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三徳 (仏教)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三徳(さんとく)とは、仏教でいわれる3つの徳のこと。仏・如来、また涅槃には3種類の徳が具わっているとされる。 なお三徳にはいくつかの種類がある。

智・断・恩の三徳

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仏・如来に具わる3種類の徳性。

  1. 智徳 すべてを見通す
  2. 断徳 煩悩を断じ尽す
  3. 恩徳 衆生に恵み施す

法身・般若・解脱の三徳

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大般涅槃に具わる3種類の徳性。

  1. 法身 仏如来の本性(身)は常住不変不滅の法性(ほっしょう)
  2. 般若 仏如来はこの世の本質をあるがままに覚知する
  3. 解脱 仏如来は一切の煩悩・繋縛を遠離して自在である

主・師・親の三徳

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日蓮が、儒教やインドの哲学(外道)、そして仏教を比較して、最終的に仏教のみにすべて具わると判じた3つの特性。開目抄には「それ一切衆生の尊敬すべき者、三つあり。所謂、主・師・親これなり」と述べている。仏教以外ではこの三徳は部分的にあるが、仏教、とりわけ法華経にこの三徳すべてが具わっているとした。

  1. 主 仏如来は三界はみなこれ我が有として、この世を治めるから「主」である
  2. 師 仏如来は一切衆生を教え導くから「師」である
  3. 親 仏如来は一切衆生はみな我が子なりと憐れむから「親」である

サーンキヤ学派の三徳

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サーンキヤ学派などでは、物事の根本を成す3つの構成要素を三徳という。