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トヨタ・Z型エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トヨタ・Z型エンジン(トヨタ・Zがたエンジン)は、トヨタ自動車4サイクル 水冷 直列 ディーゼルエンジンの系列である。同社のフォークリフトに搭載されている。生産は豊田自動織機

型式の付番・命名方法普通自動車用エンジンとは異なり、直列4気筒直列6気筒直接噴射式渦流室式の全てに同じアルファベットが割り当てられており、燃焼室(噴射方式)の区別も数字のを変えずに連番としている[1]

型式

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ディーゼルエンジン

4サイクル 水冷 直列4気筒直列6気筒 OHV

1Z

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1Z型
生産拠点 豊田自動織機
タイプ 4サイクル 水冷 直列4気筒 OHV
直接噴射式 ディーゼルエンジン
排気量 2,953cc
内径x行程 96mm×102mm
圧縮比 -
最高出力 -kW (-ps)/-rpm (定格
最大トルク -Nm (-kgf-m)/-rpm
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2Z - 3,500cc

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2Z型
生産拠点 豊田自動織機
タイプ 4サイクル 水冷 直列4気筒 OHV
直接噴射式 ディーゼルエンジン
排気量 3,469cc
内径x行程 98mm×115mm
圧縮比 -
最高出力 49kW (66ps)/2,200rpm(定格
最大トルク 215Nm (22.0kgf-m)/1,600rpm
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米国EPA Tire 2 対応
欧州:Euro 2 対応
  • 搭載車種
    • トヨタフォークリフト

3Z - 3,500cc

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3Z型
生産拠点 豊田自動織機
タイプ 4サイクル 水冷 直列4気筒 OHV
渦流室式 ディーゼルエンジン
排気量 3,469cc
内径x行程 98mm×115mm
圧縮比 -
最高出力 42kW (57ps)/2,200rpm (定格)
最大トルク 200Nm (20.4kgf-m)/1,600rpm
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2007年の第二次排気ガス規制に沿って排出ガス(特に窒素酸化物炭化水素)低減のため、2Z型の燃焼室を渦流室式としたもの。2014年に第四次排気ガス規制の導入に沿って、新系列のZSエンジンに置き換えられた[2]

日本:特定特殊自動車排出ガス規制 第2次基準値対応
米国EPA Tire 3 対応
欧州:Euro 3 対応
  • 搭載車両
    • トヨタフォークリフト

14Z - 5,200cc

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14Z型
生産拠点 豊田自動織機
タイプ 水冷 直列6気筒 OHV
直接噴射式 ディーゼルエンジン
排気量 5,204cc
内径x行程 98mm×115mm
圧縮比 -
最高出力 56kW (76ps)/2,100rpm (定格
最大トルク 269Nm (27.4kgf-m)/1,600rpm
テンプレートを表示
米国EPA Tire 2 対応
欧州:Euro 2 対応
  • 搭載車両
    • トヨタフォークリフト

14Z-II - 5,200cc

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14Z-II型
生産拠点 豊田自動織機
タイプ 水冷 直列6気筒 OHV
直接噴射式 ディーゼルエンジン
排気量 5,204cc
内径x行程 98mm×115mm
圧縮比 -
最高出力 56kW (76ps)/2,100rpm (定格)
最大トルク 269Nm (27.4kgf-m)/1,600rpm
テンプレートを表示
  • 搭載車両
    • トヨタフォークリフト 7FD35 / 7FD40 / 7FD45 / 7FDA50 / 7FDK40

15Z - 5,200cc

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15Z型
生産拠点 豊田自動織機
タイプ 水冷 直列6気筒 OHV
渦流室式 ディーゼルエンジン
排気量 5,204cc
内径x行程 98mm×115mm
圧縮比 -
最高出力 63kW (85.7ps)/2,200rpm (定格)
67kW (91ps)/2,400rpm (定格)
最大トルク 280Nm (28.6kgf-m)/1,800rpm
288Nm (29.3kgf-m)/1,800rpm
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排出ガス(特に窒素酸化物炭化水素)低減のため、14Z型の燃焼室を渦流室式としたもの。

日本:特定特殊自動車排出ガス規制 第2次基準値対応
米国EPA Tire 3 対応
欧州:Euro 2 対応
  • 搭載車両
    • トヨタフォークリフト 5FD50 / 5FD60 / 5FD70

脚注

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  1. ^ かつて同社を代表するディーゼルエンジンであった2代目B型H型では、基本となる渦流室式を数字無しとするか一桁を付番し、それから派生した同じボアxストロークの直噴式は10を加えた型式としていた。例:B→11B、3B→13B、2H→12H-T。4Bと5Bのみは排出ガス規制に対応するため、直噴式(14B、15B)より後に登場しているが、この命名規則は守られている。
  2. ^ 特別調査委員会 調査報告書(概要版) p.20”. 外部有識者による特別調査委員会 (2024年4月29日). 2024年1月30日閲覧。

関連項目

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