ドゥレッツァ
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
ドゥレッツァ | ||||||
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菊花賞(GI)優勝時(2023年10月22日) | ||||||
欧字表記 | Durezza[1] | |||||
香港表記 | 堅韌力 | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 青鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2020年4月24日(4歳)[1] | |||||
父 | ドゥラメンテ[1] | |||||
母 | モアザンセイクリッド[1] | |||||
母の父 | More Than Ready[1] | |||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | |||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||
馬主 | (有)キャロットファーム[1] | |||||
調教師 | 尾関知人(美浦)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 |
9戦5勝[1] 中央:8戦5勝 海外:1戦0勝 | |||||
獲得賞金 |
3億1258万4500円[2] 中央:3億653万9000円[1] イギリス:3万3625ポンド[3] (2024年8月21日現在) | |||||
WBRR | E120 / 2023年[4] | |||||
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ドゥレッツァ(欧字名:Durezza、2020年4月24日 - )は、日本の競走馬[1]。2023年の菊花賞の勝ち馬である。
馬名の意味は、激しさ、厳しさ(音楽用語)。父名より連想[2]。
戦績
[編集]2歳(2022年)
[編集]9月19日、中山競馬場第6レースの2歳新馬戦(芝2000m)で、クリストフ・ルメールを背にデビューし3着。約2か月後、ルメールとの再コンビで挑んだ東京競馬場の2歳未勝利戦で、のちの重賞馬サトノグランツを下して初勝利を収めた。
3歳(2023年)
[編集]1月のセントポーリア賞より始動する予定だったが、蹄の不安で回避[5]。復帰戦となった4月の山吹賞(1勝クラス)で2勝目を挙げた。結局春クラシックには間に合わなかったものの、続く6月のホンコンジョッキークラブトロフィー(2勝クラス)、8月の日本海ステークス(3勝クラス)も勝利してオープンクラスに昇格した。
迎えた10月22日、主戦のクリストフ・ルメールに戻り、初の重賞・初のGI挑戦としてクラシック三冠最終戦の菊花賞に出走。レース前は皐月賞馬ソールオリエンス、ダービー馬タスティエーラ、トライアルの神戸新聞杯を制したサトノグランツに次ぐ4番人気に支持された。17頭立ての大外17番からスタートすると、1周目の3~4コーナーで一度ハナに立たった。2周目の向正面からはパクスオトマニカとリビアングラスの2頭を行かせて好位に待機し、直線で一気に抜け出すと、最後は2着タスティエーラに3馬身半差をつけ圧勝。初勝利から5連勝、また1990年のメジロマックイーン以来となる重賞初挑戦での菊花賞制覇を達成した[6][7]。さらに、皐月賞馬とダービー馬の両方を下しての菊花賞制覇はナリタトップロード以来24年ぶりとなった[注 1][8][9]。
4歳(2024年)
[編集]3月10日の金鯱賞より始動。1番人気に支持されたが、4角で外を回るロスを最後まで取り戻せず、前年覇者プログノーシスから5馬身差の2着に敗れた[10]。続いて、4月28日の天皇賞(春)に出走。序盤は積極的なレース運びを見せるも、3コーナー手前から手応えが悪くなり、そのままズルズルと後退。2番人気の期待を大幅に裏切る15着に惨敗した。気温30度を超える当日のコンディションの影響で軽い熱中症の症状が確認されたほか[11]、その後の検査で右第1指骨を剥離骨折していたことが判明した[12]。全治3ヶ月の診断で休養入りとなった。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[13]およびnetkeiba.com[14]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2022. 9.19 | 中山 | 2歳新馬 | 芝2000m(稍) | 10 | 8 | 9 | 1.7 (1人) | 3着 | 2:04.2(35.7) | 0.6 | C.ルメール | 54 | ネビュルーズ | 460 | |
11.12 | 東京 | 2歳未勝利 | 芝2000m(良) | 11 | 8 | 10 | 2.0 (1人) | 1着 | 2:00.9(33.4) | 0.0 | C.ルメール | 55 | (サトノグランツ) | 460 | |
2023. 4. 2 | 中山 | 山吹賞 | 1勝 | 芝2200m(良) | 6 | 5 | 5 | 1.7 (1人) | 1着 | 2:16.3(33.9) | -0.2 | 横山武史 | 56 | (フロムナウオン) | 464 |
6. 4 | 東京 | ホンコンJCT | 2勝 | 芝2000m(良) | 9 | 8 | 9 | 1.3 (1人) | 1着 | 1:59.2(32.7) | -0.1 | C.ルメール | 55 | (ヘネラルカレーラ) | 462 |
8.19 | 新潟 | 日本海S | 3勝 | 芝2200m(良) | 13 | 4 | 4 | 2.1 (1人) | 1着 | 2:11.4(34.4) | -0.1 | 戸崎圭太 | 55 | (レッドラディエンス) | 456 |
10.22 | 京都 | 菊花賞 | GI | 芝3000m(良) | 17 | 8 | 17 | 7.3 (4人) | 1着 | 3:03.1(34.6) | -0.6 | C.ルメール | 57 | (タスティエーラ) | 468 |
2024. 3.10 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 芝2000m(良) | 13 | 3 | 3 | 1.9 (1人) | 2着 | 1:58.4(35.0) | 0.8 | C.ルメール | 59 | プログノーシス | 472 |
4.28 | 京都 | 天皇賞(春) | GI | 芝3200m(良) | 17 | 6 | 12 | 2.8 (2人) | 15着 | 3:19.8(40.5) | 5.6 | 戸崎圭太 | 58 | テーオーロイヤル | 464 |
8.21 | ヨーク | インターナショナルS | G1 | 芝2050m(良) | 13 | 3 | 8.7 (5人) | 5着 | 0.4 | C.ルメール | 61 | City Of Troy | 計不 |
- 競走成績は2024年8月21日現在
血統表
[編集]ドゥレッツァの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | キングマンボ系 |
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父 ドゥラメンテ 2012 鹿毛 |
父の父 キングカメハメハ2001 鹿毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector | |
Miesque | ||||
*マンファス | *ラストタイクーン | |||
Pilot Bird | ||||
父の母 アドマイヤグルーヴ2000 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | ||
Wishing Well | ||||
エアグルーヴ | *トニービン | |||
ダイナカール | ||||
母 *モアザンセイクリッド More Than Sacred 2009 青鹿毛 |
More Than Ready 1997 黒鹿毛 |
サザンヘイロー | Halo | |
Northern Sea | ||||
Woodman's Girl | Woodman | |||
Becky Be Good | ||||
母の母 Danalaga2000 鹿毛 |
*デインヒル | Danzig | ||
Razyana | ||||
Tamarino | Caerleon | |||
Fruition | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-f) | |||
5代内の近親交配 | Mr. Prospector 4×5 = 9.38%、Halo 4×4 = 12.50%、Northern Dancer 5×5 = 6.25% | |||
出典 |
- 母モアザンセイクリッドはニュージーランドオークスの勝ち馬。
- 3代母Tamarinoの半兄に1995年BCターフ勝ち馬のNorthern Spurがいる。
- そのほかの近親にサマーセント、テンハッピーローズ、Marju、Salsabilなど。詳細はフェオラ#その他の近親を参照。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ドゥレッツァ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月22日閲覧。
- ^ a b “競走馬情報 - ドゥレッツァ”. 日本中央競馬会. 2024年9月8日閲覧。
- ^ “2024 インターナショナルステークス(G1)の登録要綱”. 2024年8月22日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
- ^ “【3歳馬情報】兄はG1三勝の名馬。今週も注目の3歳馬たちがスタンバイ! 2023/3/”. 競馬ラボ (2023年3月6日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ “【菊花賞】5連勝でドゥレッツァ戴冠!ルメール「2000でも2400でもG1レベル」”. 日刊スポーツ (2023年10月22日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ “【菊花賞】ドゥレッツァが1990年メジロマックイーン以来の重賞未勝利馬V ルメール騎手「強いメンバーでG1を勝つことができた」”. ウマトク (2023年10月22日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ “23年ぶりに菊花賞で「皐月賞馬vsダービー馬」 00年の名勝負をもう一度”. netkeiba.com (2023年10月21日). 2023年10月24日閲覧。
- ^ 大坂敏久 (2023年10月20日). “菊花賞 3年ぶりの京都コースを攻略するのはどの馬か!?”. NHKスポーツ. 日本放送協会. 2023年10月24日閲覧。
- ^ “【金鯱賞】ドゥレッツァ完敗2着 距離かコースか…陣営の敗因分析は?世代レベルへの〝疑問符〟払拭ならず”. 東スポ競馬 (2024年3月10日). 2024年5月4日閲覧。
- ^ “【天皇賞・春】15着大敗のドゥレッツァは「軽度の熱中症の疑い」この日は気温30度超の真夏日”. 日刊スポーツ (2024年4月28日). 2024年5月4日閲覧。
- ^ “昨年の菊花賞馬ドゥレッツァが剥離骨折 天皇賞・春で15着惨敗”. 東スポ競馬 (2024年5月3日). 2024年5月4日閲覧。
- ^ “ドゥレッツァ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月22日閲覧。
- ^ “ドゥレッツァの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月22日閲覧。
- ^ "血統情報:5代血統表|ドゥレッツァ". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年10月22日閲覧。