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全国高等学校総合体育大会相撲競技大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

全国高等学校総合体育大会相撲競技大会(別名、全国高等学校相撲選手権大会)は、高等学校対抗相撲の大会である。(公財全国高等学校体育連盟、(公財)日本相撲連盟読売新聞社などの主催で開催される。1919年に大阪毎日新聞社の主催で全国中等学校相撲大会として初開催。

大会の競技方法

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参加資格

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団体と個人無差別および体重別(80kg・100kg)の4種目に分けられる。団体には、各都道府県代表47校と開催都道府県1校の48校が参加でき、個人には、各都道府県代表3名×47=141名と開催都道府県1名の142名が参加することができる。

競技方法

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団体は予選3回戦を行い、勝数得点順で上位の優秀校32校を選び、上位16校と17~32位校に分けて決勝トーナメントが行われる。個人無差別は予選3回戦を行い、2勝以上の選手で決勝トーナメント戦を行う。体重別はトーナメント戦を行われ、いずれも順位決定戦は行われない。

表彰

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団体戦の優勝校には高体連・文部科学大臣・日本相撲連盟からそれぞれ賞状、優勝旗(高体連相撲専門部)、全国高体連会長杯、高体連相撲専門部長楯、文部科学大臣杯、日本相撲連盟楯、日本相撲連盟名誉会長杯、木下藤作楯、万代鹿三トロフィー、高松旗、読売新聞社杯、NHK楯が、準優勝校にも準優勝旗が授与される。上位4校には高体連・日本相撲連盟・日本相撲協会からメダルが授与される。読売新聞社杯とNHK楯・メダル以外は持ち回りで、次回大会で返還される。

個人戦(無差別)の優勝者には日本相撲連盟から高校横綱の称号が贈られる。

なお2023年度以降、本大会の個人無差別級で準決勝(ベスト4)まで勝ち抜いた選手は、大相撲三段目最下位格付出の資格を取得できる制度が制定された[1][2]。この資格は、該当する成績を修めた日から1年以内が期限とされる。

歴代団体戦優勝校

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開催年 優勝校 準優勝校 開催地 会場
1919年(大正8年) 高知一中
1920年(大正9年) 和歌山商
1921年(大正10年) 高知商
1922年(大正11年) 天王寺商
1923年(大正12年) 立命館
1924年(大正13年) 高知商
1925年(大正14年) 高知師範
1926年(大正15年) 高知師範
1927年(昭和2年) 札幌師範
1928年(昭和3年) 中京商
1929年(昭和4年) 御影師範
1930年(昭和5年) 御影師範
1931年(昭和6年) 和歌山商
1932年(昭和7年) 長崎師範
1933年(昭和8年) 高知商
1934年(昭和9年) 鳥羽商船
1935年(昭和10年) 御影師範
1936年(昭和11年) 多度津
1937年(昭和12年) 成器商
1938年(昭和13年) 長崎師範
1939年(昭和14年) 高知農業
1940年(昭和15年) 高知商
1941年(昭和16年) 北海商(東北大会)
帝京商(関東大会)
高知師範(関西大会)
裡里農林(九州大会)
1946年(昭和21年) 高知農
1947年(昭和22年) 三本木農業
1948年(昭和23年) 関学
1949年(昭和24年) 北海
1950年(昭和25年) 高知工
1951年(昭和26年) 高知工
1952年(昭和27年) 耐久
1953年(昭和28年) 和歌山商
1954年(昭和29年) 和歌山商 大阪
1955年(昭和30年) 高知工
1956年(昭和31年) 高知工
1957年(昭和32年) 須崎工
1958年(昭和33年) 高知工
1959年(昭和34年) 宇和島東
1960年(昭和35年) 木造
1961年(昭和36年) 和歌山商
1962年(昭和37年) 早稲田実業
1963年(昭和38年) 五所川原農林 新潟県
1964年(昭和39年) 大鉄 愛知県
1965年(昭和40年) 大鉄 大分県
1966年(昭和41年) 熊本農 青森県
1967年(昭和42年) 中津工 福井県
1968年(昭和43年) 中京 広島県
1969年(昭和44年) 高知工 群馬県
1970年(昭和45年) 五所川原農林 和歌山県
1971年(昭和46年) 宇佐 徳島県
1972年(昭和47年) 高知 山形県
1973年(昭和48年) 高知 三重県
1974年(昭和49年) 高知 福岡県
1975年(昭和50年) 五所川原農林 東京都台東区 蔵前国技館
1976年(昭和51年) 鹿児島実 長野県
1977年(昭和52年) 富士宮北 岡山県
1978年(昭和53年) 金足農業 福島県
1979年(昭和54年) 弘前実 滋賀県
1980年(昭和55年) 箕島 愛媛県
1981年(昭和56年) 高知工 東京都台東区 蔵前国技館
1982年(昭和57年) 明大中野 鹿児島県
1983年(昭和58年) 明大中野 愛知県
1984年(昭和59年) 明大中野 秋田県
1985年(昭和60年) 明大中野 石川県
1986年(昭和61年) 弘前実 山口県
1987年(昭和62年) 市川 北海道
1988年(昭和63年) 明大中野 兵庫県
1989年(平成元年) 金沢市立工 高知県
1990年(平成2年) 明大中野 宮城県
1991年(平成3年) 鯵ヶ沢 静岡県
1992年(平成4年) 埼玉栄 熊本農業 宮崎県
1993年(平成5年) 弘前実 埼玉栄 栃木県
1994年(平成6年) 報徳学園 富山県
1995年(平成7年) 熊本農業 鳥取県東伯町 東伯町総合体育館
1996年(平成8年) 三本木農業 報徳学園 山梨県都留市 都留市総合体育館
1997年(平成9年) 明徳義塾 埼玉栄 京都府京都市 京都市武道センター
1998年(平成10年) 文徳 愛工大名電 徳島県石井町 市立石井中学校
1999年(平成11年) 埼玉栄 大曲農業 岩手県西根町 町立町民体育館
2000年(平成12年) 諫早農業 鳥羽 岐阜県白鳥町 白鳥町総合健康運動公園
2001年(平成13年) 諫早農業 金沢市立工 熊本県宇土市 宇土市民体育館
2002年(平成14年) 埼玉栄 高知工 茨城県笠間市 笠間市民体育館
2003年(平成15年) 明徳義塾 金沢市立工 長崎県平戸市 平戸文化センター
2004年(平成16年) 埼玉栄 報徳学園 山口県豊浦町 夢が丘スポーツセンター
2005年(平成17年) 埼玉栄 鳥取城北 千葉県木更津市 木更津市民体育館
2006年(平成18年) 埼玉栄 報徳学園 和歌山県和歌山市 和歌山ビッグホエール
2007年(平成19年) 金沢学院東 鳥取城北 佐賀県玄海町 玄海町社会体育館
2008年(平成20年) 東洋大牛久 文徳 埼玉県秩父市 秩父市文化体育センター
2009年(平成21年) 埼玉栄 愛工大名電 京都府京都市 京都府立体育館
2010年(平成22年) 鳥取城北 中部農林 沖縄県うるま市 具志川ドーム
2011年(平成23年) 鳥取城北 埼玉栄 青森県弘前市 青森県武道館
2012年(平成24年) 三本木農業 金沢市立工 長野県長野市 エムウェーブ
2013年(平成25年) 埼玉栄 鳥取城北 長崎県平戸市 平戸文化センター
2014年(平成26年) 金沢市立工 近大附属 東京都墨田区 両国国技館
2015年(平成27年) 埼玉栄 金沢工 兵庫県洲本市 洲本市文化体育館
2016年(平成28年) 鳥取城北 埼玉栄 鳥取県鳥取市 鳥取県民体育館
2017年(平成29年) 金沢学院 鳥取城北 宮城県大崎市 大崎市鳴子スポーツセンター
2018年(平成30年) 埼玉栄 鳥取城北 静岡県沼津市 キラメッセぬまづ
2019年(令和元年) 文徳 鳥取城北 沖縄県那覇市 沖縄県立武道館
2020年(令和2年) 大会中止[3] 青森県十和田市 十和田市総合体育センター
2021年(令和3年) 鳥取城北 金沢学院大付 新潟県糸魚川市 糸魚川市民総合体育館
2022年(令和4年) 鳥取城北 埼玉栄 高知県高知市 高知県立県民体育館
2023年(令和5年) 埼玉栄 鳥取城北 北海道北斗市 北斗市総合体育館
2024年(令和6年) 和歌山商 鳥取城北 大分県宇佐市 宇佐市総合運動場相撲場
2025年(令和7年) 鳥取県鳥取市 鳥取県民体育館

参考文献

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  • 平成30年度全国高等学校総合体育大会相撲競技大会第96回全国高等学校相撲選手権大会 公式プログラム

関連項目

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脚注

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  1. ^ 幕下10枚目格と15枚目格の付け出し廃止を発表 スピード出世の最速記録更新は事実上不可能に」『日刊スポーツ』2023年9月28日。2023年11月30日閲覧。
  2. ^ 高校総体体重別は対象外 付け出し基準―大相撲」『時事ドットコム』2023年11月30日。2023年11月30日閲覧。
  3. ^ 2021年1月1日の「立川立飛・元日相撲」において「令和2年度全国高等学校相撲選手権大会」として東京都立川市・立川ステージガーデンで代替開催

外部リンク

[編集]

(公財)全国高等学校体育連盟相撲専門部