僕のおもちゃ箱
表示
(明日晴れるかから転送)
「僕のおもちゃ箱」 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
加藤和彦 の シングル | ||||||||||
初出アルバム『ぼくのそばにおいでよ』 | ||||||||||
B面 | 明日晴れるか | |||||||||
リリース | ||||||||||
規格 | シングルレコード | |||||||||
録音 | 1969年 | |||||||||
ジャンル | ソフトロック | |||||||||
時間 | ||||||||||
レーベル |
EXPRESS EP-1143 | |||||||||
作詞・作曲 | 北山修、加藤和彦 | |||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||
| ||||||||||
加藤和彦 シングル 年表 | ||||||||||
| ||||||||||
|
「僕のおもちゃ箱」(MY TOY BOX)は、1969年4月10日加藤和彦のソロ名義による1枚目のシングルである。
に発売された解説
[編集]「僕のおもちゃ箱」は加藤和彦のソロ・デビューシングルで、加藤によれば、この曲はザ・フォーク・クルセダーズ解散後の進路を決めかねていた頃に作ったもので、確固とした方向性はないものの、フォークルでできなかったことを試みた曲だという[1]。歌詞は北山修が手がけており、加藤は音楽的な傾向としてジミー・ウェッブ[2]やグレン・キャンベル[3][4]からの影響を挙げている。一方、カップリング曲「明日晴れるか」の歌詞は阿久悠が担当し、ミュージシャンは「加藤和彦とそのグループ」名義になっている。加藤によれば、「そのグループ」には当時親しい間柄だった木田高介の人脈によるジャズ系のミュージシャンが参加しているという[4]。
アートワーク
[編集]カバーには川仁忍が撮影した写真が使用され、歌詞には手書き文字が使われた。また、同じく手書きによる「ジョン動物シリーズその1」[5]と題する加藤作の童話も記載されている。なお、歌詞カードとレーベルではタイトル・トラックの表記が「僕のオモチャ箱」となっている。
収録曲
[編集]SIDE A
[編集]SIDE B
[編集]- 明日晴れるか (IT WILL BE FINE TOMORROW) – (3:20)
- 作詞:阿久悠、作曲:加藤和彦、編曲:加藤和彦とそのグループ
クレジット
[編集]- DESIGNER / M.HIRONO
- PHOTO / S.KAWANI
アルバム収録
[編集]「僕のおもちゃ箱」はレコード会社の意向により、加藤の初のソロ・アルバム『ぼくのそばにおいでよ』に収録されたが、1991年のCD化に際してはボーナス・トラック扱いとなっている[6]。「明日晴れるか」は1977年発表の『Catch-22』に初収録されている。
参考文献
[編集]- 松木直也 (聞き手・構成) 編『加藤和彦 ラスト・メッセージ』文藝春秋、2009年12月。ISBN 978-4-16-372280-1。
- 『ミュージック・マガジン 2009年12月号』株式会社ミュージック・マガジン、2009年12月。
- 文藝別冊 (編) 編『加藤和彦 あの素晴しい音をもう一度』河出書房新社、2010年2月。ISBN 978-4-30-997731-7。
- 前田祥丈 (聞き手・構成) 編『エゴ〜加藤和彦、加藤和彦を語る』スペースシャワーネットワーク、2013年7月。ISBN 978-4-90-670088-2。
脚注
[編集]- ^ 『加藤和彦 ラスト・メッセージ』p.57
- ^ 『エゴ〜加藤和彦、加藤和彦を語る』p.96
- ^ 『ミュージック・マガジン』2009年12月号 p.38
- ^ a b 『加藤和彦 あの素晴しい音をもう一度』p.67
- ^ ジョンとはキングストン・トリオのメンバー、ジョン・ステュワートにちなんだ加藤のペンネームで、加藤は当時「クラブ・ジョン」というファンクラブも運営していた(アルバム『ぼくのそばにおいでよ』UPCY-7306 小松喜治のライナーノーツより)。
- ^ 『ぼくのそばにおいでよ』 (東芝EMI TOCT-6035) 1991年3月20日 発売