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三星火災杯世界囲碁マスターズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三星火災杯世界囲碁マスターズ(サムスンかさいはいせかいいごマスターズ、삼성화재배월드바둑마스터스、三星车险杯世界围棋大师赛)は囲碁の国際棋戦1996年に開始。1996年第1回から2009年第13回までは三星火災杯世界囲碁オープン戦。2009年第14回から三星火災杯世界囲碁マスターズに改称。[1]

日中韓のプロ棋士代表と歴代成績優秀者、主催者推薦者、前回4強計16名に加えて日中韓台の棋士とアマ若干名が参加する統合予選を勝ちあがった棋士16名の計32名で優勝を争う。なお、予選は男女別で男14、女2の枠である。

方式

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  • 1-13回、及び24回以降は出場32名によるノックアウトトーナメント戦。13-23回は、32名を4名ずつ8組に分けて、各組で3ラウンドまでのダブルエリミネーション方式リーグ戦を行って、各組2勝者2名の計16名によるトーナメント戦を行う。
  • 決勝戦は、第1回は三番勝負、2-5回は五番勝負、6回からは三番勝負。準決勝は3-23回は三番勝負。
  • コミ:1-3回は5目半、4回からは6目半[8]
  • 持時間:1-20回は各3時間、1分の秒読み5回。21回からは各2時間、1分の秒読み5回。

歴代優勝者と決勝戦

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(左が優勝者、3-21回の右カッコ内は準決勝)

  1. 1996年 依田紀基(日本) 2-1 劉昌赫(韓国)
  2. 1997年 李昌鎬(韓国) 3-0 小林覚(日本)
  3. 1998年 李昌鎬(韓国) 3-2 馬暁春(中国) (李昌鎬 - 趙治勲、馬暁春 - 柳時熏
  4. 1999年 李昌鎬(韓国) 3-0 趙善津(日本) (李昌鎬 - 山田規三生、超善津 - 彦坂直人
  5. 2000年 劉昌赫(韓国) 3-1 山田規三生(日本) (劉昌赫 - 梁宰豪、山田規三生 - 徐奉洙
  6. 2001年 曺薫鉉(韓国) 2-1 常昊(中国) (曺薫鉉 - 馬暁春、常昊 - 李昌鎬)
  7. 2002年 曺薫鉉(韓国) 2-0 王磊(中国) (曺薫鉉 2-0 王煜輝、王磊 2-0 胡耀宇
  8. 2003年 趙治勲(日本) 2-1 朴永訓(韓国) (趙治勲 2-0 胡耀宇、朴永訓 2-0 謝赫
  9. 2004年 李世乭(韓国) 2-0 王檄(中国) (李世乭 2-1 古力、王檄 2-1 周鶴洋
  10. 2006年 羅洗河(中国) 2-1 李昌鎬(韓国) (羅洗河 2-1 崔哲瀚、李昌鎬 2-1 胡耀宇)
  11. 2007年 常昊(中国) 2-0 李昌鎬(韓国) (常昊 1-0 徐奉洙、李世乭 1-0 白洪淅
  12. 2008年 李世乭(韓国) 2-1 朴永訓(韓国) (李世乭 2-0 黄奕中、朴永訓 2-1 古力)
  13. 2009年 李世乭(韓国) 2-0 孔傑(中国) (李世乭 2-0 黄奕中、孔傑 2-0 周睿羊
  14. 2009年 孔傑(中国) 2-0 邱峻(中国) (孔傑 2-0 古力、邱峻 2-1 李昌鎬)
  15. 2010年 古力(中国) 2-1 許映皓(韓国) (古力 2-0 金志錫、許映皓 2-0 朴廷桓
  16. 2011年 元晟溱(韓国) 2-1 古力(中国) (元晟溱 2-1 陳耀燁、古力 2-0 羅玄
  17. 2012年 李世乭(韓国) 2-1 古力(中国) (李世乭 2-0 崔哲瀚、古力 2-0 朴廷桓)
  18. 2013年 唐韋星(中国) 2-0 李世乭(韓国) (唐韋星 2-1 時越、李世乭 2-1 鄔光亜
  19. 2014年 金志錫(韓国) 2-0 唐韋星(中国) (金志錫 2-0 時越)、唐韋星 2-1 朴廷桓)
  20. 2015年 柯潔(中国) 2-0 時越(中国) (柯潔 2-0 李世乭、時越 2-1 唐韋星)
  21. 2016年 柯潔(中国) 2-1 柁嘉熹(中国) (柯潔 2-1 李世乭、柁嘉熹 2-1 范蘊若
  22. 2017年 辜梓豪(中国)2-1 唐韋星(中国)
  23. 2018年 柯潔(中国) 2-1 安国鉉(韓国)
  24. 2019年 唐韋星(中国)2-1 楊鼎新(中国)
  25. 2020年 柯潔(中国) 2-0 申眞諝(韓国)
  26. 2021年 朴廷桓(韓国)2-1 申眞諝(韓国)
  27. 2022年 申眞諝(韓国)2-0 崔精(韓国)
  28. 2023年 丁浩(中国) 2-1 謝爾豪(中国)
  29. 2024年 丁浩(中国) 2-1 党毅飛(中国)

過去の大会

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第1回

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1996年9月にソウルで1、2回戦、10月に釜山で3回戦、準決勝、11月25-29日にソウルで決勝三番勝負が行われた。出場棋士は、韓国7、日本5、中国4のシード選手、主催者推薦の金寅林海峰、および予選勝ち抜き14の計32名。

  1回戦 2回戦 3回戦 準決勝 決勝戦
                                     
 金秀壮(韓国) ×  
 依田紀基(日本)  
   依田紀基  
   曺薫鉉 ×  
 曺薫鉉(韓国)
 山田規三生(日本) ×  
   依田紀基  
   金成龍 ×  
 武宮正樹(日本)  
 尹奇鉉(韓国) ×  
   武宮正樹 ×
   金成龍  
 金成龍(韓国)
 小林覚(日本) ×  
   依田紀基  
   梁宰豪 ×  
 柳時熏(日本) ×  
 聶衛平(中国)  
   聶衛平 ×
   小林光一  
 安祚永(韓国) ×
 小林光一(日本)  
   小林光一 ×
   梁宰豪  
 王立誠(日本)  
 車敏洙(韓国) ×  
   王立誠
   梁宰豪 ×  
 梁宰豪(韓国)
 余平(中国) ×  
 依田紀基 2
 劉昌赫 1
 趙治勲(日本)  
 呉肇毅(中国) ×  
   趙治勲 ×  
   徐奉洙  
 徐奉洙(中国)
 劉鈞(中国) ×  
   徐奉洙 ×  
   李昌鎬  
 金寅(韓国) ×  
 兪斌(中国)  
   兪斌 ×
   李昌鎬  
 李昌鎬(韓国)
 片岡聡(日本) ×  
   李昌鎬 ×
   劉昌赫  
 徐能旭(韓国) ×  
 劉小光(中国)  
   劉小光
   呉淞笙 ×  
 呉淞笙(韓国)
 馬暁春(中国) ×  
   劉小光 ×     
   劉昌赫       
 崔珪昞(韓国) ×  
 林海峰(日本)  
   林海峰 ×
   劉昌赫  
 劉昌赫(韓国)
 張文東(中国) ×  

第2回

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1997年8月13-15日に1、2回戦、9月19日に3回戦、10月9日に準決勝、10月31-11月28に決勝五番勝負が行われた。出場棋士は、韓国7、日本5、中国4のシード選手、主催者推薦の金寅林海峰、および予選勝ち抜き14の計32名。

  1回戦 2回戦 3回戦 準決勝 決勝戦
                                     
 李昌鎬(韓国)  
 林海峰(日本) ×  
   李昌鎬  
   兪斌 ×  
 兪斌(中国)
 柳時熏(日本) ×  
   李昌鎬  
   彦坂直人 ×  
 彦坂直人(日本)  
 睦鎮碩(韓国) ×  
   彦坂直人
   聶衛平 ×  
 聶衛平(中国)
 依田紀基(日本) ×  
   李昌鎬  
   馬暁春 ×  
 馬暁春(中国)  
 徐奉洙(韓国) ×  
   馬暁春
   金成龍 ×  
 金成龍(韓国)
 楊嘉源(日本) ×  
   馬暁春
   劉昌赫 ×  
 劉昌赫(韓国)  
 片岡聡(日本) ×  
   劉昌赫
   陳祖徳 ×  
 陳祖徳(中国)
 崔珪昞(韓国) ×  
 李昌鎬 3
 小林覚 0
 小林覚(日本)  
 洪太善(韓国) ×  
   小林覚  
   周鶴洋 ×  
 周鶴洋(中国)
 徐能旭(韓国) ×  
   小林覚  
   李聖宰 ×  
 李聖宰(韓国)  
 芮廼偉(中国) ×  
   李聖宰
   羅洗河 ×  
 羅洗河(中国)
 金寅(韓国) ×  
   小林覚
   金承俊 ×  
 金承俊(韓国)  
 趙善津(日本) ×  
   金承俊
   王磊 ×  
 王磊(中国)
 姜晩寓(韓国) ×  
   金承俊     
   常昊 ×       
 常昊(中国)  
 曺薫鉉(韓国) ×  
   常昊
   金東勉 ×  
 金東勉(韓国)
 王立誠(日本) ×  

第22回

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2017年9月5日から12月7日に、韓国14、中国13、日本3、中華台北1、ポーランド1の計32名が出場して開催。

第23回

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2018年9月4日から12月5日に、韓国11、中国16、日本3、中華台北1、マレーシア1の計32名が出場して開催。

第24回

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2019年に、韓国10、中国17、日本3、中華台北1、フランス1の計32名が出場して開催。決勝三番勝負は唐韋星楊鼎新を2-1で下して優勝した。

第25回

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2020年に、韓国10、中国17、日本4、中華台北1の計32名が出場して開催。新型コロナの影響により、全局をネット対局で行った。決勝三番勝負は柯潔と申眞諝が対戦。第1局は先番申眞諝が、布石段階の21手目でパソコンクリックミスにより、ほとんど一手パスのところに打ってしまい、120手までで中押負。第2局目は中盤まで接戦が続いたが、先番柯潔の179手目が悪手で、非勢となった。しかし白の210手目が打ちすぎで逆転、330手までで黒半目勝。柯潔は2連勝で三星杯4度目の優勝を果たした。

  • 準々決勝(10/30) 柯潔 - 李軒豪、楊鼎新 - 李維清、申眞諝 - 時越、謝爾豪 - 一力遼
  • 準決勝(10/31) 柯潔 - 楊鼎新、申眞諝 - 謝爾豪
  • 決勝戦(11/2-4) 柯潔 2-0 申眞諝

第26回

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2021年に、韓国15、中国12、日本4、中華台北1の計32名が出場して開催。新型コロナの影響により、全局をネット対局で行った。決勝三番勝負は朴廷桓と申眞諝の対戦隣、第1局で申眞諝先勝の後、第2、3局を朴廷桓が連勝して優勝した。準々決勝の10月25日に予定されていた対局は、ネット対局の韓国の回線(KT)のネットワーク障害のために、10月26日に実施された[9]

第27回

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2022年10月27日から11月8日に、韓国15、中国12、日本4、中華台北1の計32名が出場して開催。新型コロナの影響により、全局をネット対局で行った。

女流棋士史上初の男女混合国際棋戦優勝を狙う崔精と初優勝を狙う申眞諝が決勝三番勝負で対戦。申眞諝が連勝し悲願の初優勝。

準決勝以降の勝ち上がり
 
準決勝決勝三番勝負
 
      
 
11/4
 
 
崔精
 
11/7-8
 
卞相壹
 
崔精0
 
11/5
 
申眞諝2
 
金明訓
 
 
申眞諝
 

第28回

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2023年11月16日から28日に、韓国17、中国9、日本4、中華台北1、ウクライナ1の計32名が出場し、4年ぶりに対面対局で行った。

準決勝以降の勝ち上がり
 
準決勝決勝三番勝負
 
      
 
11/23
 
 
謝爾豪
 
11/25-28
 
許嘉陽
 
謝爾豪1
 
11/24
 
丁浩2
 
朴廷桓
 
 
丁浩
 

第29回

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予選は8月26日から31日まで韓国棋院で、本戦は11月に開催予定;

準決勝以降の勝ち上がり
 
準決勝決勝三番勝負
 
      
 
11月18日[10]
 
 
丁浩中華人民共和国の旗
 
11月20日至22日
 
金禹丞中華人民共和国の旗
 
丁浩中華人民共和国の旗2
 
11月19日[11]
 
党毅飛中華人民共和国の旗1
 
党毅飛中華人民共和国の旗
 
 
連笑中華人民共和国の旗
 

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  1. ^ 中国では、中国国内のスポンサー名から三星財産杯、三星保険杯、三星財産保険杯とも呼ばれる
  2. ^ 『1997年度版囲碁年鑑』日本棋院
  3. ^ サイバーORO「마샤오춘을 세계무대 뒤로 사라지게 한 한수!」2013.9.1
  4. ^ 『2006韓国囲碁年鑑』洋泉社 2007年
  5. ^ ネットマーブル「업그레이드 삼성화재배, 스타트」2009.8.4
  6. ^ 新浪竞技风暴 第15届三星财产杯世界围棋大师赛
  7. ^ 韓国棋院「삼성화재배 결승 티켓 주인공은?」2012.11.8
  8. ^ 『2000年度版囲碁年鑑』日本棋院
  9. ^ 新浪体育「三星杯八强赛因韩国网络故障暂停 明日11时重赛」2021.10.25
  10. ^ 卫冕冠军丁浩完胜小将金禹丞 再度打进三星杯决赛”. 弈城围棋网. 2024年11月18日閲覧。
  11. ^ 三星杯半决赛党毅飞战胜连笑 将与丁浩争夺冠军”. 弈城围棋网. 2024年11月19日閲覧。

外部リンク

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