交響曲第21番 (ハイドン)
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交響曲第21番 イ長調 Hob. I:21 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した交響曲。
本作から第24番までの4曲は、残された自筆原稿から1764年に作曲されたことが明らかになっている[1]。そのうち、本作と第22番は全編が主調で統一された「緩-急-舞-急」の教会ソナタの形式をとる。楽器編成の上では第22番とは異なり、当時の標準的な編成を使用している。楽章構造がハイドンの通常使用するソナタ形式とはかなり異なっている。
編成
[編集]オーボエ2、ホルン2、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、低音(チェロ、ファゴット、コントラバス)。
曲の構成
[編集]全4楽章、演奏時間は約17分。
- 第1楽章 アダージョ
- 第2楽章 プレスト
- 第3楽章 メヌエット - トリオ
- イ長調 - イ短調、4分の3拍子。
- メヌエットの主題は後にモーツァルトが作曲した『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』のメヌエットに酷似している。トリオはイ短調で、弦楽器だけによる。
- 第4楽章 フィナーレ:アレグロ・モルト
- イ長調、4分の4拍子、ソナタ形式の変形。
- 再び推進力のある楽章で、シンコペーションのリズムや同じ音型で進行していく箇所が特徴である。展開部では8分音符6個ずつがまとまりをなし、4拍子に聴こえなくなる箇所がある。再現部は推移部から再現される。
脚注
[編集]- ^ 音楽之友社ミニスコアのランドンによる序文
参考文献
[編集]- 『ハイドン 交響曲集II(13-27番) OGT 1590』音楽之友社、1981年。(ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1964年のもの)