恵良駅
恵良駅 | |
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駅舎(2015年8月) | |
えら Era | |
◄豊後森 (4.1 km) (3.4 km) 引治► | |
所在地 | 大分県玖珠郡九重町大字右田[1] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■久大本線 |
キロ程 | 77.3 km(久留米起点) |
電報略号 | エラ←ヱラ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
40人/日(降車客含まず) -2015年- |
乗降人員 -統計年度- |
82人/日 -2015年- |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)12月15日[2] |
備考 | 無人駅[1] |
恵良駅 | |
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焼失前の駅舎 | |
えら Era | |
(4.7 km) 町田► | |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 宮原線 |
キロ程 | 0.0 km(恵良起点) |
開業年月日 | 1937年(昭和12年)6月27日[3] |
廃止年月日 | 1984年(昭和59年)12月1日[3][4] |
恵良駅(えらえき)は、大分県玖珠郡九重町大字右田にある、九州旅客鉄道(JR九州)久大本線の駅である[1]。
歴史
[編集]- 1929年(昭和4年)12月15日:鉄道省(国有鉄道)の豊後中村 - 豊後森間開業と同時に設置[5]。
- 1937年(昭和12年)6月27日:宮原線の当駅 - 宝泉寺間が開業[3]、分岐駅となる。
- 1943年(昭和18年)9月1日:宮原線の当駅 - 宝泉寺間が不要不急線として休止となる[6][7]。
- 1948年(昭和23年)4月1日:宮原線の当駅 - 宝泉寺間の営業が再開される[3]。
- 1971年(昭和46年)2月20日:貨物の取り扱い廃止[8]。業務委託駅となる[9]。
- 1984年(昭和59年)
- 1986年(昭和61年)3月10日:駅員無配置駅となる[10]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承[11]。
- 2014年(平成26年)1月18日:棟続きの空き家から火災が発生し、延焼により駅舎焼失[12]。
- 2015年(平成27年)3月31日:「先哲史料館」を併設した新駅舎が落成[13]。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅[1]。互いのホームは構内踏切で連絡している。元々単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線を有する駅で構内にはかつて当駅で分岐していた宮原線の跡が残っている[1]。無人駅[1]。
かつては住宅を併設した木造駅舎があったが、2014年1月18日に空き家となっていた住宅部分から出火し、駅舎を全焼した[12]。焼失した駅舎は1986年に当時の国鉄から土地とともに九重町が購入したものであった[14]。
駅舎の焼失後は仮設の待合室が建てられていたが、九重町は、駅前にある八鹿酒造[15]を再興するとともに、右田井路の整備に私財を投げ打ち、久大本線の敷設や旧森高等女学校の創立等にも貢献した麻生観八の功績を紹介する史料館と併せて、駅舎を新築することを決定[14]。2015年(平城27年)3月31日に新しい駅舎が落成した[13]。新駅舎には、「先哲史料館」を併設した待合室が設けられ、これに合わせて駅舎の外観は白壁とナマコ壁などを用いた造り酒屋風とされた[13]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■久大本線 | 下り | 由布院・大分方面 |
2 | 上り | 日田・久留米方面 |
利用状況
[編集]1965年(昭和40年)度には乗車人員が206,896人(定期外:66,427人、定期:140,469人)、降車人員が203,576人と乗降者共に年間20万人を超えていた[16]。 また、手荷物(発送:472個、到着:273個)や小荷物(発送:2,466個、到着:2,646個)も取り扱っていた[16]。
しかし、1984年(昭和59年)12月1日に宮原線が廃止となり[3][4]、乗車人員が1984年(昭和59年)度の52,927人(定期外:23,789人、定期:29,138人)から[17]1985年(昭和60年)度には42,545人(定期外:13,837人、定期:28,708人)に[18]、降車人員が56,678人[17]から45,206人となり[18]、乗降者共に年間5万人を下回った。
2015年(平成27年)度の乗車人員は14,803人(定期外:2,481人、定期:12,322人)、降車人員は15,160人である[19]。(一日平均乗車人員は40人)
※1日平均乗車人員の数値は各年度版「大分県統計年鑑」による年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。
年度 | 年間 乗車人員 |
定期外 乗車人員 |
定期 乗車人員 |
一日平均 乗車人員* |
年間 降車人員 |
出典 |
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1990年(平成2年) | 30,209 | 3,116 | 27,093 | - | 31,675 | [20] |
1991年(平成3年) | 31,154 | 6,853 | 24,301 | - | 28,635 | [21] |
1992年(平成4年) | 30,159 | 5,390 | 24,769 | - | 32,878 | [22] |
1993年(平成5年) | 26,110 | 4,912 | 21,198 | - | 28,443 | [23] |
1994年(平成6年) | 27,590 | 5,448 | 22,142 | - | 29,536 | [24] |
1995年(平成7年) | 21,881 | 5,638 | 16,243 | - | 22,710 | [25] |
1996年(平成8年) | 25,797 | 7,484 | 18,313 | - | 27,308 | [26] |
1997年(平成9年) | 24,662 | 8,515 | 16,147 | - | 24,951 | [27] |
1998年(平成10年) | 24,807 | 7,319 | 17,488 | - | 25,813 | [28] |
1999年(平成11年) | 23,717 | 6,085 | 17,632 | - | 24,462 | [29] |
2000年(平成12年) | 25,673 | 6,600 | 19,073 | 70 | 25,449 | [30] |
2001年(平成13年) | 27,735 | 7,106 | 20,629 | 76 | 27,218 | [31] |
2002年(平成14年) | 23,650 | 5,925 | 17,725 | 65 | 23,842 | [32] |
2003年(平成15年) | 22,058 | 5,281 | 16,777 | 60 | 22,363 | [33] |
2004年(平成16年) | 19,545 | 4,986 | 14,559 | 54 | 20,397 | [34] |
2005年(平成17年) | 19,310 | 4,828 | 14,482 | 53 | 20,099 | [35] |
2006年(平成18年) | 14,212 | 3,524 | 10,688 | 39 | 15,499 | [36] |
2007年(平成19年) | 16,004 | 3,465 | 12,539 | 44 | 16,718 | [37] |
2008年(平成20年) | 14,973 | 3,650 | 11,323 | 41 | 15,271 | [38] |
2009年(平成21年) | 13,736 | 2,981 | 10,755 | 38 | 14,433 | [39][注釈 1] |
2010年(平成22年) | 11,735 | 2,950 | 8,785 | 32 | 12,703 | [41][注釈 1] |
2011年(平成23年) | 14,678 | 2,692 | 11,986 | 41 | 15,808 | [42][注釈 1] |
2012年(平成24年) | 17,674 | 2,496 | 15,178 | 48 | 18,545 | [43][注釈 1] |
2013年(平成25年) | 17,753 | 2,559 | 15,194 | 49 | 18,357 | [44][注釈 1] |
2014年(平成26年) | 14,747 | 2,249 | 12,498 | 40 | 15,257 | [45][注釈 1] |
2015年(平成27年) | 14,803 | 2,481 | 12,322 | 40 | 15,160 | [19][注釈 1] |
- 一日平均乗車人員は年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。
駅周辺
[編集]- 九重町立東飯田中学校
- 九重町立東飯田小学校
- 恵良郵便局
- 明厳寺
- ENEOS セルフ九重SS
- 恵良交通センター
- 八鹿酒造本社
- 国道387号
- 大分県道409号下恵良九重線
バス路線
[編集]隣の駅
[編集]現存区間
[編集]かつて存在した路線
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g 『週刊 JR全駅・全車両基地』 38号 大分駅・由布院駅・田主丸駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年5月12日、21頁。
- ^ 『玖珠郡史』 玖珠町 九重町、1965年。
- ^ a b c d e f g h 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 12 九州 沖縄、新潮社、2009年、45頁。ISBN 978-4-10-790030-2。
- ^ a b c 運輸政策研究機構 『日本国有鉄道民営化に至る15年』 成山堂書店、2000年7月28日。ISBN 978-4-425-30181-2
- ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 12 九州 沖縄、新潮社、2009年、44頁。ISBN 978-4-10-790030-2。
- ^ 「鉄道省告示第230・231号」『官報』1943年8月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 財団法人運輸調査局編 『日本国有鉄道版 日本陸運史料 第3巻 日本陸運十年史 戦時交通編』 クレス出版、1990年11月。
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、740頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「去月20日から 営業近代化 国鉄九州三局で実施」『交通新聞』交通協力会、1971年3月5日、1面。
- ^ 「通報 紀勢本線朝来駅ほか17駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年3月1日、8面。
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ a b 「JR恵良駅が全焼 大分・九重」『西日本新聞』西日本新聞社、2014年1月18日、夕刊、3面。
- ^ a b c 楢原義則(2015年4月2日). “JR久大線恵良駅:酒造風建物で再出発 待合室に史料館併設 九重”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ a b 恵良駅を建て替えへ 麻生観八史料館を併設 大分合同新聞、2014年6月4日
- ^ 大分歴史散歩 - ふるさとの駅 (12) 豊後中村・宝泉寺 (PDF) 梅木秀徳、大分合同新聞社、2007年5月18日
- ^ a b 大分県総務部統計課 『昭和41年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1966年3月。
- ^ a b 大分県総務部統計課 『昭和60年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1986年12月27日。
- ^ a b 大分県総務部統計課 『昭和61年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1987年12月28日。
- ^ a b “平成28年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物)”. 大分県総務部統計課 (2017年3月30日). 2017年5月22日閲覧。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成3年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1991年12月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成4年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1992年12月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成5年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1994年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成6年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1995年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成7年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1996年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成8年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1997年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成9年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1998年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成10年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1999年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成11年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2000年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成12年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2001年3月31日。
- ^ 大分県総務部統計課 『平成13年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2002年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成14年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2003年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成15年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2004年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成16年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2005年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成17年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2006年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成18年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成19年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 130 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成20年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2009年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ 大分県総務部統計課 『平成21年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2010年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
- ^ “平成22年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 129.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年2月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ 池端真理 『全国都道府県統計協会刊行の統計資料調査について』 地域総合研究 第38巻 第2号 (鹿児島国際大学地域総合研究所) (2011年)
- ^ “平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成24年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2013年8月5日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成26年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2015年3月10日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月26日閲覧。
- ^ “平成27年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2016年3月29日”. 大分県総務部統計課. 2017年3月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 恵良駅(駅情報) - 九州旅客鉄道