小野薬品工業
表示
(小野薬品から転送)
小野薬品工業本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | 小野薬[2] |
本社所在地 |
日本 〒541-8564 大阪市中央区久太郎町1丁目8-2 |
本店所在地 |
〒541-0045 大阪市中央区道修町2丁目1-5 |
設立 |
1947年(昭和22年)7月4日 (日本理化学工業株式会社) |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 7120001077374 |
事業内容 | 医薬品の研究開発、製造販売 |
代表者 | 相良暁(代表取締役社長) |
資本金 | 173億58百万円 |
発行済株式総数 | 543,341,400株 |
売上高 |
連結:2924億2000万円 (2020年3月期) |
営業利益 |
連結:774億9100万円 (2020年3月期) |
経常利益 |
連結:796億9600万円 (2020年3月期) |
純利益 |
連結:597億400万円 (2020年3月期) |
純資産 |
連結:5680億2200万円 (2020年3月31日現在) |
総資産 |
連結:6734億4400万円 (2020年3月31日現在) |
従業員数 |
連結:3,613名 単体:3,336名 (2020年9月30日現在) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.47% 日本カストディ銀行 5.77% ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー50500 4.26% 明治安田生命保険 3.61% 小野奨学会 3.19% (2018年9月30日現在[3]) |
主要子会社 |
ONO Pharma USA, Inc. 100% Ono Pharma UK Ltd. 100% 韓国小野薬品工業株式会社 100% 台灣小野藥品工業股份有限公司 100% 東洋製薬化成株式会社 45.5% 株式会社ビーブランド・メディコーデンタル 80.0% |
関係する人物 |
松本公一郎(元社長) 岩井孝司(元社長) 福島大吉(元社長) |
外部リンク | 小野薬品工業株式会社 |
小野薬品工業株式会社(おのやくひんこうぎょう、ONO PHARMACEUTICAL CO., LTD.)は、大阪府大阪市中央区に本社を置く日本の製薬会社である。
会社概要
[編集]主に医家向けの医薬品を専業とする。独自の創薬事業による開発・販売を一貫して行うことで、非常に高い利益率を誇る。
研究所
[編集]工場等
[編集]沿革
[編集]- 1717年(享保2年)‐ 初代小野市兵衛が道修町において、伏見屋市兵衛の屋号のもとに薬種仲買人として創業。
- 1918年(大正7年)- 東洋製薬化成株式会社設立。(現・連結子会社)
- 1934年(昭和9年)- 資本金16万円の合名会社小野市兵衞商店に改組する。
- 1947年(昭和22年)- 商店の医薬品製造部門として日本有機化工株式会社[注 1]、注射アンプル等医薬用硝子資材部門として日本理化学工業株式会社を設立。
- 1948年(昭和23年)- 日本有機化工を小野薬品工業株式会社と改称し、日本理化学工業を解散する。
- 1949年(昭和24年)- 合名会社小野市兵衞商店を吸収合併し、製造販売部門の一本化を図る。
- 1962年(昭和37年)- 大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。
- 1963年(昭和38年)- 東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
- 1969年(昭和44年)- 東京・大阪各証券取引所市場第一部に指定替え。
- 2003年(平成15年)- 本社機能を大阪市中央区久太郎町に移転。
- 2018年(平成30年)- 東京ビル竣工[注 2]。
- 2019年(平成31年)- 山口工場完成。
- 2021年(令和3年)- 小野薬品ヘルスケア株式会社設立。
販売している製品
[編集]医療用医薬品
[編集]- コララン(一般名:イバブラジン)- 慢性心不全治療薬、HCNチャネル遮断薬
- フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)- 2型糖尿病治療薬、SGLT-2阻害剤
- グラクティブ(一般名:シタグリプチンリン酸塩水和物)- 2型糖尿病治療薬、DPP-4阻害剤
- リバスタッチパッチ(一般名:リバスチグミン)- アルツハイマー型認知症治療剤、コリンエステラーゼ阻害薬
- オノアクト(一般名:ランジオロール塩酸塩)- β阻害剤
- エラスポール(一般名:シベレスタットナトリウム水和物)- 全身性炎症反応症候群に伴う急性肺障害改善薬、好中球エラスターゼ阻害剤
- キネダック(一般名:エパルレスタット)- 糖尿病性末梢神経障害に伴う自覚症状(しびれ感、疼痛、振動覚異常、心拍変動異常の改善)、アルドース還元酵素阻害剤
- フオイパン(一般名:カモスタットメシル酸塩)- 慢性膵炎における急性症状の緩和、術後逆流性食道炎治療薬、経口蛋白分解酵素阻害剤
- オノン(一般名:プランルカスト水和物)- 気管支喘息治療薬、アレルギー性鼻炎治療薬、ロイコトリエン拮抗剤
- オパルモン(一般名:リマプロスト アルファデクス)- 経口プロスタグランジンE1 (PGE1) 誘導体製剤
- オレンシア(一般名:アバタセプト)- 関節リウマチ治療薬、T細胞選択的共刺激調節剤、ブリストル・マイヤーズと共同販売
- オプジーボ(一般名:ニボルマブ) - 悪性黒色腫、非小細胞肺癌、腎細胞癌、古典的ホジキンリンパ腫、頭頸部癌、胃癌、悪性胸膜中皮腫治療薬、PD-1阻害剤
健康食品・機能性表示食品(子会社の小野薬品ヘルスケアが販売)
[編集]かつての製品
[編集]一般用医薬品(撤退済み)
[編集]- エフビタン(ビタミン剤)
- タフマック(胃腸薬、現在は医療用医薬品に転換)
- リキホルモ(滋養強壮剤)
- アテロ(コレステロール除去薬)
- ピノキオ(子供向け医薬品)- 整腸剤・ビタミン剤・消化薬(消化剤と表記)・駆虫薬が主なラインナップだった
薬害
[編集]- クロロキンによる網膜症
- 1959(昭和34)年頃~1975(昭和50年)年頃に商品名キドラ(クロロキン)抗マラリア薬を海外で長期利用に関し網膜症を引き起こす恐れがしていされていたにもかかわらず腎炎に効果があり副作用は認められないと発売し多数[注 3]の網膜症を引き起こし敗訴している。[5][6][7]
関連会社
[編集]- オノ・ファーマー・ユーエスエー・インク(米国)
- オノ・ファーマー・ユーケー・リミテッド(英国)
- 韓国小野薬品工業株式会社(韓国)
- 台灣小野藥品工業股份有限公司(台湾)
- 東洋製薬化成株式会社(日本)
- 株式会社ビーブランド・メディコーデンタル(日本)
- 小野薬品ヘルスケア株式会社 - 機能性表示食品を開発[8]。
スポンサー活動
[編集]- かつては一般薬を販売していた当時、1950年代から1960年代にかけて、朝日放送(ABC、現朝日放送テレビ)制作のトーク番組『夫婦善哉』、コメディ番組『スチャラカ社員』の単独提供スポンサーだったこともあり、マスメディアとの関係は深い。
- 『夫婦善哉』の司会で『スチャラカ社員』のレギュラーであったミヤコ蝶々は当時、同社のイメージキャラクターと言える存在だった。
現在の提供番組
[編集]- 『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ系)
- 『ウェークアップ!』(ytv'制作・日本テレビ系)
- 『TOTOジャパンクラシック』(毎日放送(MBS)制作・TBS系) - 2015年より
- 『Changeの瞬間 〜がんサバイバーストーリー〜』(2020年4月5日 - 、朝日放送ラジオ) - 各界のがんサバイバーが出演するトーク番組[9]。
過去の提供番組
[編集]一社提供
[編集]複数社提供
[編集]- 『からだ元気科』(日本テレビ系) - 複数の協賛製薬会社の一社として(日本医師会と共同提供)
- 『サンデーモーニング』(TBS系)
- 『報道特集』(TBS系)
- 『あさチャン!』(TBS系)
- 『大改造!!劇的ビフォーアフター』(ABC制作・テレビ朝日系)
- 『日曜洋画劇場』(テレビ朝日系)
- 『FNNスーパータイム』 (フジテレビ系)
- 『FNNスーパーニュース』(フジテレビ系)
- 『新報道2001』(フジテレビ系)
関連項目
[編集]- 力道山 - プロレスラー。当社が製造販売していた滋養剤『リキホルモ』のイメージキャラクターを務めていた[10]。
- 奥村チヨ - 歌手。レコードデビュー前に上記『リキホルモ』のCMソングを歌っていた[10]。
- E・H・エリック - タレント。『タフマックED』CMキャラクターを務める。
- ルーキー新一 - お笑い芸人。E・H・エリックと『タフマックED』CMに共演。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ コーポレート・ガバナンス - 小野薬品工業株式会社
- ^ 基本情報 2021年3月9日閲覧
- ^ 四半期報告書(第71期第2四半期)
- ^ 週刊文春 2018年10月18日号
- ^ “薬害を学ぼう”. 厚生労働省. 2020年7月31日閲覧。
- ^ “東京地方裁判所 昭和47年(ワ)3879号 判決 - 大判例”. www.daihanrei.com. 2020年7月31日閲覧。
- ^ “クロロキンと筋短縮症”. 2020年7月31日閲覧。
- ^ REMWEL(レムウェル)(G720)
- ^ “4月からラジオ番組「がんサバイバーストーリー」提供 小野薬品”. 医薬通信社. 2023年3月23日閲覧。
- ^ a b 難波功士. “関西CM史を振り返る。―広告史研究の現状と課題 テレビCM60年特集” (PDF). 日本広告学会 関西部会. 2018年10月26日閲覧。