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小笹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小笹一丁目から五丁目まで
地図
小笹の地図
小笹一丁目から五丁目までの位置(福岡市内)
小笹一丁目から五丁目まで
小笹一丁目から五丁目まで
小笹の地図
小笹一丁目から五丁目までの位置(福岡県内)
小笹一丁目から五丁目まで
小笹一丁目から五丁目まで
小笹一丁目から五丁目まで (福岡県)
小笹一丁目から五丁目までの位置(日本内)
小笹一丁目から五丁目まで
小笹一丁目から五丁目まで
小笹一丁目から五丁目まで (日本)
北緯33度33分54.8秒 東経130度23分21.8秒 / 北緯33.565222度 東経130.389389度 / 33.565222; 130.389389
日本の旗 日本
都道府県 福岡県の旗 福岡県
市町村 福岡市
中央区
面積
 • 合計 110.94 ha
人口
(2023年(令和5年)4月末現在)[1]
 • 合計 12,364人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
810-0033[2]
市外局番 092
ナンバープレート 福岡

小笹おざさは、福岡県福岡市中央区にある地名。現行の行政地名小笹一丁目から五丁目まで(住居表示実施済)[3][4]。面積は110.94ヘクタール[5]。2023年4月末現在の人口は12,364人[1]郵便番号は810-0033[2]

地理

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福岡市の都心とされる中央区天神の南南西約3.0キロメートル、中央区の南端に位置する丘陵地である。北で南公園みなみこうえんと、東で平尾浄水町及び平尾ひらおと、南南東及び東北東で平和へいわと、南で長丘ながおかと、南南西で長尾ながおと、西で笹丘ささおかと、北西で輝国てるくにと隣接している。

福岡県住宅協会(現・福岡県住宅供給公社)が建設した小笹団地を中心とした、緑の多い閑静な住宅街である。北側には福岡市植物園南公園が、南側には鴻巣山遊歩道がある。筑肥新道(旧・国鉄筑肥線)と県道555号(通称・山荘通り[注釈 1])が町内を東西に走っている。

都市計画等

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都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[6]において定められた方針については次のとおりである。都市の拠点としては、小笹のほぼ中央部にあたる小笹交差点の周辺が、近隣住民の買物に便利な店舗の集積する「生活商業地」に位置付けられ、交通ネットワークとして都市の骨格となる筑肥新道の沿道や幹線道路である福岡市道桜坂小笹線の沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「都市軸」や「沿道軸」に位置付けられている。土地利用については、小笹四丁目東側の「小笹団地」を含む部分は、大規模な住宅団地なと中層住宅や高層住宅で形成される「中高層住宅ゾーン」に位置付けられ、住環境の保全・形成や大規模団地の老朽化に対する対応などがまちづくりの視点とされている。小笹五丁目北側の「福岡市動植物園[注釈 2]の植物園を含む範囲は、豊かな自然資源を保全した「山地・丘陵地」に位置付けられ、緑地の保全、育成や無秩序な開発の抑制がまちづくりの視点とされている。これら以外の範囲は、戸建住宅などの低層住宅が大部分を占めるが、一部中高層住宅などが立地する「低中層住宅ゾーン」に位置付けられ、周辺地区と同様に、低層住宅と中層住宅の調和などがまちづくりの視点とされている。将来の課題としては、小笹五丁目南西側の範囲は、太平洋戦争の後に進められた戦災復興都市計画による土地区画整理事業の施工地区から外れ、古くから市街地が形成されている地区であり、築30年以上の木造建築物も多いため、災害時の安全性などが課題となっている。用途地域については次のとおりである[8]。桜坂小笹線及び桧原比恵線のうち小笹北交差点から小笹514号線の交差点までの両側道路境界線から概ね30メートルの範囲は近隣商業地域に、上記を除き、筑肥新道及び桧原比恵線の小笹交差点以東の両側道路境界線から概ね50メートルの範囲は第二種住居地域に、桜坂小笹線及び桧原比恵線のうち上記を除く範囲は第二種中高層住居専用地域に、これら以外の範囲は第一種中高層住居専用地域に指定されている。風致地区については、小笹四丁目及び五丁目の各一部(北東側)並びに小笹一丁目及び二丁目の各一部(南東側)がそれぞれ次の地区に含まれており、建築物の建築、宅地の造成、木竹の伐採その他の行為について、都市の風致を維持するための規制がかけられている[9][10][11]

特別用途地区については、小笹五丁目の一部(植物園及び関係施設の敷地)が建築基準法及び「福岡市南公園特別用途地区建築条例」の規定に基づき、次の適用区域に指定されており、建築物の建築の制限等が定められている。

  • 「福岡市南公園特別用途地区」

また、都市緑地法に基づく規制については、次の特別緑地保全地区が指定されており[13]、建築物の建築等の行為について制限がかけられている[14]

語源

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笹やぶの丘陵や谷間が広がっていたことから、古くからこの一帯は「小笹町」と称され、1964年(昭和39年)から「小笹」の町名となった[15]。また、「小笹」(ヲ・ササ→ヲザサ)の「ヲ」は接頭語で、語源はささ、原義は泥地、澱地ともいう[16]

歴史

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一部が南区、または旧西区だったが、1982年(昭和57年)からすべて中央区となった[15]

町域の変遷

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住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前(各大字の一部)
小笹一丁目から小笹五丁目 1964年(昭和39年)~1971年(昭和46年) 大字平尾・大字下長尾・大字田島

人口

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小笹一丁目から五丁目までについて人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[1]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

主な施設

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小笹一丁目

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小笹二丁目

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小笹三丁目

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小笹四丁目

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小笹五丁目

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  • 福岡市植物園 - 植物園の敷地の大半が小笹五丁目に位置する(併設の動物園の敷地は大半が南公園

桧原比恵線沿線

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  • 小笹商店会(桧原比恵線沿いの商店街[注釈 14]

教育施設

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町内に公立の小・中学校は存在しないが、校区については次のとおり[21]

交通

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道路

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主な幹線道路は次の通り。

県道

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市道

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市道のうち主な幹線道路は次の通り。

鉄道

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小笹駅構内(1983年1月撮影)。現在は掘り下げられた上、駅舎の部分には公園が、線路の部分には筑肥新道が整備された。奥に写るユニードの建物には現在、サニー小笹店などが入居している。

鉄道については、現在、町内に鉄道駅はないが、町域の北方に走る国道202号の地下に福岡市交通局が運営する福岡市地下鉄七隈線が通っており、最寄りの駅は次の通り。

  • 桜坂駅(距離は道程で約1.1~3.3キロメートル)

なお、かつては国鉄筑肥線(現・筑肥新道)が地区の中を走り、小笹駅が設置されていたが、1983年(昭和58年)に線の廃止と共に廃駅となった[24][25]

バス

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バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが近くに走る幹線道路で運行しており、次の停留所がある[26]

  • 山荘通り沿い:小笹
  • 筑肥新道沿い:小笹中央公園前、、
  • 桧原比恵線沿い(小笹交差点以南):小笹二丁目
  • 桜坂小笹線(大休山通り)沿い:小笹団地正門前、小笹団地東門、小笹南口

脚注

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注釈

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  1. ^ 中央区小笹から同区平尾間の通称。平尾から博多区東比恵までの区間は「百年橋通り」の通称で呼ばれる。
  2. ^ この施設全体が都市公園法に基づく総合公園としての「南公園」に該当し、桜坂三丁目、二丁目、南公園(町丁)及び輝国一丁目に跨る[7]
  3. ^ 所在地:小笹四丁目、小笹五丁目、御所ケ谷桜坂三丁目、一丁目、谷二丁目、輝国一丁目、輝国二丁目、平尾五丁目、平尾浄水町及び南公園(町丁)の各一部、種別:第3種風致地区
  4. ^ 所在地:中央区小笹一丁目及び小笹二丁目の各一部並びに南区市崎いちざき二丁目、大池おおいけ一丁目、大池二丁目、多賀たが一丁目、高宮たかみや四丁目、長丘ながおか二丁目、平和へいわ一丁目、平和二丁目及び平和四丁目の各一部、種別:第3種風致地区、地区内の施設等:鴻巣山をはじめ、小笹南公園、上水公園、多賀北緑地、高宮浄水場、平和南緑地、福岡市立平尾霊園[12]、平和東緑地などを含む丘陵地帯
  5. ^ 地番:中央区小笹一丁目21区137番1外北緯33度33分33秒 東経130度23分41.1秒 / 北緯33.55917度 東経130.394750度 / 33.55917; 130.394750(中央区小笹一丁目及び南区平和四丁目の各一部)、面積:16.7(中央区:9.8、南区:6.9)ヘクタール
  6. ^ 地番:中央区小笹二丁目28番外北緯33度33分46.5秒 東経130度23分18.3秒 / 北緯33.562917度 東経130.388417度 / 33.562917; 130.388417(小笹南公園の北側)、面積:0.9ヘクタール
  7. ^ 地番:中央区小笹三丁目93番外北緯33度33分54.8秒 東経130度23分19.1秒 / 北緯33.565222度 東経130.388639度 / 33.565222; 130.388639、面積:0.3ヘクタール
  8. ^ 所在地:小笹一丁目4番25号、管轄地区:小笹一丁目から五丁目まで、笹丘一丁目から三丁目まで、輝国一丁目10番から12番まで、平和三丁目及び五丁目[17]
  9. ^ 所在地:小笹一丁目4番28号、業務内容:郵便窓口、貯金窓口、ATM、保険窓口[18]
  10. ^ 所在地:小笹二丁目4番北緯33度33分43.6秒 東経130度23分18.3秒 / 北緯33.562111度 東経130.388417度 / 33.562111; 130.388417、公園種別:近隣公園、面積:19,738m2、開園年度:1964[19]
  11. ^ 所在地:所在地:小笹三丁目2番、公園種別:街区公園、面積:1,369m2、開園年度:1964[19]
  12. ^ 所在地:小笹四丁目11番北緯33度34分3.6秒 東経130度23分11.8秒 / 北緯33.567667度 東経130.386611度 / 33.567667; 130.386611、公園種別:近隣公園、面積:19,884m2、開園年度:2000[19]
  13. ^ 所在地:小笹四4丁目5番北緯33度34分8.7秒 東経130度23分14.8秒 / 北緯33.569083度 東経130.387444度 / 33.569083; 130.387444、公園種別:街区公園、面積:3,602m2、開園年度:1983[19]
  14. ^ 公式Webサイト:[20]
  15. ^ 所在地:中央区平尾三丁目29番1号北緯33度34分31.21秒 東経130度23分47.6秒 / 北緯33.5753361度 東経130.396556度 / 33.5753361; 130.396556
  16. ^ 所在地:中央区平和五丁目11番1号北緯33度33分53.26秒 東経130度23分38.82秒 / 北緯33.5647944度 東経130.3941167度 / 33.5647944; 130.3941167
  17. ^ 中央区南公園の附近の丘陵はかつて大休山おおやすみやまと呼ばれていたことによる[22]
  18. ^ この道路の通称は、福岡市が実施する事業によって付けられた福岡市道路愛称ではない[23]

出典

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  1. ^ a b c 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年5月19日閲覧。
  2. ^ a b 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年5月28日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  3. ^ 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、309,1497頁。ISBN 4-04-001400-6 
  4. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年5月19日閲覧。→別表第1
  5. ^ 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 (2020年10月1日). “令和2年(2020年)国勢調査”. 2023年5月19日閲覧。→1-11/参考/面積、人口密度、人口及び世帯数-公称町別(令和5年1月31日)
  6. ^ 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2023年5月19日閲覧。
  7. ^ 福岡市財政局財産有効活用部財産活用課公有財産係. “固定資産台帳の公表”. 2023年5月19日閲覧。→固定資産台帳データの「固定資産台帳(令和3年度末時点)※Excel形式
  8. ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2023年5月28日閲覧。→「都市計画情報」
  9. ^ 福岡市住宅都市局公園部活用課. “福岡市/風致地区”. 2023年4月26日閲覧。→風致地区内行為許可申請のあらまし(令和3年9月1日改訂、PDF)
  10. ^ 都市計画法 - e-Gov法令検索第8条
  11. ^ 福岡市. “福岡市風致地区内建築等規制条例”. 2023年4月26日閲覧。
  12. ^ 福岡市. “福岡市立霊園条例”. 2023年5月29日閲覧。→別表第1
  13. ^ 福岡市住宅都市局公園部・一人一花推進部. “福岡市/特別緑地保全地区”. 2023年5月5日閲覧。参照→特別緑地保全地区一覧」(PDF)
  14. ^ 都市緑地法 - e-Gov法令検索第14条
  15. ^ a b 小笹校区 福岡市中央区
  16. ^ 池田善朗 (2013), 筑前の古地名・小字, 石風社, pp. 82, ISBN 978-4-88344-222-5 
  17. ^ 福岡県警察中央警察署小笹交番”. 2023年5月29日閲覧。
  18. ^ 日本郵政グループ (Japan Post Group). “郵便局・ATMをさがす”. 2023年5月29日閲覧。→検索等
  19. ^ a b c d 公益財団法人福岡市緑のまちづくり協会. “公園等検索”. 2023年5月29日閲覧。→キーワード検索等
  20. ^ 小笹商店会. “小笹商店会”. 2023年5月29日閲覧。
  21. ^ 福岡市教育委員会. “福岡市通学区域”. 福岡市. 2023年5月27日閲覧。→通学区域一覧(町名別)
  22. ^ 貝原益軒. 筑前国続風土記. 巻之六. http://www.nakamura-u.ac.jp/library/kaibara/archive05/pdf/d06.pdf 
  23. ^ 福岡市道路下水道局管理部路政課. “福岡市/道路愛称”. 2023年5月21日閲覧。
  24. ^ 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳』12号 九州沖縄、新潮社、2008年、pp.41-42
  25. ^ 池田光雅『鉄道総合年表1972-93』中央書院、1993年、pp.88-89
  26. ^ 西日本鉄道株式会社(NISHI-NIPPON RAILROAD CO., LTD.). “西鉄バス路線図”. 2023年5月15日閲覧。→「南区・中央区版」

関連項目

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