女のいない男たち
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女のいない男たち | ||
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著者 | 村上春樹 | |
イラスト | 信濃八太郎 | |
発行日 | 2014年4月18日[1] | |
発行元 | 文藝春秋 | |
ジャンル | 小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 288 | |
公式サイト | 村上春樹・著『女のいない男たち』発売のお知らせ | |
コード | ISBN 978-4-16-390074-2 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『女のいない男たち』(おんなのいないおとこたち)[2]は、村上春樹の短編小説集。
概要
[編集]2014年4月18日、文藝春秋より発売された(奥付の発行日は4月20日)[1]。表紙と裏表紙の絵、扉絵は信濃八太郎。装丁は大久保明子。
2016年10月7日、文春文庫として文庫化される[3]。同日、電子書籍版が配信開始[4]。
本書には長めの「まえがき」が寄せられている。『日本』のまえがき(ただし文字数としては200字に満たない)と『カンガルー日和』単行本のあとがきと『ノルウェイの森』単行本のあとがきを除けば、著者の長編小説、オリジナル短編集としては異例のことである。「余計なことかもしれないが、こんにちは事実を『業務報告』的に記させていただきたいと思う」[5]と村上は述べている。「ドライブ・マイ・カー」と「イエスタデイ」の内容が単行本収録にあたって変更された事情についても述べられている。
「ドライブ楽しい」は、雑誌発表直後の2013年12月、梁億寬(ヤン・オクグァン)により韓国語に翻訳された。掲載誌は季刊誌『世界の文学』(民音社)[6]。各国における単行本の翻訳は下記を参照のこと。
収録作品
[編集]タイトル | 初出 | 英訳 | |
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1 | ドライブ・マイ・カー | 『文藝春秋』2013年12月号 | Drive My Car (Freeman's: The Best New Writing on Arrival. October 13, 2015) |
2 | イエスタデイ | 『文藝春秋』2014年1月号 | Yesterday (The New Yorker. June 9 & 16, 2014)[7] |
3 | 独立器官 | 『文藝春秋』2014年3月号 | An Independent Organ |
4 | シェエラザード | 『MONKEY』2014年2月15日発行・Vol.2 | Scheherazade (The New Yorker. October 13, 2014)[8] |
5 | 木野 | 『文藝春秋』2014年2月号 | Kino (The New Yorker. February 23, 2015)[9] |
6 | 女のいない男たち | 書き下ろし | Men Without Women |
翻訳
[編集]海外の翻訳版は「恋するザムザ」も収録している。
翻訳言語 | タイトル | 翻訳者 | 発行日 | 発行元 |
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英語 | Men Without Women | フィリップ・ガブリエル テッド・グーセン |
2017年5月9日 | Harville Secker (英) Knopf (米) |
フランス語 | Des hommes sans femmes | Hélène Morita | 2017年3月2日 | Belfond |
ドイツ語 | Von Männern, die keine Frauen haben | Ursula Gräfe | 2014年10月4日 | DuMont Buchverlag |
スペイン語 | Hombres sin mujeres | Gabriel Álvarez Martínez | 2015年3月3日 | Tusquets Editores |
カタルーニャ語 | Homes sense dones | Albert Nolla Cabellos Jordi Mas López |
2015年3月4日 | Editorial Empúries |
ポルトガル語 | Homens sem mulheres | Eunice Suenaga | 2015年10月1日 | Alfaguara(ブラジル) |
イタリア語 | Uomini senza donne | Antonietta Pastore | 2015年 | Einaudi |
オランダ語 | Mannen zonder vrouw | ヤコバス・ウェスタホーヴェン | 2016年3月1日 | Atlas-Contact |
デンマーク語 | Mænd uden kvinder | Mette Holm | 2015年 | Klim |
スウェーデン語 | Män utan kvinnor | Eiko Duke, デューク雪子 | 2015年4月29日 | Norstedts |
フィンランド語 | Miehiä ilman naisia | Juha Mylläri | 2016年8月29日 | Tammi |
ポーランド語 | Mężczyźni bez kobiet | Anna Zielińska-Elliott | 2015年10月21日 | Muza |
チェコ語 | Muži, kteří nemají ženy | Klára Macúchová | 2015年 | Odeon |
ルーマニア語 | Barbati fara femei | Iuliana Oprina, Florin Oprina | 2014年 | Polirom |
リトアニア語 | Vyrai be moterų | Gabija Čepulionytė | 2015年10月30日 | Baltos lankos |
トルコ語 | Kadınsız Erkekler | Ali Volkan Erdemir | 2016年7月1日 | Doğan Kitapçılık |
中国語 (繁体字) | 沒有女人的男人們 | 頼明珠 | 2014年10月27日 | 時報文化 |
中国語 (簡体字) | 没有女人的男人們 | 林少華、毛丹青、竺家栄ほか | 2015年2月 | 上海訳文出版社 |
韓国語 | 여자 없는 남자들 | 梁潤玉(ヤン・ユンオク) | 2014年8月28日 | ムンハクトンネ |
脚注
[編集]- ^ a b 『女のいない男たち』村上春樹 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
- ^ 「女のいない男たち」は『文藝春秋』連載時のサブタイトル。なおアーネスト・ヘミングウェイの短編小説集『Men Without Women』(1927年)が荒地出版社から邦訳出版された際、「女のいない男たち」という題がつけられている。
- ^ 文春文庫『女のいない男たち』村上春樹 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
- ^ 『女のいない男たち』村上春樹 | 電子書籍 - 文藝春秋BOOKS
- ^ 本書、単行本、5頁。
- ^ “村上春樹さん新作短編 韓国の季刊誌に掲載”. 聯合ニュース. (2013年12月10日) 2014年4月18日閲覧。
- ^ FICTION YESTERDAY BY HARUKI MURAKAMI. JUNE 9, 2014The New Yorker
- ^ FICTION SCHEHERAZADE BY HARUKI MURAKAMI. October 13, 2014The New Yorker
- ^ FICTION KINO BY HARUKI MURAKAMI. February 23, 2015The New Yorker
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 村上春樹・著『女のいない男たち』発売のお知らせ
- 村上春樹「女のいない男たち」 (onnanoinai) - Facebook