呉羽駅
呉羽駅 | |
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駅舎(2024年3月) | |
くれは Kureha | |
◄小杉 (6.6 km) (4.8 km) 富山► | |
所在地 | 富山県富山市呉羽町1669 |
所属事業者 | あいの風とやま鉄道[1] |
所属路線 | ■あいの風とやま鉄道線 |
キロ程 |
36.8 km(倶利伽羅起点) 米原から231.2 km |
電報略号 | レハ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,323人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1908年(明治41年)11月3日 |
備考 | 業務委託駅 |
呉羽駅(くれはえき)は、富山県富山市呉羽町にある、あいの風とやま鉄道線の駅である。
2015年3月14日の北陸新幹線開業による経営移管までは、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅であった。
歴史
[編集]富山駅が現在地に移転するのに合わせて、小杉駅 - 富山駅間の中間駅として計画された駅である。当時の西呉羽村が駅の誘致運動を行い、姉倉比売神社の北側山地を削って駅の土地を提供したという経緯がある[2]。
- 1908年(明治41年)
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称が制定され、北陸本線所属駅となる[7]。
- 1958年(昭和33年)9月29日:当駅 - 小杉駅間が複線化する[8]。
- 1960年(昭和35年)5月31日:当駅 - 富山駅間が複線化する[8]。
- 1969年(昭和44年)10月1日:営業範囲を改正し、手荷物及び小荷物の配達取扱を廃する[9]。
- 1971年(昭和46年)10月1日:営業範囲を改正し、旅客、手荷物、小荷物及び専用線発着車扱貨物を取扱う駅となる[10]。ただし、配達取扱を行わない[10]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:営業範囲を改正し、旅客、荷物及び車扱貨物を取扱う駅となる[11]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:営業範囲を改正し、貨物の取扱を廃止して旅客駅となる[12]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:営業範囲を改正し、荷物の取扱を廃止する[13]。
- 1987年(昭和62年)
- 1992年(平成4年)11月:みどりの窓口の営業を開始する[15]。
- 1997年(平成9年)7月9日:各種企画乗車券や航空券等の取扱も可能なマルスシステムを導入する[16]。
- 2000年(平成12年)4月:夜間無人駅となる[17]。
- 2015年(平成27年)
- 2024年(令和6年)
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅である[21]。駅舎(南側改札口)は単式の1番線ホーム側にあり、島式の2・3番線ホームへは跨線橋で連絡している[22]。2014年(平成26年)にはエレベーター、エレベーター専用の跨線橋が整備され(従前の階段跨線橋と併用)、これに併せて改札口部分がバリアフリー化された。2024年(令和6年)にはエレベーター跨線橋を北に延長し北口改札を、また同跨線橋から各ホームへの階段をそれぞれ新設した。これに併せて従前の階段跨線橋は廃止された[23]。
JR北陸本線時代末期は富山地域鉄道部が管轄し、ジェイアール西日本金沢メンテック(現:JR西日本金沢メンテック)が駅務を受託する業務委託駅であった[24][21]。あいの風とやま鉄道への経営移管後も業務委託駅の形態は維持されたが[25]、みどりの窓口は経営移管に合わせて廃止された[26][25]。
駅舎内には待合室の設備があり、構内には便所が設置されている[22]。
-
北口
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駅舎本屋建物財産標
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JR線時代のホーム
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あいの風とやま鉄道移管後のホーム
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駅名標
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先[27] | 備考 |
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1 | ■あいの風とやま鉄道線 | 上り | 高岡・金沢方面 | |
2 | 一部の列車 | |||
下り | 富山・魚津方面 | |||
3 |
- 2024年(平成27年)3月14日時点で2番線を使用する定期旅客列車は、1日につき上り1本、下り2本である[27]。
到着メロディ
[編集]2017年(平成29年)3月の新旅客案内システム導入に伴い、他の富山市内の駅と共通で、2012年(平成24年)に「富山県ふるさとの歌」として制作された「ふるさとの空」(久石譲作曲)のイントロ部のアレンジが到着メロディとして使用開始された[28][29]。
貨物取扱
[編集]当駅における貨物取扱は、1984年(昭和59年)2月1日に廃止された[12]。
1930年(昭和5年)12月5日付『鉄道公報』附録通報「専用線一覧(運輸局)」によると、当駅接続の専用線は次の通りであった[30]。
- 呉羽紡績線(動力:手押、作業粁程:0.5粁)
1953年(昭和28年)10月10日付『鉄道公報』第1254号通報専用線一覧別表掲載中、当駅接続の専用線は次の通りであった[31]。
- 呉羽紡績線(動力:手押、作業粁程:0.5粁)
1970年(昭和45年)10月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった[32]。
- 東洋紡績線(通運事業者:日本通運、動力:日本通運所有機関車、作業粁程:0.5粁、総延長粁程:0.5粁)
- 北日本物産線(通運事業者:日本通運、動力:日本通運所有機関車、作業粁程:0.1粁、総延長粁程:0.1粁)
- 大阪セメント線(通運事業者:日本通運、動力:日本通運所有機関車、作業粁程:0.3粁、総延長粁程:0.3粁)
1983年(昭和58年)4月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった[33]。
- 大阪セメント線(通運事業者等:日本通運、動力:日本通運所有機関車、作業粁程:0.3粁、総延長粁程:0.3粁)
利用状況
[編集]2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は1,323人である[34]。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである[35][36]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 2,176 |
1996年 | 2,211 |
1997年 | 2,096 |
1998年 | 2,052 |
1999年 | 2,063 |
2000年 | 2,030 |
2001年 | 1,933 |
2002年 | 1,842 |
2003年 | 1,758 |
2004年 | 1,724 |
2005年 | 1,719 |
2006年 | 1,713 |
2007年 | 1,720 |
2008年 | 1,737 |
2009年 | 1,718 |
2010年 | 1,745 |
2011年 | 1,664 |
2012年 | 1,719 |
2013年 | 1,725 |
2014年 | 1,539[備考 1] |
2015年 | 1,734 |
2016年 | 1,703 |
2017年 | 1,681 |
2018年 | 1,686 |
2019年 | 1,676 |
2020年 | 1,323 |
- 備考
- ^ 2014年度は2015年3月13日までの計347日間に集計したデータ。3月14日から3月31日までの18日間における1日平均乗車人員は1,397人。
駅周辺
[編集]- 富山市民芸術創造センター
- 桐朋学園大学院大学富山キャンパス
- 桐朋オーケストラ・アカデミー
- 富山県立呉羽高等学校
- 富山市立呉羽中学校
- 富山市立呉羽小学校
- 富山市立呉羽幼稚園
- 姉倉比売神社
- 原信呉羽店
- アルビス 呉羽東店
路線バス
[編集]駅舎前にはコミュニティバスが乗り入れている[37]。また、これ以外の駅最寄りのバス停は、駅から県道吉作小竹線を南進して徒歩約10分、県道富山高岡線(旧 国道8号)と交わる呉羽本町交差点付近に設置されている[38]。
駅前発着
[編集]- 呉羽駅
- 呉羽いきいきバス
- 長岡・寒江ルート
- 老田・古沢・池多ルート
- JR呉羽駅前
- 射水市コミュニティバス
- 新湊・呉羽駅線
- 呉羽
- 富山地方鉄道バス
- [10][11] 富山駅前 行き
- [10] 小杉・高岡駅前 行き
- [11] 新湊車庫 行き
- [19] 富山短期大学 行き
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 高島碧(2015年3月19日). “1両増で混雑軽減 「あいの風」通勤ルポ”. 北陸中日新聞 (中日新聞社)
- ^ 『呉羽小学校のあゆみ』(1994年3月25日、富山市立呉羽小学校著)41頁。
- ^ 明治41年10月31日逓信省告示第1060号(『官報』7606号所収、1908年(明治41年)10月31日、内閣印刷局)
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、139頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 鉄道省編、『昭和十二年十月一日現在 鉄道停車場一覧』、1937年(昭和12年)12月、川口印刷所出版部
- ^ 明治41年逓信省告示第1145号(『官報』、1908年(明治41年)11月14日、内閣印刷局)
- ^ 鉄道院告示第54号、『官報』第7891号所収、1909年(明治42年)10月12日、大蔵省印刷局
- ^ a b 日本国有鉄道編、『日本国有鉄道百年史年表』、1972年(昭和47年)10月、日本国有鉄道
- ^ 昭和44年日本国有鉄道公示第309号(『官報』、1969年(昭和44年)10月1日、大蔵省印刷局)
- ^ a b 昭和46年日本国有鉄道公示第371号(『官報』、1971年(昭和46年)9月29日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和49年日本国有鉄道公示第208号(『官報』、1974年(昭和49年)9月12日、大蔵省印刷局)
- ^ a b 昭和59年日本国有鉄道公示第174号(『官報』、1984年(昭和59年)1月30日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和60年日本国有鉄道公示第181号(『官報』、1985年(昭和60年)3月12日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和62年日本国有鉄道公示第210号(『官報』、1987年(昭和62年)2月5日、大蔵省印刷局)
- ^ 『JR時刻表』1992年11月号・12月号より。
- ^ 「越中大門駅 航空券まで買えます JR西日本 新発券システム導入」、『北日本新聞』(27面)、1997年(平成9年)7月8日、北日本新聞社
- ^ 「日曜特番「越中大門駅 夜間無人化の波紋」 若者たむろ「身の危険感じる」 不安募るも打つ手なし」、『富山新聞』(11面)、2000年(平成12年)10月1日、富山新聞社
- ^ 広田和也、田嶋豊(2015年3月15日). “あいの風鉄道 3セク再出発 県内19駅「生活路線の役割果たす」”. 北陸中日新聞 (中日新聞社)
- ^ 『ICカードサービス開始日について』(プレスリリース)あいの風とやま鉄道株式会社、2015年1月30日 。2015年7月10日閲覧。
- ^ 『北日本新聞』2024年3月5日付22面『呉羽駅北口改札 22日に利用開始 あいの風鉄道』より。
- ^ a b 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』43号、2013年(平成25年)6月、朝日新聞出版
- ^ a b 呉羽 各駅情報 - あいの風とやま鉄道
- ^ “呉羽駅北口改札の新設について”. 2024年10月25日閲覧。
- ^ 営業エリア - ジェイアール西日本金沢メンテック(2015年3月16日閲覧)
- ^ a b あいの風とやま鉄道 利用の手引き - あいの風とやま鉄道(2015年3月16日閲覧)
- ^ 『コンパス時刻表』平成27年2月号・3月号、交通新聞社、2015年。(3月号より「みどりの窓口のある駅」から除外)
- ^ a b 呉羽駅発車時刻表 - あいの風とやま鉄道(2015年4月14日閲覧)
- ^ あいの風とやま鉄道 (2016年12月14日). “新指令システム稼動に伴う利便性の向上について”. 富山県. 2016年12月30日閲覧。
- ^ あいの風とやま鉄道 (2016年12月14日). “各駅の到着メロディの制作状況等について”. 富山県. 2016年12月30日閲覧。
- ^ 名取紀之・滝沢隆久編、『NEKO MOOK 402 トワイライトゾ~ンマニュアル11』(271頁)、2002年(平成14年)9月、ネコ・パブリッシング、ISBN:9784873669021
- ^ 名取紀之・瀧澤隆久編、『RM POCKET 11 トワイライトゾ~ン・マニュアルⅣ』、1995年(平成7年)10月、ネコ・パブリッシング
- ^ 日本国有鉄道貨物局編、『専用線一覧表 昭和45年10月1日』、1970年(昭和45年)、日本国有鉄道貨物局
- ^ 名取紀之編、『トワイライトゾ~ン・マニュアル6』(『Rail Magazine』別巻)第14巻第17号(313頁)、1997年(平成9年)10月、ネコ・パブリッシング
- ^ “あいの風とやま鉄道(株) 1日当たり駅別乗車人員と輸送人員(2020年4月〜2021年3月)” (PDF). あいの風とやま鉄道. 2021年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月17日閲覧。
- ^ 統計年鑑 - 富山県(2016年(平成28年)7月20日閲覧)
- ^ “あいの風とやま鉄道 平成28年度 利用状況等” (PDF). あいの風とやま鉄道 (2017年6月14日). 2017年7月1日閲覧。
- ^ 【リポート2012】ルート新設より便利に 「呉羽いきいきバス」 - 2012年(平成24年)3月19日、北日本新聞
- ^ バス – 路線バス – 時刻表の検索 - 富山地方鉄道
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 呉羽駅 - あいの風とやま鉄道