小寺武四郎
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小寺 武四郎(こでら たけしろう、1912年7月9日 - 2004年7月23日)は、日本の経済学者。第10代学校法人関西学院院長、元関西学院大学学長および経済学部教授。 専門は金融論、国際金融論。日本金融学会第5代会長[1]。
大日本紡績(後のユニチカ)社長・小寺源吾の四男[2]。 実弟はユニチカ社長を務めた小寺新六郎。元関西学院高等商業学部教授・小寺敬一は叔父[3]。
経歴
[編集]伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
- 1912年 兵庫県神戸市葺合区熊内町に生まれる。
- 1932年 関西学院中学部卒業、関西学院大学予科入学
- 1934年 関西学院大学予科卒業、関西学院大学商経学部入学
- 1937年 関西学院大学商経学部卒業
- 1938年 京都帝国大学経済学部へ関西学院の委託生となる(1942年3月まで)
- 1939年 関西学院大学商経学部助手となる
- 1942年 関西学院大学商経学部講師(「東亜金融論」担当)
- 1946年 関西学院大学経済学部講師(「国際金融論」ほか担当)
- 1946年 経済学部助教授
- 1952年 経済学部教授
- 1958年 経済学博士の学位を受ける
- 1959年 神戸大学大学院経済学研究科講師も務める(以後、不連続ながら継続)
- 1969年 関西学院大学学長代行(~1970年まで)
- 1970年 関西学院大学学長(~1974年まで)
- 1974年 文部省大学設置審議会委員(~1976年まで)
- 1978年 再び関西学院大学学長(~1981年まで)
- 1981年 関西学院大学を停年退職、関西学院大学名誉教授の称号を受ける
- 2004年 肺炎のため死去(92歳)
主要著作
[編集]著書
[編集]- 『国際通貨論――国際決済の諸問題』、関書院、1957年
- 『金融論入門』、東洋経済新報社、1969年
- 『私立大学とその財政』、大学問題叢書4、日本私立大学連盟、1979年
- 『ケインズと賃金・雇用・利子』、有斐閣、1980年
- 『国際金融論入門』、東洋経済新報社、1985年
- 『ケインズ経済学と金融』、日本経済評論社、1989年
- 『1980年代の金融と経済』、日本経済評論社、1992年
- 『1990年代の金融と経済』、日本経済評論社、2000年
共訳書
[編集]- (汐見三郎、大前朔郎と共訳)H・ゴードン・ヘイズ『消費・貯蓄・雇用』、東洋経済新報社、1953年
- (安部栄造と共訳)I・V・チャンドラー『貨幣理論入門』、関書院、1958年
監訳書
[編集]- (町永昭五、内橋吉朗、山崎誉雄共訳)J・アッシュハイム『金融政策の理論』、東洋経済新報社、1964年
- (原正治、中園史彦、奥野博幸共訳)R・L・ハーン『特別引出権と開発金融』、日新書房、1973年
- (春井久志、久保田哲夫、土井省悟共訳)H・ロバート・ヘラー『国際金融経済論』、東洋経済新報社、1979年
書評
[編集]- 佐波宣平著『再保険の発展』、商学論究、第17号、1939年
- 西藤雅夫著『保険学新論』、商学論究、第26号、1942年
- J・R・ヒックス著『景気循環論』、経済学論究、第5巻1号、1951年
- 田中金司著『金本位制の回顧と展望』、経済学論究、第6巻4号、1953年
- 安田信一著『貨幣本質論序説』・新庄博著『貨幣論』、経済学論究、第7巻4号、1954年
- イーゴン・ゾーメン著『自由為替レート――理論と論争』、金融ジャーナル、1963年
- 矢尾次郎著『貨幣的経済理論の基本問題』、経済学論究、第16巻4号、1963年
- 「国際流動性に関するハロッドとハンセンの新著」、経済学論究、第19巻4号、1966年
- 則武保夫、藤田正寛編『現代金融論の新傾向』、国民経済雑誌、第130巻6号、1974年
- 田中金司先生喜寿記念論文集編集委員会編『現代金融論』、経済学論究、第29巻1号、1975年
- 「経済学者の三つのタイプ」(柴田敬著『転換期の経済学』書評)、評論、1979年
記念出版
[編集]- (小寺武四郎博士古希記念出版)内橋吉朗編『金融の理論と実際』、春秋社、1984年
脚注
[編集]- ^ “学会紹介 : 日本金融学会”. www.jsmeweb.org. 2018年10月5日閲覧。
- ^ 関西学院事典
- ^ “小寺敬一 (関西学院事典)”. 2018年10月8日閲覧。
外部リンク
[編集]学職 | ||
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先代 武藤誠(事務取扱) 1969年3月-1969年5月 |
関西学院院長(代行) 1969年5月-1973年4月 |
次代 小寺武四郎 1973年4月-1973年9月 |
先代 小寺武四郎(代行) 1969年3月-1969年5月 |
関西学院院長 1973年4月-1973年9月 |
次代 玉林憲義(事務取扱) 1973年10月-1974年2月 |
先代 古武弥正 1966年-1969年 |
関西学院大学学長(代行) 1969年-1970年 |
次代 小寺武四郎 1970年-1974年 |
先代 小寺武四郎(代行) 1969年-1970年 |
関西学院大学学長 1970年-1974年 |
次代 西治辰雄 1974年-1975年 |
先代 久保芳和 1975年-1978年 |
関西学院大学学長 1978年-1981年 |
次代 城崎進 1981年-1985年 |
その他の役職 | ||
先代 館龍一郎 1982年-1988年 |
日本金融学会会長 1988年-1992年 |
次代 花輪俊哉 1992年-1994年 |