フェアリードール
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フェアリードールとは、
- 2011年生れのばんえい競走の競走馬。父サンデーブライアン、母ハタノダイヤ(ダイヤテンリユウ)。2015年に重賞のクインカップを制している[1]。
- 日本の、1989年生まれの競走馬。父ロングリート、母ヘルメスレディ(母父ゴールデンパス)。福島勝厩舎に所属していたが、未出走のまま引退した[2]。
- アメリカの、1991年生まれの競走馬、繁殖牝馬。本項にて記述。
フェアリードール | |
---|---|
欧字表記 | Fairy Doll[3] |
品種 | サラブレッド[3] |
性別 | 牝[3] |
毛色 | 栗毛[3] |
生誕 | 1991年2月13日[3] |
死没 | 2009年5月6日(18歳没)[4] |
父 | Nureyev[3] |
母 | Dream Deal[3] |
母の父 | Sharpen Up[3] |
生国 | アメリカ合衆国[3] |
生産者 |
G. Watts Humphrey Jr. Pamela H. Firman & Swettenham Stud[3] |
競走成績 | |
生涯成績 | 1戦0勝[3] |
フェアリードール(欧字名:Fairy Doll、1991年2月13日 - 2009年5月6日)は、アメリカで生産された競走馬、繁殖牝馬。競走馬としては1戦0勝に終わったが、繁殖牝馬として日本輸入後に3頭の重賞勝ち馬を輩出し大きな成功を収めた。
生涯
[編集]1994年4月にイギリスのニューマーケット競馬場で開催されたメイドン競走でデビューした(結果は5着)が、この1戦のみで引退[5]。
その後日本に輸入され、1995年から北海道早来町のノーザンファームで繁殖入りした[4]。初年度はサンデーサイレンスが配合され、そして生まれたのが2001年エリザベス女王杯など重賞4勝を挙げたトゥザヴィクトリーである。さらにトゥザヴィクトリーの全きょうだいであるビーポジティブとサイレントディールも後に重賞を制覇した。またビスクドール、ベネンシアドール、フェアリーダンスの3頭は競走馬としては結果を残せなかったが、それぞれ繁殖入り後に重賞勝ち馬を生んでいる。
フェアリードール自身は2009年5月4日にアグネスタキオンとの仔(後のフェアリーダンス)を出産した5日後の5月9日に急死した[4]。
2024年11月4日、10番仔フィエラメンテの孫のアンモシエラがJBCレディスクラシックを優勝し、一族初のダートGI制覇を達成した。
繁殖成績
[編集]生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 管理調教師 | 戦績 | 出典 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初仔 | 1996年 | トゥザヴィクトリー | 牝 | 鹿毛 | サンデーサイレンス | 金子真人 | 栗東・池江泰郎 | 21戦6勝(抹消、繁殖) エリザベス女王杯(GI) 阪神牝馬特別(GII) 府中牝馬S、クイーンS(GIII) |
[6] |
2番仔 | 1997年 | ゴーナウ | 牡 | 栗毛 | トニービン | 金子真人 →吉田俊介 |
栗東・池江泰郎 →北海道・廣森久雄 |
18戦13勝(抹消、種牡馬) | [7] |
3番仔 | 1998年 | ビスクドール | 牝 | 栗毛 | サンデーサイレンス | (有)社台レースホース | 美浦・和田正道 | 8戦0勝(抹消、繁殖) | [8] |
4番仔 | 1999年 | ビーポジティブ | 牝 | 栗毛 | 金子真人 | 栗東・池江泰郎 | 19戦3勝(抹消、繁殖) クイーン賞(GIII) |
[9] | |
5番仔 | 2000年 | サイレントディール | 牡 | 栗毛 | 金子真人ホールディングス(株) | 50戦7勝(抹消、種牡馬) 佐賀記念、シンザン記念、武蔵野S(GIII) |
[10] | ||
6番仔 | 2003年 | ギーニョ | 牝 | 鹿毛 | 26戦2勝(抹消、繁殖) | [11] | |||
7番仔 | 2004年 | ビーアタッチトゥー | 牡 | 栗毛 | フレンチデピュティ | 吉田俊介 | 北海道・廣森久雄 | 不出走 | [12] |
8番仔 | 2005年 | クリスタルウイング | 牡 | 鹿毛 | アドマイヤベガ | 山本英俊 | 美浦・藤沢和雄 | 23戦4勝(抹消) | [13] |
9番仔 | 2006年 | ベネンシアドール | 牝 | 鹿毛 | キングカメハメハ | 不出走 | [14] | ||
10番仔 | 2008年 | フィエラメンテ | 牝 | 鹿毛 | タニノギムレット | (有)サンデーレーシング | 栗東・池江泰寿 | 6戦0勝(抹消、繁殖) | [15] |
11番仔 | 2009年 | フェアリーダンス | 牝 | 栗毛 | アグネスタキオン | 吉田勝己 | 4戦0勝(抹消、繁殖) | [16] |
主要なファミリーライン
[編集]「f」は「filly(牝馬)」、「c」は「colt(牡馬)」、「g」は「gelding(騸馬)」の略。太字はGI級競走優勝馬。#は重賞競走優勝馬。
- Toxophilite Mare 1861 - F-No.9-f始祖
- Black Star 1880
- The Appl 1886
- One I Love 1893
- Affection 1914 ---←アフェクション牝系に戻る
- Escutcheon 1927
- Strange Device 1938
- Most Likely 1953
- Likely Swap 1962
- Likely Exchange 1974
- Dream Deal 1986
- *フェアリードール 1991---↓(改行)
- Dream Deal 1986
- Likely Exchange 1974
- Likely Swap 1962
- Most Likely 1953
- Strange Device 1938
- Escutcheon 1927
- Affection 1914 ---←アフェクション牝系に戻る
- One I Love 1893
- The Appl 1886
- Black Star 1880
- ---↓フェアリードール牝系
- フェアリードール 1991 f
- トゥザヴィクトリー 1996 f(エリザベス女王杯など重賞4勝)
- ゴーナウ 1997 c(13勝、種牡馬)
- ビスクドール 1998 f
- ビーポジティブ# 1999 f(クイーン賞)
- シルバーフォックス 2008 f
- シビックドライヴ# 2018 c(サンライズカップ)
- トリップ 2009 c(OP特別1勝、ジャパンダートダービー2着)
- シルバーフォックス 2008 f
- サイレントディール# 2000 c(武蔵野ステークス、佐賀記念、シンザン記念)
- ベネンシアドール 2006 f
- フィエラメンテ 2008 f
- サンドクイーン 2015 f
- アンモシエラ 2021 f(JBCレディスクラシック、ブルーバードカップ)
- サンドクイーン 2015 f
- フェアリーダンス 2009 f
ゴーナウは種牡馬として4頭の産駒を残し、そのうちの牝駒ドミネーションの仔のマサヤが佐賀で重賞を6勝する活躍を見せた。
- 出典:牝系検索α
血統表
[編集]フェアリードール(Fairy Doll)の血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ヌレイエフ系 |
|||
父 Nureyev 鹿毛 1977 |
父の父 Northern Dancer鹿毛 1961 |
Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Special鹿毛 1969 |
Forli | Aristophanes | ||
Trevisa | ||||
Thong | Nantallah | |||
Rough Shod | ||||
母 Dream Deal 栗毛 1986 |
Sharpen Up 栗毛 1969 |
*エタン | Native Dancer | |
Mixed Marriage | ||||
Rocchetta | Rockefella | |||
Chambiges | ||||
母の母 Likely Exchange鹿毛 1974 |
Terrible Tiger | Amerigo | ||
Proprietress | ||||
Likely Swap | Swaps | |||
Most Likely | ||||
母系(F-No.) | (FN:9-f) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Nearco 4×5、Native Dancer 4×4、Hyperion 5・5×5 | [§ 3] | ||
出典 |
- 母Dream Dealは1989年モンマスオークス優勝馬。
- 祖母Likely Exchangeは1979年デラウェアハンデキャップ優勝馬。
- 母の半妹ヘバの産駒にヘッドライナー(2010年CBC賞)、曾孫にタガノトネール(2015年サマーチャンピオン、2016年武蔵野ステークス)とタガノエスプレッソ(2014年デイリー杯2歳ステークスなど重賞4勝)がいる。
- 半妹Clear Mandateの産駒に2013年米ホープフルステークス優勝馬のStrong Mandateがいる。
- そのほかの近親はアフェクション_(競走馬)#牝系図を参照。
脚注
[編集]- ^ “フェアリードールが逃げ切り重賞初制覇/クインC・ばんえい”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2022年9月28日閲覧。
- ^ “フェアリードール”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年9月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “フェアリードール(USA)”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年9月28日閲覧。
- ^ a b c “フェアリードール(USA)”. 血統書サービス. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年9月28日閲覧。
- ^ “Fairy Doll (KY)”. www.equibase.com. 2022年5月30日閲覧。
- ^ “トゥザヴィクトリー”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “ゴーナウ”. JBISサーチ. 2022年10月2日閲覧。
- ^ “ビスクドール”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “ビーポジティブ”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “サイレントディール”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “ギーニョ”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “ビーアタッチトゥー”. JBISサーチ. 2022年10月2日閲覧。
- ^ “クリスタルウイング”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
- ^ “ベネンシアドール”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
- ^ “フィエラメンテ”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
- ^ “フェアリーダンス”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|フェアリードール(USA)”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年9月28日閲覧。
- ^ a b c “フェアリードールの血統表”. netkeiba.com. 2022年9月28日閲覧。