六八九トリオ
六八九トリオ(ろくはちきゅうトリオ)は、作詞:永六輔、作曲:中村八大、歌:坂本九の三人組のことである。
概要
[編集]それぞれの名の数字部分より名付けられた。空前の大ヒットとなった1961年の「上を向いて歩こう」や、「一人ぼっちの二人」などの曲がある。
1967年の「久しぶりのあなた(B面:ラブ・ラブ・ラブ)」以降、このトリオでの楽曲は作られなくなったが、12年後の1979年に同窓会的な意味合いで再集結し、坂本九のコンテンポラリー・アルバム「689」およびシングルカットされた「あの時の約束/そして想い出」「結婚通知/夜明け夕焼け」を制作・発売。それに因んだ坂本九のコンサートも催された。
その後、1985年8月に行われた永六輔と中村八大による「六八コンサート」を訪れた坂本九は、コンサート終了後に楽屋を訪ね「もう一度、3人で歌を作りたい」と告げ、約束を交わした。しかし、その直後に発生した日本航空123便墜落事故により坂本九が急逝、実現することはなかった。
なお、「明日があるさ」「見上げてごらん夜の星を」「ともだち」「レットキス」「太陽と土と水を」のような坂本九と中村八大・永六輔どちらかの片方の組み合わせによる楽曲は多々ある。
また、永六輔と中村八大の「六八コンビ」は1959年の「黒い花びら」、1962年の「遠くへ行きたい」、1963年の「こんにちは赤ちゃん」、1965年の「帰ろかな」のような楽曲や、1966年には企業の社歌として、近畿日本鉄道の「近鉄の歌」を制作している。
小惑星6980
[編集]1999年に小惑星ナンバー6980の固有名としてKyusakamotoと命名されているが、これは「六八九トリオ」にちなんで発見者のひとり渡辺和郎が小惑星センターに申請し、認められたものである[1]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “(6980) Kyusakamoto = 1979 WH7 = 1988 RU13 = 1993 SV1”. MPC. 2021年9月8日閲覧。
- ^ “レポート”. www.fujitv.co.jp. 2023年12月28日閲覧。