デニス・コンドリー
デニス・コンドリー | |
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1979年 | |
プロフィール | |
リングネーム | ラヴァーボーイ・デニス・コンドリー |
本名 | デニス・コンドリー |
ニックネーム | ドル箱男爵 |
身長 | 183cm - 185cm |
体重 | 114kg - 120kg |
誕生日 | 1952年2月1日(72歳) |
出身地 |
アメリカ合衆国 アラバマ州 ローダーデール郡フローレンス |
トレーナー |
ジン・アンダーソン オレイ・アンダーソン |
デビュー | 1973年 |
引退 | 1990年 |
"ラヴァーボーイ" デニス・コンドリー("Loverboy" Dennis Condrey、1952年2月1日 - )は、アメリカ合衆国の元プロレスラー。アラバマ州フローレンス出身。
1980年代に一世を風靡したヒールのタッグチーム・ユニット、ミッドナイト・エクスプレス(The Midnight Express)のオリジナル・メンバー。在籍期間もメンバー中で最長である[1]。
来歴
[編集]ジンとオレイのアンダーソン兄弟にスカウトされ[2]、1973年にNWAミッドアトランティック地区にてデビュー[3]。地元アラバマのSECWおよびテネシー州メンフィスのNWAミッドアメリカ地区(後のCWA)を主戦場に、1975年から1979年にかけてはフィル・ヒッカーソンとの悪党タッグチーム、バイセンテニアル・キングス(The Bicentennial Kings)で活動[4]。ファビュラス・カンガルーズのアル・コステロがマネージャーを務めていたこともあった。
ヒッカーソンとのコンビ解消後はデビッド・シュルツを新パートナーに、SECWでは1979年11月22日にポール・オーンドーフ&ディック・スレーターからNWAサウスイースタン・タッグ王座を[5]、CWAでは1980年4月7日にビリー・ロビンソン&ケン・ルーカスからAWA南部タッグ王座を奪取している[6]。
シングルでは1979年8月15日、CWAにてジプシー・ジョーを破りNWA世界ブラスナックル王座を獲得[7]。1980年6月14日にはSECWにてテリー・テイラーからNWAサウスイースタン・ヘビー級王座を奪取している[8]。ジム・バーネット主宰のジョージア・チャンピオンシップ・レスリングにも出場し、1980年9月8日にスティーブ・カーンを破りNWAジョージア・ヘビー級王座にも戴冠した[9]。
1980年11月からはランディ・ローズと新チームを組み、翌1981年にノーベル・オースチンを仲間に加え、トリオのユニットとしてミッドナイト・エクスプレス(The Midnight Express)を結成。以降、アラバマのSECWとテネシーのCWAを股にかけ、両プロモーション認定のタッグ王座を再三獲得した[5][6]。シングルにおいても、SECWでは1981年8月31日にレイ・キャンディ、10月26日にボブ・アームストロングをそれぞれ破り、NWAアラバマ・ヘビー級王座を2回獲得している[10]。
1983年の末にミッドナイト・エクスプレスは一旦解散し、コンドリーはCWAからのトレードでボビー・イートンやジム・コルネットと共にビル・ワット主宰のMSWAに移籍[11]。1984年より、イートンを新パートナー、コルネットをマネージャーに迎え、MSWAにて第2期のミッドナイト・エクスプレスを編成する。1985年からはNWAミッドアトランティック地区のジム・クロケット・プロモーションズに参戦。ロックンロール・エクスプレスやロード・ウォリアーズを相手に抗争を繰り広げ、当時の米マット界のタッグ戦線を牽引した[11]。
1987年初頭にNWAを突如脱退、旧メンバーのローズと再合体し、"オリジナル" ミッドナイト・エクスプレス(The Original Midnight Express)を名乗ってAWAに登場。ポール・E・デンジャラスリーを新マネージャーに、同年10月30日、CWA時代から因縁のあるジェリー・ローラー&ビル・ダンディーからAWA世界タッグ王座を奪取[12]。以降もマーティ・ジャネッティとショーン・マイケルズのミッドナイト・ロッカーズとタイトルを争った[13]。
1988年11月からは、オリジナル・ミッドナイト・エクスプレスとしてローズ&デンジャラスリーを帯同しNWAに復帰[14]。コンドリーの離脱後に再編されていたイートンとスタン・レーンの第3期ミッドナイト・エクスプレスとの、同名チームによる骨肉の遺恨試合を繰り広げた[15]。
テッド・ターナーのNWAクロケット・プロ買収後は新会社のWCWに残留せず、古巣のアラバマに復帰。SECWから名称を変更したコンチネンタル・レスリング・フェデレーション(CWF)に参戦し、1989年7月にトム・プリチャードからCWFヘビー級王座を奪取した[16]。以降、エディ・ギルバートの実弟ダグ・ギルバートとのリーサル・ウェポンズなどで活動後、1990年に引退した[2]。
2000年代も時折、各地のインディー団体やリユニオン・イベントにゲスト出場して、イートンらとミッドナイト・エクスプレスを再結成[1]。2008年6月7日にジョージア州アトランタで行われた "NWA Anniversary Show" では、コンドリー&イートン(w / コルネット)対ロックンロール・エクスプレスという1980年代の黄金カードが再現された[17]。
2010年3月、デベロップメント・トレーナーとしてWWEと契約、ファーム団体FCWにおいてNXTの新人選手育成を担当した[18][19]。
獲得タイトル
[編集]- NWA世界ブラスナックル王座:1回[7]
- NWAミッドアメリカ・ヘビー級王座:1回[20]
- NWAミッドアメリカ・タッグ王座:2回(w / フィル・ヒッカーソン)[21]
- NWA USタッグ王座(ミッドアメリカ版):5回(w / フィル・ヒッカーソン)[22]
- NWA6人タッグ王座(ミッドアメリカ版):2回(w / フィル・ヒッカーソン&アル・グリーン、トージョー・ヤマモト&クリス・コルト)[23]
- NWA南部タッグ王座(ミッドアメリカ版)/ AWA南部タッグ王座:13回(フィル・ヒッカーソン×8、デビッド・シュルツ、ドン・カーソン、ノーベル・オースチン×3)[6]
- NWAアラバマ・ヘビー級王座:2回[10]
- NWAサウスイースタン・ヘビー級王座:1回[8]
- NWAサウスイースタン・タッグ王座:15回(w / フィル・ヒッカーソン×4、デビッド・シュルツ、ドン・カーソン、ランディ・ローズ×10)[5]
- CWFヘビー級王座:1回[16]
- NWAジョージア・ヘビー級王座:1回[9]
- NWAアメリカン・タッグ王座:1回(w / ボビー・イートン)[25]
- NWA世界タッグ王座(ミッドアトランティック版):1回(w / ボビー・イートン)[26]
- AWA世界タッグ王座:1回(w / ランディ・ローズ)[12]
- インターナショナル・チャンピオンシップ・レスリング
脚注
[編集]- ^ a b “The Midnight Express”. Online World of Wrestling. 2010年9月9日閲覧。
- ^ a b 『THE WRESTLER BEST 1000』P270(1996年、日本スポーツ出版社)
- ^ “Dennis Condrey”. Wrestlingdata.com. 2016年10月14日閲覧。
- ^ “Phil Hickerson”. Online World of Wrestling. 2010年9月9日閲覧。
- ^ a b c “NWA Southeastern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月9日閲覧。
- ^ a b c “AWA Southern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月9日閲覧。
- ^ a b “NWA World Brass Knuckles Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月9日閲覧。
- ^ a b “NWA Southeastern Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月9日閲覧。
- ^ a b “NWA Georgia Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月9日閲覧。
- ^ a b “NWA Alabama Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ a b “Jim Cornette Biography”. Jim Cornette.com. 2010年9月9日閲覧。
- ^ a b “AWA World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年1月28日閲覧。
- ^ “The AWA matches fought by Dennis Condrey in 1987”. Wrestlingdata.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ “The WCW matches fought by Dennis Condrey in 1988”. Wrestlingdata.com. 2024年3月25日閲覧。
- ^ “The WCW matches fought by Dennis Condrey in 1988”. Wrestlingdata.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ a b “CWF Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月9日閲覧。
- ^ “NWA 60th Anniversary Show: June 7, 2008”. Cagematch.de. 2010年9月5日閲覧。
- ^ “WWE signs all-time tag great as developmental trainer”. PW Insider. 2010年3月11日閲覧。
- ^ “WWE signs member of 80s team”. Wrestling Observer. 2010年3月12日閲覧。
- ^ “NWA Mid-America Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ “NWA Mid-America Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ “NWA United States Tag Team Title [Mid-America]”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ “NWA World 6-Man Tag Team Title [Mid-America]”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ “Mid-South Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ “NWA American Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ “NWA World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月20日閲覧。
- ^ “ICW/IWCCW Tag Team Title [New England]”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月26日閲覧。
- ^ “NWA Hall of Fame”. Wrestling-Titles.com. 2022年5月4日閲覧。