ブローザホーン
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
ブローザホーン | ||||||||||||
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第65回宝塚記念優勝時(2024年6月23日) | ||||||||||||
欧字表記 | Blow the Horn[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2019年5月10日(5歳)[1] | |||||||||||
父 | エピファネイア[1] | |||||||||||
母 | オートクレール[1] | |||||||||||
母の父 | デュランダル[1] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道新ひだか町)[1] | |||||||||||
生産者 | 岡田スタッド[1] | |||||||||||
馬主 | 岡田牧雄[1] | |||||||||||
調教師 |
中野栄治(美浦) →吉岡辰弥(栗東)[2][1] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 | 23戦7勝[1] | |||||||||||
獲得賞金 |
4億8264万3000円[1] (2024年11月24日現在) | |||||||||||
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ブローザホーン(欧字名:Blow the Horn、2019年5月10日 - )は、日本の競走馬[1]。2024年の宝塚記念、日経新春杯の勝ち馬である。
戦績
[編集]2歳(2021年)
[編集]2021年11月27日、東京競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1600m)で戸崎圭太を鞍上にデビュー。後方からのレースを進めたが4着となった[4]。12月25日の2歳未勝利戦では、田辺裕信を背に出走。上り最速の脚で追い込んだが、届かず2着となった。
3歳(2022年)
[編集]緒戦となった3歳未勝利戦は9着。2戦目は大野拓弥を鞍上に、3着に食い込んだ。3戦目は5着、4戦目は上り最速の脚で駆け抜けたが、4着入線となった。ここまでは中山競馬場で走っていたが、5戦目は福島競馬場での3歳未勝利戦に出走。鞍上には黛弘人を置いた。2番人気に推されたものの、応えれず8着となった。6戦目は函館競馬場での3歳未勝利戦に出走。鞍上に横山武史を起用した。2番人気に推され、今までの後方待機のレースではなく、先行するレースで3着となった。6月25日、7戦目の3歳未勝利戦となったレースでは3番人気に推されていた。中団でのレースを選択し、見事初勝利を飾った。
4ヶ月以上の休養を挟み、11月19日では1勝クラスに角田大和を起用して出走。8番人気ではあったが、2着に入った。12月18日の1勝クラスでは、戸崎圭太に鞍上を戻し出走。1番人気に推され、今回は先行するレースを選び、人気に応える形で2勝目を飾った。
4歳(2023年)
[編集]4歳初戦は、小倉競馬場での海の中道特別(2勝クラス)。西村淳也を背に出走したが5着。続く潮来特別(2勝クラス)では、菅原明良を鞍上に出走。3番人気に推されていたレースでは、先行策から4コーナーで先頭に立ち、3勝目を挙げた[5]。5月7日の京都競馬場で行われた烏丸S(3勝クラス)は、岩田康誠を鞍上に、1番人気に推されていた。前団につける形でレースが進み、不良の馬場を制し、後続に5馬身つける圧倒的なレースを見せ、見事オープン入りを果たした[6]。
宝塚記念(GI)に参戦するプランもあったが、重賞を走ったことがなかったため回避し、7月16日の函館記念(GIII)に参戦[7]。後方を追走し、直線では驚異的な末脚を見せたものの、ローシャムパークには届かず3着となった[8]。その後は札幌日経OPに参戦。1番人気に推された。レースは前団を走行し、2着に6馬身つけ、人気に応えた[9]。
2度目の重賞挑戦となった京都大賞典(GII)は、2番人気に推され始まった。菅原明良を鞍上に戻したレースは、後方を追走していたものの、4コーナーで競走中止。原因は心房細動だった[10]。
5歳(2024年)
[編集]5歳初動となったレースは日経新春杯(GII)を選択。1番人気に推されてレースは始まった。中団を追走する形でレースが進んでいき、上り最速の脚で駆け抜け、追ってくる後続に抜かせず、見事重賞初制覇となった[11]。管理する中野はこれが調教師生活最後の重賞制覇となった。
3月、中野の定年引退に伴い、栗東の吉岡辰弥厩舎へ転厩。阪神大賞典は1番人気に推されるもテーオーロイヤルの3着。天皇賞(春)も上がり最速の脚を使うがまたしてもテーオーロイヤルの2着となってしまう[12]。阪神競馬場の改修工事により、18年ぶりに京都で開催された宝塚記念は3番人気も後方追走から直線で大外一気の差し切りでGI初制覇[13]。鞍上菅原及び、管理する吉岡もともにGI初制覇となった。一部メディアでは、道悪を得意とすることで「道悪の鬼」と評された[14]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[15]およびnetkeiba.com[16]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2021.11.27 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 16 | 8 | 15 | 13.3 (4人) | 4着 | 1:37.3(35.2) | 0.8 | 戸崎圭太 | 55 | コウキ | 434 | |
12.25 | 中山 | 2歳未勝利 | 芝1600m(稍) | 16 | 6 | 12 | 25.3 (6人) | 2着 | 1:37.0(35.3) | 0.1 | 田辺裕信 | 55 | ニシノメグレス | 426 | |
2022. 1. 9 | 中山 | 3歳未勝利 | 芝1600m(稍) | 16 | 8 | 16 | 7.5 (5人) | 9着 | 1:35.6(35.7) | 0.8 | 戸崎圭太 | 56 | ゴーゴーユタカ | 434 | |
2.27 | 中山 | 3歳未勝利 | 芝2000m(良) | 18 | 8 | 16 | 9.2 (5人) | 3着 | 2:01.8(36.4) | 0.5 | 大野拓弥 | 56 | シャーマンズケイブ | 420 | |
3.13 | 中山 | 3歳未勝利 | 芝2000m(良) | 17 | 8 | 15 | 7.5 (4人) | 5着 | 2:01.7(36.1) | 1.2 | 田辺裕信 | 56 | タシット | 416 | |
4. 2 | 中山 | 3歳未勝利 | 芝2000m(稍) | 18 | 5 | 9 | 22.4 (7人) | 4着 | 2:02.9(34.9) | 0.7 | 田辺裕信 | 56 | ヴィブラツィオーネ | 418 | |
4.24 | 福島 | 3歳未勝利 | 芝2000m(良) | 16 | 1 | 1 | 4.5 (2人) | 8着 | 2:02.0(36.0) | 0.7 | 黛弘人 | 56 | エグランタイン | 406 | |
6.11 | 函館 | 3歳未勝利 | 芝2000m(良) | 11 | 6 | 6 | 5.6 (2人) | 3着 | 2:01.5(35.6) | 0.3 | 横山武史 | 56 | ノートルプロメス | 424 | |
6.25 | 函館 | 3歳未勝利 | 芝2000m(稍) | 12 | 6 | 7 | 5.8 (3人) | 1着 | 2:02.5(34.9) | -0.1 | 横山武史 | 56 | (ペアーザベル) | 426 | |
11.19 | 福島 | 3歳上1勝クラス | 芝2000m(良) | 16 | 1 | 1 | 32.4 (8人) | 2着 | 2:01.7(35.8) | 0.0 | 角田大和 | 54 | エニシノウタ | 426 | |
12.18 | 中山 | 3歳上1勝クラス | 芝2500m(稍) | 12 | 3 | 3 | 3.6 (1人) | 1着 | 2:38.6(35.3) | -0.3 | 戸崎圭太 | 55 | (ボンベール) | 428 | |
2023. 1.22 | 小倉 | 海の中道特別 | 2勝 | 芝2600m(良) | 13 | 6 | 8 | 14.0 (6人) | 5着 | 2:42.0(35.4) | 0.4 | 西村淳也 | 57 | メイショウブレゲ | 428 |
3. 4 | 中山 | 潮来特別 | 2勝 | 芝2500m(良) | 11 | 8 | 10 | 4.7 (3人) | 1着 | 2:31.5(35.5) | -0.3 | 菅原明良 | 55 | (エンドロール) | 420 |
5. 7 | 京都 | 烏丸S | 3勝 | 芝2200m(不) | 15 | 5 | 9 | 3.5 (1人) | 1着 | 2:14.9(35.9) | -0.8 | 岩田康誠 | 56 | (ロードプレジール) | 420 |
7.16 | 函館 | 函館記念 | GIII | 芝2000m(稍) | 16 | 4 | 8 | 5.0 (2人) | 3着 | 2:01.8(35.6) | 0.4 | 岩田康誠 | 55 | ローシャムパーク | 428 |
8. 5 | 札幌 | 札幌日経OP | L | 芝2600m(稍) | 14 | 4 | 6 | 2.3 (1人) | 1着 | 2:42.0(35.4) | -1.0 | 岩田康誠 | 57 | (アケルナルスター) | 422 |
10. 9 | 京都 | 京都大賞典 | GII | 芝2400m(重) | 14 | 1 | 1 | 5.0 (2人) | 競走中止 | 菅原明良 | 57 | プラダリア | 414 | ||
2024. 1.14 | 京都 | 日経新春杯 | GII | 芝2400m(良) | 14 | 5 | 8 | 4.1 (1人) | 1着 | 2:23.7(35.8) | -0.1 | 菅原明良 | 57 | (サヴォーナ) | 426 |
3.17 | 阪神 | 阪神大賞典 | GII | 芝3000m(稍) | 15 | 2 | 2 | 3.2 (1人) | 3着 | 3:07.6(35.3) | 0.8 | 菅原明良 | 58 | テーオーロイヤル | 426 |
4.28 | 京都 | 天皇賞(春) | GI | 芝3200m(良) | 17 | 3 | 5 | 8.8 (5人) | 2着 | 3:14.5(34.6) | 0.3 | 菅原明良 | 58 | テーオーロイヤル | 424 |
6.23 | 京都 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m(重) | 13 | 8 | 12 | 7.5 (3人) | 1着 | 2:12.0(34.0) | -0.3 | 菅原明良 | 58 | (ソールオリエンス) | 428 |
10. 6 | 京都 | 京都大賞典 | GII | 芝2400m(良) | 11 | 8 | 11 | 2.6 (1人) | 11着 | 2:25.3(35.9) | 2.4 | 菅原明良 | 59 | シュヴァリエローズ | 426 |
11.24 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m(良) | 14 | 2 | 2 | 61.4(10人) | 12着 | 2:26.6(33.8) | 1.1 | 菅原明良 | 58 | ドウデュース | 430 |
- 競走成績は2024年11月24日現在
血統表
[編集]ブローザホーンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ロベルト系 |
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父 エピファネイア 2010 鹿毛 |
父の父 *シンボリクリスエス1999 黒鹿毛 |
Kris S. | Robert | |
Sharp Queen | ||||
Tee Kay | Gold Meridian | |||
Tri Argo | ||||
父の母 シーザリオ2002 青毛 |
スペシャルウィーク | *サンデーサイレンス | ||
キャンペンガール | ||||
*キロフプリミエール | Sadler's Wells | |||
Querida | ||||
母 オートクレール 2011 栗毛 |
デュランダル 1999 栗毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
サワヤカプリンセス | *ノーザンテースト | |||
*スコッチプリンセス | ||||
母の母 ジョイアサーティン1997 栗毛 |
*フォーティナイナー | Mr. Prospector | ||
File | ||||
*アサーテイン | Assert | |||
Obeah | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-f) | |||
5代内の近親交配 | サンデーサイレンス:4×3 Hail to Reason:5×5 Northern Dancer:5×5 |
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出典 |
- 三代母アサーテインの半妹にアメリカでGI7勝を挙げたGo for Wandがいる。
- 4代母Obeahは1969年・1970年のデラウェアハンデキャップ勝ち馬。
- そのほかの近親はフェオラ#その他の近親を参照。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ブローザホーン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月14日閲覧。
- ^ ブローザホーンは吉岡辰弥厩舎に転厩し、阪神大賞典へサンケイスポーツ、2024年2月1日配信・閲覧
- ^ “競走馬情報 - ブローザホーン”. 日本中央競馬会. 2024年1月14日閲覧。
- ^ “【メイクデビュー東京5Rレース後コメント】コウキ柴田大知騎手ら”. netkeiba (2021年11月27日). 2024年6月24日閲覧。
- ^ “【潮来特別レース後コメント】ブローザホーン菅原明良騎手ら”. netkeiba (2023年3月4日). 2024年6月24日閲覧。
- ^ “【烏丸S】(京都)ブローザホーンが直線で他馬を突き放し連勝”. ラジオNIKKEI (2023年5月7日). 2024年6月24日閲覧。
- ^ “【宝塚記念】ブローザホーンは出走を見送り、函館記念へ”. スポーツ報知 (2023年6月20日). 2024年6月24日閲覧。
- ^ “【函館記念結果】ローシャムパークが差し切って重賞初制覇!”. netkeiba (2023年7月16日). 2024年6月24日閲覧。
- ^ “【札幌日経オープン結果】距離延長でブローザホーンが6馬身差の圧勝!”. netkeiba (2023年8月5日). 2024年6月24日閲覧。
- ^ “【京都大賞典】2番人気のブローザホーンは心房細動で競走中止…最後の直線コースで”. ウマトク (2023年10月9日). 2024年1月18日閲覧。
- '^ “【日経新春杯】ブローザホーンが重賞初制覇 2月末で定年の中野調教師「大きいところを勝つべき馬で勝ててうれしい」”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-01-14JST15:47:00+0900). 2024年6月23日閲覧。
- ^ “【天皇賞春】ブローザホーン2着健闘も…悔しさにじむ菅原明が語ったあと「もう少し」”. 東スポ競馬 (2024年4月29日). 2024年6月23日閲覧。
- '^ “【宝塚記念】ブローザホーンとG1初Vの6年目・菅原明良騎手「追ったら伸びる自信がありました」”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-06-23JST15:51:00+0900). 2024年6月23日閲覧。
- ^ “【宝塚記念】ブローザホーン父母から受け継いだ道悪の鬼ぶりと驚異の成長力をいかんなく発揮|日刊ゲンダイ競馬”. 日刊ゲンダイ競馬. 2024年7月18日閲覧。
- ^ “ブローザホーン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月14日閲覧。
- ^ “ブローザホーンの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年1月14日閲覧。