ヴィタリー・スカクン
ヴィタリー・スカクン | |
|---|---|
| 出生名 | ヴィタリー・ヴォロディミロヴィッチ・スカクン |
| 生誕 | 1996年8月19日 ウクライナ テルノーピリ州ベレジャニ |
| 死没 | 2022年2月24日（25歳） ウクライナ ヘルソン州ヘニチェスク |
| 埋葬地 | |
| 所属組織 | ウクライナ |
| 部門 |  ウクライナ海軍 |
| 軍歴 | 2021年 – 2022年 |
| 最終階級 | 水兵 |
| 部隊 |  第137独立海軍歩兵大隊 |
| 戦闘 | ヘルソン攻勢 † |
| 受賞 | ウクライナ英雄（金星勲章） |
ヴィタリー・ヴォロディミロヴィッチ・スカクン（ウクライナ語: Віталій Володимирович Скакун、英語: Vitalii Volodymyrovych Skakun、1996年8月19日 - 2022年2月24日）は、ウクライナ海軍歩兵隊の戦闘工兵であった人物。
生い立ち[編集]
ヴィタリー・スカクンはウクライナ西部のテルノーピリ州ベレジャニに生まれた。学校では不公正な事に黙っていられず、また率先して物事を行う性格であった[1][2]。リヴィウ第20高等職業学校とリヴィウ工科大学を卒業した[1]。
2022年のロシアのウクライナ侵攻の際、スカクンの所属する第137独立海軍歩兵大隊はペレコープ地峡の近くにあるヘニチェスクの町を守るために配備された[3]。 ロシア軍の機甲部隊が陣地に近づくと、ヘルソン攻勢作戦でクリミアから北上するロシア軍の進撃を遅らせるため、ウクライナ軍がヘニチェスク橋を破壊することを決定した。戦闘工兵であるスカクンは、橋に地雷を設置することを志願した。地雷は設置したもののロシアの機甲部隊が迫っており、安全に遠隔操作で起爆させるための設置をする時間はなかった。部隊の仲間に手動で起爆させる、「さようなら」と意思を伝えた後、橋と共に自爆した[4]。その結果、敵の進軍を遅らせ、ウクライナ側の大隊が再編成する時間をもたらすこととなった[5][6][7][8]。
スカクンにはベレジャニに住む祖母、イタリア在住の母、リビウに住む姉がいた。父は前年に病没していた[2]。
受章[編集]
ウクライナ当局はスカクンに死後の軍事的栄誉を与えるべく、迅速な対応をした。2022年2月26日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領からスカクンに軍事版ウクライナ英雄の称号である金星勲章が授与された[1][9][10][11]。
2022年3月1日、ベレジャニの議会はスカクンに名誉市民の称号を授与した[12]。
社会的影響[編集]
2022年2月28日、プラハでロシア大使館の住所があるコルノヴァチニ通りにかかる橋の名前がヴィタリー・スカクン橋(チェコ語記事)に改名された[13]。
2022年4月28日、ムカチェヴォ市のナヒモワ通りがヴィタリー・スカクン通りに改名された[14]。
ギャラリー[編集]
-
ヘニチェスク橋、2021年1月時点 -
ベレジャニ市の名誉市民賞 -
スカクン橋 -
スカクン橋のプレート
.jpg)
関連動画[編集]
| 映像外部リンク | |
|---|---|
 母親がオンライン出演の追悼番組 | |
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葬儀 | |
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埋葬 |
脚注[編集]
- ^ a b c Martyn, Iryna (2022年2月26日). “Vitalii Skakun, who blew up the bridge in Henichesk at the cost of his own life, is a graduate of Lviv Polytechnic”. Lviv Polytechnic Center for Communication. 2022年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月26日閲覧。
- ^ a b Belyakova, Irina (2022年2月25日). “Віталік, дитино, як??? Що розповіли у Бережанах про Героя Віталія Скакуна, який підірвав міст разом із собою - 20 хвилин” (ウクライナ語). te.20minut.ua. 2022年2月27日閲覧。
- ^ “Ukrainian serviceman Skakun blows up Henichesk bridge to stop advance of tank column” (英語). www.ukrinform.net. 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月27日閲覧。
- ^ Visegrád 24
- ^ https://www.chunichi.co.jp/amp/article/425658
- ^ https://www.ndtv.com/world-news/ukrainian-soldier-hailed-as-hero-for-blowing-himself-up-to-stop-russian-forces-2790810
- ^ Kiehart, Christopher Miller, Isobel Koshiw, Pete. “Stories Of Ukrainian Heroism Are Emerging And Giving The Country Hope” (英語). BuzzFeed News. 2022年2月27日閲覧。
- ^ Sheets, Megan (2022年2月25日). “Ukrainian soldier blew himself up on bridge to block advancement of Russian tanks” (英語). The Independent. 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月27日閲覧。
- ^ https://www.president.gov.ua/documents/742022-41429
- ^ Jackson, Jon (2022年2月25日). “"Heroic" Ukrainian soldier blows up bridge, himself to halt Russia advances”. Newsweek. 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月26日閲覧。
- ^ ウクライナでは軍人のみが受賞対象となる金星勲章と、市民が受賞対象の国家勲章の2種類があるが、法律によって受章は基本的にどちらか一度限りと定められている。
- ^ “"Ukrajinských hrdinů". Přejmenujme ulici u ruské ambasády, navrhuje radnice Prahy 6 | Aktuálně.cz” (チェコ語). Aktuálně.cz - Víte, co se právě děje (2022年2月28日). 2022年3月1日閲覧。
- ^ Decision of the Brzezany City Council "On conferring the title of "Honorary Citizen of Berezany".
- ^ “У Мукачеві перейменували всі назви вулиць, які пов'язані з росією (СПИСОК)” (ウクライナ語). MUKACHEVO.NET. 2022年4月28日閲覧。
関連項目[編集]
- ウクライナ紛争 (2014年-)- 2014年2月23日（-現在）
- ロシア・ウクライナ危機 (2021年-2022年) 2021年11月（-現在）
- 2022年ロシアのウクライナ侵攻
- ウクライナ南部攻勢
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