コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ネブラスカ大学リンカーン校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ネブラスカ大学リンカーン校
Memorial Stadium
大学設置/創立 1869年
学校種別 州立
本部所在地 ネブラスカ州リンカーン市
学生数 25,108、43,014
学部 教養学部
教育学部
芸術学部
経営学部
法学部
ジャーナリズム学部
農学部
工学部
建築学部
ウェブサイト http://www.unl.edu/
テンプレートを表示

ネブラスカ大学リンカーン校英語: University of Nebraska-Lincoln)は、ネブラスカ州リンカーン市に本部を置くアメリカ合衆国州立大学1869年創立、1869年大学設置。略称はUNLまたはNU

ロゴ

2008年現在、学部生と院生を合計して約2万3000人の学生[1]が在籍する総合大学。ネブラスカ大学システムの基幹として、同州の大学教育をリードする存在である。特に農学部と経営学部が高く評価されている[2]。大学スポーツの強豪校としても有名であり、カレッジフットボール女子バレーボールでは複数回全米チャンピオンとなっている。

1909年から102年の間、世界的な有名大学や研究大学を中心に高水準の学術研究と教育システムを維持するために設立された北米トップクラスの研究型大学の組織、アメリカ大学協会の63校のうちの1校であった。2011年にアメリカ大学協会のメンバーから外れ、ビッグテンカンファレンスに加盟した。

沿革

[編集]

略歴

[編集]

1869年にモリル・ランドグラント法に基づくランドグラント大学として創立された。当初ネブラスカ大学システムに所属している唯一の大学だったので、学校名は単にネブラスカ大学であり、長年そのように呼ばれていた。学校創立99年目の1968年に同州のオマハ大学がネブラスカ大学システムに加盟したことにより、ネブラスカ大学リンカーン校と呼ばれるようになった(同時にオマハ大学はネブラスカ大学オマハ校に改名)。

1900年に設立されたアメリカ大学協会に1909年より加盟していたが、2011年に除名された。これは同協会の定める評価基準の幾つかを、ネブラスカ大学リンカーン校が満たしていないと他のメンバーに判断されたためである。リンカーン校に医学部が設置されていないこと、全米ランキング上位に評価される農学部の存在がアメリカ大学協会によって考慮されなかったことなどが原因として挙げられている[3]

2011年にはビッグテンカンファレンスに招待され、その正式メンバーとなった。同年、教育コンソーシアムの一つであるCIC(Committee on Institutional Cooperation)にも参加している。

年表

[編集]

キャンパス

[編集]
2007年9月15日撮影

メインキャンパスとして、リンカーン市の中心部に近いシティキャンパスと、そこから数キロメートル離れたイーストキャンパスが存在している。シティキャンパスには教養学部・教育学部・芸術学部・経営学部・ジャーナリズム学部・工学部・建築学部の本部が、イーストキャンパスには農学部・法学部の本部がそれぞれ設置されている。シティキャンパスとイーストキャンパスの敷地面積の合計は、約70万坪(前者が約27万坪、後者が約42万坪[2])。

キャンパス内には博物館美術館劇場といった文化施設が点在している。1929年に設立されたシェルドン美術館は、大学付属の美術館としては全米最大級の規模であり、1万2000点を超える北アメリカ美術のコレクションを有している[6]

大学敷地内で最大の図書館はドン・L・ラヴ記念図書館であり、主に人文科学社会科学に関する書籍が収集されている。大学全体としておよそ350万冊(290万冊の本、44万部の定期刊行物[7])の蔵書を保有している。

キャンパス内に収容人数8万人を超えるスタジアムがある。同大学のカレッジフットボールチームの本拠地であり、1962年から現在まで毎試合チケットの売り切れが続いている。試合当日にはリンカーン市内のみならず、近隣のオマハなどから多数の観客が訪れスタジアムを賑わせている。

スポーツ

[編集]
スタジアムで応援を行うリル・レッド

ネブラスカ大学リンカーン校のスポーツチームは、ネブラスカ州出身者の俗称に因んでコーンハスカーズまたはハスカーズと呼ばれている。NCAAのディビジョンI(フットボールはディビジョンI-A)、ビッグテンカンファレンスのレジェンドディビジョンに属している。大学のチームカラーは緋色とクリーム色。チームのマスコットキャラクターとして、ハービー・ハスカーとリル・レッドの2種類が活躍している。両方とも白人農夫をデザインしたものだが、前者が大人の姿、後者が子供の姿をしているという違いがある。特にリル・レッドは空気で膨らませる着ぐるみという点で画期的であり、2007年にはその革新性を評価されマスコット栄誉の殿堂にも選出された[8]

カレッジフットボールでは名門校として知られており、これまで1970年・1971年・1994年・1995年・1997年の5度にわたり全米チャンピオンとなっている。また、最も活躍したカレッジフットボールの選手に贈られるハイズマン賞の受賞者を、これまでに3名輩出している。大学の出身者で、卒業後にNFLにプロ入りした選手も多い(著名な卒業生のリストに一部掲載)。ただし、名将と呼ばれたヘッドコーチのトム・オズボーン1997年に勇退してからは、チームは弱体化している。

男子体操競技チームも全米屈指の強豪である。特に1970年代後半から1990年代前半にかけて、NCAAのトーナメントで圧倒的な強さを発揮した。1979年・1980年・1981年・1982年・1983年・1988年・1990年・1994年に全米大会で優勝を果たしている。また、同時期には4人のオリンピック金メダリストを輩出している。

ネブラスカ大学リンカーン校の女子バレーボールチームは、1995年・2000年・2006年の3度にわたり全米チャンピオンとなった。

ランキング

[編集]

USNEWSのNATIONAL UNIVERSITY RANKINGでは全米96位、TOP PUBLIC SCHOOL RANKINGでは全米47位にランキングされている。 上海交通大学発表のAcademic Ranking of World Universities - 2011ではNational Ranking69-89位、World Rankingで151-200位とランキングされた。 Academic Ranking of World Universities(ARWU)ではWorld ranking152-200位、National Rankingでは全米70-89位にランキングされている。

中西部において安定的に高位にランキングされる歴史のある総合大学である。USNEWSには「もっと選択されるべき大学」と評価された。


著名な出身者

[編集]

以下のリストには他大学を卒業した後、ネブラスカ大学リンカーン校の大学院に在籍し修士号博士号を取得した人物を含んでいる。該当する人物の名前の横に、※を付した。

科学者

[編集]

作家・ジャーナリスト

[編集]

政治家・軍人

[編集]

実業家・ビジネスマン

[編集]

芸術家・芸能人

[編集]

スポーツ選手

[編集]

その他

[編集]

日本に関連する卒業生・人物

[編集]

教職員

[編集]

学生

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ University of Nebraska Administration、“Enrollment up on all NU campuses: Most students since 1996”。(参照:2009年8月28日)
  2. ^ a b 専修大学国際交流センター、“ネブラスカ大学リンカーン校(米国)”。(参照:2009年8月30日)
  3. ^ JournalStar.com、“Research universities group ends UNL's membership”。(参照:2011年8月25日)
  4. ^ 専修大学国際交流センター、“協定校のネブラスカ大学(米国)総長一行が本学を訪問”。(参照:2009年8月30日)
  5. ^ Erika Schmidt、“10 Years Ago: College Founding Brings Focus to the Arts”、『FPA Alumni Magazine』2004年秋季号。(参照:2009年8月30日)
  6. ^ Sheldon Museum of Art、“Introduction”。(参照:2009年8月28日)
  7. ^ University of Nebraska-Lincoln、“About UNL Libraries”。(参照:2009年8月28日)
  8. ^ Mascot Hall of Fame、“Hall of Famers: Lil Red”。(参照:2009年8月31日)

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]