別府亀の井ホテル
亀の井ホテル 別府(かめのいホテル べっぷ)は、大分県別府市の別府八湯のうちの別府温泉にある大型リゾートホテルである。外資のフォートレス・インベストメント・グループが所有する。
歴史
[編集]別府観光の父と呼ばれる油屋熊八によって1911年(明治44年)10月に創業された亀の井旅館を前身とする。1924年(大正13年)11月に洋式ホテルに改装して亀の井ホテルとなるとともに、運営会社の株式会社亀の井ホテルを設立[1]。1953年(昭和28年)8月に別府市初の政府登録旅館となり、1972年(昭和47年)12月には政府登録ホテルとなった[2]。
1994年(平成6年)5月に運営会社がジョイフルに買収されると、翌1995年(平成7年)12月にはホテル新築のため休業して旧ホテルの取り壊しを開始。1997年(平成9年)7月に現在の本館が竣工した。本館は、客室総数322室、建坪6,000坪、17階建てと、別府市にあるホテルの中で2番目に大きく、最も高い。運営会社は2000年代に入るとビジネスホテルチェーンを展開。当ホテルは業態は変わらなかったものの、2010年(平成22年)頃に亀の井ホテル別府店に名称を変更した。2013年(平成25年)3月には運営会社が、株式会社亀の井ホテルから株式会社アメイズに商号を変更。
当ホテルは2014年(平成26年)10月29日をもってフォートレス・インベストメント・グループのMonza特定目的会社に40億円で売却され、同日からナクアホテル&リゾーツマネジメントが運営を受託し[3]、新設された別府ホテル・マネジメント合同会社に引き継がれた[4]。また、この売却時に名称を別府亀の井ホテルに戻している。
2015年12月1日に、マイステイズ・ホテル・マネジメントによる運営が開始され、マイステイズコレクションの1つとして運営されることとなった。館内にあったジョイフル亀の井店は引き続き営業していたが、2016年(平成28年)8月31日に閉店している[5]。2021年1月16日から立ち寄り入浴も受付開始。
またマイステイズ・ホテル・マネジメントでは、2022年に旧かんぽの宿29施設の運営を引き継ぐにあたって、各施設を亀の井ホテルにリブランドすることになり、同年7月1日より実施した[6]。また同日より当ホテルの名称も「亀の井ホテル 別府」に変更された。
アクセス
[編集]〒874-0936 大分県別府市中央町5-17
脚注
[編集]- ^ 会社概要 株式会社 アメイズ
- ^ 上場申請のための有価証券報告書(Iの部) (PDF) 株式会社 アメイズ
- ^ 株式会社ナクア ホテル&リゾーツ マネジメント
- ^ 「別府亀の井ホテル 譲渡先は特定目的会社」 住宅情報ナビ 2014年11月20日 11:00
- ^ 亀の井店(大分県)8月31日閉店のお知らせ
- ^ “マイステイズ、かんぽの宿を「亀の井ホテル」に7月1日リブランド”. トラベルWatch (2022年6月3日). 2022年7月7日閲覧。
関連項目
[編集]- 亀の井バス
- 元々は亀の井ホテルのバス部門。戦後分社後売却され、西鉄グループとなったが、その後も亀の井ホテルの株を保有していた。
- 吉田初三郎 - 大正の広重と云われた鳥瞰図絵師、油屋熊八の最大の盟友。
- 別府温泉御遊覧の志おり「日本第一の温泉別府亀の井ホテル御案内」 - 1927年(昭和2年)発行
- 初三郎が書いた鳥瞰図の原画が、ホテル玄関脇の壁に飾られている。
- 宮岡謙二 - 元社長。