伊舎那天
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伊舎那天(いざなてん、いしゃなてん、Skt:ईशान Īśāna)は仏教の天部における天神の名である。欲界第六天(他化自在天)の主。
概要
[編集]種子(種子字)はイ。十二天の一。『十二天供儀軌』、『大智度論』16などでは大自在天の異名とされるように、シヴァから派生した神格である[1]。
『壒嚢抄12』に「ある説には、第六の魔王(第六天は他化自在天といい、そこに天魔である波旬がいるとされる)とは伊舎那天の事なり、即ち伊佐那岐尊、これなり」とあり、北畠親房の『神皇正統記』によると「ある説にイザナギ・イザナミは梵語なり、伊舎那天伊舎那后なりともいう」とある。
なお、伊舎那后(いざなごう、Skt:ईशान Īśānī)は、伊舎那天の后妃である。『秘蔵記下』に「伊舎那天后。肉白色。持鉾。」、『胎蔵界曼陀羅鈔6』に委釈される。
形象
[編集]一面三目二臂の忿怒相、持物は右手に三叉戟、左手に杯で、牛に乗る姿につくられる。