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兵庫駅

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兵庫駅停留場から転送)
兵庫駅
駅舎(2022年6月)
ひょうご
Hyōgo
地図
所在地 神戸市兵庫区駅南通五丁目3-7[1]
北緯34度40分4.8秒 東経135度9分52.33秒 / 北緯34.668000度 東経135.1645361度 / 34.668000; 135.1645361座標: 北緯34度40分4.8秒 東経135度9分52.33秒 / 北緯34.668000度 東経135.1645361度 / 34.668000; 135.1645361
所属事業者
電報略号 ヘウ
駅構造 高架駅[1]
ホーム
  • 2面4線(JR神戸線)[1]
  • 1面1線(和田岬線)[1]
乗車人員
-統計年度-
20,088人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1888年明治21年)11月1日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 山陽本線JR神戸線
駅番号 JR-A64
キロ程 1.8 km(神戸起点)
大阪から34.9 km
JR-A63 神戸 (1.8 km)
(2.3 km) 新長田 JR-A65
所属路線 山陽本線支線(和田岬線
キロ程 0.0 km(兵庫起点)
(2.7 km) 和田岬
備考
  1. ^ 定期貨物列車の発着はなく、もっぱら甲種輸送のみに使われている。
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兵庫駅(ひょうごえき)は、兵庫県神戸市兵庫区駅南通五丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)および日本貨物鉄道(JR貨物)のである[1]

概要

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JR西日本交通サービスによる業務委託駅で、神戸駅が管理している。JR西日本の山陽本線が乗り入れており、当駅は本線と支線(和田岬線)との接続駅となっている[1]。和田岬線は朝夕の通勤時間帯のみ運行される。アーバンネットワークエリア内であり、本線は「JR神戸線」の路線愛称設定区間に含まれている。また特定都区市内制度における「神戸市内」エリア、およびICOCAの利用可能エリアに属している。駅番号はJR神戸線にJR-A64が付与される。草津駅から100kmも続いてきた方向別複々線(内側は電車線、外側は列車線)は当駅までで、当駅 (実際は下り列車線が側線と共に、新長田駅構内で、電車線の複線の下を潜る)から西明石駅までの20kmは線路別複々線(南側は電車線、北側は列車線) となる。列車線は、当駅から西側は、明石駅と西明石駅以外はホームが存在しない。

駅北口にはかつて、山陽電気鉄道が併用軌道で乗り入れて同社本線神戸側のターミナル(電鉄兵庫駅)を形成していたが、神戸高速鉄道への乗り入れ前日の1968年4月6日限りで廃止された[1]

県庁所在地ではなく、都道府県名がそのまま駅名になっている唯一の在来線の駅である[4]。ただし、駅名の由来は県名ではなく兵庫津である(県名も初代庁舎が所在した兵庫津に由来する)。当駅は兵庫津地方(市街地周辺部)に所在し、兵庫津地子方(市街地。岡方・北浜・南浜)の西玄関である柳原惣門(柳原蛭子神社)の西方に位置する。

歴史

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駅構造

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JR神戸線の島式2面4線高架ホーム(2階)に加え、和田岬線用の1面1線のホーム(中2階)を持つ[1]

両線の乗換口には中間改札が設けられている。和田岬駅には乗車券の販売施設および改札・精算設備がなく、代わりに当駅の乗換口にそれらの機能が置かれている。和田岬駅からの乗客はまず無札で乗車し、当駅での下車時に乗車券を購入し中間改札を抜け、当駅で降りる場合は出口改札から出場、JR神戸線に乗り換える場合はその乗車券を持って列車に乗車することとなる。逆に、和田岬線に乗る場合は当駅の中間改札で乗車券は回収、定期券は確認を行う。同様の方式は東武大師線名鉄築港線阪神武庫川線においても採用されている。

なお、和田岬線の列車運行がない時間帯は、中間改札・和田岬線ホームともに閉鎖される。

のりば

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のりば 路線 方向 線路 行先 備考
JR神戸線ホーム
1 A JR神戸線 上り 外側線 三ノ宮尼崎大阪方面[16] 朝の快速の一部
2 内側線  
3 下り 西明石姫路方面[16]
4 外側線 平日朝の快速の一部
和田岬線ホーム
  和田岬線 和田岬方面[16]  

上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称もしくは通称)で表記している。和田岬線ホームには付番がなされていない。

1・4番のりばはラッシュ時を除いて新快速・特急列車・貨物列車が通過するのみであるため、通常は一部を除きロープで封鎖されている。1・4番のりばに停車する列車については後述。

山陽本線(JR神戸線)兵庫駅-須磨海浜公園駅間 鉄道配線略図
和田岬

神戸三ノ宮
尼崎大阪
方面
山陽本線(JR神戸線)兵庫駅-須磨海浜公園駅間 鉄道配線略図
西明石姫路
網干播州赤穂
方面
凡例
出典:以下を参考に作成。
* 『鉄道ジャーナル(2008年8月号)』[1]、「兵庫-鷹取間の配線略図」、86頁。
* 『鉄道ファン(2004年1月号)』[2]、 図4-14 「兵庫駅付近の配線略図」、78頁。
* 「コンテナ取扱駅構内図 - 神戸貨物ターミナル駅」、『2009貨物時刻表』、鉄道貨物協会、2009年3月、299頁。
* JRおでかけねっと(JR西日本公式ホームページ) - 構内図 兵庫駅新長田駅鷹取駅、および須磨海浜公園駅

※ 甲種輸送は左上の川崎車両(図中表記は川崎重工業車両カンパニー)兵庫工場から和田岬線-小運転線経由で神戸貨物ターミナル駅へ送られる。


小運転線・専用線

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当駅 - 鷹取駅間には山陽本線の複々線の線路とは別に単線の小運転線があり、在来線乗務員の異常時対応能力向上を図る「神戸乗務員訓練センター」が設置されている[10]。この線路は乗務員の訓練線として使用されており、通常運転の信号機とは別に訓練用の信号機が設置されており、実際に列車(主に103系電車)を走らせて訓練が行われている。

また、当駅の南約1 kmのところに鉄道車両を数多く製造している川崎車両兵庫工場(旧川崎重工業車両カンパニー)があり、和田岬線から専用線が分岐している[3]。川崎車両から甲種車両輸送列車が搬出される場合は、当駅で折り返し上記の小運転線を通って神戸貨物ターミナル駅へ送られる。神戸貨物ターミナル駅までは、当駅折返線の車両有効長の限界から、一度に8両までしか輸送できない。1編成9両以上になる場合は2日間に分けて搬送され、神戸貨物ターミナル駅で連結後、全国各地へ出発する[4]

ダイヤ

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JR神戸線

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日中時間帯は1時間に12本(快速が4本、普通が8本)停車する。三ノ宮・大阪方面の列車は2番のりば、西明石・姫路方面の列車は3番のりばに停車する。朝ラッシュ時は本数が多くなる。

上り電車線から1番のりば(上り列車線)および4番のりば(下り列車線)から下り電車線への移動が可能である。朝の大阪・京都方面の「快速」で列車線経由(手前の舞子駅・垂水駅・須磨駅は通過)し、1番のりばを使用する快速が多数設定されているほか、その3駅に停車し、電車線から1番のりばに入る列車が1本だけある(平日の快速 近江塩津行き)。これらの列車は次の神戸駅で新快速の待ち合わせを行う。これ以外には土休日には外側線走行区間を芦屋駅までに短縮して当駅で同様に移動する便が存在する。朝時間帯の姫路方面の快速は当駅で電車線に移り、3駅に停車する。2003年11月28日までは列車線運転で3駅は通過していた。

当駅を通過する新快速でも、4番のりばから電車線に入る列車が深夜に1本だけある。これは2009年3月14日のダイヤ改正にて快速から格上げされた列車である。

和田岬線

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列車は朝晩のみの運行である。主に専用の207系が用いられる。日中の運転がないためか、JR神戸線列車の車掌による放送では、和田岬線の乗換駅とは案内されない場合が多い。ただし321系225系の車内モニターでは和田岬線が接続路線として案内される。

発着する運転系統・停車駅・本数(日中)の一覧
本数 路線(西方向) 系統・種別 路線(東方向) 本数 備考
4本/時 網干・加古川-・・・-明石-舞子-垂水-須磨-兵庫 快速 兵庫-神戸-元町-三ノ宮-・・・-野洲・米原 4本/時
8本/時 加古川・明石-・・・-須磨-須磨海浜公園-鷹取-新長田-兵庫 普通 兵庫-神戸-元町-三ノ宮-・・・-高槻・四条畷 8本/時
朝・夕方 和田岬-兵庫 和田岬線    

利用状況

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「データで見るJR西日本」によると2023年(令和4年)度の1日あたりの乗車人員は20,088人で、これはJR西日本の駅の中では新長田駅に次いで第47位である[17]

「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)及び「兵庫県統計書」[18]によると、1日あたり乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1999年 19,999
2000年 20,377
2001年 20,262
2002年 19,832
2003年 20,091
2004年 20,198
2005年 20,407
2006年 20,712
2007年 20,951
2008年 21,400
2009年 21,121
2010年 21,121
2011年 21,177
2012年 21,122
2013年 21,452
2014年 21,420
2015年 21,790
2016年 22,224
2017年 22,365
2018年 22,387
2019年 22,333
2020年 18,487
2021年 18,717
2022年 19,765
2023年 20,088

駅周辺

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駅舎のある駅北側は西国街道に面して駅前広場が設けられている。駅の東方に鎮座する柳原蛭子神社より東側に兵庫津の旧市街が広がる。

キャナルタウン兵庫

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駅南側に存在する再開発区域で、かつての貨物設備の跡地である。主要施設は以下の通り。

兵庫駅前 ショッピング・ユー

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駅北側に存在する複合商業施設。主要テナントは以下の通り。

  • 関西スーパー 兵庫店
  • 上層階には都市再生機構兵庫駅前市街地住宅が入居している。

その他の周辺施設

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バス路線

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「兵庫駅前」停留所にて、神戸市バスの路線が発着する。

駅南側の「JR兵庫駅前」停留所からは、兵庫区コミュニティバス「みんなのバス」が発着する。

  • みんなのバス:兵庫区役所前方面 / 三菱神戸病院前方面

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
A JR神戸線(山陽本線)
新快速
通過
快速(列車線経由、朝の上りのみ運転)
神戸駅 (JR-A63) ← 兵庫駅 (JR-A64)明石駅 (JR-A73)
快速(電車線経由)
神戸駅 (JR-A63) - 兵庫駅 (JR-A64) - 須磨駅 (JR-A68)
普通(JR東西線学研都市線内で区間快速となる電車を含む)
神戸駅 (JR-A63) - 兵庫駅 (JR-A64) - 新長田駅 (JR-A65)
和田岬線(山陽本線支線)
兵庫駅 - 和田岬駅

かつて存在した路線

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日本国有鉄道
山陽本線貨物支線(兵庫臨港線)
兵庫駅 - 新川駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、34頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ a b 国労近畿 第224号” (2023年1月10日). 2022年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月3日閲覧。
  3. ^ a b c 兵庫駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月1日閲覧。
  4. ^ 神奈川県には神奈川駅と、神奈川駅が有るが、後者は京急本線の駅である。また、栃木駅山梨市駅のように「県と同名だが、県庁所在地ではない市にある駅」になるため除く。
  5. ^ a b c d 石野 1998, p. 215.
  6. ^ a b c 石野 1998, p. 236.
  7. ^ a b 石野 1998, p. 237.
  8. ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日) 
  9. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8 
  10. ^ a b 兵庫〜鷹取駅間における乗務員訓練線の使用開始についてインターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年1月25日
  11. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-124-4 
  12. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  13. ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
  14. ^ 2014年度DOCOMOMO JAPAN 選定作品』(プレスリリース)DOCOMOMO Japan、2015年6月15日http://www.docomomojapan.com/2015%e5%b9%b4%e5%ba%a6docomomo-japan-%e9%81%b8%e5%ae%9a%e4%bd%9c%e5%93%81/2020年11月25日閲覧 
  15. ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
  16. ^ a b c 兵庫駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月31日閲覧。
  17. ^ データで見るJR西日本:JR西日本
  18. ^ 兵庫県統計書

参考文献

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  • a e 鶴通孝・目黒義浩、「日本縦断各駅停車 第8章 大阪から西へ 2」、『鉄道ジャーナル』、第42巻8号(通巻第502号)、 2008年8月号、鉄道ジャーナル社、2008年。
  • b f 祖田圭介、「特集 短絡線ミステリー7 - 車両工場へのルート」、『鉄道ファン』、第44巻1号 (通巻第513号)、 2004年1月号、交友社、2004。
  • c 『鉄道ファン(2004年1月号)』[2]、4.民間車両メーカー編、(7)川崎重工業兵庫工場、78頁。
  • d 『鉄道ジャーナル(2008年8月号)』[1]、「8 神戸貨物ターミナル Kobe Freight Terminal」、91頁。
  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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