コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ムーティエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ムーティエ
欧字表記 Moutier
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1958年3月16日
死没 1976年8月2日
(18歳・旧19歳没)
Sicambre
Ballynash
母の父 Nasrullah
生国 フランスの旗 フランス
馬主 Mme.Ralph B.Strassburger
調教師 Georges Bridgland
競走成績
生涯成績 7戦3勝
獲得賞金 24万2635フラン
テンプレートを表示

ムーティエ (Moutiers) はフランス競走馬。1966年に種牡馬として日本へ輸出され、二冠馬タニノムーティエなどを輩出した。半兄モンタヴァルも日本に輸出されている。

経歴

[編集]

フランスで競走生活を送り7戦3勝。オカール賞に勝ち、イギリスダービーパリ大賞などにも出走したが、14着、15着といずれも大敗した。引退後は同地で種牡馬入りしたが活躍馬に恵まれず、1966年、活躍種牡馬となりながら前年に死亡した兄モンタヴァルの後継として日本に輸入された。なお、この年に生まれた牝駒Wenduyneがのちにアイリッシュ1000ギニーに優勝している。日本では初年度産駒から二冠馬タニノムーティエを送り出すと、2年目の産駒からも菊花賞ニホンピロムーテーが出て、2年で中央競馬クラシック三冠をすべて制した。1970年には2歳リーディングサイアーも獲得している。その後もぽつぽつと活躍馬を送り出し、母の父としてもミホシンザンテンモンなどに影響を与えた。1976年死亡。

兄のモンタヴァルと同様に非常に気性が荒かったことで知られ、産駒にもそれが強く遺伝し[1]、かつては気性難種牡馬の代名詞的存在であった。種馬場でのムーティエの担当者は常に生傷が絶えなかったという。

主な産駒

[編集]
※1970年啓衆社賞最優秀4歳牡馬
※1972年啓衆社賞最優秀障害馬

血統表

[編集]
ムーティエ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 シカンブル系
[§ 2]

Sicambre
1948 鹿毛 フランス
父の父
Prince Bio
1941 鹿毛 フランス
Prince Rose Rose Prince
Indolence
Biologie Bacteriophage
Eponge
父の母
Sif
1936 鹿毛 フランス
Rialto Rabelais
La Grelee
Suavita Alcantara
Shocking

Ballynash
1946 鹿毛 イギリス
Nasrullah
1940 鹿毛 イギリス
Nearco Pharos
Nogara
Mumtaz Begum Blenheim II
Mumtaz Mahal
母の母
Ballywellbroke
1933 黒鹿毛 イギリス
Ballyferis Apron
Gilford
The Beggar Le Souvenir
Avonbeg
母系(F-No.) (FN:9) [§ 3]
5代内の近親交配 Rabelais 4・5=9.38%(父内)、Alcantara=Eglantine 5・4=9.38%(父内) [§ 4]
出典
  1. ^ [2]
  2. ^ [3]
  3. ^ [2]
  4. ^ [2]

本馬の父・Sicamble(シカンブル)は、ムーティエ含む3頭の産駒[4]がダービー馬を送り出したように、気性面の問題はあるものの良好な戦績を収めている。

主な近親

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ これが、代表産駒であるタニノムーティエ、カミノテシオの種牡馬生活に悪影響を及ばした一因とも言われている。
  2. ^ a b c ムーテイエ(FR) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月12日閲覧。
  3. ^ ムーテイエの血統表”. netkeiba.com. 2020年5月10日閲覧。
  4. ^ ほか2頭は、シーフュリュー(アサデンコウ)とファラモンド(カブラヤオー

外部リンク

[編集]