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マーク・ゲイティス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マーク・ゲイティス
Mark Gatiss
Mark Gatiss
2017年サンディエゴコミコンでのマーク・ゲイティス
生年月日 (1966-10-17) 1966年10月17日(58歳)
出生地 イングランドの旗 イングランド
ダラムセッジフィールド英語版
国籍 イギリスの旗 イギリス
ジャンル 俳優、脚本家、テレビプロデューサー、コメディアン、小説家
活動期間 1993年 -
活動内容 ドラマ、映画
配偶者 イアン・ハラード英語版2008年 - )[1]
主な作品
映画
プーと大人になった僕
ファーザー
テレビドラマ
リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟!
ナイティ・ナイト
ドクター・フー
SHERLOCK(シャーロック)
ゲーム・オブ・スローンズ
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マーク・ゲイティス(Mark Gatiss [ˈɡ.tɪs] GAY-tis;[2], 1966年10月17日 - )は、イギリス俳優脚本家小説家

リース・シェアスミススティーヴ・ペンバートン、脚本家のジェレミー・ダイソンと組んだコメディアン集団「ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン」のメンバーとして知られる。また『ドクター・フー』と『SHERLOCK(シャーロック)』に俳優・脚本家として関わっていることでも有名である。

来歴

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2011年ベルグレービアの醜聞』試写でのゲイティス

幼い頃『ドクター・フー』に興味を持ったため、初期の著作は『ドクター・フー』に捧げたものが多い。初めて脚本を担当したテレビ番組はBBV英語版の低予算ビデオシリーズ『P.R.O.B.E.英語版』で、『ドクター・フー』のスピンオフであった。本編でドクター役を演じた俳優も出演しているが、2012年現在DVD化はされていない[3]。その他にも小説やオーディオドラマなどで『ドクター・フー』に関わっている[4][5]

最もよく知られているのがスケッチ・コメディー集団「ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン」の一員であることである。1995年から舞台に立ち[6]、1997年にはBBCラジオ 4で "On the Town with the League of Gentlemen" を開始。1999年にはBBC Two放送のテレビ番組となる。この番組でBAFTAテレビ賞を受賞している。現在は活動をしていないが解散はしておらず、将来的にまた番組などを始める予定であるとしている[6]

リトル・ブリテン』、『スペースド』などのコメディドラマに出演し、同時に脚本も担当。また徐々にSFやホラードラマにも出演していく。2007年と2011年には『ドクター・フー』本編に出演[7]。脚本家としては「にぎやかな死体」「テレビの中に住む女」「ダーレクの勝利」「小さき者からのSOS」「冷戦」「深紅の恐怖」「シャーウッドの森のロボット」「もう眠らない」「火星の女王」の脚本を執筆。『リトル・ブリテン』の共演者デヴィッド・ウォリアムスと共演した『ドクター・フー』を題材にした1999年のコメディ番組 "Doctor Who spoofs" では脚本執筆と出演をしている。

2007年には他にも『ドクター・フー』の脚本家スティーヴン・モファット[8]が制作した『ジキル』にロバート・ルイス・スティーヴンソン役で出演[9]

2010年にはボーイ・ジョージの人生を描いたドラマ『Worried About The Boy (enマルコム・マクラーレン役で出演。またスティーヴン・モファットと共同製作しているドラマ『SHERLOCK』にマイクロフト・ホームズ役で出演している。『SHERLOCK』では2009年製作のパイロット版、2010年放送の「大いなるゲーム」と2012年放送の「バスカヴィルの犬(ハウンド)」の脚本家でもある。

2014年-2015年放送の『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4および5には銀行家役で出演している。

私生活

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セッジフィールド生まれ[10] で、両親が働く精神病院の向かい側で育った。子供の頃熱中したのは『ドクター・フー』とハマー・フィルム・プロダクションのホラー映画を見ること、『シャーロック・ホームズ』とH.G.ウェルズの作品を読むこと、そして化石集めである。これらの興味が現在の仕事への原動力となっている[6][3][11][12]

ゲイであることを公表しており、2010年[13]と2011年[14]インデペンデント紙のイギリスで影響力のあるゲイの人物に選ばれている。 俳優のイアン・ハラード英語版シビル・パートナーシップを結んでおり、彼とラブラドール・レトリバーのブンセンと共に暮らしている[1]

出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考  吹替
2001 バースデイ・ガール
Birthday Girl
ポーター[15] TBA
2003 Bright Young Things (en 不動産管理人[15]
2004 Sex Lives of the Potato Men (en ジェレミー[15]
2005 マッチポイント
Match Point
ピンポン選手[15] TBA
The League of Gentlemen's Apocalypse (en 様々なキャラクター
本人役
他の "The League of Gentlemen" メンバーと共に脚本も担当
2006 Starter for 10 (en バンバー・ガスコイン英語版[15] 実在する、クイズ番組の優勝者役
2008 Free Jimmy (en ジャッキー 声の出演
2015 Our Kind of Traitor (en ビリー・マトロック[16]
ヴィクター・フランケンシュタイン
Victor Frankenstein
デットワイラー[16] TBA
2016 われらが背きし者
Our Kind of Traitor
ビリー・マットロック 酒巻光宏
2017 喜望峰の風に乗せて
The Mercy
ロナルド・ホール (吹き替え版なし)
2018 プーと大人になった僕
Christopher Robin
ジャイルズ・ウィンズロウ 坂東尚樹
女王陛下のお気に入り
The Favourite
マールバラ公爵ジョン 木村靖司
2020 ファーザー
The Father
ビル 菊池康弘
2021 ロックダウン
Locked Down
ドナルド (吹き替え版なし)
オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体-
Operation Mincemeat
アイバー・モンタギュー TBA
2023 ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One
NSA 小形満
2025 Untitled eighth Mission: Impossible film 撮影中

テレビドラマ

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放送年 邦題
原題
役名 備考 吹替
1999-2000 リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟!
The League of Gentlemen
様々なキャラクター シリーズ1、2
製作と脚本も兼務
2001 SPACED ~俺たちルームシェアリング~
Spaced
エージェント[15]
幽霊探偵ホップカーク英語版
Randall & Hopkirk (Deceased)
ラージ捜査官[15]
2002 リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟!
The League of Gentlemen
様々なキャラクター シリーズ3
製作と脚本を兼務
2003 ナイティ・ナイト
Nighty Night
グレン・バルブ[15]
2004 キャタリック英語版
Catterick
ピーター[15]
ミス・マープル
Agatha Christie's Marple
ロナルド・ハウェズ 牧師館の殺人」に出演。日本ではLaLa TVで放送。
2005 クォーターマス・エクスペリメント英語版
The Quatermass Experiment
ジョン・パターソン[15] BBCによる『原子人間』のリメイク作品。
Nighty Night グレン・バルブ[15]
ファンランド英語版
Funland
アンブローズ・チャペル[15]
2006 Fear of Fanny ジョニー・クラドック
2007 たのしい川べ
The Wind in the Willows (en
ラッティー
ドクター・フー
Doctor Who
ラザラス博士 ラザラスの欲望」に出演。
日本ではLaLa TVで放送。
ジキル
Jekyll
ロバート・ルイス・スティーヴンソン
2008 クローン英語版
Clone
ブラック大佐
サイコヴィル英語版
Psychoville
ジェイソン・グリフィン
Crooked House (en キュレーター 製作と脚本を兼務
分別と多感
sense and sensibility
ジョン
2009 名探偵ポワロ
Agatha Christie's Poirot
レナード・ボイントン 第11シリーズ・通算第61話『死との約束 (enに出演。
日本ではNHKで放送。
大滝寛
2010 Worried About the Boy (en マルコム・マクラーレン
月世界最初の人間
The First Men in the Moon (en
ケイヴァー 脚本を兼務
A History of Horror (en 本人役 ドキュメンタリー
脚本を兼務
バーナビー警部
Midsomer Murders
レヴ・ジャイルズ・ショウクロス[16]
2010- SHERLOCK(シャーロック)
Sherlock
マイクロフト・ホームズ 共同制作者を兼務。また複数話の脚本も担当。日本ではNHK・AXNミステリーで放送されている。 木村靖司
2011 ドクター・フー
Doctor Who
ガントク シリーズ6・通算224話「ドクター最後の日」に出演
The Crimson Petal and the White (en ヘンリー・ラッカム・ジュニア[16]
2012 ビーイング・ヒューマン
Being Human
ミスター・スノウ[15]
Horrible Histories (en "The League of Gentlemen"として出演
孤高の警部 ジョージ・ジェントリー英語版
Inspector George Gently
スティーヴン・グローブス[16]
2014-2015 ゲーム・オブ・スローンズ
Game of Thrones
ティコ・ネストリス シーズン4 - 5 田中一永
2015 ウルフ・ホール
Wolf Hall
スティーブン・ガードナー
2017 TABOO英語版
Taboo
ジョージ皇太子 計5話出演
ガンパウダー英語版
Gunpowder
ロバート・セシル ミニシリーズ、計3話出演
ドクター・フー
Doctor Who
大尉 2017年クリスマススペシャル「戦場と二人のドクター 木村靖司
2019 グッド・オーメンズ
Good Omens
ハーモニー 「不和」に出演
2020 ドラキュラ伯爵
Dracula
フランク・レンフィールド 製作・脚本および出演 多田野曜平
2024 三体 ジョン・モンタギュー シーズン1第5話に出演 飛田展男

舞台

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授賞とノミネート

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賞名 作品名 結果
2015年 Whatsonstage.com Awards英語版

最優秀舞台助演男優賞[注 1]

コリオレイナス 受賞[18]
2016年 Whatsonstage.com Awards英語版

最優秀舞台助演男優賞[注 1]

田舎での三日間
Three Days in the Country
受賞[17]
ローレンス・オリヴィエ賞
最優秀助演男優賞
受賞[19]

主な著書

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書籍

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『ドクター・フー』の小説

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The League of Gentlemen

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Lucifer Box

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脚注

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注釈
  1. ^ a b 原題"Best Supporting Actor in Play"
出典
  1. ^ a b Randall, Lee (17 November 2008). “The Monday Interview: Mark Gatiss - Top of the League - The Scotsman”. Thescotsman.scotsman.com. 2010年10月28日閲覧。 “Amid all this activity, Gatiss found time, last spring, to get married. He and Ian have been together for nearly a decade... He and Ian are the devoted 'parents' of Bunsen, a Labrador retriever.”
  2. ^ Presented by Brian Cox and Robin Ince英語版 (26 December 2011). "Science of Christmas". The Infinite Monkey Cage. 第5シリーズ. Episode 6. 該当時間: 2:28. BBC. BBC Radio 4. 2011年12月28日閲覧There is still a 49% chance that his name will be mispronounced. So please welcome Mark Gatiss not Gatiss.
  3. ^ a b Stephen Phelan (2004年11月7日). “Renaissance gentleman”. サンデー・ヘラルド英語版. http://findarticles.com/p/articles/mi_qn4156/is_20041107/ai_n12591433 2010年11月23日閲覧。 
  4. ^ Doctor Who - Invaders From Mars”. 2016年2月26日閲覧。
  5. ^ Doctor Who - Phantasmagoria”. 2016年2月26日閲覧。
  6. ^ a b c Michael Deacon (2010年10月15日). “Mark Gatiss: the journey of a geek made good”. The Daily Telegraph (London). http://www.telegraph.co.uk/culture/tvandradio/bbc/8067325/Mark-Gatiss-the-journey-of-a-geek-made-good.html 
  7. ^ “Doctor Who baddie role for Barlow”. BBC News Online. (2006年9月28日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/5388130.stm 2006年9月28日閲覧。 
  8. ^ Mark Gatiss joines James Nesbitt in BBC One's Jekyll”. bbc.co.uk (2006年11月16日). 2006年11月16日閲覧。
  9. ^ “I Always Wanted to be a Rat”. ノーザン・エコー英語版. (2006年12月20日). http://www.thenorthernecho.co.uk/features/leader/display.var.1082536.0.i_always_wanted_to_be_a_rat.php 2007年1月6日閲覧。 
  10. ^ Jeffries, Stuart (2010年10月11日). “Mark Gatiss: Rocket man”. The Guardian (London). http://www.guardian.co.uk/tv-and-radio/2010/oct/11/mark-gatiss-first-men-moon 
  11. ^ Angelique Chrisafis (2004年11月3日). “A league of his own”. The Guardian (London). http://www.guardian.co.uk/books/2004/nov/03/fiction.angeliquechrisafis 2010年11月24日閲覧。 
  12. ^ Film Info. Interview with Steve Pemberton and Mark Gatiss”. The League of Gentlemen.co.uk (2004年11月7日). 2010年11月24日閲覧。
  13. ^ “The IoS Pink List 2010”. London: The Independent on Sunday. (1 August 2010). http://www.independent.co.uk/news/people/news/the-iiosi-pink-list-2010-2040472.html 1 August 2010閲覧. "The League of Gentlemen star is set for a bonanza 2010. As well as co-creating the BBC's acclaimed Sherlock Holmes reboot, he'll also be seen in his adaptation of HG Wells' First Men in the Moon. An appearance in an Alan Ackybourn revival at the National Theatre is also mooted." 
  14. ^ Herbert, Ian (23 October 2011). The Independent (London). http://www.independent.co.uk/news/people/news/the-iiosi-pink-list-2011-2374595.html 
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m Mark Gatiss credits”. London: カーティス・ブラウン. 15 February 2012閲覧。
  16. ^ a b c d e f g h i j k l m スティーヴ・トライブ (2014, p. 110)
  17. ^ a b Emma Daly (2016年2月22日). “Sherlock stars Benedict Cumberbatch, Mark Gatiss and Lara Pulver triumph at WhatsOnStage awards”. Radio Times. 2016年3月3日閲覧。
  18. ^ Rosie Bannister (2015年2月15日). “Full list: Winners of the 15th Annual WhatsOnStage Awards”. WhatsOnStage. 2016年3月3日閲覧。
  19. ^ “マーティン・マクドナーの新作が最優秀プレイ賞を受賞 2016年ローレンス・オリヴィエ賞が決定”. シアターガイド. (2016年4月4日). https://web.archive.org/web/20160407054842/http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2016/04/04_02.php 2016年4月5日閲覧。 

参考文献

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外部リンク

[編集]
先代
サイモン・ペグ
ドクター・フー・コンフィデンシャルのナレーター
2006
次代
アンソニー・スチュワート・ヘッド