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フェアリードール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フェアリードールとは、

  1. 2011年生れのばんえい競走の競走馬。父サンデーブライアン、母ハタノダイヤ(ダイヤテンリユウ)。2015年に重賞のクインカップを制している[1]
  2. 日本の、1989年生まれの競走馬。父ロングリート、母ヘルメスレディ(母父ゴールデンパス)。福島勝厩舎に所属していたが、未出走のまま引退した[2]
  3. アメリカの、1991年生まれの競走馬繁殖牝馬。本項にて記述。

フェアリードール
欧字表記 Fairy Doll[3]
品種 サラブレッド[3]
性別 [3]
毛色 栗毛[3]
生誕 1991年2月13日[3]
死没 2009年5月6日(18歳没)[4]
Nureyev[3]
Dream Deal[3]
母の父 Sharpen Up[3]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[3]
生産者 G. Watts Humphrey Jr.
Pamela H. Firman
& Swettenham Stud[3]
競走成績
生涯成績 1戦0勝[3]
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フェアリードール(欧字名:Fairy Doll1991年2月13日 - 2009年5月6日)は、アメリカで生産された競走馬繁殖牝馬。競走馬としては1戦0勝に終わったが、繁殖牝馬として日本輸入後に3頭の重賞勝ち馬を輩出し大きな成功を収めた。

生涯

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1994年4月にイギリスのニューマーケット競馬場で開催されたメイドン競走でデビューした(結果は5着)が、この1戦のみで引退[5]

その後日本に輸入され、1995年から北海道早来町ノーザンファームで繁殖入りした[4]。初年度はサンデーサイレンスが配合され、そして生まれたのが2001年エリザベス女王杯など重賞4勝を挙げたトゥザヴィクトリーである。さらにトゥザヴィクトリーの全きょうだいであるビーポジティブサイレントディールも後に重賞を制覇した。またビスクドール、ベネンシアドール、フェアリーダンスの3頭は競走馬としては結果を残せなかったが、それぞれ繁殖入り後に重賞勝ち馬を生んでいる。

フェアリードール自身は2009年5月4日にアグネスタキオンとの仔(後のフェアリーダンス)を出産した5日後の5月9日に急死した[4]

2024年11月4日、10番仔フィエラメンテの孫のアンモシエラJBCレディスクラシックを優勝し、一族初のダートGI制覇を達成した。

繁殖成績

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生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 出典
初仔 1996年 トゥザヴィクトリー 鹿毛 サンデーサイレンス 金子真人 栗東池江泰郎 21戦6勝(抹消、繁殖)
エリザベス女王杯(GI)
阪神牝馬特別(GII)
府中牝馬SクイーンS(GIII)
[6]
2番仔 1997年 ゴーナウ 栗毛 トニービン 金子真人
吉田俊介
栗東・池江泰郎
北海道廣森久雄
18戦13勝(抹消、種牡馬) [7]
3番仔 1998年 ビスクドール 栗毛 サンデーサイレンス (有)社台レースホース 美浦和田正道 8戦0勝(抹消、繁殖) [8]
4番仔 1999年 ビーポジティブ 栗毛 金子真人 栗東・池江泰郎 19戦3勝(抹消、繁殖)
クイーン賞(GIII)
[9]
5番仔 2000年 サイレントディール 栗毛 金子真人ホールディングス(株) 50戦7勝(抹消、種牡馬)
佐賀記念シンザン記念武蔵野S(GIII)
[10]
6番仔 2003年 ギーニョ 鹿毛 26戦2勝(抹消、繁殖) [11]
7番仔 2004年 ビーアタッチトゥー 栗毛 フレンチデピュティ 吉田俊介 北海道・廣森久雄 不出走 [12]
8番仔 2005年 クリスタルウイング 鹿毛 アドマイヤベガ 山本英俊 美浦・藤沢和雄 23戦4勝(抹消) [13]
9番仔 2006年 ベネンシアドール 鹿毛 キングカメハメハ 不出走 [14]
10番仔 2008年 フィエラメンテ 鹿毛 タニノギムレット (有)サンデーレーシング 栗東・池江泰寿 6戦0勝(抹消、繁殖) [15]
11番仔 2009年 フェアリーダンス 栗毛 アグネスタキオン 吉田勝己 4戦0勝(抹消、繁殖) [16]

主要なファミリーライン

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「f」は「filly(牝馬)」、「c」は「colt(牡馬)」、「g」は「gelding(騸馬)」の略。太字はGI級競走優勝馬。#は重賞競走優勝馬。

  • Toxophilite Mare 1861 - F-No.9-f始祖
    • Black Star 1880
      • The Appl 1886
        • One I Love 1893
          • Affection 1914 ---←アフェクション牝系に戻る
            • Escutcheon 1927
              • Strange Device 1938
                • Most Likely 1953
                  • Likely Swap 1962
                    • Likely Exchange 1974
                      • Dream Deal 1986
                        • *フェアリードール 1991---↓(改行)
---↓フェアリードール牝系

ゴーナウは種牡馬として4頭の産駒を残し、そのうちの牝駒ドミネーションの仔のマサヤが佐賀で重賞を6勝する活躍を見せた。

血統表

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フェアリードール(Fairy Doll)血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヌレイエフ系

Nureyev
鹿毛 1977
父の父
Northern Dancer
鹿毛 1961
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Special
鹿毛 1969
Forli Aristophanes
Trevisa
Thong Nantallah
Rough Shod

Dream Deal
栗毛 1986
Sharpen Up
栗毛 1969
*エタン Native Dancer
Mixed Marriage
Rocchetta Rockefella
Chambiges
母の母
Likely Exchange
鹿毛 1974
Terrible Tiger Amerigo
Proprietress
Likely Swap Swaps
Most Likely
母系(F-No.) (FN:9-f) [§ 2]
5代内の近親交配 Nearco 4×5、Native Dancer 4×4、Hyperion 5・5×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [17], [18]
  2. ^ [17], [18]
  3. ^ [17], [18]

脚注

[編集]
  1. ^ フェアリードールが逃げ切り重賞初制覇/クインC・ばんえい”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2022年9月28日閲覧。
  2. ^ フェアリードール”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年9月28日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k フェアリードール(USA)”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年9月28日閲覧。
  4. ^ a b c フェアリードール(USA)”. 血統書サービス. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年9月28日閲覧。
  5. ^ Fairy Doll (KY)”. www.equibase.com. 2022年5月30日閲覧。
  6. ^ トゥザヴィクトリー”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
  7. ^ ゴーナウ”. JBISサーチ. 2022年10月2日閲覧。
  8. ^ ビスクドール”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
  9. ^ ビーポジティブ”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
  10. ^ サイレントディール”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
  11. ^ ギーニョ”. netkeiba.com. 2022年7月28日閲覧。
  12. ^ ビーアタッチトゥー”. JBISサーチ. 2022年10月2日閲覧。
  13. ^ クリスタルウイング”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
  14. ^ ベネンシアドール”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
  15. ^ フィエラメンテ”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
  16. ^ フェアリーダンス”. netkeiba.com. 2022年7月24日閲覧。
  17. ^ a b c 血統情報:5代血統表|フェアリードール(USA)”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年9月28日閲覧。
  18. ^ a b c フェアリードールの血統表”. netkeiba.com. 2022年9月28日閲覧。

外部リンク

[編集]