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北京地下鉄DKZ16型電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北京地下鉄DKZ16型電車
T442編成
基本情報
製造所 長春軌道客車股份有限公司
北京地鉄車輛廠中国語版
製造年 2006年(T401~T433)
2007年(T434~T448)
2011年(T449~T450)
製造数 300両
主要諸元
編成 3M3T
軌間 1,435 mm
電気方式 直流 750 V第三軌条方式
最高運転速度 70~80 km/h
設計最高速度 80 km/h
起動加速度 3.0 km/h/s
減速度(常用) 3.6 km/h/s
減速度(非常) 4.3 km/h/s
編成長 117.92 m
車体長 先頭車:19,230 mm
中間車:19,000 mm
車体幅 2,800 mm
車体高 3,510 mm
車体 ステンレス
台車 長春軌道客車製
CW-2000/2000D
主電動機 三菱電機元設計
かご形三相誘導電動機
MB-5114-B/B2 [1]
主電動機出力 180 kW
歯車比 7.706 [1]
編成出力 2,160 kW
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 三菱電機元設計
MAP-184-75VD177 [1]
制動装置 発電・回生ブレーキ
併用電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATO、CBTC
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北京地下鉄DKZ16型電車(ペキンちかてつDKZ16がたでんしゃ)は、北京地下鉄2号線で運転されている電車

概要

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DKZ16型電車は、長春軌道客車と北京地鉄車両装備(元北京地鉄車輛廠)によって製造され、2007年11月から営業運転を開始した[2]

編成

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両端の先頭車が制御車、中間車3両が電動車、1両が付随車からなる、MT比3M3Tの6両編成である。

DKZ16
車種 編成番号 製造所
Tc M T M' M Tc
1次車 T401 ~ T416 T4××1 T4××2 T4××3 T4××4 T4××5 T4××6 長春軌道客車
T417 ~ T424 北京地鉄車輛廠
T425 ~ T433 長春軌道客車
2次車 T434 ~ T438
T439 ~ T448 北京地鉄車輛廠
3次車 T449 ~ T450
Tc:先頭車(モーターなし)
M:中間車 (モータ車)
T:中間車(モーターなし)
動力 ユニット ユニット 1 ユニット 2 ユニット 3
集電靴
機器 SIV L R 三菱電機
株洲時菱交通設備
VVVF L R R
CP L R クノールブレムゼ
積載量 234人 252人 234人 252人 252人 234人
VVVF:VVVFインバータ(MAP-184-75VD177)
SIV:静止形インバータ(NC-IBT-180A)
CP:電動空気圧縮機

車体・車内

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DKZ16型電車は、先進的なネットワーク化制御理念を採用し、集積度が高く、機能が全面的で、各システムは冗長設計の原則を守っている。電車は糸引き処理を施した流線型ステンレス車体を採用し、先頭車の運転室にガラス鋼材質を採用し、安全防護係数を高める[3]

DKZ4型電車に比べて、DKZ16型電車の車内装飾は青・白調を主とし、しかも貫通路設計の考え方を採用し、車両の連結部に仕切りドアを設けず、ドア部に障害者のための車椅子渡板機構を増設した[4]。電車各ドア上にはLED路線図が設置され、車両接続部にはLED走字スクリーンが設置されており、両者は列車が運行する次の駅、現在の駅、終点駅を共同で表示している[3]

機器類

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主電動機・制御装置・補助電源装置はすべて三菱電機が設計した[注釈 1]

主電動機は、1時間定格出力 180 kW の三相誘導電動機を採用した。モーターの定格電圧は 550 V、定格電流は 240 A、動作周波数は 80 Hz、定格回転数 2355 r/min である[1]

制御装置は、IGBT素子を使用した2レベルVVVFインバータ制御装置(MAP-184-75VD177 形[1])を採用し、1本電車に3基を装備する。各インバータには、MS-F262 形パワーユニット1基が含まれており[1]、1C4M1群方式でインバータ所在する車両の主電動機4基を制御して、スリップ周波数及び出力相順の制御により、列車の牽引・回生制動と前方・後方操作を実現する[3]

VVVFインバータ(MAP-184-75VD177)

補助電源装置は、IGBT素子を使用した 180 kVA 出力の NC-IBT180A 形静止形インバータを採用し、1本電車に2基を装備する[1]。補助電源装置には、拡張給電機能があり、2基のうち1基が故障した場合、残りの1基が列車全体の給電を担当する[注釈 2]

ブレーキ制御装置は、クノールブレムゼ製 EP2002 形アナログ式電気空力制動システムを採用して、VV120 空気圧縮機とその付属電機・エアシリンダ・ゲートウェイバルブ、インテリジェントバルブ・速度センサなどから構成され、自己診断とトラブルシューティング機能があります[3]

冷房装置は王牌冷気(石家荘国祥)製、KGD29D 形冷房ユニット(冷房量 29 kW)と KG2.4 形冷房ユニット(運転室のみ、冷房量 2.4 kW)を採用した[3]。それら冷房ユニットは、最適化されたダクト設計構造、鉄骨構造ユニットのプラットフォーム構造と協力して、小限界車両の風量分配均一性難題とダクトの騒音難題を解決した[4]

脚注 

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注釈

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  1. ^ 一部機器は三菱電機に中国の合弁会社「株洲時菱交通設備有限公司」が OEM 生産している。[5][6]
  2. ^ この場合、エアコンは換気モードでしか動作しない。[3]

出典

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  1. ^ a b c d e f g 太平湖车辆段维修中心DKZ16型地铁电动车辆 标准化作业手册 —— 铭牌标识释义分册北京地铁运营三分公司、2013年6月。 
  2. ^ 韩伟,张荐 (2019年5月8日). “地铁小常识(三):北京地铁二号线”. 北京交通运输职业学院. 2022年8月14日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 城轨电动列车基础理论及应用:DKZ16分册北京市地铁运营有限公司、2009年10月。 
  4. ^ a b 北京地铁二号线车辆”. 中车长春轨道客车股份有限公司. 2022年8月14日閲覧。
  5. ^ 株洲日報 (2005年3月28日). “轨道交通强强联手 时代集团与三菱电机合资企业在高新区奠基”. 搜狐新聞. 2022年8月11日閲覧。
  6. ^ 長沙晚報 (2008年4月5日). “株洲电机“牵动”北京奥运地铁”. 新浪新聞. 2022年8月14日閲覧。