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高等学校相撲金沢大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

高等学校相撲金沢大会(こうとうがっこうすもうかなざわたいかい)は、石川県金沢市で毎年5月に開催される相撲高等学校対抗の大会である。通称高校相撲金沢大会北國新聞社の主催事業として開催される[1]

国民スポーツ大会(国スポ)、全国高等学校総合体育大会(高校総体・インターハイ)、ならびに青森県十和田市高知県高知市大分県宇佐市で開催される各大会と並び、高校相撲の重要な大会として位置付けられている[2][3]

概要

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当初は、金沢市金石海岸に特設された土俵で行われていたが、その後転々と会場を移し、1961年の第45回大会からは石川県卯辰山相撲場で行われている。

毎年、北信越を中心に全国から70数チームが選抜され集まる。石川県立金沢泉丘高等学校は、第1回から連続出場を続けているとされてきたが、金沢一中時代の1933-34年の2大会のみ出場していなかったことが判明し、連続出場記録は2016年の百回記念大会で98となった[4]

歴史

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競技

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団体戦と個人戦の2競技が実施される[1]

大会成績

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大会成績は以下のとおりとなっている[12]

回(年) 団体優勝 個人優勝
第1回(1915年 少年・金沢二中

中年・金沢二中

青年・石川師範

石川 少年・堀俊雄

中年・山崎義光

青年・宮丸忠茂

金沢二中

金沢二中

石川師範

第2回(1916年 少年・金沢一中

青年・金沢医専

石川 少年・木谷俊二

青年・西川義男

金沢一中

金沢医専

第3回(1917年 中年・金沢一中 石川 第3回~第11回個人優勝なし
第4回(1918年 1部・金沢商

2部・金沢医専

石川
第5回(1919年 1部・金沢一中

2部・金沢二中

石川
第6回(1920年 1部・七尾中

2部・松任農

石川
第7回(1921年 1部・石川師範

2部・松任農

石川
第8回(1922年 1部・七尾中

2部・七尾中

石川
第9回(1923年 1部・松任農

2部・松任農

石川
第10回(1924年 1部・七尾中

2部・七尾中

石川
第11回(1925年 1部・石川師範

2部・七尾中

石川
第12回(1926年 1部・石川師範

2部・金沢高工

石川 1部・平野清

2部・山田正治

七尾中

金沢高工

第13回(1927年 中等・七尾中

専門・福井高工

石川

福井

中等・平野清

専門・能和武雄

七尾中

福井高工

第14回(1928年 中等・石川師範

専門・長岡高工

石川

新潟

中等・本島正雄

専門・新谷幸松

羽咋中

金沢薬専

第15回(1929年 中等・石川師範

専門・長岡高工

石川

新潟

中等・青木重信

専門・長沢末七

七尾商

長岡高工

第16回(1930年 中等・七尾中

専門・福井高工

石川

福井

中等・大垣良則

専門・沖正勝

金沢三中

福井高工

第17回(1931年 中等・石川師範

専門・高岡高商

石川

富山

中等・南清

専門・大寺栄作

七尾中

高岡高商

第18回(1932年 中等・羽咋中

専門・金沢高工

石川 中等・佐藤貞一 

専門・卯西外次

新潟師範

金沢高工

第19回(1933年 中等・石川師範

専門・七尾中

石川 中等・金谷欣一

専門・高崎清一

七尾中

金沢高工

第20回(1934年 中等・石川師範

専門・名古屋高商

石川

愛知

中等・金谷又八郎

専門・北岡芳雄

石川師範

名古屋高商

第21回(1935年 少年・七尾商

青年・愛知一中

専門・金沢高工

石川

愛知

石川

中等・徳本猛夫

専門・包国 祐雄

七尾商

金沢高工

第22回(1936年 少年・小松中

青年・松任農

専門・同志社高商

石川

石川

京都

青年・町居美義

専門・角屋実

石川師範

同志社高商

第23回(1937年 少年・愛知一中

青年・七尾商

専門・石川師範二部専攻

愛知

石川

石川

青年・能美(有江)永作

専門・鳥山五月

七尾商

高岡高商

第24回(1938年 少年・金沢商

青年・飯田中

専門・石川師範二部専攻

石川 青年・山井一郎

専門・河野英雄

飯田中

金沢高工

第25回(1939年 少年・金沢一中

青年・飯田中

専門・石川師範二部専攻

石川 青年・車永松

専門・浜田重三郎

松任農

石川師範

第26回(1940年 少年・金沢二中

青年・氷見中

専門・金沢高工

石川

富山

石川

青年・林茂樹

専門・増田美視

岐阜商

長岡高工

第27回(1941年 少年・岐阜商

青年・飯田中

専門・関学予科

岐阜

石川

兵庫

青年・堀岡慶四郎

専門・増田美視

七尾商

長岡高工

第28回(1942年 少年・金沢一中

青年・松任農

専門・金沢高工

石川 青年・角弘

専門・増田美視

宇出津水産

長岡高工

第29回(1943年 少年・七尾商

青年・飯田中

石川 青年・松田(西田)正 松任農
1944年 太平洋戦争のため中止
1945年
第30回(1946年 少年・輪島中

青年・金沢中

石川 青年・西谷敏夫 石川工
第31回(1947年 1部・新潟商

2部・紅陵大

新潟

東京

1部・板谷梅之助

2部・吉井朋一郎

三国中

紅陵大

第32回(1948年 1部・飯田

2部・関西学院

石川

兵庫

1部・工清光

2部・中津嘉昭

小松

関西学院

回(年) 団体優勝 個人優勝
第33回(1949年 羽咋 石川 山田好治 関西学院
第34回(1950年 新潟南 新潟 武田健一 高知農業
第35回(1951年 高知商業 高知 釜原一臣 高知工業
第36回(1952年 七尾実業 石川 砂川清 帝京
第37回(1953年 新潟商業 新潟 岡田義行 板野
第38回(1954年 金足農業 秋田 中尾三郎 和歌山商業
第39回(1955年 高知工業 高知 早川 紀夫 高知工業
第40回(1956年 三本木農業 青森 島崎正隆 高知工業
第41回(1957年 須崎工業 高知 岡崎憲史 須崎工業
第42回(1958年 七尾実業 石川 森尾正稔 南部
第43回(1959年 江差 北海道 大澤康博 七尾実業
第44回(1960年 中京商業 愛知 須磨敏雄 金足農業
第45回(1961年 早稲田実業 東京 武藤弘 金沢
第46回(1962年 早稲田実業 東京 高羽基之 早稲田実業
第47回(1963年 報徳学園 兵庫 水本(能上)宏 泉丘
第48回(1964年 名電工 愛知 香川丈二 福野
第49回(1965年 大鉄 大阪 竹内晋作 名電工
第50回(1966年 熊本農業 熊本 東守 箕島
第51回(1967年 箕島 和歌山 荒瀬英生 高知
第52回(1968年 報徳学園 兵庫 舛田茂 七尾商業
第53回(1969年 高知工業 高知 舛田茂 七尾商業
第54回(1970年 能生水産 新潟 三浦武正 五所川原農林
第55回(1971年 高知 高知 谷嗣弘 新宮
第56回(1972年 高知 高知 国見須賀雄 高知
第57回(1973年 中京 愛知 平野展秀 中京
第58回(1974年 石川水産 石川 小谷一美 南部
第59回(1975年 南部 和歌山 小谷一美 南部
第60回(1976年 三本木農業 青森 平館秀伸 三本木農業
第61回(1977年 富士宮北 静岡 渡辺英仁 富士宮北
第62回(1978年 鹿児島商工 鹿児島 東裕次郎 中京
第63回(1979年 弘前実業 青森 小野誠 弘前実業
第64回(1980年 明大中野 東京 神直人 弘前実業
第65回(1981年 鰺ヶ沢 青森 柳原清龍 鰺ヶ沢
第66回(1982年 明大中野 東京 久嶋啓太 新宮
第67回(1983年 明大中野 東京 橋本洋 明大中野
第68回(1984年 明大中野 東京 山崎直樹 金沢
第69回(1985年 拓大紅陵 千葉 林正人 箕島
第70回(1986年 五所川原農林 青森 伊藤淳 金足農業
第71回(1987年 木造 青森 成田晴樹 弘前実業
第72回(1988年 明大中野 東京 室谷弘樹 金沢市工
第73回(1989年 明大中野 東京 尾曽武人 水戸農業
第74回(1990年 明大中野 東京 加藤耕市 目黒
第75回(1991年 金沢市工 石川 出島武春 金沢市工
第76回(1992年 金沢市工 石川 安本栄来 明大中野
第77回(1993年 弘前実業 青森 志賀太祐 明大中野
第78回(1994年 金沢市工 石川 田宮啓司 鳥取城北
第79回(1995年 金沢市工 石川 平野正人 金沢市工
第80回(1996年 南部 和歌山 宮坂伸一郎 金沢市工
第81回(1997年 交野 大阪 内田水 文徳
第82回(1998年 文徳 熊本 横山英希 岡山理大附
第83回(1999年 埼玉栄 埼玉 磯部洋之 沼津学園
第84回(2000年 明徳義塾 高知 塩野剛士 愛工大名電
第85回(2001年 明徳義塾 高知 吉田勝雄 文徳
第86回(2002年 埼玉栄 埼玉 市原孝行 埼玉栄
第87回(2003年 金沢市工 石川 澤井豪太郎 埼玉栄
第88回(2004年 金沢市工 石川 影山雄一郎 明徳義塾
第89回(2005年 明徳義塾 高知 立野卓 明徳義塾
第90回(2006年 埼玉栄 埼玉 佐久間貴之 埼玉栄
第91回(2007年 富山商業 富山 中出雄真 金沢市工
第92回(2008年 金沢学院東 石川 遠藤聖大 金沢学院東
第93回(2009年 鳥取城北 鳥取 中出雄真 金沢市工
第94回(2010年 埼玉栄 埼玉 坂元元規 鹿児島商業
第95回(2011年 鳥取城北 鳥取 木﨑信志 鳥取城北
第96回(2012年 海洋 新潟 小山内力樹 埼玉栄
第97回(2013年 鳥取城北 鳥取 黒川宏次朗 金沢学院東
第98回(2014年 金沢市工 石川 佐藤貴信 埼玉栄
第99回(2015年 金沢市工 石川 城山聖羅 金沢市工
第100回(2016年 埼玉栄 埼玉 菅野陽太 箕島
第101回(2017年 埼玉栄[13] 埼玉 羽出山将[13] 足立新田[13]
第102回(2018年 埼玉栄[14] 埼玉 花田秀虎[14][15] 和歌山商[14][15]
第103回(2019年 鳥取城北[16] 鳥取 花田秀虎[16] 和歌山商[16]
第105回(2021年 鳥取城北[1] 鳥取 手計太希[1][17][18][19] 埼玉栄[1][17][18][19]
第106回(2022年 鳥取城北 鳥取 篠侑磨 金沢学院大附
第107回(2023年 箕島 和歌山 五十嵐翔 高岡向陵
第108回(2024年 鳥取城北 鳥取 西村和真 鳥取城北

放送

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テレビ中継

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テレビでの中継は、1985年までは北陸放送が担当していたが、翌年から1989年まではテレビ中継が行われなかった。1990年テレビ金沢が開局してからは同局によるテレビ中継が行われている。近年はhuluでも完全生中継されている。1970年代には、NET(現・テレビ朝日)系列でも全国中継された[要出典]

テレビ金沢での放送

2021年10月10日は以下のとおりで放送[20]

なお、2022年時点は以下の編成となっている。

金沢ケーブルでの放送

金沢ケーブルでは、コミュニティチャンネルの「北國新聞ニュース・プラス」で試合終了まで放送される。

ラジオ中継

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1997年からはラジオでの中継も実施。ラジオかなざわの制作でラジオこまつラジオななおにもネットされてきたが、2010年実施の大会でラジオ中継は終了。2011年以降は通常編成での放送が行われている。

脚注

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  1. ^ a b c d e f “金沢学院大附が準優勝 第105回高校相撲金沢大会”. 北國新聞. (2021年10月11日). オリジナルの2021年10月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211011104141/https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/549136 2022年5月6日閲覧。 
  2. ^ “金沢学院大付 6冠へ弾み 全国高校選抜相撲 12年ぶり団体V”. 北陸中日新聞Web. (2021年4月5日). オリジナルの2021年4月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210404212614/https://www.chunichi.co.jp/article/230677 2022年5月6日閲覧。 
  3. ^ ““都立の星” 足立新田高・相撲部 前へ前へ20年 13大会連続、高校総体切符”. 東京新聞 TOKYO Web. (2021年7月29日). オリジナルの2021年7月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210728225215/https://www.tokyo-np.co.jp/article/120154 2022年5月6日閲覧。 
  4. ^ 北國新聞2016年5月22日朝刊より[要ページ番号]
  5. ^ 新聞広告データアーカイブ 第100回記念高等学校相撲金沢大会 - 日本新聞協会
  6. ^ 北國新聞 2017年5月21日別刷
  7. ^ 金沢大会熱闘の軌跡|高等学校相撲金沢大会”. hk-event.jp. 2019年11月14日閲覧。
  8. ^ 「高校相撲金沢大会が中止」(2020年4月17日付け北國新聞朝刊27面)2020年4月17日閲覧
  9. ^ “相撲の高校金沢大会中止 緊急事態宣言の全国拡大で”. 産経ニュース. (2020年4月17日). https://www.sankei.com/article/20200417-YOVJZG5BSFLGVMQPIHJPWQJXLI/ 2022年5月6日閲覧。 
  10. ^ 高校相撲金沢大会、10月10日 第105回、2年ぶり開催 秋の卯辰山、観客入れ激突”. 北國新聞 (2021年3月4日). 2021年4月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月6日閲覧。
  11. ^ “相撲 総体準Vに貢献 坂高さん、川北町長に報告”. 北陸中日新聞Web. (2021年8月12日). https://www.chunichi.co.jp/article/309606 2022年5月6日閲覧。 
  12. ^ 歴代優勝校・優勝者|高等学校相撲金沢大会”. hk-event.jp. 2019年11月12日閲覧。
  13. ^ a b c “埼玉栄V2、第101回高校相撲金沢大会”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北國新聞). (2017年5月22日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000010782 2019年10月12日閲覧。 
  14. ^ a b c “金沢学院が準優勝、金市工3位 第102回高校相撲金沢大会、埼玉栄3連覇”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北國新聞). (2018年5月21日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000014760 2019年10月12日閲覧。 
  15. ^ a b “高校相撲金沢大会:「次は高校横綱に」 花田選手、県庁でV報告/和歌山”. 毎日新聞. (2018年6月6日). https://mainichi.jp/articles/20180606/ddl/k30/050/396000c 2022年5月6日閲覧。 
  16. ^ a b c “高校相撲金沢大会、金市工3位 鳥取城北6年ぶり優勝”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北國新聞). (2019年5月20日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000019639 2019年10月12日閲覧。 
  17. ^ a b “竹田章一郎、手計太希が角界入りへ 埼玉栄高3年の有望株”. サンケイスポーツ. (2021年12月23日). https://www.sanspo.com/article/20211223-WJSA3DAWKRNMDFY5BFQIDXCKM4/ 2022年5月6日閲覧。 
  18. ^ a b “琴勝峰の弟・琴手計が前相撲デビュー…若ノ勝との埼玉栄高ライバル対決を制す”. スポーツ報知. (2022年1月11日). https://hochi.news/articles/20220111-OHT1T51020.html 2022年5月6日閲覧。 
  19. ^ a b 出世目指す“手計兄弟” 兄・十両琴勝峰に続き弟・琴手計も入門し切磋琢磨”. 日刊スポーツ (2022年1月17日). 2022年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月6日閲覧。
  20. ^ 北國新聞 2021年10月10日 朝刊40面
  21. ^ ひょっこりはん×ハナコ岡部、お笑い工房LUDOの仲間が時を経て漫才挑戦”. お笑いナタリー (2021年3月25日). 2022年5月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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