ファントムシーフ
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
ファントムシーフ | ||||||
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第57回 共同通信杯 | ||||||
欧字表記 | Phantom Thief[1] | |||||
香港表記 | 幻影俠 | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2020年2月22日(4歳)[1] | |||||
父 | ハービンジャー[1] | |||||
母 | ルパンII[1] | |||||
母の父 | Medaglia d'Oro[1] | |||||
生国 | 日本(北海道浦河町)[1] | |||||
生産者 | 谷川牧場[1] | |||||
馬主 | (有)ターフ・スポート[1] | |||||
調教師 | 西村真幸(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 8戦3勝[1] | |||||
獲得賞金 |
1億4233万円[1] (2023年10月22日現在) | |||||
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ファントムシーフ(欧字名:Phantom Thief、2020年2月22日 - )は、日本の競走馬[1]。2023年の共同通信杯の勝ち馬である。
戦績
[編集]デビュー前
[編集]母ルパンIIは2017年12月、ニューマーケットのタタソールズ繁殖牝馬セールで谷川牧場に購入された。谷川牧場の社長谷川貴英は当初ルパンIIを購入する予定ではなかったが、チェックしていた馬が高額だったりしたため購入できず、他の牧場関係者がチェックしていたルパンIIを購入した[3]。
名馬を生産する方法として同じ母系同士のクロスが流行っていたことから、ケラリの4×4のクロスを試すため、ルパンIIは2年目にハービンジャーを種付けされた。そして2020年2月22日に谷川牧場で誕生したのがファントムシーフである[3]。
2歳(2022年)
[編集]2022年6月18日、阪神競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1600m)で、鞍上和田竜二にてデビュー。1番人気に応え、デビュー戦を勝利で飾った。2戦目は9月24日に中京競馬場で開催される野路菊ステークスに出走。鞍上は福永祐一に乗り替わった。道中4番手追走から早めに仕掛けて先行各馬を交わし、2着馬に2馬身差をつけて快勝した[4]。
12月28日、初の重賞・初のGI挑戦でホープフルステークスに出走。前走に引き続き、鞍上は福永が務めた。道中は中団に控えて直線で鋭く脚を伸ばしたが、先行したトップナイフとドゥラエレーデを捉えきれず、また上り最速の脚で追い込んできたキングズレインにも交わされ4着に敗北。デビュー戦からの3連勝はならなかった。鞍上の福永は「体が大きくなっていたようにまだ成長過程。その分、返し馬から鈍くてスタートにも影響しました。直線でスペースが空いてからもモタモタしていましたし、今日は能力の4着。結果的に1週前にもう少しやっておけばよかったです」と語った[5]。
3歳(2023年)
[編集]3歳初戦として、2月12日に東京競馬場で行われた共同通信杯に出走。鞍上は新たにクリストフ・ルメールを迎えた。道中は途中からハナに立ったタッチウッドをマークする形で2番手を追走。直線コースの残り50メートルで逃げ粘るタッチウッドを交わして先頭に立つと、最後はこれに1と1/4馬身差をつけて重賞初勝利を飾った[6][7][8][9][10]。
4月16日に中山競馬場で開催される皐月賞に直行することになった[11]。皐月賞では単勝1番人気に支持されるも、落鉄の影響もありソールオリエンスの3着に終わった[12]。また、鞍上のルメールに装着されているジョッキーカメラによる映像がJRAによりYouTubeで公開された[13]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[14]およびnetkeiba.com[15]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2022. 6.18 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 12 | 8 | 12 | 3.2 (1人) | 1着 | 1:36.8(33.9) | -0.2 | 和田竜二 | 54 | (ピヌスアモリス) | 484 | |
9.24 | 中京 | 野路菊S | OP | 芝2000m(良) | 7 | 1 | 1 | 3.7 (2人) | 1着 | 2:00.2(33.5) | -0.3 | 福永祐一 | 54 | (アリスヴェリテ) | 492 |
12.28 | 中山 | ホープフルS | GI | 芝2000m(良) | 18 | 1 | 1 | 5.1 (2人) | 4着 | 2:01.7(34.6) | 0.2 | 福永祐一 | 55 | ドゥラエレーデ | 502 |
2023. 2.12 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 芝1800m(良) | 12 | 6 | 8 | 4.1 (3人) | 1着 | 1:47.0(34.0) | -0.2 | C.ルメール | 56 | (タッチウッド) | 502 |
4.16 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(重) | 18 | 4 | 7 | 3.8 (1人) | 3着 | 2:01.1(36.4) | 0.5 | C.ルメール | 57 | ソールオリエンス | 494 |
5.28 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 7 | 14 | 6.9 (3人) | 8着 | 2:25.6(33.5) | 0.4 | 武豊 | 57 | タスティエーラ | 490 |
9.24 | 阪神 | 神戸新聞杯 | GII | 芝2400m(良) | 13 | 5 | 7 | 4.3 (2人) | 3着 | 2:23.6(33.7) | 0.1 | 武豊 | 56 | サトノグランツ | 502 |
10.22 | 京都 | 菊花賞 | GI | 芝3000m(良) | 17 | 8 | 15 | 20.3 (6人) | 9着 | 3:04.3(35.5) | 1.2 | 武豊 | 57 | ドゥレッツァ | 504 |
- 競走成績は2023年10月22日現在
血統表
[編集]ファントムシーフの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | デインヒル系 |
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父 *ハービンジャー Harbinger 2006 鹿毛 イギリス |
父の父 Dansili1996 黒鹿毛 アメリカ |
*デインヒル | Danzig | |
Razyana | ||||
Hasili | Kahyasi | |||
Kerali | ||||
父の母 Penang Pearl1996 鹿毛 フランス |
Bering | Arctic Tern | ||
Beaune | ||||
Guapa | Shareef Dancer | |||
Sauceboat | ||||
母 *ルパンII Lupin 2014 鹿毛 アメリカ |
Medaglia d'Oro 1999 黒鹿毛 アメリカ |
El Prado | Sadler's Wells | |
Lady Capulet | ||||
Cappucino Bay | Bailjumper | |||
Dubbed In | ||||
母の母 Promising Lead2004 鹿毛 イギリス |
*デインヒル | Danzig | ||
Razyana | ||||
Arrive | Kahyasi | |||
Kerali | ||||
母系(F-No.) | (FN:11) | |||
5代内の近親交配 | Hasili、Arrive:3×3 デインヒル:3×3 Northern Dancer:5×5×5×5 |
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出典 |
- 半弟ディスペランツァ(父ルーラーシップ)は2024年のアーリントンカップ勝ち馬。
- 祖母Promising Leadは2008年の愛G1・プリティーポリーステークス勝ち馬。
- 4代母Keraliを祖とする牝系からは、Leroidesanimaux(サイテーションハンデキャップほか)、Quadrilateral(フィリーズマイル)、Dansili(仏2000ギニー2着)、Banks Hil(BCフィリー&メアターフほか)、Intercontinental(メートリアークステークスほか)、Cacique(マンノウォーステークスほか)、Champs Elysees(ハリウッドターフカップステークスほか)、オネスト(パリ大賞典)など多くの活躍馬が出ている。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ファントムシーフ”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年10月22日閲覧。
- ^ “競走馬情報 - ファントムシーフ”. www.jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2023年10月22日閲覧。
- ^ a b 「【共同通信杯】サンデーサイレンスの血を持たない異色血統馬ファントムシーフ、重賞初制覇で春へ弾みつける」『スポーツ報知』2023年2月8日。2023年2月16日閲覧。
- ^ “【野路菊S】ファントムシーフが2馬身差の快勝でデビュー2連勝!”. サンスポZBAT! (産業経済新聞社). (2022年9月24日) 2023年2月12日閲覧。
- ^ “【ホープフルS結果&コメント】2番人気ファントムシーフに福永「今日は能力の4着。結果的に1週前にもう少しやっておけば…」”. 東スポ競馬 (東京スポーツ新聞社). (2022年12月28日) 2023年2月12日閲覧。
- ^ 「【共同通信杯】ファントムシーフ重賞初制覇!クラシックへ弾み」『スポーツニッポン』2023年2月12日。2023年2月12日閲覧。
- ^ 「【共同通信杯結果】ファントムシーフが2番手から抜け出てクラシック登竜門を制す」『netkeiba.com』2023年2月12日。2023年2月12日閲覧。
- ^ 「【共同通信杯】3番人気ファントムシーフがゴール前抜け出し重賞初V」『スポーツ報知』2023年2月12日。2023年2月12日閲覧。
- ^ 「【共同通信杯】ファントムシーフがルメールと新コンビで重賞初制覇!」『サンケイスポーツ』2023年2月12日。2023年2月12日閲覧。
- ^ 「ルメール騎乗のファントムシーフが重賞初V、逃げ粘るタッチウッドをゴール前捉える/共同通信杯」『日刊スポーツ』2023年2月12日。2023年2月12日閲覧。
- ^ 「【次走】共同通信杯覇者のファントムシーフが皐月賞へ直行」『netkeiba.com』2023年2月16日。2023年2月23日閲覧。
- ^ “【皐月賞】1番人気ファントムシーフ不運3着 向正面で右後ろ脚を落鉄していた”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年4月17日閲覧。
- ^ 【2023年 皐月賞 ジョッキーカメラ】ファントムシーフ騎乗のC.ルメール騎手ジョッキーカメラ映像を公開 - JRA (日本中央競馬会)
- ^ “ファントムシーフ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月22日閲覧。
- ^ “ファントムシーフの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月22日閲覧。