向之原駅
向之原駅 | |
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駅舎(2018年3月) | |
むかいのはる* Mukainoharu | |
◄鬼瀬 (3.1 km) (4.0 km) 豊後国分► | |
所在地 | 大分県由布市挾間町向原188-2[1][2] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■久大本線 |
キロ程 | 127.7 km(久留米起点) |
電報略号 | ムカ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
551人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1915年(大正4年)10月30日[3] |
備考 | 直営駅 |
向之原駅(むかいのはるえき)は、大分県由布市挾間町向原にある、九州旅客鉄道(JR九州)久大本線の駅である。
歴史
[編集]- 1915年(大正4年)10月30日:大湯鉄道の大分市駅(大分駅北東に隣接)- 小野屋駅間の開通に伴い、開業[3]。読み方は「むかいのはら」[4]。
- 1922年(大正11年)12月1日:大湯鉄道が国有化され、鉄道省(国有鉄道)の駅となる[3]。読み方を「むかいのはる」に変更[4]。
- 1971年(昭和46年)2月20日:貨物の取り扱いを廃止[5]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承[6]。
- 2002年(平成14年)8月14日:駅舎改築[7]。
- 2003年(平成15年)3月16日:公衆トイレおよび駅前広場の再整備完了[8]。
- 2012年(平成24年)7月21日 - 8月27日:九州北部豪雨の影響により、特急ゆふいんの森が臨時特急として停車をする[9]。
- 2012年(平成24年)12月1日:ICカードSUGOCAの利用を開始[10]。
- 2015年(平成27年)3月14日:大分駅からの当駅止まりの最終列車が庄内駅まで延長される。
- 2020年(令和2年)
- 2023年(令和5年)10月1日:JR九州サービスサポートによる業務委託駅から[14]九州旅客鉄道本体による直営駅へと変更される[15]。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している[要出典]。旧駅舎は築74年で老朽化が進んでいたため取り壊され、2002年(平成14年)に旧駅舎をイメージした鉄骨平屋建ての新駅舎(約60 m2)に建て替えられた[7]。発車メロディとして、「挾間の里唄」を採用していた[1][16]が、現在は発車メロディは使用されていない。
大分方面からの列車折り返しの設備があり、当駅で1/3程度の列車が大分方面に折り返す[17]。大分方面へは1時間に2 - 3本程度、由布院方面には1時間に1本程度(時間帯により2時間近く開く場合あり)の普通列車がある。
特急ゆふが停車するが、特急ゆふいんの森および、その代走の特急ゆふ73号・74号は当駅を通過する。なお、2012年の九州北部豪雨の際に、特急ゆふいんの森が別府・大分 - 日田間の臨時特急となった際には向之原駅に停車していた[9]。
JR九州本体駅業務を受託する直営駅であり、きっぷうりばが設置されている[18]。
ICカードSUGOCAは出入場とチャージのみ対応[19]。SUGOCAは当駅より由布院方面では善導寺駅までは対象外となっているが、途中下車しない限り、福岡・佐賀・大分・熊本エリアへは特例として利用することができる[20]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | ■久大本線 | 上り | 由布院・日田・久留米方面 |
下り | 賀来・大分方面 |
-
ホーム(2018年3月、跨線橋より)
-
停車中の列車(2010年8月)
利用状況
[編集]1965年(昭和40年)度には乗車人員が511,451人(定期外:66,039人、定期:445,412人)、降車人員が512,199人で、手荷物(発送:334個、到着:264個)や小荷物(発送:1,612個、到着:2,231個)も取り扱っていた[21]。
2015年(平成27年)度の乗車人員は232,981人(定期外:59,602人、定期:173,379人)、降車人員は234,517人である[22]。
※1日平均乗車人員の数値は各年度版「大分県統計年鑑」による年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。
年度 | 年間 乗車人員 |
定期外 乗車人員 |
定期 乗車人員 |
一日平均 乗車人員 |
年間 降車人員 |
出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
1965年(昭和40年) | 511,451 | 66,039 | 445,412 | - | 512,199 | [21] |
- | - | - | - | - | - | - |
1990年(平成2年) | 226,958 | 83,353 | 143,605 | - | 225,349 | [23] |
1991年(平成3年) | 228,867 | 87,275 | 141,592 | - | 228,660 | [24] |
1992年(平成4年) | 222,679 | 84,038 | 138,641 | - | 222,278 | [25] |
1993年(平成5年) | 224,198 | 80,017 | 144,181 | - | 220,357 | [26] |
1994年(平成6年) | 239,124 | 80,552 | 158,572 | - | 236,502 | [27] |
1995年(平成7年) | 256,767 | 83,029 | 173,738 | - | 253,656 | [28] |
1996年(平成8年) | 264,394 | 78,283 | 186,111 | - | 270,771 | [29] |
1997年(平成9年) | 256,182 | 73,243 | 182,939 | - | 261,828 | [30] |
1998年(平成10年) | 241,378 | 71,885 | 169,493 | - | 244,981 | [31] |
1999年(平成11年) | 226,452 | 68,613 | 157,839 | - | 231,936 | [32] |
2000年(平成12年) | 211,978 | 64,936 | 147,042 | 581 | 212,293 | [33] |
2001年(平成13年) | 211,517 | 61,759 | 149,758 | 580 | 214,086 | [34] |
2002年(平成14年) | 208,172 | 63,179 | 144,993 | 570 | 209,394 | [35] |
2003年(平成15年) | 214,455 | 63,568 | 150,887 | 588 | 215,460 | [36] |
2004年(平成16年) | 218,646 | 63,942 | 154,704 | 599 | 220,306 | [37] |
2005年(平成17年) | 227,906 | 64,835 | 163,071 | 624 | 228,995 | [38] |
2006年(平成18年) | 222,722 | 62,851 | 159,871 | 610 | 224,264 | [39] |
2007年(平成19年) | 228,689 | 60,219 | 168,470 | 625 | 231,426 | [40] |
2008年(平成20年) | 231,749 | 59,644 | 172,105 | 635 | 233,877 | [41] |
2009年(平成21年) | 217,743 | 56,387 | 161,356 | 597 | 219,385 | [42][注釈 1] |
2010年(平成22年) | 220,065 | 55,869 | 164,196 | 603 | 220,627 | [44][注釈 1] |
2011年(平成23年) | 212,654 | 53,819 | 158,835 | 581 | 214,222 | [45][注釈 1] |
2012年(平成24年) | 208,598 | 53,577 | 155,021 | 572 | 211,152 | [46][注釈 1] |
2013年(平成25年) | 213,529 | 56,064 | 157,465 | 585 | 214,691 | [47][注釈 1] |
2014年(平成26年) | 212,461 | 54,038 | 158,423 | 582 | 212,932 | [48][注釈 1] |
2015年(平成27年) | 232,981 | 59,602 | 173,379 | 637 | 234,517 | [22][注釈 1] |
2016年(平成28年) | - | - | - | 609 | - | [49] |
2017年(平成29年) | - | - | - | 645 | - | [50] |
2018年(平成30年) | - | - | - | 634 | - | [51] |
2019年(令和元年) | - | - | - | 645 | - | [52] |
2020年(令和 | 2年)- | - | - | 541 | - | [53] |
駅周辺
[編集]2002年(平成14年)の駅舎改築後に旧・挾間町の「顔」として駅前広場やトイレなどの再整備に着手し、2003年(平成15年)に完成した[8]。
- 向原商店街 - 長い間、旧・挾間町の商業の中心地であった[3]。国道210号線の旧道である。
- 由布市役所 挾間庁舎(旧・挾間町役場) - 4村合併で発足した・新挾間村の役場として開設[3]。
- 由布市消防本部・由布市消防署 - 鬼瀬駅近くの旧庁舎から移転
- 由布市健康文化センターはさま未来館(由布市立図書館本館・由布市立挾間公民館からなる複合文化施設)
- 由布市立挾間小学校
- 由布市立挾間中学校
- 大分大学挟間キャンパス(医学部)・大分大学医学部付属病院 - 1978年(昭和53年)に大分医科大学として開学し[3]、2003年(平成15年)10月1日に旧・大分大学と統合[54]
- イオン挾間店・ホームワイド挟間店
- 挾間郵便局
- 大分バス向の原駅バス停・向の原バス停
- 由布市コミュニティバス向原駅バス停
- 国道210号
- 大分県道516号向之原停車場線 - 駅前から国道210号までをつなぐ一般県道
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 38号 大分駅・由布院駅・田主丸駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年5月12日、22頁。
- ^ “大分支店内各駅”. JR九州鉄道営業. 2016年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月17日閲覧。
- ^ a b c d e f 挾間町誌編集委員会 『挾間町誌』 挾間町誌刊行会、1984年10月。
- ^ a b c 新潮社、『日本鉄道旅行地図帳12号 九州・沖縄』p.45
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、742頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ a b “JR向之原新駅舎が完成”. 大分合同新聞(朝刊) (大分合同新聞社): p. 12. (2002年8月14日)
- ^ a b “向之原駅前に広場完成”. 大分合同新聞(朝刊) (大分合同新聞社): p. 12. (2003年3月16日)
- ^ a b 久大本線 別府・大分~日田間 臨時特急列車の運転について(pdf) - 九州旅客鉄道株式会社(平成24年8月2日)
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2012年12月4日)
- ^ 「令和2年7月豪雨災害による被害状況等について(第12報)」(PDF)『災害情報』、国土交通省、2020年7月9日。オリジナルの2020年7月9日時点におけるアーカイブ 。2021年9月15日閲覧。
- ^ 「令和2年7月豪雨災害による被害状況等について(第14報)」(PDF)『災害情報』、国土交通省、2020年7月10日。オリジナルの2020年7月10日時点におけるアーカイブ 。2021年9月15日閲覧。
- ^ “久大本線 庄内—向之原間の運転再開”. 鉄道ニュース (交友社). (2020年8月30日). オリジナルの2020年8月31日時点におけるアーカイブ。 2021年9月15日閲覧。
- ^ “北九州事業所”. JR九州サービスサポート. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
- ^ “鉄道駅業務”. JR九州サービスサポート. 2023年10月2日閲覧。
- ^ “挾間・庄内・湯布院合併協議会だより創刊号” (PDF). 挾間・庄内・湯布院合併協議会事務局(総務省自治行政局市町村課のアーカイブサイト). p. 6. 2016年4月21日閲覧。
- ^ 「交通新聞社の九州時刻表 2017年春号(通巻808号)」(交通新聞社,2017年)
- ^ 向之原駅 - JR九州.2021年12月12日閲覧
- ^ SUGOCA 利用可能エリア 九州旅客鉄道、平成28年3月26日時点(2016年10月5日閲覧)。
- ^ JR九州[SUGOCA]|運賃計算|「SUGOCA」のカード内残額利用乗車の場合
- ^ a b 大分県総務部統計課 『昭和41年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1966年3月。
- ^ a b “平成28年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物)”. 大分県総務部統計課 (2017年3月30日). 2017年5月22日閲覧。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成3年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1991年12月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成4年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1992年12月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成5年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1994年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成6年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1995年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成7年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1996年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成8年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1997年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成9年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1998年3月31日。
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- ^ 大分県総務部統計課 『平成11年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2000年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成12年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2001年3月31日。
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- ^ 大分県総務部統計課 『平成15年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2004年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成16年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2005年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成17年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2006年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成18年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成19年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 130 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成20年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2009年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成21年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2010年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ “平成22年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 129.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年2月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ 池端真理 『全国都道府県統計協会刊行の統計資料調査について』 地域総合研究 第38巻 第2号 (鹿児島国際大学地域総合研究所) (2011年)
- ^ “平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
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- ^ “平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成26年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2015年3月10日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成27年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2016年3月29日”. 大分県総務部統計課. 2017年3月4日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道 (2017年7月31日). 2017年8月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年6月5日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月27日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年12月26日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月15日閲覧。
- ^ 『読売年鑑 2004年版』 読売新聞社、2004年2月。ISBN 978-4643040012
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 向之原駅(駅情報) - 九州旅客鉄道