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オースミジェット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オースミジェット
欧字表記 Osumi Jet[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 1994年4月29日[1]
死没 2022年12月31日(28歳没)
登録日 1996年7月4日
抹消日 2001年2月21日
ジェイドロバリー[1]
テンザンオトメ[1]
母の父 マルゼンスキー[1]
生国 日本の旗 日本北海道門別町[1]
生産者 佐々木牧場[1]
馬主 山路秀則[1]
調教師 白井寿昭栗東[1]
競走成績
生涯成績 51戦13勝
中央競馬:40戦9勝
地方競馬:11戦4勝[1]
獲得賞金 5億6561万8000円[1]
中央競馬:3億8336万8000円[1]
地方競馬:1億8225万0000円[1]
IC DM111 / 2000年[2]
勝ち鞍
GIII 平安S 1999年・2000年
GIII アンタレスS 1999年
GIII 名古屋大賞典 1999年・2000年
GIII マーキュリーC 1999年・2000年
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オースミジェット(欧字名:Osumi Jet1996年7月4日 - 2022年12月31日)は、日本競走馬、日本および大韓民国種牡馬[1]。主な勝ち鞍に1999年アンタレスステークス、1999年、2000年平安ステークス名古屋グランプリマーキュリーカップ

経歴

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競走馬時代

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1996年に競走馬デビュー。3歳から4歳中盤まで芝路線を歩み2勝、重賞競走にも幾度となく出走しNHKマイルカップ5着など相手なりに走ったが、詰めの甘さから勝ちきれない展開が続き、4歳夏以降はダート路線にほぼ専念する形となる。

転向後も上位人気に推されながら取りこぼす内容が続き、準オープンとオープン特別を往復していたが、1999年6歳にて平安ステークスを勝ち重賞ホルダーの仲間入りを果たすとようやくの本格化。同レースのほか、名古屋大賞典マーキュリーカップの3競走において1999年・2000年と連覇、これに加え1999年アンタレスステークスにも勝利を収め、ダート中距離重賞7勝を記録した。

本格化以前の1998年5歳夏に戦列復帰して以降大きな怪我もなく、コンスタントにレースを使われていたものの、2000年7歳秋のエルムステークス3着後に右前球節を痛め戦線を離脱。高齢に加え、復帰までに時間を要するため2001年2月に現役引退となった。

引退後

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引退後は北海道・浦河町イーストスタッドにて種牡馬入りとなったものの産駒成績不振のため、2006年シーズンより韓国済州に種牡馬として輸出されることとなった。

2017年8月9日付で用途変更乗馬となったが、2022年12月31日に死亡した[3]。28歳没。



競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[4]およびJBISサーチ[5]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
(kg)
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1996 11. 3 京都 3歳新馬 18 6 11 7.7 (4人) 3着 横山典弘 54 芝1600m(良) 1:35.5 (37.2) 0.1 メイショウデンゲキ
11. 10 京都 3歳新馬 15 8 15 1.5 (1人) 1着 横山典弘 54 芝1400m(良) 1:22.9 (36.2) -0.3 (グレイトパッション)
12. 7 阪神 エリカ賞 500 10 7 8 11.0 (5人) 4着 河内洋 54 芝2000m(良) 2:04.5 (36.6) 0.4 タヤススリーセブン
12. 22 阪神 千両賞 500 16 4 8 6.7 (4人) 2着 佐藤哲三 54 芝1600m(良) 1:36.5 (37.5) 0.2 ホッコービューティ
1997 1. 6 京都 福寿草特別 500 14 5 7 7.5 (2人) 6着 佐藤哲三 55 芝2000m(稍) 2:04.1 (37.3) 1.5 エリモダンディー
1. 26 京都 こぶし賞 500 14 5 7 5.7 (4人) 1着 福永祐一 55 芝1600m(良) 1:35.6 (36.2) -0.7 (ナムラカンムリ)
2. 2 京都 きさらぎ賞 GIII 10 8 10 11.1 (7人) 8着 村本善之 55 芝1800m(良) 1:49.8 (36.7) 0.7 ヒコーキグモ
2. 23 阪神 アーリントンC GIII 8 7 7 8.3 (4人) 6着 福永祐一 55 芝1600m(良) 1:36.7 (36.9) 0.6 ブレーブテンダー
3. 30 中山 クリスタルC GIII 13 3 4 15.4 (7人) 4着 福永祐一 55 芝1200m(重) 1:10.6 (35.8) 0.5 ワシントンカラー
4. 20 東京 NZT4歳S GII 18 7 13 50.3 (10人) 7着 福永祐一 56 芝1400m(良) 1:21.6 (34.6) -0.2 シーキングザパール
5. 11 東京 NHKマイルC GI 18 3 5 53.3 (12人) 5着 福永祐一 57 芝1600m(良) 1:33.5 (34.5) 0.4 シーキングザパール
6. 8 東京 菖蒲S OP 9 1 1 2.8 (1人) 3着 福永祐一 55 芝1600m(良) 1:36.9 (34.3) 0.4 タイキシャトル
7. 6 阪神 菩提樹S OP 14 3 3 10.4 (3人) 12着 福永祐一 55 芝1400m(良) 1:22.9 (37.1) 2.0 テンザンストーム
8. 9 札幌 羊蹄山特別 900 12 1 1 5.8 (2人) 2着 芹沢純一 55 ダ1700m(稍) 1:44.4 (37.7) 0.2 シロヤマランディ
8. 16 札幌 HBC杯 900 14 8 13 4.4 (3人) 2着 横山典弘 55 芝1800m(良) 1:50.0 (35.7) 0.2 カミノクレモナ
9. 7 札幌 苫小牧特別 900 12 7 10 1.4 (1人) 1着 横山典弘 55 ダ1700m(良) 1:45.5 (37.6) -1.1 (メイビートゥモロー)
10. 4 東京 ユニコーンS GIII 16 7 13 11.3 (5人) 3着 横山典弘 56 ダ1600m(良) 1:37.8 (39.0) 1.0 タイキシャトル
11. 1 東京 霜月S 1600 16 8 16 2.1 (1人) 1着 横山典弘 55 ダ1600m(良) 1:38.3 (37.5) -0.3 (ホーマンランドオー)
11. 15 京都 トパーズS OP 11 7 8 2.8 (1人) 3着 四位洋文 54 ダ1800m(重) 1:48.7 (35.9) 0.3 プレミアムサンダー
12. 6 阪神 シリウスS GIII 15 1 2 16.4 (6人) 9着 福永祐一 54 ダ1400m(良) 1:24.5 (36.8) 0.5 トーヨーレインボー
1998 6. 6 東京 エプソムC GIII 17 8 15 111.3 (12人) 14着 福永祐一 57 芝1800m(重) 1:49.3 (37.3) 1.1 ツクバシンフォニー
6. 21 函館 大沼S 1600 13 2 2 3.0 (1人) 2着 四位洋文 57 ダ1700m(良) 1:46.3 (37.9) 0.1 リワードタイタン
7. 26 新潟 北陸S 1600 12 3 3 2.2 (1人) 2着 蛯名正義 57.5 ダ1700m(良) 1:45.0 (36.4) 0.2 ゲイリーマグナム
8. 15 京都 大文字S 1600 15 8 14 11.1 (6人) 11着 福永祐一 57 芝1400m(良) 1:21.8 (34.6) 1.1 ゼンノモトーレ
9. 19 中山 ながつきS 1600 16 4 7 4.5 (1人) 3着 中舘英二 58 ダ1800m(稍) 1:51.2 (39.4) 0.6 レイズスズラン
10. 11 京都 太秦S 1600 15 1 1 3.0 (1人) 1着 四位洋文 58 ダ1800m(良) 1:49.9 (37.5) -0.5 (サンデーメイト)
10. 24 東京 神無月S OP 12 5 5 5.0 (2人) 2着 的場均 56 ダ1600m(重) 1:35.9 (37.3) 0.1 ゲイリーマグナム
11. 21 京都 トパーズS OP 14 5 8 4.0 (1人) 1着 四位洋文 56 ダ1800m(良) 1:50.5 (36.6) 0.3 エムアイブラン
12. 12 阪神 シリウスS GIII 16 3 6 6.6 (3人) 2着 四位洋文 57.5 ダ1400m(良) 1:23.7 (35.9) 0.1 マコトライデン
1999 1. 10 京都 平安S GIII 15 3 6 3.4 (1人) 1着 四位洋文 56 ダ1800m(良) 1:49.9 (35.3) -0.1 (エムアイブラン)
1. 31 東京 フェブラリーS GI 16 7 13 5.3 (3人) 4着 四位洋文 57 ダ1600m(良) 1:36.7 (35.9) 0.4 メイセイオペラ
3. 13 中山 マーチS GIII 16 7 14 2.3 (1人) 10着 四位洋文 58 ダ1800m(稍) 1:52.4 (39.3) 1.1 タヤスケーポイント
3. 24 名古屋 名古屋大賞典 GIII 11 8 11 (2人) 1着 四位洋文 57 ダ1900m(良) 2:01.9 0.0 (ゴールドプルーフ)
4. 17 阪神 プロキオンS GIII 16 4 7 13.8 (5人) 2着 四位洋文 57 ダ1400m(良) 1:23.5 (36.8) 0.3 タヤスケーポイント
5. 8 京都 アンタレスS GIII 13 5 6 3.7 (2人) 1着 四位洋文 58 ダ1800m(良) 1:49.5 (35.8) -0.4 (ジェーニオ)
5. 26 船橋 かしわ記念 GIII 14 1 1 (1人) 2着 四位洋文 59 ダ1600m(良) 1:39.7 (37.4) 0.2 サプライズパワー
6. 24 大井 帝王賞 GI 15 6 10 (6人) 3着 四位洋文 57 ダ2000m(稍) 2:05.1 (38.5) 1.1 メイセイオペラ
7. 20 水沢 マーキュリーC GIII 12 6 7 (1人) 1着 四位洋文 57 ダ2000m(稍) 2:06.7 0.0 (バンチャンプ)
8. 16 旭川 ブリーダーズGC GII 14 4 6 (1人) 2着 四位洋文 56 ダ2300m(良) 2:30.0 0.8 スノーエンデバー
9. 11 札幌 エルムS GIII 13 7 11 2.5 (1人) 2着 四位洋文 57 ダ1700m(稍) 1:44.7 (38.2) 0.8 ニホンピロジュピタ
10. 11 金沢 白山大賞典 GIII 12 8 11 (1人) 2着 四位洋文 57 ダ2100m(良) 2:13.0 0.1 マチカネワラウカド
12. 29 大井 東京大賞典 GI 16 2 4 (5人) 8着 四位洋文 57 ダ2000m(良) 2:06.4 (39.3) 1.5 ワールドクリーク
2000 1. 23 京都 平安S GIII 16 7 13 4.9 (2人) 1着 四位洋文 57 ダ1800m(不) 1:49.8 (37.3) -0.3 (シアトルブリッジ)
2. 20 東京 フェブラリーS GI 16 3 5 12.5 (8人) 6着 四位洋文 57 ダ1600m(良) 1:36.2 (37.1) 0.6 ウイングアロー
3. 20 名古屋 名古屋大賞典 GIII 12 8 11 (1人) 1着 四位洋文 56 ダ1900m(良) 2:02.3 -0.2 (ゴールドプルーフ)
4. 23 京都 アンタレスS GIII 16 5 9 4.3 (2人) 5着 四位洋文 59.5 ダ1800m(良) 1:51.1 (38.2) 1.5 スマートボーイ
5. 5 高崎 群馬記念 GIII 12 5 5 (1人) 2着 四位洋文 56 ダ1500m(良) 1:36.1 0.8 ビーマイナカヤマ
6. 4 東京 安田記念 GI 18 6 11 187.2 (17人) 11着 四位洋文 58 芝1600m(良) 1:34.7 (35.3) 0.8 フェアリーキングプローン
6. 22 大井 帝王賞 GI 16 7 14 (10人) 10着 四位洋文 57 ダ2000m(良) 2:07.2 1.6 ファストフレンド
7. 20 盛岡 マーキュリーC GIII 11 5 5 (2人) 1着 四位洋文 57 ダ2000m(良) 2:06.8 -0.3 (エビスヤマト)
9. 2 札幌 エルムS GIII 13 6 8 5.2 (3人) 3着 四位洋文 57 ダ1700m(不) 1:43.2 (37.1) 0.4 シンコウスプレンダ

血統表

[編集]
オースミジェット血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

*ジェイドロバリー
Jade Robbery
1987 黒鹿毛
父の父
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
Number
1979 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Special Forli
Thong

テンザンオトメ
1983 鹿毛
マルゼンスキー
1974 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
*シル Buckpasser
Quill
母の母
モンベツカチドキ
1973 鹿毛
*グレートホワイトウェー Court Martial
Broadway
アンジエロ *インファチュエイション
*フェアモインズ F-No.2-o
母系(F-No.) 2号族(FN:2-o) [§ 3]
5代内の近親交配 Nijinsky 3 x 3 = 25% [§ 4]
出典
  1. ^ [6]
  2. ^ [7]
  3. ^ [6]
  4. ^ [6][7]

半兄に1995年きさらぎ賞3着のオースミバイアモン(父・バイアモン)、1997年小倉大賞典勝ちのオースミマックス(父・サクラユタカオー)がいる[7]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q オースミジェット”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月21日閲覧。
  2. ^ 優駿』、日本中央競馬会、2001年2月、35頁。 
  3. ^ 개별말정보조회 - KRA Studbook、2023年1月11日閲覧。
  4. ^ オースミジェットの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月21日閲覧。
  5. ^ オースミジェット 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月21日閲覧。
  6. ^ a b c オースミジェット 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月21日閲覧。
  7. ^ a b c オースミジェットの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月21日閲覧。

外部リンク

[編集]