岡競馬第2日の 取り止め及び代替開催について - 岩手競馬(2024年8月11日閲覧・配信)

各回競走結果の出典

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関連項目

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外部リンク

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