利用者:Hop-step-junge/ニュース記事一覧/2023年6月6日～6月9日

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• ウクライナの国家機構「ウクライナ水質改善システム」が「カホウカ水力発電所の爆破により、占領者は、ウクライナ領に甚大かつ直接的な損害をもたらし、また時間と共に生じる間接的な損害ももたらした。農業、特に灌漑農業の文脈で話せば、今後2、3年間、ヘルソン州で灌漑は不可能となる」とフェイスブックにて公表、またこのほか事前評価ではこの灌漑システムの損傷による被害総額は10+億米ドルとなると推定されると指摘している（6
• カホウカ水力発電所のダムが攻撃を受けて決壊した問題で周辺の1都市と24村で洪水が発生し1万7000人が避難を強いられた、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は最大で80の集落が冠水する恐れがあると説明し反攻への影響はないとしつつも国際社会に行動を訴えペスコフはウクライナによるものとしたほか西側諸国では欧州連合のシャルル・ミシェル欧州理事会議長（EU大統領）がダム攻撃は「戦争犯罪」だと糾弾し北大西洋条約機構のイエンス・ストルテンベルグ事務総長も「非道」だと断じた（6
• ワシントン・ポスト（電子版）がロシア産天然ガスを欧州に送る海底パイプライン「ノルドストリーム」で昨年9月に起きた爆発に関し欧州の情報機関が事件の3カ月前にウクライナ軍による秘密攻撃計画を察知し米中央情報局（CIA）と情報を共有していたと報じる、報道が事実であれば欧米陣営は当初からウクライナ軍の工作を疑う根拠を持っていたことになる、情報はディスコードで流出したもの（6
• ホワイトハウスのインド太平洋調整官カート・キャンベル氏が中国とのコミュニケーションは「オープンになりつつある」としながらも中国軍が米軍の拠点近くで活動する機会が増えるにつれ「判断ミス」の可能性が現実のものになりつつあると述べ中国と「適切な外交」を維持することが重要と強調（6
• 福岡市中央区の福岡大付属大濠中・高校が生徒らに新型コロナウイルスの感染が広がったため6～9日を休校にすると明らかに、全校生徒約2340人が参加した3日の体育祭後感染が広がったとみられ全校で計約100人が新型コロナで陽性か感染している疑いがありクラスによっては2割ほどに上ったという（6
• 日本政府が2022年度版の食育白書を閣議決定、コロナ禍前からの食生活の変化について尋ねたところ「自宅で食事を食べる回数」が増えたとの答えが38.5％に上り20～30代に限ると51.3％となったとのことで白書は「食生活の改善に取り組むきっかけになることが期待される」とした（6
• 防衛省が敵の脅威圏外から攻撃が可能なスタンド・オフ防衛能力に関する事業の進捗状況を発表、「極超音速誘導弾の研究」「島嶼防衛用高速滑空弾（能力向上型）の開発」「目標観測弾の開発」「島嶼防衛用新対艦誘導弾の要素技術の研究」の4件に関してが主で前の3つは三菱重工・残りは川崎重工と契約しているという
• 気象庁によると午後9時フィリピンの東にある熱帯低気圧が台風3号（グチョル）になる、早ければ11日にも大東島地方に影響が出ると見込まれている、7日午前6時現在では15 km/hで北に進んでおり中心気圧は998 hPa・中心付近の最大風速は20 m・最大瞬間風速は30 m・中心の東側440 kmと西側330 km以内は風速15 m以上の強風域となっている（6
• 台湾積体電路製造（TSMC）の劉徳音会長が台湾・新竹市で開いた株主総会後の記者会見で日本で検討している二つ目の工場について「経済的に考えると、熊本を優先的に検討することになる」と述べる、また第2工場の立地場所について「現在建設中の工場周辺になる」と説明し建設時期などについての具体的な言及はなく、「まだ第2工場のための土地は取得していない」と述べた（6
• 非常任理事国選挙がおこなわれる、各地域から韓国、ガイアナ、アルジェリア、シエラレオネが選ばれ東欧枠ではスロベニアが153票を獲得し38票のベラルーシを大差で下す（6

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• カナダ東部の山火事の影響でニューヨークを含むアメリカ北東部で大気汚染が発生、航空では4800便が遅延したほかグーグルは同日取材にニューヨーク州などで働く従業員に在宅勤務を指示したことを明らかにしバイデン米大統領とカナダのトルドー首相も電話で対応を協議した（7
• 河野太郎デジタル相がマイナンバーと連携した公的給付金の受取口座約5400万件を点検した結果本人名義ではない口座が誤って登録されていたケースが748件・家族内で同じ口座を登録していたケースが約13万件あったことを明らかに（7
• 防衛産業を支援し装備品の開発・生産の基盤を強化するための法律が参院本会議で与党と立憲民主党・日本維新の会などの賛成多数で可決・成立（7

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• 外国人の収容・送還ルールを見直す入管難民法改正案が参院法務委員会で自民・公明両党と日本維新の会・国民民主党の賛成多数で可決、難民認定手続き中は強制送還を一律に停止する現在の規定に例外を設け難民などと認定すべき「相当の理由がある資料」の提出のない3回目以降の申請者や3年以上の実刑を処せられた者を送還可能にすることが柱であるが他にもウクライナやシリアからの避難民を想定し難民条約上の難民に該当しない避難民を「補完的保護対象者」（準難民）として保護する制度も新設し認定されれば難民同様に定住資格が付与されるという（8
• 自民や立憲民主などが参院法務委員会の採決時に杉久武委員長（公明党）に飛びかかろうとしたことなどを問題視しれいわ新選組の山本太郎代表に対する懲罰動議を提出する方向で調整に入る、外国人の収容・送還ルールを見直す入管難民法改正案の採決を阻止するため委員会室の机上から杉氏に飛びかかろうとして与党議員らともみ合いになり自民党関係者によるとこの際に同党の若林洋平・永井学両参院議員が負傷したという（8
• 中国の邢海明駐韓大使が共に民主党の李在明（イ・ジェミョン）代表に会って「中国と韓国は日本の近隣諸国として、自国民の生命安全を守って世界の海洋生態環境を保護するために日本の汚染水海洋放流を最善を尽くして共に阻止しなければならない」との意志を表明（8

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• タス通信によるとロシアのプーチン大統領がウクライナの反転攻勢に関連し「確かに現代的な兵器が足りない」と報道陣に述べロシア軍に高精度のミサイルや新しい戦車などが不足していることを認める一方「防衛産業は急速に発展しており、もちろん直面している課題は解決されると確信している」と述べ生産体制の増強など改善を進めるよう促す、プーチン氏が軍事面に関し厳しい状況にあるのを認めるのは異例（9
• 日米英とカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの6カ国が経済力を使って他国に圧力をかける「経済的威圧」への懸念を示し協力して対処するとの共同声明を発表、中国を念頭に置き世界貿易機関（WTO）を通じた紛争処理も含めG7外の豪新とも共同して対応する方針を示した（9
• 自民・公明・日本維新の会・国民民主の4党がLGBTなど性的少数者への理解増進法案について与党案を修正し与党案の「性同一性」という表現を維新・国民案の「ジェンダーアイデンティティ」に改めることで合意（9
• 日本政府が閣議で石川県能登地方で5月に発生した地震で被災した同県珠洲市を局地激甚災害の対象に指定することを決定（9
• 参院本会議で外国人の収容や送還のルールを見直す入管法の改正案の採決が行われ自民・公明両党のほか日本維新の会や国民民主党などの賛成多数で可決され成立、改正では3回目以降の難民申請について難民などに認定すべき「相当の理由」がない限り、送還停止の対象外としており立憲民主党や共産党などは本国で迫害を受ける人を送還してしまう可能性があるなどとして反対した（9
• 遺伝情報（ゲノム）による差別を禁止する「ゲノム医療法」が成立したことを受け専門家らでつくる日本人類遺伝学会などは同日に「（ゲノム情報は）本人や子孫についても、将来の健康状態や障がいを予測し得るといった特性があり、不当な差別の防止など配慮が必要」「ゲノム情報の活用と保護は車の両輪。関連する団体と幅広く連携し、より良い医療の提供と普及に向かって努力を重ねたい」などとする共同コメントを発表（9
• 山梨県の長崎幸太郎知事が臨時会見でリニア中央新幹線の南アルプストンネルのボーリング調査を山梨県側に静岡県の水が流出する可能性があるとの理由で進めないよう求めることに対し「そもそも静岡の水とは何か。法的根拠を示さなければ議論に意味はない」と述べ静岡県を批判し「源泉や水の出所によって、どこどこの水になるということなら、（静岡県に流れこむ）富士川の水は、長野県と山梨県が源泉だが、それが長野と山梨の水になるということか」と疑問を呈する（9

6月6日

• ロシア・ウクライナ・ベラルーシ（ウクライナ侵攻）関連
  • ヘルソン州でドニエプル川のカホフカ水力発電所の巨大ダムが決壊し洪水が発生、ザポロジエ原発はダムから冷却水を貯水池に取水しているがウクライナ原子力企業エネルゴアトムは同日貯水池の水位は現時点で十分で原発は「制御下にある」とした、ゼレンスキー大統領はロシア軍がダムを破壊したと非難し国土の安全を回復するには戦勝が必要だと訴えた
    • ウクライナの環境NGO「エコアクション（Ecoaction）」によると被害は黒海沿岸にまで及ぶ可能性があり一部では一時的に淡水化が起こる可能性があるほかノバカホウカ動物園は完全に水没し、「ハクチョウ以外のすべての動物が死んでしまった」という、ウォロディミル・ゼレンスキーは「人道に対する罪であり、エコサイド」だと糾弾した
  • ウクライナ南部のカホフカ水力発電所のダムが破壊されたとしてNATOのストルテンベルグ事務総長はスロバキアで行われた東欧諸国の会議で「数千人の市民を危険にさらし、深刻な環境破壊をもたらした」と指摘し「非道な行為であり、ロシアの残虐性を改めて示した」と述べEUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表はレナルチッチ欧州委員との共同声明で「ロシアの残虐行為が新たな次元に達していることを示しており、国際法に違反している恐れがある」と訴える
  • 国連安全保障理事会がウクライナ南部の巨大ダム決壊を受け同日午後（日本時間7日午前）に緊急公開会合を開くことを決定したと議長国UAEが発表
  • 国連安全保障理事会がウクライナ南部の巨大ダム決壊に関する緊急公開会合を開き欧米はロシアのウクライナ侵攻が決壊の根本的原因だとしてロシアの責任を追及した一方ロシアはウクライナ側の関与を主張
  • ウクライナのステファニシナ副首相（欧州統合担当）が首都キーウで共同通信の単独インタビューに応じカホフカ水力発電所の巨大ダムが決壊したことについて「一般市民が再び攻撃された。ロシアのテロ行為だ」と主張、厳しく非難しダムから冷却水を取水する欧州最大のザポロジエ原発への影響を注視する必要があると訴えると同時に決壊により市民が避難を余儀なくされていると説明し周辺環境への影響も懸念し「ロシアにさらなるテロや攻撃を許さないように責任を取らせなければならない」と訴え制裁を打ち出すべきだと主張
  • ロシア当局が西部ウリヤノフスク州で有毒物質が混入したアルコール飲料を飲んだ90人が中毒を起こし29人が死亡したと明らかに、アレクセイ・ルースキフ（Alexei Russkikh）州知事は5日中部サマラ（Samara）州で製造されたアルコール飲料「ミスター・シードル」を飲んだ人々に中毒症状が起きたとテレグラムで説明しており当局は州内でこの飲料を押収し捜査を開始、飲料に毒性の強いメタノールが混入していたとの報道も
  • 欧州の情報機関が昨年6月（爆発の3月前）にウクライナの特殊部隊によるノルドストリーム爆破計画を察知し米中央情報局（CIA）と情報共有していたとワシントン・ポストが報じる、流出文書の分析による
• アメリカ関連
  • ノルドストリームで昨年9月に起きたガス漏れを巡りワシントン・ポスト電子版がウクライナ軍のダイバーによる破壊計画を米政府が事前に把握していたと報じる
  • ニュージャージー州のクリス・クリスティー前知事（60）が2024年大統領選の共和党候補指名争いに出馬するため書類を連邦選挙委員会に届け出正式に出馬表明
  • ブルームバーグ通信がブリンケン国務長官が数週間以内に北京を訪れ中国政府の高官と会談する方向で調整していると報じる、習近平国家主席と会談する可能性もあるとしている、なおクリテンブリンク国務次官補（東アジア・太平洋担当）が北京で5日対立する米中関係の現状打開を目指して中国の馬朝旭外務次官と会談しており中国外務省は6日馬氏とクリテンブリンク氏が「中米関係の改善を進め、意見の食い違いを適切に処理し、コントロールする」ことに関して議論したと発表し「率直で建設的かつ成果の多い協議を実施した」と表明した
  • バイデン米大統領がホワイトハウスで閣議を開き連邦政府の債務上限の効力を2025年1月まで停止する法律について今月3日に成立させ米国債のデフォルト（債務不履行）を回避したと自賛し「米民主主義が機能することを証明した」と強調、超党派の法律に関し「歩み寄り、合意を得なければ不可能だった」と説明した（cf. 2023年のアメリカ合衆国の債務上限危機）
  • 国家安全保障会議（NSC）のカービー戦略広報調整官が記者会見でウクライナ南部ヘルソン州で起きたカホフカ水力発電所のダム決壊について洪水で少なくとも数千人が避難し周辺地域に甚大な被害が出ているとの見方を示し「死者が多数に上る可能性がある」と指摘
  • 国家安全保障会議（NSC）のキャンベル・インド太平洋調整官が中国軍艦が台湾海峡を現地時間3日に通過していた米海軍駆逐艦に接近した行動を受け衝突を招く誤算の可能性が「高まっている」と警鐘を鳴らし米中の意思疎通の維持が急務だと訴える
  • ニューヨーク・タイムズ電子版がトランプ前大統領の首席補佐官だったメドウズ氏が2021年の議会襲撃とトランプ氏私邸への機密文書持ち出しの捜査に絡み連邦大陪審で証言したと報じる、同氏は議会襲撃をめぐりトランプ氏と関係者のやりとりを知る立場にあり退任後に機密文書が持ち出された経緯も把握している可能性がある
  • ワシントンの連邦地方裁判所が保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」が英国のヘンリー王子の入国記録の開示を求めていることについて国土安全保障省に対し13日までに対応するよう命じる、『スペア』でマリフアナ（大麻）やコカイン・幻覚剤を摂取したことを赤裸々につづっておりヘリテージ財団は連邦地裁への訴状で「米国の法律では一般的に、このような人物の入国は認められていない」と指摘しこの件は「公益性があり、メディアの関心も集めている」として情報公開法に基づいて国土安全保障省に情報開示を求めている
• 中国関連
  • 中国船舶集団傘下の上海外高橋造船が建造を手がけた中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都（アドラ・マジックシティ）」号が上海市に入港
  • 世界プロフェッショナルビリヤード・スヌーカー連盟（WPBSA）が八百長や賭博・試合結果操作などの行為があったとして中国人選手の梁文博（Liang Wenbo）と李行（Li Hang）に対して永久追放処分を科し顔炳濤（Yan Bingtao）ら中国人選手10人に対して出場停止処分を科す
• 防衛省統合幕僚監部が中国のH6爆撃機とロシアのTU95爆撃機それぞれ2機が同日午前から午後にかけ日本海から東シナ海の長距離を共同飛行したと発表、韓国軍合同参謀本部も6日中国とロシアの軍用機それぞれ4機が同日午前11時52分～午後1時49分（日本時間同）に韓国の防空識別圏内に相次いで進入したと発表し韓国軍が戦闘機を投入して偶発的な衝突を警戒、領空侵犯はなかったとしているが日本は重大な懸念を伝え韓国は中国に警告
• 中国が警察拠点を秘密裏に外国に設置しているとされる問題でイギリスのトゥゲンハート（トム・トゥーゲットハント、Tom Tugendhat）安全保障担当閣外相が中国が英国内の拠点を閉鎖したと明らかに、ただ同時に英警察が調査した結果「これらの拠点で中国政府に代わって違法活動が行われた証拠は確認されていない」と説明した
• フランス関連
  • フランスのeスポーツチーム「Vitality」の7日の発表によると同チームに所属するチェコ人のVALORANTプレイヤー「Twisten（ツイステン）」ことカレル・アシェンブレナー（Karel Asenbrener）さんが19歳の若さで死去
  • パブロ・ピカソの愛人でミューズでもあった仏女性画家フランソワーズ・ジローさん（101）が死去
• サウジアラビア関連
  • サウジアラビアの首都リヤドでイラン大使館が約7年ぶりに再開、ロイター通信によるとリヤドのイラン大使館では6日に再開を祝う式典があり外交官ら数十人が出席しイラン側出席者は両国の関係にとって「重要な日」だと強調した
  • ブリンケン米国務長官がサウジアラビアの実権を握るムハンマド皇太子との会談でサウジとイスラエルの国交正常化の可能性について議論し対話継続で一致
• 日本の海上保安庁とフィリピン沿岸警備隊・米沿岸警備隊が南シナ海に面したルソン島・バターン半島の南海域で行った合同訓練を報道陣に公開
• フィンランド大統領府が諜報任務に従事していたとして首都ヘルシンキのロシア大使館に所属するロシアの外交官9人を「彼らの行動は、外交関係に関するウィーン条約に反する」として国外追放すると発表
• 国連総会が安全保障理事会（15カ国）の非常任理事国10カ国のうち来年1月から2年間を担当する5カ国を決める選挙を実施、地域別に割り当てられアジア太平洋枠ではアラブ首長国連邦（UAE）に代わり韓国が選出、ほかにガイアナ、アルジェリア、シエラレオネ、スロベニアが選出されベラルーシはスロベニアに敗れた

6月7日

• ロシア・ウクライナ・ベラルーシ（ウクライナ侵攻）関連
  • ウクライナのクリメンコ内相が南部ヘルソン州で起きたカホフカ水力発電所の巨大ダム決壊による洪水でロシア支配の10集落を含む30の集落が浸水したと明らかに、ダム下流の南側はロシアの支配地域だがゼレンスキー氏は動画声明でロシアは支配地域で「人々を見捨てた。人々は救助もなく、浸水した集落で建物の屋根の上にいるだけだ。ロシアによる意図的な犯罪だ」と訴えた
  • 国際原子力機関（IAEA）のグロッシ事務局長がこの日までにカホフカ水力発電所のダム決壊を受けダムから取水するザポロジエ原発に来週自ら派遣団の交代要員を率い向かうとツイッターで表明
  • ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が南部ヘルソン州の水力発電所のダムが決壊し被害が出ていることに関連し国連（UN）や赤十字からの援助がないことに「人命を救うため現場に駆け付けるべき組織のはずだ。ショックを受けている」と述べ遺憾の意を示す
  • ウラジーミル・プーチンがエルドアンとの電話会談カホフカ水力発電所のダムが破壊された問題に初めて言及しウクライナ側の攻撃によるものだと主張し「環境面、人道面での大惨事を招いた野蛮な行為」だと非難
  • 赤十字国際委員会（ICRC）の武器汚染対策部門を率いるエリック・トレフセン（Erik Tollefsen）氏が記者会見でカホフカ水力発電所のダムが決壊したことで地雷の位置特定が困難になったと指摘し「（決壊前は）地雷の位置を把握していたが、今となっては分からない。下流のどこかにあるとしか言えない」と述べ地雷除去作業に重大な支障が生じると警告、数か月にわたり地雷のマッピングを行ったが水泡に帰したという
  • 欧州の情報機関がウクライナ特殊部隊によるノルドストリームの爆破計画を事前に察知していたと報じられたのを受けウォロディミル・ゼレンスキー同国大統領が命令の権限はあるが「そうしたこと（命令）は一切していないし、絶対にしない」「わが国の軍も情報機関も実行していないと信じている」「われわれは100％、何も知らない」と述べる
  • タス通信がロシア側当局者の話としてダムが決壊したカホフカ水力発電所があるウクライナ南部ヘルソン州に非常事態が導入されたと伝える
• アメリカ関連
  • アメリカ東部がカナダの山火事を原因とする深刻な大気汚染に見舞われる、CNNテレビによると約7500万人が注意報の影響下になったほか学校で遠足や卒業式などが中止となり各州などは市民にマスク着用を推奨し屋外での活動を控えるよう求めた、ニューヨーク市が世界最悪レベルの汚染度を記録
    • ニューヨーク市の公立学校ではすべての屋外活動が中止されたほかエリック・アダムズNY市長は「どうしても必要」な場合以外は外出を控えるよう市民に呼び掛け、世界の大気汚染を監視するウェブサイト「IQエア」によると同日のニューヨーク市の微小粒子状物質（PM2.5）濃度は世界保健機関（WHO）が定める基準の14倍を記録した、バイデンは電話会談でトルドーに支援を申し出たという
  • ペンス前副大統領（64）がTwitterで次期大統領選の共和党候補指名争いに出馬表明
    • 次期大統領選の共和党候補指名争いに出馬表明したペンス前副大統領（64）が憲法を無視して20年大統領選の結果を覆そうとしたトランプ前大統領（76）を名指しで批判し「再び大統領になるべきではない」と訴える
  • ノースダコタ州のバーガム知事（ダグ・バーガム、66）が2024年大統領選の共和党候補指名争いへの出馬を表明、同州ファーゴで集会を開き同州でソフトウエア会社を立ち上げて富豪となった手腕をアピールしながら民主党のバイデン政権がインフレを招いていると批判し規制緩和やエネルギー自給の実現を訴えた
  • 米地質調査所（USGS）ハワイ火山観測所がキラウエア火山の噴火を発表、現時点で噴火活動は山頂のカルデラにある噴火口内にとどまっているが同観測所は警戒レベルを引き上げ注意を呼びかけている
    • 早朝から噴火活動が始まったが活動は居住地域から離れたハワイ火山国立公園内にとどまっているという、昨年にはマウナ・ロアが噴火している
  • ニューヨーク大学グロスマン医学部のチームが新たに開発した人工知能（AI）ツールを使って医師のメモを読み取り死亡リスクや再入院など患者の予後について正確に予測できることを実証したとの研究結果がネイチャーに掲載される、「NYUTron」というもので同大系列の病院ですでに使用されている
  • 27年前に25歳で殺害されたアメリカ人ラッパーの2パック（2Pac）ことトゥパック・シャクールがハリウッドの殿堂入りを果たしハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星形プレートが披露される、代表曲『カリフォルニア・ラヴ（California Love）』『チェンジズ（Changes）』などがあったが1996年に銃殺され犯人や動機は未解明のまま
  • 男子ゴルフのロリー・マキロイが米国ツアーとサウジアラビアが後援するLIVゴルフリーグの電撃統合が決まった件について「今でもLIVは嫌いだ。消えてなくなればいいと思っている」としつつ「10年先を見据えれば、究極的にはプロゴルフのために良いことだと思う」と歓迎した一方でLIVゴルフに参加した選手には自動的に復帰を認めるべきではないと述べる
• 中国関連
  • 中国外務省の汪文斌副報道局長が記者会見しブリンケン米国務長官が近く訪中するとの米報道について確認を避けつつ米中両国は「必要な意思疎通を継続している」と強調すると同時に米中が緊張状態にある責任は中国側にはないと改めて主張。台湾問題などを念頭に「米国は中国の核心的利益や重大な関心事を尊重し、内政干渉をやめるべきだ」と批判
  • 外務省の汪文斌がトム・トゥゲンハート（Tom Tugendhat）安全保障担当閣外相が6日に在英中国大使館に対し「『警察署』を英国内で機能させるのは受け入れ難いことであり、いかなる形でも運営されるべきでない」と通達し閉鎖を求めたと明らかにしたのを受け「『秘密警察署』は一切存在しない」「中国は英国に対し、事実を尊重し、中国への誇張や中傷、中英関係の阻害をやめるよう求める」「中国は常に国際法を厳守し、すべての国の司法権の独立を尊重してきた」と主張
  • 中国政府が5月の貿易統計を発表、ロシアとの貿易額が205億ドルとなりロシアによるウクライナ侵攻開始以降最高水準に達しうちロシアからの輸入額は113億ドルに
  • 香港政府が2019年の反政府デモで民主派のテーマ曲となった「香港に再び栄光あれ」の演奏などを全面的に禁止する命令を出すよう香港高等法院（高裁）に申請したと現地メディア、香港司法当局は5日に禁止令の申請を行い「国家の安全と国歌の尊厳を守るため」と主張
• イギリス関連
  • スナク英首相が今年秋に人工知能（AI）の安全対策について「1カ国ではできない」とした上で「開かれた民主的なシステム」の中で取り組むと述べAI技術のリスクに関する初の首脳会議（サミット）を開催すると発表
  • ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントがイングランド代表MFのジュード・ベリンガムの移籍についてスペイン1部リーグのレアル・マドリードと合意に達したと発表
• チェルシーに所属するフランス代表のMFヌゴロ・カンテがサウジアラビア1部リーグのアル・イテハドと3年契約を結んだことが判明、カリム・ベンゼマと同僚に
• ローマ教皇庁（バチカン）が教皇フランシスコ（86）がローマ市内の病院で同日受けた腹部ヘルニアの開腹手術が成功したと発表、数日間入院の見通し
• ブラジル当局が国立宇宙研究所（INPE）の人工衛星を用いたリアルタイム森林破壊監視システム「DETER」によるアマゾン熱帯雨林の伐採面積がルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領就任後の5か月間で前年同期に比べ31％減少（2867平方キロ→1986平方キロ）したと発表
• 韓国・北朝鮮関連
  • 在韓被爆者が多く住む韓国・陜川近くで韓国の市民団体などが米国による原爆投下の責任を問う市民法廷を準備するための第1回国際会議を開き原水爆禁止日本協議会幹部や日本・欧米の専門家ら約150人が参加、韓国原爆被害者協会の沈鎮泰陜川支部長（80）は「戦犯国の日本に強制徴用された韓国人がなぜ爆死し、病魔に苦しまなければいけなかったのか米国に訴えたい。地球に核兵器が存在しないようにしたい」と述べた
  • 7日の現地メディアによると北朝鮮の子どもたちが加入する「朝鮮少年団」の創立記念日にあわせて全国の子どもから朝鮮人民軍に放射砲（多連装ロケット砲）を「贈呈」するとの内容の式典が平壌の万景台学生少年宮殿で行われる、「少年」と名付けられた複数のロケット砲はすぐに配備のため人民軍部隊に向かったという
  • 韓国野球委員会（KBO）が第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の期間中に飲酒していたことが発覚した金廣鉉・李庸燦・鄭哲元の代表3選手に「行動規定違反」により金に罰金500万ウォンと80時間の社会奉仕活動・李と鄭には罰金300万ウォンと40時間の社会奉仕活動を命じる
• 東南アジア諸国連合（ASEAN）議長国を務めるインドネシアのユド国軍司令官がASEAN加盟国のみで初めて行う合同特別軍事演習を9月に実施する方向で調整していると明らかに、ユド氏は「インド太平洋でのASEAN中心主義を維持する」と強調し域内で大国に頼らない軍事協力を進める姿勢を示したほか会議では地域の防衛面で他国との協力拡大を支持することにも合意した
• ノルウェーの救助当局が北極圏での捜索救助に関するロシアとの2国間協定に従って北極付近で氷に囲まれている調査船から救急医療を要するロシア人乗員をヘリコプターで救出したと発表、スヴァールバル諸島から出発したヘリコプター「H215スーパーピューマ」は航続距離を超えて派遣されたが帰りは調査船からの燃料を用いたという
• リオネル・メッシが米MLSのインテル・マイアミ移籍を発表
• プラハでヨーロッパカンファレンスリーグ決勝が行われウェストハムがジャロッド・ボーウェンの90分の劇的なゴールでフィオレンティーナを2-1で下し優勝、ウェストハムの欧州主要タイトル獲得は1965年の欧州カップウィナーズカップ以来58年ぶりで通算2度目でこの勝利でウェストハムが来シーズンのヨーロッパリーグ出場権を獲得した一方今季イタリア・セリエAで8位に終わったフィオレンティーナは来季の欧州カップ戦出場を逃す結果となった
• ルワンダ大虐殺の責任者を裁く国際刑事法廷メカニズム（IRMCT）がこの日までに潜伏先のパリ郊外で2020年に逮捕された実業家フェリシアン・カブガ被告について重度の認知症を患っており「有意義な形で公判に参加するのに適しておらず、回復する見込みも極めて低い」「判決を言い渡せる可能性はない」などとして公判には不適格だとの判断を示す、被害者団体からは批判も
• フィジーのランブカ首相が同国が12年前から進めてきた中国の警察官受け入れを含む2国間の警察協力を中国との間で民主主義の価値観を巡る相違があるとして見直す考えを明らかにした、同日ニュージーランドのヒプキンス首相と会談し両国は軍隊同士の連携を強化するための地位協定を締結することで月内に合意する見通し

6月8日

• ロシア・ウクライナ・ベラルーシ（ウクライナ侵攻）関連
  • カホフカ水力発電所の巨大ダム決壊によりドニエプル川の南側のロシア軍占領地でウクライナ統治下の北側で起こった洪水被害でノバカホフカ市のロシア側当局によると5人が溺死したほかウクライナ側でも南部ミコライウ州で避難を拒んだ男性1人（53）が死亡し犠牲者は計6人に、ゼレンスキー大統領は7日ロシア側は住民の避難に「完全に失敗した」と非難し赤十字国際委員会（ICRC）や国際機関に対し水や食料・医療の支援を呼びかけた
    • ウクライナ南部のダム決壊により深刻な洪水被害を受けたヘルソン州オレシキ市の市長はロシア側が住民を避難させることはなかったと述べた
  • ウォロディミル・ゼレンスキー大統領がカホフカ水力発電所のダム決壊の影響で洪水に見舞われたヘルソン州を視察、自身と州当局者の面会や避難者の様子を捉えた動画を公開し「救助隊とボランティアに感謝する！ 活動に携わっている全員に感謝する！」と謝意を示した、ウクライナの支配地域では民家2629棟が浸水したという
• アメリカ関連
  • フィナンシャル・タイムズ電子版が米軍と台湾軍・自衛隊が無人偵察機で入手した情報をリアルタイムで共有しようとしていると報じる、沖縄・台湾・フィリピンを結ぶ「第1列島線」での中国軍の態勢や台湾有事が起きた場合に中国の軍艦や潜水艦の活動を把握するため非常に重要になるという
  • ドナルド・トランプ前大統領がTruth Socialで私邸への機密文書持ち出しをめぐり起訴されたと述べる、また6日にマイアミの連邦裁判所に呼び出されたとのことで「米国の元大統領にこんなことが起こる可能性があるとは思ってもみなかった」とした
  • ベルモントパーク競馬場が米東部で出された大気汚染警報を受けこの日の競争を中止に、同競馬場で11日開催予定の競馬3冠レース第3戦のベルモント・ステークス3歳、ダート約2400 m）の開催も危ぶまれている、同日にはMLBでも予定されていたワシントン・ナショナルズ対アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦が22日に延期された一方前日に延期となっていたニューヨーク・ヤンキース対シカゴ・ホワイトソックスはダブルヘッダーで開催
  • AP通信によるとパット・ロバートソン師（米テレビ伝道師、キリスト教右派）が死去
• 中国関連
  • ウォールストリート・ジャーナル電子版が複数の米政府当局者の話として中国が米国の情報を収集するため米本土に近く「米国の裏庭」ともいわれるキューバにスパイ施設を設置する計画だと報じる、財政難に苦しむキューバに中国が数十億ドル（数千億円）を支払う代わりにキューバが通信傍受施設の建設を許可することで両政府が原則合意したとしている
  • 香港の2019年の反政府デモで民主派のテーマ曲となった楽曲「香港に再び栄光あれ」の各種アレンジがiTunesの香港のダウンロードランキングで急上昇し上位10位のうち9曲を占めたと明報が報じる、裁判所が（5日に当局が申請した）禁止令を出せば入手が困難になると恐れダウンロードする人が増えたとみられる
  • 中国陝西省の宝鶏市中級人民法院（地裁）が国家政権転覆罪に問われた人権派弁護士の常イ平氏に懲役3年6月の実刑判決と政治的権利の剥奪2年を言い渡す
  • 中国の習近平国家主席は深刻化する黄砂の発生地である内モンゴル自治区で会議を開き「黄砂防止対策を完全なものとし、効率を引き上げなければならない」ととして砂漠の拡大防止に向けた対策の強化を指示したと国営通信新華社、他にも生態環境保護や再生可能エネルギーの推進に取り組むよう求めた
• 日本関連
  • 防衛省によると沖縄南方の太平洋上で中国の情報収集機で初めて確認する機体に航空自衛隊戦闘機がスクランブル
  • 日本、米国、フィリピン3カ国が安全保障担当高官による協議の枠組みの初会合を16日に東京で開催する方向で調整に入ったことが判明、米国のサリバン大統領補佐官（国家安全保障問題担当）・日本の秋葉剛男国家安全保障局長・フィリピンのアニョ国家安全保障補佐官が参加する見通し
  • 改正入管難民法が可決・成立した9日の参院本会議では賛成・反対の討論で議員がやじを応酬しあい騒然とした雰囲気になったほか国会前には100人以上の反対する市民が集まり賛成多数で可決されたと知ると「不当な採決だ」と怒号が飛ぶなどした
• フランス関連
  • フランス東部アヌシーの公園などで男が刃物で子どもらを襲い1～3歳の幼児4人を含む6人が負傷しうち幼児2人を含む3人が重体に、駆けつけた警察官が男を拘束、犯行時に「イエス・キリストの名の下に」と叫んだというが検察当局者は記者団に「目に見えるテロの動機はない」と述べた
  • 全仏オープンテニス女子シングルス準決勝が行われノーシードのカロリーナ・ムチョバ（Karolina Muchova、チェコ）は大会第2シードのアリーナ・サバレンカを7-6 （7-5）、6-7（5-7）、7-5で破り自身初の四大大会（グランドスラム）決勝進出を果たす
• 韓国・北朝鮮関連
  • ソウル近郊の城南市にある地下鉄藪内駅で8日午前8時20分（日本時間同）ごろ出口に向かう上りエスカレーターが突然停止した後に逆走し14人が重軽傷
  • 北朝鮮が国際海事機関（IMO）が同国の軍事偵察衛星打ち上げを非難する決議を採択したことに絡み規定に沿った事前通報を日本に行ったと主張しこの立場をIMOの公式文書に反映させるよう求める
• UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ決勝戦で優勝したウェストハムのファンが投げ込んだ物体がフィオレンティーナの主将クリスティアーノ・ビラーギの頭に当たったとしてフィオレンティーナが8日欧州サッカー連盟（UEFA）に処分を要求し「UEFAが今回の件を徹底的に検証し、犯人を適切に罰してくれると確信している」と述べ再発防止を求める、ビラーギは脳を8針縫ったという
• 来年1月の台湾総統選への立候補を表明している野党・台湾民衆党トップの柯文哲前台北市長が東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し中台間の緊張を念頭に日米との連携強化を訴え安全保障分野を中心とした日米台のハイレベルでの協議枠組みを設置することを提唱、日本については「アジア地域の最重要の盟友」だと強調し半導体を含む産業で協力を強化し日台で「強靱なサプライチェーン（供給網）を形成したい」と述べ対中政策を巡り自身は「バランス」を取り中国との対話に臨みたいと説明
• ストックホルムで自動運転の電気推進（EV）フェリー「エステル号（MF Estelle）」が初めて航行、同船を運航するノルウェーの運輸会社トルガッテン（Torghatten）によると都市部でこうした技術が使用されるのは世界初で同社の執行責任者エリク・ニルソン（Erik Nilsson）氏によるとエステル号にはレーダーやカメラ・ライダー・超音波システムが装備されており、針路決定のためのデータを収集しているとのこと、総工費は約160万ドル・定員は30人で片道運賃は約3ドルとなっている
• フィリピン沿岸警備隊がルソン島中部モロンの漁師が中国の宇宙船の残骸とみられる物体を発見したと発表し残骸の写真を公表、中国の無人宇宙貨物船「天舟」に酷似しているとのことで5月10日に神舟6号が打ち上げられている
• キューバのカルロス・フェルナンデス・デコシオ外務次官が同国に中国の通信傍受施設を設置することで合意したという米紙ウォールストリート・ジャーナル（WSJ）と米CNNの報道をキューバは米軍を含めた外国軍の中南米駐留を一切認めていないとした上で「全くの虚偽であり事実無根だ」「この種の誹謗（ひぼう）中傷は、米当局による捏造（ねつぞう）であることが多い」と否定
• 世界の著名な科学者50人が温室効果ガスの排出量が過去最多に上ったことと太陽光を遮る大気中の汚染物質が減少したことにより2013年～22年の10年間に気温上昇の幅は0.2度を上回っており地球温暖化が前例のないペースで進行していると警鐘を鳴らす、石炭の使用減で大気汚染が改善されたことで皮肉にも抑制されていた地表への太陽光到達が増えることになった
• 国際サッカー連盟（FIFA）が来月20日に開幕する女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会で全選手に最低3万ドルを分配すると発表、分配金は勝ち上がるごとに増額され優勝した場合の支給額は1選手当たり27万ドルに上る、選手への分配は史上初

6月9日

• ロシア・ウクライナ・ベラルーシ（ウクライナ侵攻）関連
  • ロシアとウクライナの双方がウクライナ南部の戦線で激しい戦闘があったと発表、情報乏しく詳細は不明だが複数の軍事ブロガーがドイツや米国の装甲車が初めて目撃されウクライナが予告していた反撃の開始を示唆したと指摘しておりプーチン大統領が同日南部ソチで記者団に対しウクライナはロシアに対する反転攻勢を開始したが成功していないと述べた一方ウクライナのゼレンスキー大統領は軍の指導者と戦術や「成果」について話し合ったと述べたが詳細は明かさなかった、ロシア国防省はオリヒウの南でウクライナの攻撃を2回・さらに東部ドネツク州ヴェリカ・ノボシルカ付近で4回撃退したと述べた
  • ウラジーミル・プーチン大統領がウクライナがかねて予告していた反転攻勢を開始したと述べる、「このウクライナの攻勢が始まったと断言できる」「だが、ウクライナ部隊はどの戦闘地域でも目標を達成していない」とし「これまでの反攻の試みはすべて失敗したが、ウクライナ政権には攻勢の潜在能力がまだ残っている」「ロシアの軍上層部は、現状を現実的に評価しており、われわれはこれに基づいて行動する」と述べた
  • ロシア国防省が公開した動画によればワレリー・ゲラシモフ参謀総長が中国中央軍事委員会の統合参謀部参謀長を務める劉振立とビデオ会談しロ「国際舞台におけるロシアと中国の連携には、世界情勢を安定させる効果がある」と主張し「きょうの会談が、ロシアと中国の戦略的な防衛協力関係の強化につながると確信している」として両国の合同軍事演習を今後も協力関係の「主軸」にしていくべきだとも訴える
  • ロシア国防省によるとロシアのラブロフ外相がトルコのフィダン外相と電話会談しエネルギー協力や国際問題について協議
  • ロシア当局者のテレグラムによるとザポリージャ州内のオレホボ（Orekhovo）とトクマク（Tokmak）の間で「激しい戦闘」が発生
  • ロシア中央銀行が1～5月の経常黒字は前年同期比81.6％減の228億ドルとなったと発表、輸出とエネルギー収入の減少（石油・ガス収入が前年同期比49.6%減）が重しになった、同期の財政収支も3.41兆ルーブルの赤字となった
• アメリカ関連
  • 司法省がドナルド・トランプ前大統領の起訴状を公表し同氏がフロリダ州にある邸宅「マーアーラゴ」から押収された機密文書をめぐり37件の罪に問われていることを明らかに、罪状には国防情報の意図的な保持・司法妨害の共謀・文書の不正隠匿・偽証などが含まれ1件につき最高で禁錮20年の刑が言い渡される可能性がある
  • トランプ前米大統領に対する機密文書持ち出しや無許可保持・司法妨害など37件の罪状を記載した起訴状を連邦裁判所が開示、49ページにおよぶ起訴状によるとトランプ氏が保持していた機密文書には米国および他国の防衛・兵器能力に関する情報のほか米国の核開発計画・軍事攻撃に対する米国と同盟国の潜在的な脆弱性・他国からの攻撃に対する報復計画に関する情報も含まれていたとのことでトランプ氏は文書の回収を求める政府関係者に対してうそをつく可能性について弁護士と話し合ったほか文書が発見されないよう文書の一部をトイレ周辺に保管したりフロリダ州の邸宅「マールアラーゴ」周辺で文書が入った箱を移動させたりしたという、上院民主党のシューマー院内総務と下院民主党のジェフリーズ院内総務は共同声明で「トランプ氏を含め法の上に立つ者はいない。外部の政治的、イデオロギー的な干渉を受けずに、法的プロセスを通じて対処されなければならない」とし、トランプ氏の支持者、および反対者に対し、今回の起訴を「法廷で平和的に進める」よう呼びかけた
    • トランプ前米大統領が機密文書持ち出しや無許可保持・司法妨害など37件の罪状で起訴されたことを巡りバイデン米大統領がガーランド司法長官と話したかとの記者からの質問に対し「全く話していないし、話すつもりもない」と答える
    • ホワイトハウスのダルトン報道官が同日トランプ前大統領の起訴についてバイデン大統領は事前に認識していなかったと明らかに、また共和党の大統領候補も相次いで反応しロン・デサンティスは「連邦法執行機関の武器化は自由社会に対する重大な脅威だ」とツイッターに投稿し「われわれは長年、所属政党によって法の適用が一律ではないことを目の当たりにしてきた」と述べティム・スコット上院議員もFOXニュースとのインタビューで連邦検察機関の「武器化」を批判。今の司法制度は不公正だとの認識を示したほかニッキー・ヘイリー前サウスカロライナ州知事はツイッターへの投稿でトランプ氏に対する捜査には欠陥があり米国人は「検察の過剰捜査に疲弊している」とし同時に「終わりなきドラマや妨げを乗り越える時期が来た」とし、トランプ氏を取り巻く混乱が絶えないことを示唆しペンス前副大統領は保守系ラジオ番組で司法省のバイアスを非難しつつもトランプ氏に対する起訴状を公開するよう呼びかけ米国民が「司法省の武器化や政治化に向けた新たな動きなのか、それとは違う動きなのか、自身で判断できるようにすべき」と述べた
  • 起訴されたトランプ前大統領の弁護士2人が辞任、トランプ氏の元側近が起訴されたことも判明
  • 米国家安全保障会議（NSC）のジョン・カービー戦略広報調整官がロシアがイランで開発された無人機（ドローン）の製造工場を国内に建設するのに必要な資材を同国から調達していると明らかにし「ロシアとイランは軍事協力を深めているようだ」として「来年初めにもフル稼働する可能性がある」と警告、モスクワ東方約900キロにあるエラブガ経済特区で建設中の工場とされる衛星画像のほかイランのアミラバード（Amirabad）からロシア南部のマハチカラまでの輸送ルートとみられる地図が公開された、マハチカラからはアゾフ海に面したプリモルスコアフタルスク空軍基地（Primorsko-Akhtarsk）に移送されるとみられている
  • 共和党が企業や世帯を対象とする一連の新たな税優遇措置を発表、夫婦合算で確定申告をすると2年間で4000ドルの「控除ボーナス」が支給される案・クリーンエネルギー車への移行加速を目指す電気自動車（EV）購入者向け税控除などバイデン大統領による取り組みの一部を撤回する案などが盛り込まれた
  • 食品医薬品局（FDA）の諮問委員会がエーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について早期段階における治療に有用であることが後期臨床試験（治験）で確認されたとし完全承認するよう勧告、7月6日までに承認を決定するとみられる
  • アメリカの新興ネット証券のロビンフッド・マーケッツが暗号資産セクターに対する米証券取引委員会（SEC）の取り締まり強化を受け取引プラットフォームから3つの暗号資産（仮想通貨）を除外すると発表、対象はSECが5日に暗号資産交換業最大手のバイナンスが取引量を人為的に膨らませ顧客の資金を流用したなどとして同社とチャンポン・ジャオCEOらを提訴し6日に規制当局への登録を怠ったまま違法に運営しているとして同業のコインベースを提訴した際にSECが証券と見なした「ソラナ」「カルダノ」「ポリゴン」で取り扱いを27日付で廃止するという
  • カナダ東部で発生した山火事の影響でコースが閉鎖されていた米ニューヨークのベルモントパーク競馬場で競走が再開、11日の第155回ベルモント・ステークス（155th Belmont Stakes、3歳、ダート約2400メートル）の開催が危ぶまれていた
  • 米国株式市場でゼネラル・モーターズ（GM）がフォード・モーターに続き自社の電気自動車（EV）でテスラの急速充電施設「スーパーチャージャー」のネットワークを利用することに合意したことを受けテスラの株価が4％上昇、フォードとGMを合わせた今後数年間のテスラのEV充電サービス収入の増加額は30億ドルに達するとの推定もありフォードとGMの株価も1%超上昇した
• 日本関連
  • 松野博一官房長官が記者会見で明らかにしたところによると岸田首相がウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で同国南部の巨大ダム決壊で生じた洪水被害を受け500万ドル（約6億9千7百万円）規模の緊急人道支援の実施を表明
  • 自民党の高木毅国対委員長が立憲民主党の安住淳国対委員長と国会内で会談し児童虐待防止法改正案の今国会の成立を見送ると伝える、ジャニーズ事務所前社長による性加害問題を巡り立民が衆院に提出していたもの
  • 天皇・皇后両陛下が17～23日の日程でインドネシアを訪問されることが午前の閣議で決定、国際親善を目的とした外国訪問は即位後初で岸田文雄首相は声明で「今回の御訪問により、インドネシアとの従来からの親密な友好親善関係が一層深まるものと確信」すると述べた
• ボリス・ジョンソン元首相（58）が下院議員を直ちに辞職すると表明、新型コロナウイルス対策で厳しい行動規制が敷かれる中で首相官邸でパーティーを開いていた問題で議会で虚偽答弁を繰り返したかについて下院特権委員会による調査を受けていたが同委員会が議員への停職権限を持っていることと通常10日以上の停職処分を下された議員の選挙区では補欠選挙が実施されることから辞職という形で先手を取ったとみられる、ジョンソン氏は同委員会から連絡を受けたことを明らかにし「彼らはこの手続きを利用して私を議会から追放しようとしている」と主張し野党・労働党のハリエット・ハーマン（Harriet Harman）議員が委員長を務める同委員会を「つるし上げだ」と批判したほか「少なくとも当面の間、議会を去らねばならないのは非常に残念だが、何よりもこれほどまでにひどい偏見に基づき、反民主主義的な追放させられることに当惑し、がく然としている」と述べ公表されていない同委員会の報告書について「不正確な情報と偏見に満ちている」と主張し調査結果への異議申し立てが認められていないことに不満を表明し「最初から、事実とは無関係に私を有罪にするのを目的としている」と訴えた
  • ジョンソン氏は委員会から手紙を受け取ったとし「驚いたことに私を議会から追い出そうと決意していることが明らかになった」とし、これに抗議するため辞職を決めたとした。声明で「私は、ほんの一握りの人々によって、その主張を裏付ける証拠もなく、有権者はおろか保守党員の承認さえも得られないまま、追い出されようとしている」とした上で「議会を去るのは残念だ。強制的に退場させられることに困惑し、驚愕している」とし「委員会のほとんどのメンバー、特に委員長は、証拠を見る前から私に非があるという深い偏見に満ちた発言を行っていた。今にして思えば、このような手続きが少しでも有益で公正なものになると考えたのは、私が甘かった」とした
• フランス関連
  • フランス北部オワーズ県の特別少年裁判所が2019年に交際相手の15歳の少女をナイフで刺した後生きたまま火を付けて殺害した男（事件当時は17歳）に対し禁錮18年の有罪判決を言い渡す、シャイナさんの兄ヤシンさんは裁判所で怒りの涙を流しながら「18年！ これがフランスの司法だ」と訴え男と緊迫したやり取りをすると崩れ落ち病院に搬送されたが男は一貫して無実を主張しており4時間の審議の末に判決を言い渡されると「なぜ、なぜなんだ」「あなた方は間違っている。私は無実だ」と訴えており男の弁護人は上訴の可能性に言及するのは「時期尚早」としている一方でシャイナさんの家族の担当弁護士は男は未決勾留日数の算入と減刑により「8年」で出所する可能性があると指摘し「司法は女性に対する暴力に無関心だ」と語った
  • パリでダイヤモンドリーグ（Diamond League 2023）の第4戦が行われ女子5000メートルでケニアのフェイス・キピエゴンが男子3000メートル障害ではエチオピアのラメチャ・ギルマ（Lamecha Girma）がそれぞれ世界新記録を樹立
• イタリアのベルルスコーニ元首相（86）が白血病に関連し予定された検査のためミラノの病院に入院したとロイター
• 韓国外務省の張虎鎮（チャン・ホジン、Chang Ho-jin）第1次官が中国のケイ海明（邢海明、Xing Haiming）駐韓大使が8日韓国の最大野党「共に民主党」の李在明代表と会談し「米国が中国に全力で圧力をかけているため、米国が勝利して中国が敗北するのに賭ける者もいる。しかし、それは明らかに間違った判断だ」「確実に言えるのは、中国の敗北に賭けた者は将来後悔するということだ」として中国懐疑派は「歴史の流れを読めていない」とメディアに語ったのを受けて同氏を呼び出し「不正確な事実」に基づき韓国の政策を批判するのは「容認できない」と抗議した
• グレタ・トゥンベリが高校卒業に当たり最後の「学校ストライキ」を行ったと発表、ただし毎週金曜日「フライデーズ・フォー・フューチャー（FFF、未来のための金曜日）」に行われる抗議デモは今後も行うだろうと述べる
• コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領が先月1日にアマゾンの密林地帯で墜落した小型飛行機に搭乗し行方不明になっていた先住民の子ども4人が40日ぶりに無事発見されたと発表
• 欧州連合（EU）の加盟国内相が合意した難民と移民の受け入れに関する規則を改定し受け入れを分担する案についてハンガリーのオルバン・ビクトル首相が「EUは権力を乱用している。ハンガリーに移民を強制移送しようとしている。承服できない。ハンガリーを無理やり移民国家に変えようとしている」と反発、ポーランドも反対した
• 欧州委員会のフォンデアライエン委員長が6月12～15日に中南米4カ国（ブラジル、アルゼンチン、チリ、メキシコ）を訪問すると同委員会が発表