コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

大相撲令和4年3月場所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大相撲令和4年3月場所
エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
基本情報
会場 エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
番付発表 2022年2月28日
開催期間 2022年3月13日 - 3月27日(15日間)
各段優勝・三賞
幕内最高優勝 若隆景渥(12勝3敗)
十両優勝 竜電剛至(13勝2敗)
幕下優勝 金峰山晴樹(7戦全勝)
三段目優勝 神﨑大河(7戦全勝)
序二段優勝 虎徹亮我(7戦全勝)
序ノ口優勝 琴手計太希(7戦全勝)
殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 琴ノ若傑太(2回目)
髙安晃(5回目)
技能賞 若隆景渥(3回目)
 < 先場所  翌場所 >
テンプレートを表示

大相撲令和4年3月場所(おおずもうれいわよねん3がつばしょ)は、2022年(令和4年)3月13日から3月27日までの15日間、大阪府大阪市浪速区エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で開催された大相撲本場所である[1]

概要

[編集]

大相撲令和2年3月場所から2年ぶりに大阪で開催された。この場所は人数制限を設けた上で有観客で開催の予定で、大阪場所での有観客は3年ぶりとなった[2]

3月場所に関する時系列
以下2022年
  • 2月14日 - 芝田山広報部長は、前年同様前相撲を中止することを明かした。同場所前に新弟子検査を受けた新弟子は、書類を提出した順に5月場所の番付に載ることとなった[4]
  • 3月16日 - 西前頭5枚目・石浦が休場。
  • 3月18日 - 東横綱・照ノ富士が休場。
  • 3月19日 - 西前頭13枚目・千代の国が休場。
  • 3月23日 - 石浦が再出場。
  • 3月24日 - 千代の国が再出場。

番付・星取表

[編集]

      勝ち越し      負け越し。※赤文字は優勝力士の成績。

幕内

[編集]
東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
3勝3敗9休 照ノ富士 横綱
カド番 9勝6敗 正代 大関 貴景勝 8勝7敗 カド番
大関 御嶽海 11勝4敗 新大関
優勝次点
新関脇
幕内優勝
技能賞
12勝3敗 若隆景 関脇 阿炎 8勝7敗 新関脇
新小結 4勝11敗 隆の勝 小結 豊昇龍 8勝7敗 新小結
8勝7敗 大栄翔 前頭1 宇良 4勝11敗
9勝6敗 逸ノ城 前頭2 玉鷲 7勝8敗
6勝9敗 阿武咲 前頭3 明生 1勝14敗
10勝5敗 霧馬山 前頭4 遠藤 8勝7敗
6勝9敗 宝富士 前頭5 石浦 2勝7敗6休
9勝6敗 北勝富士 前頭6 琴ノ若 11勝4敗 敢闘賞
優勝次点
優勝同点
敢闘賞
12勝3敗 髙安 前頭7 隠岐の海 5勝10敗
5勝10敗 千代翔馬 前頭8 佐田の海 5勝10敗
9勝6敗 翔猿 前頭9 若元春 9勝6敗
8勝7敗 志摩ノ海 前頭10 碧山 7勝8敗
7勝8敗 妙義龍 前頭11 照強 8勝7敗
9勝6敗 琴恵光 前頭12 千代大龍 7勝8敗
5勝10敗 千代丸 前頭13 千代の国 5勝6敗4休
再入幕 9勝6敗 琴勝峰 前頭14 豊山 7勝8敗
4勝11敗 天空海 前頭15 栃ノ心 9勝6敗
再入幕 9勝6敗 錦木 前頭16 荒篤山 7勝8敗 新入幕
再入幕 7勝8敗 前頭17 一山本 8勝7敗

十両

[編集]
東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
10勝5敗 王鵬 十両1 剣翔 7勝8敗
10勝5敗 東龍 十両2 英乃海 8勝7敗
4勝11敗 魁聖 十両3 東白龍 7勝8敗
5勝10敗 朝乃若 十両4 魁勝 5勝10敗
7勝8敗 大奄美 十両5 錦富士 7勝8敗
12勝3敗 翠富士 十両6 松鳳山 4勝11敗
10勝5敗 水戸龍 十両7 德勝龍 7勝8敗
8勝7敗 矢後 十両8 大翔丸 5勝10敗
10勝5敗 大翔鵬 十両9 武将山 6勝9敗
11勝4敗 北の若 十両10 美ノ海 5勝10敗
7勝8敗 平戸海 十両11 炎鵬 10勝5敗
4勝11敗 白鷹山 十両12 熱海富士 7勝8敗 新十両
再十両 13勝2敗 竜電 十両13 島津海 8勝7敗 新十両
再十両 7勝8敗 貴健斗 十両14 琴裕将 4勝11敗

優勝争い

[編集]

9日目を終え、勝ちっぱなしは平幕の髙安。それを1敗で大関・御嶽海、関脇・若隆景、平幕・琴ノ若が追う展開であった。

10日目に御嶽海は北勝富士に寄り切られ、2敗に後退。

11日目には、勝ちっぱなしの髙安は関脇・若隆景に敗れる。また、1敗の琴ノ若が貴景勝に敗れ、2敗に後退。

この時点で、若隆景と髙安が1敗、御嶽海と琴ノ若が2敗、貴景勝が3敗という形となった。

12日目に、貴景勝は正代に寄り切られ、優勝争いから後退。若隆景は琴ノ若を、髙安は御嶽海を破り、2敗力士はそろって3敗に後退した。

13日目には、御嶽海が若隆景を一気の相撲で勝利。髙安は貴景勝を激戦の末、上手投げで破ったことにより、髙安が1敗で単独トップに躍り出た。

14日目に、1敗の髙安はカド番脱出をかける正代に挑むも、土俵際のすくい投げに敗れ、2敗に後退。

御嶽海と琴ノ若の3敗同士の対決は琴ノ若が双差しからの押し出しで勝利し、御嶽海は優勝争いから脱落した。

結びの貴景勝と若隆景の一番は、若隆景が土俵際まで押し込まれるも、怒涛の逆襲で寄り切りで勝利。

14日目を終え、2敗の若隆景、髙安、3敗の琴ノ若の3人に優勝は絞られた。

千秋楽、琴ノ若は7勝7敗と勝ち越しをかける豊昇龍に挑むも、下手出し投げで敗れ、優勝争いから脱落。

髙安も7勝7敗の阿炎に挑むも、阿炎の猛攻の前に敗れた。

若隆景は千秋楽結びの一番で正代に挑むも、正代の圧力の前に寄り切られ、3敗に後退。これにより、若隆景と髙安の優勝決定戦となった。

優勝決定戦では、両者激戦の末、髙安が若隆景を土俵際まで追い込むも、若隆景は驚異の粘りを見せ、逆転の上手出し投げで髙安を破り、優勝を決めた。

備考

[編集]

横綱・照ノ富士大栄翔玉鷲に敗れるなど、不調であり、右かかと、左膝の負傷で途中休場となった。横綱としての休場はこれが初である。

カド番の大関は、貴景勝は11日目にカド番を脱出するも、その後は4連敗となり、8勝7敗で場所を終えた。

正代は、初日から4連敗を喫するも、7日目から6連勝と復調し、14日目にカド番を脱出した。カド番大関が初日から4連敗しながらもカド番を脱したのは史上初の事であった。

若隆景は新関脇優勝を果たした、これは双葉山以来、実に86年ぶりのことであった。

三賞は、敢闘賞に優勝争いに加わった琴ノ若と高安が受賞。技能賞は若隆景が受賞した。

殊勲賞は若隆景が千秋楽の本割に勝利し、優勝した場合に受賞するという条件が付けられた。若隆景は千秋楽、本割に正代に敗北し、殊勲賞は受賞できなかった。

十両は、初日から8連勝した竜電北の若王鵬東龍翠富士らが追う展開となった。千秋楽まで3敗を守った翠富士が2敗の竜電を追うも、竜電が水戸龍を破り、13勝2敗で十両優勝を決めた。

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ [1]
  2. ^ 大相撲春場所の御免札設置、大阪で3年ぶり有観客開催へ高島理事「願いをこめて」 日刊スポーツ 2022年2月11日11時12分 (2022年2月11日閲覧)
  3. ^ 来年3月の春場所は観客上限75%、大阪では3年ぶり有観客開催へ 日刊スポーツ 2021年12月2日16時32分 (2021年12月2日閲覧)
  4. ^ 春場所はコロナ感染防止のため新弟子による前相撲行わず、卒業式などでの接触を懸念 日刊スポーツ 2022年2月14日19時33分 (2022年2月17日閲覧)