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弾指

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

弾指(だんし[1]、たんじ[1]: अच्छटा Acchaṭā[2])は、

  1. 仏教で指を弾くこと[1]。通常は曲げた人差し指を親指の腹で弾き、親指が中指の横腹に当る。慣れた人はパチッと音が出る。許諾、歓喜、警告、入室の合図などを表す。また場合によっては排泄後などの不浄を払う意味で行う。これが後に爪弾(つまはじ)きといわれ、嫌悪や排斥の気持ちを表すことになった。この行為から以下の時間的概念が生まれた。主に禅宗などで行われる。元は密教の行法の一つだったが、縁起直し、魔除けの所作として僧以外の人々に広まった。『土佐物語』など多くの古典に現れる[3]
  2. 「指で弾くほどのきわめて短い時間」を表す仏教用語[4]。一弾指で六十五刹那。一弾指を「弾指之頃」(たんじのきょう)と呼ぶ[4]。一万二千弾指が一昼夜を表す[1]

脚注

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  1. ^ a b c d 精選版 日本国語大辞典「弾指」、小学館。
  2. ^ Acchata, Acchaṭā: 2 definitions - WISDOM LIBRARY
  3. ^ 常光徹『しぐさの民俗学』ミネルヴァ書房 2006年、ISBN 4623046095 pp.84-86.
  4. ^ a b 弾指 - 新纂浄土宗大辞典

関連項目

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