マーキュリーカップ
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マーキュリーカップ (副称:メイセイオペラ記念) | |
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第13回マーキュリーカップ | |
開催国 | 日本 |
主催者 | 岩手県競馬組合 |
競馬場 | 盛岡競馬場 |
創設 | 1997年7月21日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート2000m |
格付け | JpnIII / 国際LR |
賞金 |
1着賞金3000万円 |
出走条件 |
サラブレッド系3歳以上(指定交流) 出走資格も参照 |
負担重量 | グレード別定(本文に記載) |
出典 | [1] |
マーキュリーカップは、岩手県競馬組合が盛岡競馬場ダート2000メートルで施行するダートグレード競走(統一JpnIII)である。正式名称は農林水産大臣賞典 メイセイオペラ記念 マーキュリーカップと表記される。競走名は太陽系第1惑星である水星を意味するマーキュリー(Mercury)から。
概要
[編集]1997年に創設された中央・地方全国指定交流競走で、第1回よりダート競走格付け委員会によって統一GIIIに格付けされている[2]。
第1回は水沢競馬場のダート2000mで施行された。第4回目の2000年より施行競馬場を盛岡競馬場に変更し[2]現在に至っている。なお、距離の変更は創設以降行われていない。
例年海の日に開催されており、岩手競馬の夏の風物詩となっている(ただし、祝日法が改正される2003年以前において海の日が土曜日となった第1回と第6回を除く)。なお、2020年の第24回及び2021年の第25回は平日開催となる。
また、岩手競馬で年度の最初に行われる交流重賞競走でもある。
地方勢の優勝は2015年まで第2回のメイセイオペラ(水沢)と第19回のユーロビート(大井)の2頭である[3]。また、3歳馬も出走可能であるがこれまでに優勝したことはない。
2019年と2020年は農林水産大臣賞がつかず、「メイセイオペラ記念 マーキュリーカップ」の名称で行われた。
条件・賞金等(2024年)
[編集]- 負担重量
- 3歳50kg、4歳以上54kg、牝馬2kg減を基本に、更に以下のように斤量が課せられる[1]。ただし2歳時の成績は対象外。
- 本年7月10日より前のGI・JpnI競走優勝馬は5kg増、GII・JpnII競走優勝馬は3kg増、GIII・JpnIII競走優勝馬1kg増。
- 上記重量に加え、G及びJpn競走を通算3勝以上している馬は1kg増で、さらに2勝ごとに1kg増。
- 負担重量の上限は3歳56kg、4歳以上60㎏、牝馬2kg減。
- 賞金等
- 賞金額は1着3000万円、2着1050万円、3着600万円、4着390万円、5着210万円[1]、着外手当は6着45万円、7着30万円、8着以下15万円[4]。
- 副賞
- 農林水産大臣賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、岩手県馬主会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、NAR生産牧場賞、岩手県知事賞、開催執務委員長賞[1]
過去の賞金額
[編集]回数 | 総額 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 |
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第1回(1997年) | 5550 | 3000 | 1200 | 600 | 450 | 300 |
第2回(1998年) | ||||||
第3回(1999年) | 5250 | 3000 | 1050 | 510 | 390 | 300 |
第4回(2000年) | ||||||
第5回(2001年) | 5100 | 3000 | 900 | 510 | 390 | 300 |
第6回(2002年) | ||||||
第7回(2003年) | ||||||
第8回(2004年) | ||||||
第9回(2005年) | ||||||
第10回(2006年) | ||||||
第11回(2007年) | ||||||
第12回(2008年) | 4650 | 3000 | 750 | 450 | 300 | 150 |
第13回(2009年) | 3750 | 2500 | 575 | 325 | 225 | 125 |
第14回(2010年) | 3450 | 2300 | 529 | 299 | 207 | 115 |
第15回(2011年) | ||||||
第16回(2012年) | ||||||
第17回(2013年) | ||||||
第18回(2014年) | ||||||
第19回(2015年) | ||||||
第20回(2016年) | ||||||
第21回(2017年) | ||||||
第22回(2018年) | ||||||
第23回(2019年) | 3565 | 598 | 322 | 230 | ||
第24回(2020年) | 3680 | 644 | 368 | 138 | ||
第25回(2021年) | 3910 | 805 | 460 | 115 | ||
第26回(2022年) | 4760 | 2800 | 980 | 560 | 280 | 140 |
第27回(2023年) | 5250 | 3000 | 1050 | 600 | 390 | 210 |
歴史
[編集]- 1997年 - 水沢競馬場のダート2000mの4歳(現3歳)以上の別定重賞(統一GIII)競走マーキュリーカップとして創設。
- 2000年
- 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIIIに変更。
- 2011年
- この年から、負担重量の算定方法が現行の基準に変更される。
- 標準となる斤量を2kg減。
- グレードレース勝利数を基準とする加算斤量および上限を設定。
- 2016年 - 元・岩手競馬所属で1998年の本競走優勝馬メイセイオペラの死去を受け、「メイセイオペラ追悼レース」の副称をつけて施行[5]。
- 2017年 - この年から、「(メイセイオペラ記念)」の副称をつけて施行[6]。
歴代優勝馬
[編集]回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1997年7月21日 | 水沢 | 2000m | パリスナポレオン | 牡6 | JRA | 2:13.0 | 田中勝春 | 伊藤修司 | 巴山勝文 |
第2回 | 1998年7月20日 | 水沢 | 2000m | メイセイオペラ | 牡4 | 水沢 | 2:09.0 | 菅原勲 | 佐々木修一 | (有)明正商事 |
第3回 | 1999年7月20日 | 水沢 | 2000m | オースミジェット | 牡5 | JRA | R2:06.7 | 四位洋文 | 白井寿昭 | 山路秀則 |
第4回 | 2000年7月20日 | 盛岡 | 2000m | オースミジェット | 牡6 | JRA | 2:06.8 | 四位洋文 | 白井寿昭 | 山路秀則 |
第5回 | 2001年7月20日 | 盛岡 | 2000m | ミラクルオペラ | 牡4 | JRA | 2:05.3 | 幸英明 | 領家政蔵 | 西森鶴 |
第6回 | 2002年7月22日 | 盛岡 | 2000m | プリエミネンス | 牝5 | JRA | 2:06.4 | 柴田善臣 | 伊藤圭三 | (有)グランド牧場 |
第7回 | 2003年7月21日 | 盛岡 | 2000m | ディーエスサンダー | 牡4 | JRA | 2:04.4 | 勝浦正樹 | 藤原辰雄 | 秋谷壽之 |
第8回 | 2004年7月19日 | 盛岡 | 2000m | スナークレイアース | 牡9 | JRA | 2:05.8 | 小野次郎 | 川村禎彦 | 杉本仙次郎 |
第9回 | 2005年7月18日 | 盛岡 | 2000m | ピットファイター | 牡6 | JRA | 2:05.8 | 安藤勝己 | 加藤征弘 | 臼田浩義 |
第10回 | 2006年7月17日 | 盛岡 | 2000m | クーリンガー | 牡7 | JRA | 2:07.0 | 和田竜二 | 岩元市三 | 林進 |
第11回 | 2007年7月16日 | 盛岡 | 2000m | シャーベットトーン | 牡5 | JRA | 2:04.0 | 吉田豊 | 奥平雅士 | (有)社台レースホース |
第12回 | 2008年7月21日 | 盛岡 | 2000m | サカラート | 牡8 | JRA | 2:05.1 | 中舘英二 | 石坂正 | (有)サンデーレーシング |
第13回 | 2009年7月20日 | 盛岡 | 2000m | マコトスパルビエロ | 牡5 | JRA | 2:04.0 | 安藤勝己 | 鮫島一歩 | 眞壁明 |
第14回 | 2010年7月19日 | 盛岡 | 2000m | カネヒキリ | 牡8 | JRA | 2:04.8 | 横山典弘 | 角居勝彦 | 金子真人ホールディングス(株) |
第15回 | 2011年7月18日 | 盛岡 | 2000m | ゴルトブリッツ | 牡4 | JRA | 2:04.2 | 川田将雅 | 吉田直弘 | (有)キャロットファーム |
第16回 | 2012年7月16日 | 盛岡 | 2000m | シビルウォー | 牡7 | JRA | R2:02.1 | 岩田康誠 | 戸田博文 | (有)社台レースホース |
第17回 | 2013年7月15日 | 盛岡 | 2000m | ソリタリーキング | 牡6 | JRA | 2:03:1 | 福永祐一 | 石坂正 | (有)サンデーレーシング |
第18回 | 2014年7月21日 | 盛岡 | 2000m | ナイスミーチュー | 牡7 | JRA | R2:01.9 | 小牧太 | 橋口弘次郎 | (株)ダノックス |
第19回 | 2015年7月20日 | 盛岡 | 2000m | ユーロビート | セン6 | 大井 | 2:07.8 | 吉原寛人 | 渡邉和雄 | 吉田和美 |
第20回 | 2016年7月18日 | 盛岡 | 2000m | ストロングサウザー | 牡5 | JRA | 2:02.4 | 田辺裕信 | 久保田貴士 | 村木篤 |
第21回 | 2017年7月17日 | 盛岡 | 2000m | ミツバ | 牡5 | JRA | 2:02.1 | 松山弘平 | 加用正 | (株)協栄 |
第22回 | 2018年7月16日 | 盛岡 | 2000m | ミツバ | 牡6 | JRA | 2:03.5 | 松山弘平 | 加用正 | (株)協栄 |
第23回 | 2019年7月15日 | 盛岡 | 2000m | グリム | 牡4 | JRA | 2:03.2 | 武豊 | 野中賢二 | (株)カナヤマホールディングス |
第24回 | 2020年7月21日 | 盛岡 | 2000m | マスターフェンサー | 牡4 | JRA | 2:03.0 | 川田将雅 | 角田晃一 | (株)吉澤ホールディングス |
第25回 | 2021年7月20日 | 盛岡 | 2000m | マスターフェンサー | 牡5 | JRA | 2:05.7 | 松山弘平 | 角田晃一 | (株)吉澤ホールディングス |
第26回 | 2022年7月18日 | 盛岡 | 2000m | バーデンヴァイラー | 牡4 | JRA | 2:02.5 | 福永祐一 | 斉藤崇史 | (有)キャロットファーム |
第27回 | 2023年7月17日 | 盛岡 | 2000m | ウィルソンテソーロ | 牡4 | JRA | 2:01.8 | 川田将雅 | 小手川準 | 了徳寺健二ホールディングス(株) |
第28回 | 2024年7月15日 | 盛岡 | 2000m | クラウンプライド | 牡5 | JRA | 2:03.8 | 横山武史 | 新谷功一 | 吉田照哉 |
- レースレコード - 2:01.8(第27回優勝馬ウィルソンテソーロ)
- タイム欄のRはコースレコードを示す。
- 全てダート2000mで施行。
脚注・出典
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “令和6年度第4回 盛岡競馬競走番組表(概定)” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. 2024年7月13日閲覧。
- ^ a b “マーキュリーC 過去10年の傾向”. 岩手競馬 公式WEBSITE. 2015年7月22日閲覧。
- ^ “【盛岡・マーキュリーC】地方馬17年ぶり!ユーロビート圧勝”. スポーツニッポン. (2015年7月21日) 2015年7月22日閲覧。
- ^ “令和6年度第4回盛岡競馬 改定番組” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. 2024年7月12日閲覧。
- ^ “【レースハイライト】第20回 マーキュリーカップJpnIII”. web Furlong 2016. 地方競馬全国協会. 2018年11月22日閲覧。
- ^ 2017年ダートグレード競走の日程・格付けについて地方競馬全国協会、2016年11月22日閲覧
各回競走結果の出典
[編集]- マーキュリーカップ 歴代優勝馬 - 地方競馬全国協会
- JBISサーチ
外部リンク
[編集]- マーキュリーカップ|ダートグレード競走特設サイト - 地方競馬全国協会