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岩鷲賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岩鷲賞
開催国 日本の旗 日本
主催者 岩手県競馬組合
競馬場 盛岡競馬場
創設 1969年7月13日
2024年の情報
距離 ダート1200m
格付け M2
賞金 1着賞金350万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上、岩手競馬所属
負担重量 4歳以上57kg、3歳55kg、牝馬2kg減
出典 [1]
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岩鷲賞(がんじゅしょう)は岩手県競馬組合盛岡競馬場で施行する地方競馬重賞(M2)競走である。競走名は岩手県盛岡市の北西に位置する岩手山の別称「岩鷲山」から。レース名称は「サントリービバレッジソリューション杯 岩鷲賞」。

概要

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1969年サラブレッド系4歳(現3歳)以上の旧・盛岡競馬場「黄金競馬場」の岩手所属馬限定の重賞競走「岩鷲賞典」として創設され、創設当初はダート1730mで施行された。1970年1971年は6月と9月に年2回施行された。1972年のみダート1750mで施行された。

1973年からは施行距離をダート1900mに変更し、更に出走条件をアングロアラブ系4歳(現3歳)以上に変更され、この年から名称が「岩鷲賞」に変更された。

1996年からは現在の盛岡競馬場「OROパーク」の開催に移行され、更に施行距離をダート1600mに変更、この年から1998年までの3年間はアングロアラブ系の4歳(現3歳)限定戦として施行された。また1997年より水沢競馬場ダート1600mでの開催となった。

1999年のみ「サラブレッド系4歳以上のB級格付け馬の岩手所属馬」条件の特別競走で施行された。

2000年からは施行時期が6月に変更され、更に施行距離を現在のダート1400mに変更、並びにサラブレッド系4歳(現3歳)の岩手所属馬限定として施行された。

2004年には施行場が盛岡競馬場のダート1400mに変更されるも、2005年からは施行場を水沢競馬場のダート1400mに戻し、この年から地方競馬の全国交流競走として施行され、岩手所属以外の地方所属馬が出走可能になった。

2006年から施行場が盛岡競馬場のダート1400mに変更され、2007年からは施行時期を7月に変更、更にダートグレード競走「クラスターカップ」の前哨戦という意味を持たせるため施行距離をダート1200mに変更し、かつ1着馬に、クラスターカップへの優先出走権が与えられ、この年からサラブレッド系4歳以上の競走馬も出走可能になった。2009年からは再び施行場を水沢競馬場のダート1400mに戻す。

2008年ホテルメトロポリタン盛岡から協賛を受け、「ホテルメトロポリタン盛岡協賛 岩鷲賞」として施行、2009年では奥州市から優勝杯の提供を受け、「奥州市長杯 岩鷲賞」、2010年ではアラキファームと須崎牧場から協賛を受け、「アラキファーム・須崎牧場協賛 岩鷲賞」、2011年からは協賛企業に水沢信用金庫が加わり、「水沢信用金庫杯/アラキファーム・須崎牧場協賛 岩鷲賞」となったが、2018年は「須崎牧場協賛 サントリービバレッジサービス杯 岩鷲賞」、2019年は「(株)優駿協賛 サントリービバレッジサービス杯 岩鷲賞」、2020年と2021年は「サントリービバレッジサービス杯 岩鷲賞」として行われ、2022年からは「サントリービバレッジソリューション杯 岩鷲賞」の名称となっている。

2023年現在、本競走のトライアル競走は、早池峰スーパースプリント(上位2着までに優先出走権付与)である。なお、3歳(旧4歳)限定戦で行われた2006年以前は「七時雨賞」が本競走へのトライアル競走であり、上位2着までに本競走への優先出走権が与えられていた。

本競走は2008年から2019年までスタリオンシリーズ競走に指定されていた。

条件・賞金等(2024年)

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出走条件
サラブレッド系3歳以上、岩手所属。
早池峰スーパースプリントで上位2着までに入った馬に優先出走権がある。
負担重量
定量で、3歳55kg、4歳以上57kg(牝馬2kg減)[1]
賞金等
賞金額は、1着350万円、2着122万5000円、3着70万円、4着45万5000円、5着24万5000円、着外手当は1万7500円[1]
副賞
サントリービバレッジソリューション賞、岩手日報社賞、開催執務委員長賞[1]
優先出走権付与
優勝馬にはクラスターカップの優先出走権が付与される[1]

歴史

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  • 1969年 - 旧・盛岡競馬場「黄金競馬場」のダート1730mのサラブレッド系4歳(現3歳)以上の岩手所属馬限定の重賞競走「岩鷲賞典」として創設。
  • 1970年1971年 - 年に2回施行。
  • 1972年 - 当年のみ、ダート1750mで施行。
  • 1973年
    • 施行距離をダート1900mに変更。
    • 出走条件を「アングロアラブ系4歳(現3歳)以上の岩手所属馬」に変更。
    • 名称を現在の「岩鷲賞」に変更。
  • 1996年
    • 施行時期を4月に変更。
    • この年から現在の盛岡競馬場「OROパーク」の開催に移行。
    • 施行距離をダート1600mに変更。
    • 出走条件を「アングロアラブ系4歳(現3歳)の岩手所属馬」に変更。
  • 1999年 - 当年のみ、「サラブレッド系4歳以上のB級格付け馬の岩手所属馬」条件の特別競走で施行。
  • 2000年
    • 施行時期を6月に変更。
    • 施行距離を現在のダート1400mに変更。
    • 出走条件を「サラブレッド系4歳(現3歳)の岩手所属馬」に変更。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳の岩手所属馬」から「サラブレッド系3歳の岩手所属馬」に変更。
  • 2004年 - 施行場を現・盛岡競馬場のダート1400mに変更。
  • 2005年
    • 施行場を水沢競馬場のダート1400mに戻す。
    • この年から地方競馬全国交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系3歳の地方所属馬」に変更。
  • 2006年 - 施行場を現・盛岡競馬場のダート1400mに変更。
  • 2007年
    • 施行時期を7月に変更。
    • 施行距離をダート1200mに変更。
    • 出走条件を「サラブレッド系3歳以上の地方所属馬」に変更(4歳以上の競走馬が出走可能となる)。
    • 1着馬にクラスターカップへの優先出走権が付与される様になる。
  • 2008年
    • スタリオンシリーズ競走に指定。
    • 当年のみ、ホテルメトロポリタン盛岡から協賛を受け、「ホテルメトロポリタン盛岡協賛 岩鷲賞」として施行。
  • 2009年
    • 施行場を水沢競馬場のダート1400mに再度戻す。
    • 当年のみ、奥州市から優勝杯の提供を受け、「奥州市長杯 岩鷲賞」として施行。
  • 2010年 - アラキファームと須崎牧場から協賛を受け、「アラキファーム・須崎牧場協賛 岩鷲賞」として施行。
  • 2011年
    • 水沢信用金庫から新たに協賛を受け、「水沢信用金庫杯 アラキファーム・須崎牧場協賛 岩鷲賞」として施行。
    • 盛岡競馬場のダート1400mにて施行。
  • 2012年 - 施行場を水沢競馬場に変更。
  • 2016年
    • 名称が「須崎牧場協賛 門屋杯 岩鷲賞」となる。
    • 施行場・距離を盛岡競馬場ダート1200mに変更。
    • 岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M2に格付けされる。
  • 2017年
    • 名称が「須崎牧場協賛 岩鷲賞」となる。
  • 2018年 - 名称が「須崎牧場協賛 サントリービバレッジサービス杯 岩鷲賞」となる。
  • 2019年 - 名称が「(株)優駿協賛 サントリービバレッジサービス杯 岩鷲賞」となる。
  • 2020年
    • 名称が「サントリービバレッジサービス杯 岩鷲賞」となる。
    • スタリオンシリーズから外れる。
  • 2022年 - 名称が「サントリービバレッジソリューション杯 岩鷲賞」となる。

歴代優勝馬

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回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1969年7月13日 盛岡 ダ1730m スズヒカリトツプ 牡6 1:50.8 平澤芳三
第2回 1970年6月14日 盛岡 ダ1730m オーツキカゲ 牡6 1:51.8 堀越正司
1970年9月13日 盛岡 ダ1730m ヤマサンキヨウト 牡7 1:50.9 平澤芳三
第3回 1971年6月20日 盛岡 ダ1730m アーニン 牡5 1:54.0 佐々木睦夫
1971年9月12日 盛岡 ダ1730m サムネーシヨン 牡4 1:50.4 溝辺正 秋山正己
第4回 1972年6月11日 盛岡 ダ1750m タニカゼ 騸7 1:28.7 櫻田浩三
第5回 1973年10月7日 盛岡 ダ1900m プレシヤスゴールド 牡7 水沢 2:02.1 村上実 遠藤陸夫
第6回 1974年9月30日 盛岡 ダ1900m トツカン 牡7 水沢 2:04.0 千葉博次 高橋武
第7回 1975年10月26日 盛岡 ダ1900m リユウモン 牡6 水沢 2:03.7 佐々木恒 佐々木豊
第8回 1976年9月26日 盛岡 ダ1900m ミナミハヤブサ 牡5 水沢 2:02.4 村上昌幸 阿部時男
第9回 1977年11月6日 盛岡 ダ1900m サノラツキー 牝4 2:04.0 小笠原義巳 高田昇
第10回 1978年11月5日 盛岡 ダ1900m マウタグリン 牡4 水沢 2:06.8 千葉四美 酒井清
第11回 1979年10月14日 盛岡 ダ1900m ダテフジキング 牡3 水沢 2:08.4 村上実 千葉博
第12回 1980年9月15日 盛岡 ダ1900m フジノクラウン 牡3 水沢 2:06.4 村上昌幸 村上初男
第13回 1981年11月9日 盛岡 ダ1900m ヤマサライデン 牡3 水沢 2:06.2 村上昌幸 村上初男
第14回 1982年11月8日 盛岡 ダ1900m マツノテンザン 牡3 水沢 2:06.6 佐々木恒 佐々木豊
第15回 1983年11月7日 盛岡 ダ1900m フジノセンプー 牡3 水沢 2:05.3 千田知幸 村上初男
第16回 1984年11月5日 盛岡 ダ1900m グランスター 牡3 水沢 2:04.0 菅原勲 菅原和治
第17回 1985年11月4日 盛岡 ダ1900m ワダリンホー 牡3 水沢 2:03.4 三野宮通 瀬戸幸次
第18回 1986年10月10日 盛岡 ダ1900m リユウリユウシユン 牡3 盛岡 2:05.4 佐藤浩一 菅原初郎 金山富光
第19回 1987年10月26日 盛岡 ダ1900m サクラカイザー 牡4 盛岡 2:08.4 佐藤雅彦 櫻田浩三 遠藤忠次郎
第20回 1988年10月24日 盛岡 ダ1900m ヒデマル 牡4 盛岡 2:04.2 菅原勲 菅原初郎 工藤秀雄
第21回 1989年11月3日 盛岡 ダ1900m ケイウントツプ 牡7 盛岡 2:07.4 三野宮通 千葉博 松田徳右衛門
第22回 1990年10月21日 盛岡 ダ1900m アオイアンジヨ 牡7 水沢 2:07.5 佐藤浩一 村上初男 加賀邦彦
第23回 1991年10月28日 盛岡 ダ1900m パツピーウエルカム 牡5 水沢 2:06.4 小林俊彦 村上初男 佐々木豊
第24回 1992年11月3日 盛岡 ダ1900m フイールドラツキー 牡6 水沢 2:06.2 千田知幸 佐々木豊 加賀谷清
第25回 1993年10月31日 盛岡 ダ1900m ダイサンヒコー 牡4 水沢 2:05.3 阿部英俊 阿部時男 (有)加賀商事
第26回 1994年10月30日 盛岡 ダ1900m スチールマンナ 牡5 水沢 2:07.0 千葉優 佐々木恒 只野啓喜
第27回 1995年10月15日 盛岡 ダ1900m マルケイジョカ 牝6 水沢 2:06.2 渡邉正彦 菅原右吉 熊谷みき子
第28回 1996年4月13日 盛岡 ダ1600m トウホクシルバー 牡3 水沢 1:45.3 小林俊彦 佐々木由則 (有)東北物産
第29回 1997年4月12日 水沢 ダ1600m タービュレンス 牡3 盛岡 1:47.1 佐藤雅彦 櫻田浩三 山本武司
第30回 1998年4月11日 水沢 ダ1600m ライジングトウザイ 牡3 盛岡 1:45.1 菅原勲 城地藤男 伊藤昭次
第31回 1999年4月10日 水沢 ダ1600m アサクサジパング 牡6 水沢 1:43.8 村上忍 菅原右吉 菊地捷士
第32回 2000年6月25日 水沢 ダ1400m クラシックホリデー 牡3 盛岡 1:30.4 山本裕次郎 熊谷昇 (有)ムーミン企画
第33回 2001年6月17日 水沢 ダ1400m バンケーティング 牡3 盛岡 1:28.0 畠山信一 平澤芳三 佐々木誠吾
第34回 2002年6月16日 水沢 ダ1400m チュードサンデー 牡3 水沢 1:28.7 菅原勲 佐々木修一 遠藤忠志
第35回 2003年6月15日 水沢 ダ1400m ノーモアウオー 牡3 水沢 1:28.5 小林俊彦 千葉四美 池谷誠一
第36回 2004年6月6日 盛岡 ダ1400m シャンハイジャパン 牡3 水沢 1:25.9 草地保隆 遠藤隆夫 高橋ツメ
第37回 2005年6月12日 水沢 ダ1400m トレジャーファンド 牡3 盛岡 1:28.6 村上忍 小西重征 佐藤文一
第38回 2006年5月14日 盛岡 ダ1400m ブラックショコラ 牡3 水沢 1:25.5 菅原勲 千葉博 太田廣司
第39回 2007年7月1日 盛岡 ダ1200m ヤマニンエグザルト 牡7 水沢 1:12.8 板垣吉則 伊藤和 土井睦秋
第40回 2008年7月6日 盛岡 ダ1200m トーホウライデン 牡6 水沢 1:12.1 高橋悠里 千葉四美 東豊物産(株)
第41回 2009年7月5日 水沢 ダ1400m ダンストンリアル 牡5 水沢 1:25.9 村上忍 村上実 伊藤孝治
第42回 2010年7月5日 水沢 ダ1400m ゴールドマイン 騸6 盛岡 1:26.6 菅原勲 櫻田浩三 山本武司
第43回 2011年7月4日 盛岡 ダ1400m マイネルプロートス 牡5 盛岡 1:25.5 菅原勲 田村光則 玉田博志
第44回 2012年7月8日 水沢 ダ1400m スーパーヴィグラス 騸6 水沢 1:25.5 菅原俊吏 板垣吉則 蓑島竜一
第45回 2013年7月7日 水沢 ダ1400m ドリームクラフト 牡7 盛岡 1:27.1 陶文峰 平澤芳三 松田敬一
第46回 2014年7月6日 水沢 ダ1400m マイネルバルビゾン 牡5 水沢 1:28.2 高松亮 板垣吉則 杉浦和也
第47回 2015年7月5日 水沢 ダ1400m ナムラタイタン 牡9 水沢 1:27.4 坂口裕一 村上昌幸 岩渕道良
第48回 2016年7月17日 盛岡 ダ1200m ラブバレット 牡5 水沢 1:10.0 山本聡哉 菅原勲 内山一郎
第49回 2017年7月16日 盛岡 ダ1200m ラブバレット 牡6 水沢 1:10.0 山本聡哉 菅原勲 内山一郎
第50回 2018年7月15日 盛岡 ダ1200m メイショウオセアン 牡7 水沢 1:11.5 坂口裕一 村上昌幸 岩渕道良
第51回 2019年7月14日 盛岡 ダ1200m ラブバレット 牡8 水沢 1:10.0 山本聡哉 菅原勲 内山一郎
第52回 2020年7月19日 盛岡 ダ1200m プレシャスエース 牡7 盛岡 1:10.3 山本聡哉 櫻田康二 鈴木芳夫
第53回 2021年7月18日 盛岡 ダ1200m キラットダイヤ 牝4 水沢 1:12.4 鈴木祐 板垣吉則 小林祐介
第54回 2022年7月3日 盛岡 ダ1200m キラットダイヤ 牝5 水沢 1:10.1 鈴木祐 板垣吉則 小林祐介
第55回 2023年7月2日 盛岡 ダ1200m トーセンキャロル 牝4 水沢 1:11.3 高橋悠里 佐藤浩一 島川隆哉
第56回 2024年7月9日 盛岡 ダ1200m ゴールデンヒーラー 牝6 水沢 1:11.0 山本聡哉 佐藤祐司 平賀敏男

※馬齢は2000年についても現表記を用いる。

脚注・出典

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  1. ^ a b c d e 令和6年度第3回盛岡競馬競走番組表(概定)” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. 2024年7月8日閲覧。

各回競走結果の出典

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関連項目

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外部リンク

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