ファロペネム
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臨床データ | |
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Drugs.com |
国別販売名(英語) International Drug Names |
識別 | |
CAS番号 | 106560-14-9 |
ATCコード | J01DI03 (WHO) |
PubChem | CID: 65894 |
ChemSpider | 59303 |
UNII | F52Y83BGH3 |
ChEBI | CHEBI:51257 |
ChEMBL | CHEMBL556262 |
化学的データ | |
化学式 | C12H15NO5S |
分子量 | 285.31 g·mol−1 |
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ファロペネム(Faropenem)は、β-ラクタム系抗生物質で、ペネムの一種である[1]。基質特異性拡張型βラクタマーゼにも耐性を持ち[2]、経口での使用が可能である[3]。
形態
[編集]第一アスビオファーマ(現在のアスビオファーマ)で開発され、2つの形態で市販されている。ナトリウム塩であるファロペネムナトリウムは、ファロムの商標で、1997年から日本で流通している。
プロドラッグ型であるフェロペネムメドキソミル[4]は、第一アスビオファーマから米国のバイオファーマであるReplidyne社にライセンスされ、Forest Pharmaceuticals社と協力しての市場化が予定されている。商標名はOrapemとされたが、企業は、この名前はアメリカ食品医薬品局により拒絶されたと公式に発表した[5]。
臨床使用
[編集]2005年12月20日にアメリカ食品医薬品局に申請がなされたが、2015年9月時点で、未だアメリカ合衆国内での流通の承認はなされていない。提出された新しい薬剤の申請には、以下のような適用先が記載されている。
歴史
[編集]アメリカ食品医薬品局は、Replidyne社からのファロペネムの申請を拒絶したが、安全性の懸念がどこにあるかを示さなかった。申請企業は、市中肺炎、細菌性副鼻腔炎、慢性気管支炎、皮膚感染症の治療効果を再度、研究、臨床試験するために、さらに2年程度を要するとみられる。
インドでは、"Farobact 200/300ER CIPLA"として、既に入手可能である。
出典
[編集]- ^ “National and regional assessment of antimicrobial resistance among community-acquired respiratory tract pathogens identified in a 2005-2006 U.S. Faropenem surveillance study”. Antimicrob. Agents Chemother. 51 (12): 4382-9. (December 2007). doi:10.1128/AAC.00971-07. PMC 2168020. PMID 17908940 .
- ^ “Activity of faropenem against cephalosporin-resistant Enterobacteriaceae”. J. Antimicrob. Chemother. 59 (5): 1025-30. (May 2007). doi:10.1093/jac/dkm063. PMID 17353220 .
- ^ “Faropenem, a new oral penem: antibacterial activity against selected anaerobic and fastidious periodontal isolates”. J. Antimicrob. Chemother. 51 (3): 721-5. (March 2003). doi:10.1093/jac/dkg120. PMID 12615878 .
- ^ “Faropenem medoxomil”. Ann Pharmacother 42 (1): 80-90. (January 2008). doi:10.1345/aph.1G232. PMID 18094341 .[リンク切れ]
- ^ (Q1 06 Investor Conf Call)(CID 6918218 - PubChem)