日翔志英忠
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基礎情報 | ||||
四股名 | 沢田翔→日翔志 | |||
本名 | 沢田 日登志 | |||
愛称 | サワ、ヒトちゃん | |||
生年月日 | 1997年8月14日(27歳) | |||
出身 |
東京都立川市 (出生地は武蔵野市) | |||
身長 | 181.0cm | |||
体重 | 150.0kg | |||
BMI | 45.8 | |||
所属部屋 | 追手風部屋 | |||
得意技 | 右四つ・寄り | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 東幕下12枚目 | |||
最高位 | 東十両11枚目 | |||
生涯戦歴 | 85勝49敗21休(22場所) | |||
優勝 |
幕下優勝1回 三段目優勝1回 序二段優勝2回 | |||
データ | ||||
初土俵 | 2021年5月場所 | |||
備考 | ||||
2024年11月26日現在 |
日翔志 英忠(ひとし ひでただ、1997年8月14日 - )は、東京都立川市出身で、追手風部屋所属の現役大相撲力士。本名は沢田 日登志(さわだ ひとし)。身長181.0cm、体重150.0kg。最高位は東十両11枚目(2023年11月場所)。
来歴
[編集]東京都武蔵野市で生まれ、立川市で育った[1]。相撲好きの祖父の影響で兄が相撲を習い始めたため、兄についていく形で自身も5歳の頃から立川錬成館に通って相撲の稽古を積んだ[2][1]。中学校は新潟県の糸魚川市立能生中学校に3年時の2学期まで相撲留学し[1]、3年時に全国中学校相撲選手権大会個人3位の実績を残した[3]。中学校卒業後は埼玉栄高校に進学し、1年時に高校総体と弘前大会で団体優勝、2年時に選抜大会団体優勝、3年時に高校総体と宇佐大会で団体優勝を経験した[1]。高校卒業後は日本大学スポーツ科学部競技スポーツ学科に進学し、3年時に金沢大会団体優勝、4年時に金沢大会・十和田大会・全国学生選手権で団体優勝、全国学生相撲個人体重別選手権大会無差別級優勝の実績を残した[1]。
大学卒業後は日本大学事業部に就職し、実業団選手として活動しながら日本大学相撲部でコーチを務めたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会が中止となり、練習もままならない状況を経験[2][4]。相撲を離れて自分と向き合う時間が増えた状況で2020年12月の全日本選手権に出場したことがきっかけとなり、大相撲の追手風部屋に入門した[2][4]。大学職員という安定を捨てる選択肢であったため、父の反対を押し切っての入門となった[5]。本人は後に「頭良くないし、成り上がるには相撲しかない」と考えていたことを明かしている[6]。
新弟子検査では年齢制限緩和措置が適用され、2021年5月場所で23歳で初土俵[4]。初めて序ノ口の番付に名前が載った7月場所は5勝2敗。翌9月場所は序二段に番付を上げて、7戦全勝で序二段優勝を果たす[2]。続く11月場所では三段目に昇進したが、9月場所後の稽古で首を痛めたため、この場所から3場所連続で全休した[7]。怪我をした直後の約1カ月間(2カ月という説もある[8])は寝たきりの状態となり、怪我の影響で頭から当たる相撲を取ることは出来なくなったが、同部屋力士らの激励、さらに師匠からの「絶対十両に上がれる」との励まし[9]もあり、2022年5月場所から土俵に復帰[7]。ちなみに、休場中であった同年3月には父が急死[8]。復帰2場所目の同年7月場所は序二段の地位で7戦全勝とし、2度目の序二段優勝を果たした[7]。しかし優勝を決めた13日目の取組後に同部屋の幕内・遠藤の新型コロナウイルス感染が判明したためNHKによる優勝インタビューを受けることができず、千秋楽の表彰式にも参加できなかった[10]。翌9月場所で三段目に復帰し、続く11月場所は一翔との優勝決定戦を制して7戦全勝で三段目優勝を果たした[3]。新幕下となり東18枚目に昇進した2023年1月場所は4勝3敗で勝ち越し。3月場所は首の怪我による休場を除けば初めての負け越しとなった。しかし5月、7月両場所はいずれも5勝2敗と勝ち越し、自己最高位の西幕下3枚目で迎えた9月場所で6勝1敗の成績を挙げ、十両昇進が確実視されることとなった[11]。千秋楽で7人による優勝決定戦を制し幕下優勝[12]。幕下優勝を決めた際は「辞めなくて良かった。次はまず勝ち越しを目指したい」と目を輝かせた[6]。9月27日に開かれた番付編成会議で、11月場所の新十両昇進が正式に発表された[13]。同日、追手風部屋で記者会見し、入門から約2年半での新十両昇進を「思った以上に時間がかかった。本当に良かった」と喜んだ[14]。対戦したい力士として高校の同期の琴ノ若の名前を挙げ「早く追いつけるように頑張りたい」と意気込んだ[9]。11月場所は初日から2連敗し、2日目の天空海戦では右足を痛めて車椅子で土俵を後にした[15]。骨には異常がなかったため、その翌日の3日目には痛み止めの注射を打って出場。右足を引きずって引き揚げたが、貴健斗から押し出しで念願の関取初白星を手にした[16]。しかしケガの影響かこの場所は2勝13敗と大敗を喫してしまい、1場所で幕下に逆戻りとなった。
人物
[編集]- 協会公式プロフィールによると、好きな歌手はサザンオールスターズ、長渕剛。好物は肉。好きなテレビ番組やYouTube動画はバラエティ系。趣味はサウナ[17]。
主な成績
[編集]2024年11月場所終了現在
通算成績
[編集]- 通算成績:85勝49敗21休(22場所)
各段優勝
[編集]- 幕下優勝:1回(2023年9月場所)
- 三段目優勝:1回(2022年11月場所)
- 序二段優勝:2回(2021年9月場所、2022年7月場所)
場所別成績
[編集]一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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2021年 (令和3年) |
x | x | (前相撲) | 西序ノ口19枚目 5–2 |
東序二段63枚目 優勝 7–0 |
西三段目63枚目 休場 0–0–7 |
2022年 (令和4年) | 東序二段24枚目 休場 0–0–7 |
西序二段94枚目 休場 0–0–7 |
西序ノ口4枚目 5–2 |
東序二段62枚目 優勝 7–0 |
東三段目61枚目 5–2 |
東三段目28枚目 優勝 7–0 |
2023年 (令和5年) |
東幕下18枚目 4–3 |
東幕下14枚目 3–4 |
西幕下18枚目 5–2 |
西幕下9枚目 5–2 |
西幕下3枚目 優勝 6–1[18] |
東十両11枚目 2–13 |
2024年 (令和6年) |
東幕下7枚目 2–5 |
東幕下21枚目 5–2 |
東幕下13枚目 3–4 |
西幕下19枚目 6–1 |
東幕下6枚目 3–4 |
東幕下12枚目 5–2 |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴
[編集]- 沢田翔 日登志(さわだしょう ひとし)2021年5月場所
- 日翔志 忠勝(ひとし ただかつ)2021年7月場所 - 2024年3月場所
- 日翔志 英忠(- ひでただ)2024年5月場所 -
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 「全新弟子名鑑」『相撲』2021年6月号、ベースボール・マガジン社、90頁。
- ^ a b c d 「<ひと ゆめ みらい>社会人から決意の大相撲 秋場所で序二段優勝・日翔志(24)=立川市出身」『東京新聞』2021年11月22日。2022年11月28日閲覧。
- ^ a b 「日翔志が三段目優勝 首の大ケガ乗り越え来場所は初の幕下へ「感慨深いです」」『スポニチアネックス』2022年11月27日。2022年11月28日閲覧。
- ^ a b c 「十両以下各段優勝者」『相撲』2021年10月号、ベースボール・マガジン社、69頁。
- ^ 平山連. “一時引退も考えた十両昇進の日翔志「上がれてよかった」と感慨 近く天国で見守る父へ墓参り - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月27日閲覧。
- ^ a b 田口潤. “日翔志幕下V 7人による決定戦制す 2年前脱サラ 首の大けが乗り越え「辞めないで良かった」 - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月27日閲覧。
- ^ a b c 「十両以下各段優勝者」『相撲』2022年8月号、ベースボール・マガジン社、69頁。
- ^ a b “日翔志“感謝”の初十両昇進 首の大ケガで2カ月寝たきり、父急逝…屈強乗り越えはい上がった/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2024年7月27日). 2024年7月27日閲覧。
- ^ a b “苦労人・日翔志 新十両に「感慨深い」 頸椎損傷で2カ月寝たきり 父の死も乗り越え - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年7月27日閲覧。
- ^ 「【相撲編集部が選ぶ名古屋場所13日目の一番】王鵬、幕内で初めての勝ち越し決める」『BBMスポーツ』2022年7月22日。2022年11月29日閲覧。
- ^ “日翔志6勝!新十両昇進確実に「うれしい。感慨深い」首の大ケガから復帰…ついに悲願成就”. スポーツニッポン. 2023年9月22日閲覧。
- ^ “大相撲秋場所 幕下は日翔志が優勝 7人による優勝決定戦制する”. NHK. 2023年9月25日閲覧。
- ^ “九州場所の十両昇進3人を発表「成り上がるには相撲しかない」日翔志が念願の関取の座ゲット”. 日刊スポーツ. 2023年9月27日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年9月27日). “日翔志「本当に良かった」 新十両昇進に喜び”. サンスポ. 2024年7月27日閲覧。
- ^ 高田文太. “新十両の日翔志が2連敗 足を痛めて立ち上がれず車いすで引き揚げ - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月27日閲覧。
- ^ 高田文太. “新十両の日翔志が念願の関取初白星 右足首痛め前日は車いすで引き揚げも痛み止め注射打って出場 - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月27日閲覧。
- ^ “日本相撲協会公式サイト”. 日本相撲協会公式サイト. 2024年7月27日閲覧。
- ^ 7人による幕下優勝決定戦
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 日翔志 英忠 - 日本相撲協会