コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

西区 (福岡市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
にしく ウィキデータを編集
西区
能古島(のこのしまアイランドパーク)
西区旗 西区章
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 福岡県
福岡市
市町村コード 40135-8
面積 84.16km2
総人口 213,383[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 2,535人/km2
隣接自治体
隣接行政区
福岡市早良区東区
糸島市
西区役所
所在地 819-8501
福岡県福岡市西区内浜一丁目4番1号
北緯33度34分58.1秒 東経130度19分22.7秒 / 北緯33.582806度 東経130.322972度 / 33.582806; 130.322972座標: 北緯33度34分58.1秒 東経130度19分22.7秒 / 北緯33.582806度 東経130.322972度 / 33.582806; 130.322972
外部リンク 福岡市西区
西区 (福岡市)位置図
ウィキプロジェクト

西区(にしく)は、福岡市を構成する7区の行政区の一つ。

概要

[編集]

区名が示すように福岡市の西部に位置している。東は室見川を挟んで早良区と接し、西は糸島半島二見ヶ浦以東を区域とし、叶岳・高祖山などの300〜400m級の山々があり、糸島市と接する。南は脊振山地の一部で、早良区に接している。北は博多湾に面している。区内を筑肥線および福岡高速道路福岡前原有料道路が東西に貫いている。

中心市街地は区の北東部の東端の姪浜地区にある。市の中心部に比較的近い北東部、東部は市街地・住宅地が発達している。 西部は近年、九州大学東区箱崎から伊都地区に移転してきたことにより、九大学研都市駅今宿駅を中心に伊都区画整理事業や北原・田尻区画整理事業による大規模な宅地開発が行われ市街化が進み、それに伴い人口増加が著しい。 それ以外の北西部や南部地域は田園が広がっており、北西部の港湾沿いには漁港が点在している。

地域 人口
(人)
面積
(km2)
人口密度
(人/km2
西区全体 212,775 84.15 2,528
うち 長垂以東(本庁舎・旧早良郡) 139,345 35.93 3,878
長垂以西(西部出張所・旧糸島郡) 73,430 48.22 1,522

※2023年7月1日時点

また玄界灘上の能古島玄界島小呂島を区域に含んでいる。

区の南東部の東端には福岡市地下鉄七隈線橋本駅および同線の車両基地があり、駅前整備は進んでいるが、周辺の発展はまだ途上段階である。

主な地名

[編集]
  • 姪浜(めいのはま): 西区北東部にある地域。姪浜駅を中心に発達している。1963年までは炭鉱があったが閉山し、その後は市街地として発展、現在は西区の中心部となっている。なお、住居表示設定地域の公称町名は「姪の浜○丁目」である。ドラマ「わが家の歴史」の舞台となった街である。
  • 小戸(おど): 姪浜の北側にある玄界灘沿いの地域。小戸ヨットハーバーがある[1]
  • 愛宕浜(あたごはま): 姪浜の北側にある埋立地。住宅地が発達している。ここから能古島へ渡る市営渡船が運航されている。
  • 野方(のかた): 西区中央部にある地域。大規模な団地や住宅地が数多く建設されている。住宅地の一角から弥生時代後期〜古墳時代前期のものとされる遺跡が発掘された[2]
  • 生の松原(いきのまつばら): 下山門駅西側の海沿いにある。その名のとおり松林がある。元寇防塁が復元されている[3]
  • 今宿(いまじゅく): 区西部の今宿駅周辺の市街地。もと糸島郡今宿村。区役所の出張所は九大学研都市駅近くの伊都区画整理地区内に移転した。
  • 周船寺(すせんじ): 区西部の周船寺駅周辺の市街地。もと糸島郡周船寺村
  • 元岡(もとおか): 今宿の北西に位置する福岡市の西端部。もと糸島郡元岡村。昨今までは農村の色合いが濃かったが、元岡の一部に2005年10月1日から2018年10月1日までに行われた九州大学の移転事業により、元岡やその周辺で学生寮や学生アパートなどが多数建設された。また、元岡地区および筑肥線九大学研都市駅地区の周辺道路の、両地を結ぶ幹線道路も開通した。
  • 今津(いまづ):西区の北部で博多湾に面して、「大原海水浴場」でも有名な長浜海岸が広がり、復元状態の良い元寇防塁[4]などの史跡が多数あり、無形民俗文化財の「今津人形芝居」なども継承されている[5]
  • 西浦(にしのうら): 福岡市西区の北西端部、糸島半島の先端西側に位置する地域。漁村及び農村の色合いが濃い。福岡県西方沖地震により大きな被害を受けた。

歴史

[編集]

鎌倉時代元寇の際に築かれた防塁が区の北の海岸線に平行に今でも存在している。

区域はすべてもと早良郡および糸島郡の町村を編入したものである。福岡市が政令指定都市となった当初は現在の早良区城南区の全域と中央区の一部[注釈 1]を含む(旧)西区として発足したが、1982年5月10日に(新)西区・早良区・城南区に分割された。このときそれまでの(旧)西区は解散したので、現在の(新)西区の区制施行日は1982年5月10日である。なお、分割前の区役所は現在の早良区役所である。

福岡県西方沖地震による被害

[編集]

2005年3月20日玄界灘にてマグニチュード7で震度6弱を記録した福岡県西方沖地震が発生。特に西区内にある震源地に近い玄界島は大半の家屋が全半壊するなどの大きな被害を受けたため、多くの住民が避難を行った。

玄界島と同程度に震源に近く被害も(建物被害の統計上も)大きかった西浦地区は、本震後もしばらくの間、一部が崖崩れのため避難勧告が継続された。

人口の変遷

[編集]

[6][7]

  • 1975年 338,387
  • 1980年 393,925
  • 1985年 122,454
  • 1990年 137,953
  • 1995年 154,667
  • 2000年 166,676
  • 2005年 179,387
  • 2010年 193,280
  • 2015年 206,868
  • 2020年 212,579

行政

[編集]

地域

[編集]

教育

[編集]

大学・短期大学

[編集]

高等学校

[編集]
県立
市立
私立

中学校

[編集]
市立
私立

小学校

[編集]

特別支援学校

[編集]

警察

[編集]

消防

[編集]
  • 西消防署
    • 姪浜出張所
    • 壱岐出張所
    • 元岡出張所

郵便局

[編集]

文化施設

[編集]
  • 西市民センター(内浜一丁目)
    • 福岡市西図書館
  • 西部図書館(西都二丁目)
  • 今宿野外活動センター(今宿青木)

西区に本社を置く主要企業

[編集]

交通

[編集]

航路

[編集]
姪浜能古渡船場

鉄道

[編集]

バス

[編集]
  • 西日本鉄道西鉄バス) - 下山門・生の松原団地・生松台・金武以東の地域に路線がある。天神博多駅などの福岡市中心部とを結ぶ路線が多い。また、天神・博多駅と九州大学伊都キャンパスを結ぶ路線も運行している。区内に愛宕浜自動車営業所壱岐自動車営業所金武自動車営業所の3営業所がある。
  • 昭和自動車(昭和バス) - 概ね以下の区間に路線がある(コミュニティバスを除く。発着地や経路は複数ある)。
    • 姪浜駅 - マリノアシティ福岡
    • 九大学研都市駅 - 九州大学伊都キャンパス
    • 九大学研都市駅 - 宮の浦 - 西の浦
  • コミュニティバス形態の路線

道路

[編集]

有料道路

[編集]

一般国道

[編集]

県道

[編集]

その他の主要道路

[編集]

名所・旧跡・観光スポット

[編集]

出身者

[編集]

ゆかりの人物

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 小笹2・3丁目および笹丘の全域。西区が分割された1982年5月10日に中央区に編入された。
  2. ^ 2013年10月27日までは大字女原607-1(住居表示施行による住所変更)
  1. ^ 福岡市 HAKATA みなと Gallery ~小戸ヨットハーバー”. 福岡市. 2024年4月6日閲覧。
  2. ^ 福岡市 野方遺跡”. 福岡市. 2024年4月6日閲覧。
  3. ^ 国史跡元寇防塁(生の松原地区)復元・修理報告書 - 全国遺跡報告総覧”. 奈良文化財研究所. 2024年4月6日閲覧。
  4. ^ 福岡市の文化財”. 福岡市経済観光文化局 文化財活用部 文化財活用課. 2024年4月6日閲覧。
  5. ^ 福岡市の文化財”. 福岡市経済観光文化局 文化財活用部 文化財活用課. 2024年4月6日閲覧。
  6. ^ 福岡市 平成7年(1995年)以前の国勢調査結果”. 福岡市. 2024年4月6日閲覧。
  7. ^ 福岡市 登録人口(公称町別)”. 福岡市. 2024年4月6日閲覧。
  8. ^ 企業情報|棒ラーメンでおなじみ、味のマルタイ [九州・福岡・博多]”. 株式会社マルタイ. 2024年4月6日閲覧。
  9. ^ 没後100年 いま伊藤野枝を考える | NHK”. 日本放送協会. 2024年4月6日閲覧。
  10. ^ 『競艇マクール2012年2月号』三栄書房、2012年1月11日。 
  11. ^ 檀一雄しのび「花逢忌」/没後30年、福岡市能古島で | 全国ニュース | 四国新聞社”. 四国新聞社. 2024年4月6日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]