ドライスタウト
ドライスタウト | ||||||||||||
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第40回フェブラリーSパドック(2023年2月19日) | ||||||||||||
欧字表記 | Dry Stout[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2019年3月21日(5歳)[1] | |||||||||||
抹消日 | 2024年12月27日 | |||||||||||
父 | シニスターミニスター[1] | |||||||||||
母 | マストバイアイテム[1] | |||||||||||
母の父 | アフリート[1] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道日高町)[1] | |||||||||||
生産者 | 下河辺牧場[1] | |||||||||||
馬主 | (株)YGGホースクラブ | |||||||||||
調教師 | 牧浦充徳(栗東)[1] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 |
10戦6勝[1] 中央:6戦4勝 地方:4戦2勝 | |||||||||||
獲得賞金 |
1億9519万4000円[1] 中央:1億814万4000円 地方:8705万円 | |||||||||||
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ドライスタウト(欧字名:Dry Stout、2019年3月21日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2021年の全日本2歳優駿、2023年のテレ玉杯オーバルスプリント、武蔵野ステークス。
戦績
[編集]デビュー前
[編集]2019年3月21日、北海道日高町の下河辺牧場で誕生。一口馬主法人YGGオーナーズクラブから総額1,980万円(一口19,800円×1,000口)で募集され[2]、栗東の牧浦充徳厩舎に入厩した。
2歳(2021年)
[編集]9月26日に行われた2歳新馬戦(中京ダート1200m)に出走。3番人気に推されると、レースでは直線で脚を伸ばして、最後は逃げ粘る2番人気ワセダタンクを差し切り優勝、新馬勝ちを果たした[3]。この勝利で鞍上の福永祐一はJRA通算2500勝を達成した[4]。
11月13日のオキザリス賞(1勝クラス)でも3番人気となると、レースでは好位追走から残り200mで抜け出すと後続を突き放し、最終的に2着に5馬身差をつける圧勝でデビュー2連勝とした[5]。
続いて全日本2歳優駿(JpnI)に出走。ここでは1番人気に支持されると、レースでは4コーナーから早め先頭に立つと、最後追ってきたコンバスチョンも突き放し、これに2馬身半差をつけて優勝。無傷3連勝でJpnI制覇を果たした。勝ちタイム1分39秒2は2009年にラブミーチャンが記録した1分40秒0を0秒8上回るレースレコードで、管理する牧浦調教師もGI級競走初制覇となった[6]。
3歳(2022年)
[編集]5月4日、3歳初戦として園田競馬場で行われた兵庫チャンピオンシップ(JpnII)に出走。単勝1.8倍の1番人気に推された。レースでは、ゲートで滑るアクシデントに見舞われ大きく出遅れ。道中は後ろから上がっていったが、最後の直線では脚が伸びずブリッツファングの4着に敗れた[7]。鞍上の戸崎圭太は「スタートで出遅れてしまいました。今回右回りが初めてで、外にもたれる感じもありました。ただ、流れには乗れましたので、徐々に修正しながら進めていくことができましたが、勝負どころでは手応えが怪しくなりました。今日はこれまでより、返し馬からも雰囲気はもう一つかなという感じがありました」と振り返った[8]。
その後ジャパンダートダービーを予定していたが、前述のアクシデントで右前の蹄および右トモを痛めていたためこれを回避、休養することとなった。
半年の休養を経て11月20日の霜月ステークス(OP)で復帰、1番人気に推され、レースでは先行し直線で危なげなく抜け出し完勝。陣営は目標を翌年のフェブラリーステークスとすると語った。
4歳(2023年)
[編集]4歳初戦として、1月7日に行われたすばるステークス(Listed)に出走。レースは中団から進めたが直線では行き場を失くしバトルクライの2着に敗れた。
続いて2月19日に東京競馬場で行われたフェブラリーステークス(GI)に出走。10戦10連対のレモンポップに次ぐ2番人気に推された。レースでは5番手を手応え良く進んだが、追ってからは反応が鈍く馬群から抜け出せずに4着に敗れた。鞍上の戸崎圭太は「状態は良かったです。イメージ通りの競馬はできました。道中タイトになって一瞬力みましたが、そこも大きな影響はなかったです。結果は残念でしたが、力をつけて巻き返したいです」と語った[9]。5月2日に行われたかきつばた記念では道中好位の3番手追走から直線で一旦先頭に立つも、中団から脚を伸ばしてきたウィルソンテソーロとの激しい競り合いの末2着に敗れる[10]。
秋に入り、9月20日に行われたテレ玉杯オーバルスプリントは好位の外で待機し、直線でしぶとく脚を伸ばすと先に抜け出したスマイルウィを差し切って久々の重賞制覇を果たす[11]。11月11日の武蔵野ステークスでは道中好位でレースを進め、直線で鮮やかに抜け出すと最後は後方から追い込んできたタガノビューティーの追撃を1馬身3/4差振り切り重賞3勝目を挙げた[12]。
5歳(2024年)
[編集]5歳初戦として根岸ステークスを予定していたが、1週前追い切りを行った1月17日の午後に歩様が乱れ、翌日の検査で左前繋部浅屈腱炎が判明したため同レースを断念して放牧に入った[13]。その後、長期休養を挟んで翌年の復帰を目標としていたが、12月23日に左前繋部浅屈腱炎を再発し、馬主のYGGオーナーズクラブが公式Xで引退を発表。2025年から北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入りすることになった[14]。そして、12月27日をもってJRAの競走馬登録を抹消された[15]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[16]およびnetkeiba.com[17]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2021. 9.26 | 中京 | 2歳新馬 | ダ1200m(不) | 12 | 3 | 3 | 6.9 (3人) | 1着 | 1:11.2(35.4) | -0.4 | 福永祐一 | 54 | (ワセダタンク) | 522 | |
11.13 | 東京 | オキザリス賞 | 1勝 | ダ1400m(稍) | 16 | 2 | 3 | 5.9 (3人) | 1着 | 1:23.4(35.6) | -0.9 | 戸崎圭太 | 55 | (インコントラーレ) | 524 |
12.15 | 川崎 | 全日本2歳優駿 | JpnI | ダ1600m(稍) | 14 | 6 | 10 | 1.8 (1人) | 1着 | R1:39.2(37.2) | -0.5 | 戸崎圭太 | 55 | (コンバスチョン) | 520 |
2022. 5. 4 | 園田 | 兵庫CS | JpnII | ダ1870m(良) | 12 | 8 | 12 | 1.8 (1人) | 4着 | 2:04.3(41.2) | 2.9 | 戸崎圭太 | 56 | ブリッツファング | 534 |
11.20 | 東京 | 霜月S | OP | ダ1400m(良) | 14 | 8 | 14 | 2.1 (1人) | 1着 | 1:24.7(35.8) | -0.3 | 戸崎圭太 | 56 | (ケイアイターコイズ) | 534 |
2023. 1. 7 | 中京 | すばるS | L | ダ1400m(良) | 14 | 7 | 12 | 1.8 (1人) | 2着 | 1:23.9(36.9) | 0.1 | 戸崎圭太 | 58 | バトルクライ | 538 |
2.19 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(良) | 16 | 2 | 4 | 3.2 (2人) | 4着 | 1:36.3(36.9) | 0.7 | 戸崎圭太 | 58 | レモンポップ | 526 |
5. 2 | 名古屋 | かきつばた記念 | JpnIII | ダ1500m(良) | 12 | 8 | 12 | 1.7 (1人) | 2着 | 1:31.1(36.4) | 0.0 | 戸崎圭太 | 58.5 | ウィルソンテソーロ | 528 |
9.20 | 浦和 | テレ玉杯オーバルSP | JpnIII | ダ1400m(不) | 10 | 4 | 4 | 1.6 (1人) | 1着 | 1:25.7(37.7) | -0.1 | 戸崎圭太 | 54 | (スマイルウィ) | 523 |
11.11 | 東京 | 武蔵野S | GIII | ダ1600m(良) | 16 | 2 | 3 | 4.2 (2人) | 1着 | 1:35.2(36.0) | 0.3 | 横山武史 | 57 | (タガノビューティー) | 534 |
- タイム欄のRはレコード勝ちを示す
血統表
[編集]ドライスタウトの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | シアトルスルー系 |
[§ 2] | ||
父 *シニスターミニスター Sinister Minister 2003 鹿毛 |
父の父 Old Trieste1995 栗毛 |
A.P. Indy | Seattle Slew | |
Weekend Surprise | ||||
Lovlier Linda | Vigors | |||
Linda Summers | ||||
父の母 Sweet Minister1997 鹿毛 |
The Prime Minister | Deputy Minister | ||
Stick to Beauty | ||||
Sweet Blue | Hurry up Blue | |||
Sugar Gold | ||||
母 マストバイアイテム 2007 黒鹿毛 |
*アフリート Afleet 1984 栗毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Polite Lady | Venetian Jester | |||
Friendly Ways | ||||
母の母 ビッグマリーン2001 黒鹿毛 |
フジキセキ | *サンデーサイレンス | ||
*ミルレーサー | ||||
ドラゴンマリーン | *リアルシャダイ | |||
*パーフェクトポイント | ||||
母系(F-No.) | パーフェクトポイント(USA)系(FN:1-l) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mr. Prospector 5 × 3 = 15.63% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “ドライスタウト”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年11月11日閲覧。
- ^ a b “ドライスタウト | 所属馬”. YGGオーナーズクラブ. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “【中京4R新馬戦結果】ドライスタウトが快勝、福永祐一騎手は2500勝達成 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “福永祐一騎手がJRA通算2500勝!武豊、岡部幸雄、横山典弘、蛯名正義に次ぎ史上5人目 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “【オキザリス賞結果】ドライスタウトが好位抜け出しで5馬身差圧勝 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “【川崎・全日本2歳優駿結果】ドライスタウトが圧巻のレコードV!無傷3連勝で2歳ダート王! | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “【園田・兵庫CS結果】ブリッツファングが8馬身差圧勝で重賞初V 2歳王者ドライスタウトは4着”. 株式会社ネットドリーマーズ 2022年5月7日閲覧。
- ^ “【兵庫チャンピオンシップレース後コメント】ブリッツファング池添謙一騎手ら”. 株式会社ネットドリーマーズ 2022年5月7日閲覧。
- ^ “【フェブラリーS】ドライスタウトは4着 戸崎「イメージ通りの競馬はできました」” 2023年2月20日閲覧。
- ^ 【かきつばた記念結果】ウィルソンテソーロが叩き合いを制す レコードVに川田「素晴らしい数字だと思います」東スポ競馬web(東京スポーツ)、2023年5月2日配信・閲覧
- ^ ドライスタウト差し切りV 先行策奏功、ゴール前スマイルウィをねじ伏せる/オーバルスプリント日刊スポーツ、2023年9月20日配信・閲覧
- ^ 【武蔵野S】ドライスタウトが直線力強く抜け出す!GIへ弾みつけるJRA重賞初Vサンケイスポーツ、2023年11月11日配信・閲覧
- ^ “重賞3勝馬ドライスタウトが左前脚に屈腱炎発症 牧浦調教師「つなぎの方の、珍しい部分」” 2024年12月23日閲覧。
- ^ “ドライスタウトが現役引退、ブリーダーズSSで種牡馬入りへ!YGGオーナーズクラブが発表” 2024年12月23日閲覧。
- ^ ドライスタウトの競走馬登録抹消日本中央競馬会、2024年12月27日配信・閲覧
- ^ “ドライスタウト 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年9月20日閲覧。
- ^ “ドライスタウトの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年9月20日閲覧。
- ^ a b c "ドライスタウト 血統情報:5代血統表". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2021年12月19日閲覧。
- ^ a b c "ドライスタウトの5代血統表". netkeiba. ネットドリーマーズ. 2021年12月19日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ