杵築市
きつきし 杵築市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 大分県 | ||||
市町村コード | 44210-1 | ||||
法人番号 | 5000020442101 | ||||
面積 |
280.08km2 | ||||
総人口 |
25,820人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 92.2人/km2 | ||||
隣接自治体 | 豊後高田市、宇佐市、日出町、国東市 | ||||
市の木 | 豊後梅 | ||||
市の花 | エビネ | ||||
杵築市役所 | |||||
市長 | 永松悟 | ||||
所在地 |
〒873-0001 大分県杵築市大字杵築377番地1 北緯33度25分01秒 東経131度36分58秒 / 北緯33.417度 東経131.61614度座標: 北緯33度25分01秒 東経131度36分58秒 / 北緯33.417度 東経131.61614度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
杵築市(きつきし)は、大分県の北東部にある国東半島南部に位置する市[1]。2005年(平成17年)10月1日に旧杵築市、山香町、大田村が新設合併して誕生した[1]。
地理
[編集]市の東南部は美しい海岸線となっており、東には伊予灘、南には別府湾が広がる[1]。大分市とは別府湾を挟んだ北向かいに位置する。南東部には守江湾と呼ばれる小さな湾がある。一方、市の北西部は200メートルから600メートルのなだらかな山間地となっている[1]。宇佐市と隣接する立石峠は旧豊後国と豊前国との境界である。
隣接する速見郡日出町、別府市とは、かつて同じ速見郡として歴史や文化を共有してきたことから、「別杵速見(べっきはやみ)」「別速杵(べっそっき)地区」と呼ばれ、市民生活や文化面での結びつきが強い。また大分市との結びつきも強い。しかし、日出町とは平成の大合併での合併協議が決裂した経緯がある。
気候
[編集]杵築(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 19.4 (66.9) |
24.0 (75.2) |
28.8 (83.8) |
30.4 (86.7) |
33.0 (91.4) |
35.1 (95.2) |
36.7 (98.1) |
37.4 (99.3) |
35.6 (96.1) |
32.3 (90.1) |
28.3 (82.9) |
24.2 (75.6) |
37.4 (99.3) |
平均最高気温 °C (°F) | 10.2 (50.4) |
11.0 (51.8) |
14.2 (57.6) |
19.0 (66.2) |
23.3 (73.9) |
25.9 (78.6) |
29.7 (85.5) |
31.0 (87.8) |
27.9 (82.2) |
23.2 (73.8) |
17.8 (64) |
12.5 (54.5) |
20.5 (68.9) |
日平均気温 °C (°F) | 5.3 (41.5) |
6.0 (42.8) |
9.1 (48.4) |
13.8 (56.8) |
18.3 (64.9) |
21.8 (71.2) |
25.8 (78.4) |
26.8 (80.2) |
23.6 (74.5) |
18.3 (64.9) |
12.7 (54.9) |
7.5 (45.5) |
15.8 (60.4) |
平均最低気温 °C (°F) | 0.7 (33.3) |
1.1 (34) |
3.9 (39) |
8.3 (46.9) |
13.3 (55.9) |
18.3 (64.9) |
22.7 (72.9) |
23.5 (74.3) |
20.0 (68) |
13.8 (56.8) |
7.8 (46) |
2.7 (36.9) |
11.4 (52.5) |
最低気温記録 °C (°F) | −6.8 (19.8) |
−6.7 (19.9) |
−4.9 (23.2) |
−2.3 (27.9) |
2.1 (35.8) |
9.5 (49.1) |
14.9 (58.8) |
17.1 (62.8) |
9.9 (49.8) |
2.2 (36) |
−1.9 (28.6) |
−5.0 (23) |
−6.8 (19.8) |
降水量 mm (inch) | 47.1 (1.854) |
59.9 (2.358) |
98.0 (3.858) |
118.0 (4.646) |
133.5 (5.256) |
287.7 (11.327) |
255.3 (10.051) |
135.4 (5.331) |
184.7 (7.272) |
107.7 (4.24) |
63.4 (2.496) |
49.2 (1.937) |
1,524.6 (60.024) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 6.7 | 7.9 | 10.0 | 9.6 | 9.1 | 13.2 | 12.1 | 9.3 | 9.8 | 6.8 | 6.5 | 6.5 | 107.1 |
平均月間日照時間 | 145.5 | 142.7 | 175.0 | 192.5 | 201.9 | 146.5 | 183.0 | 212.3 | 158.8 | 168.7 | 145.4 | 144.3 | 2,024.1 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[2] |
隣接する市町村
[編集]人口
[編集]杵築市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 杵築市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 杵築市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
杵築市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
地名
[編集]全域で明治以来の大字を継承する。平成の大合併より前の市域は「杵築市」の次に大字がつくが、旧山香町は大字の前に「山香町」、旧大田村は「大田」がつく。
- 杵築(旧杵築町)
- 馬場尾(旧杵築町)
- 南杵築(旧杵築町)
- 宮司(旧杵築町)
- 大内(旧大内村→杵築町)
- 猪尾(旧東村→杵築町)
- 片野(旧東村→杵築町)
- 熊野(旧東村→杵築町)
- 岩谷(旧北杵築村)
- 大片平(旧北杵築村)
- 鴨川(旧北杵築村)
- 船部(旧北杵築村)
- 溝井(旧北杵築村)
- 相原(旧八坂村)
- 中(旧八坂村)
- 日野(旧八坂村)
- 本庄(旧八坂村)
- 八坂(旧八坂村)
- 狩宿(旧奈狩江村)
- 奈多(旧奈狩江村)
- 守江(旧奈狩江村)
- 横城(旧奈狩江村)
- 山香町
- 内河野(旧中山香町)
- 野原(旧中山香町)
- 小武(旧東山香村)
- 倉成(旧東山香村)
- 広瀬(旧東山香村)
- 久木野尾(旧上村)
- 日指(旧上村)
- 山浦(旧山浦村)
- 吉野渡(旧山浦村)
- 下(旧立石町)
- 立石(旧立石町)
- 向野(旧立石町)
- 南畑(旧南端村)
- 大田
- 石丸(旧田原村)
- 小野(旧田原村)
- 沓掛(旧田原村)
- 永松(旧田原村)
- 白木原(旧朝田村)
- 波多方(旧朝田村)
- 俣水(旧朝田村)
歴史
[編集]江戸時代は杵築藩松平氏3万2000石の城下町として栄え、廃藩置県まで国東半島の政治・経済の中心地であった。
日出藩の分家、交代寄合旗本木下氏の陣屋が山香町の立石陣屋に置かれた。
近現代
[編集]きつきし 杵築市 | |||||
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廃止日 | 2005年(平成17年)10月1日 | ||||
廃止理由 |
新設合併 杵築市(旧)、速見郡山香町、西国東郡大田村 → 杵築市(新) | ||||
現在の自治体 | 杵築市(新) | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 大分県 | ||||
隣接自治体 | 速見郡山香町、日出町、西国東郡大田村、東国東郡安岐町 | ||||
杵築市役所 | |||||
所在地 |
〒873-0001 大分県杵築市大字杵築377番地1 | ||||
ウィキプロジェクト |
- 1889年4月1日 町村制施行により、現在の市域にあたる以下の町村が発足。
- 1898年9月27日 【町制施行】立石村 → 立石町
- 1933年4月1日 【新設合併】大内村 → 杵築町
- 1936年1月1日 【編入】東村 → 杵築町
- 1938年10月1日 【町制施行】中山香村 → 中山香町
- 1951年4月1日 【新設合併】中山香町・東山香村・上村 → 山香町
- 1954年10月1日 【新設合併】朝田村・田原村 → 大田村
- 1955年3月31日 【新設合併】山香町・立石町・山浦村 → 山香町
- 1955年4月1日 【新設合併・市制施行】杵築町・八坂村・北杵築村・奈狩江村 → 杵築市
- 1955年8月1日 【編入】南端村の一部(南畑の一部) → 山香町
- 2005年10月1日 【新設合併】杵築市・速見郡山香町・西国東郡大田村 → 杵築市
所属郡 [注 1] |
明治以前 | 明治初年 - 明治22年 [注 2] |
所属郡 [注 3] |
明治22年 4月1日 町村制施行 |
明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
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国東郡 | 俣見村 | 明治8年 俣水村 |
西国東郡 | 朝田村 | 朝田村 | 昭和29年10月1日 大田村 |
大田村 | 平成17年10月1日 杵築市 |
杵築市 | |
赤水村 | ||||||||||
波多方村 | 波多方村 | |||||||||
下波多方村 | ||||||||||
白木原村 | 白木原村 | |||||||||
沓掛村 | 沓掛村 | 田原村 | 田原村 | |||||||
永松村 | 明治5年 永松村 | |||||||||
岸奈村 | ||||||||||
小野村 | 小野村 | |||||||||
石丸村 | 石丸村 | |||||||||
守江村 | 守江村 | 東国東郡 | 奈狩江村 | 奈狩江村 | 奈狩江村 | 昭和30年4月1日 杵築市 | ||||
灘手村 | ||||||||||
鍋倉村 | ||||||||||
野辺村 | ||||||||||
奈多村 | 奈多村 | |||||||||
狩宿村 | 狩宿村 | |||||||||
横城村 | 一部 | 横城村 | ||||||||
菅尾村 | 大内村 | 大内村 | 昭和8年4月1日 杵築町 |
杵築町 | ||||||
篠原村 | ||||||||||
草場村 | ||||||||||
藤野川村 | ||||||||||
大内山村 | ||||||||||
速見郡 | 木田村 | 杵築村 | 速見郡 | 杵築町 | ||||||
守末村 | ||||||||||
杵築城下 | 一部[注 4]を除く | |||||||||
一部[注 4] | 南杵築村 | |||||||||
宗近村 | ||||||||||
安住寺村 | ||||||||||
生地村 | ||||||||||
下司村 | ||||||||||
菊本村 | ||||||||||
下原村 | ||||||||||
馬場尾村 | 馬場尾村 | |||||||||
宮司村 | 宮司村 | |||||||||
次郎丸村 | ||||||||||
片野村 | 片野村 | 東村 | 昭和11年1月1日 杵築町に編入 | |||||||
片野浦 | ||||||||||
高須村 | ||||||||||
猪尾村 | 猪尾村 | |||||||||
三川村 | ||||||||||
原村 | 熊野村 | |||||||||
加貫村 | ||||||||||
年田村 | ||||||||||
野田村(八坂郷) | 日野村 | 八坂村 | 八坂村 | 八坂村 | ||||||
日明村 | ||||||||||
新庄村 | ||||||||||
中村(八坂郷) | 中村 | |||||||||
末守村 | ||||||||||
八坂村 | 川南の一部 | |||||||||
川南の一部 | 相原村 | |||||||||
一部 | 本庄村 | |||||||||
川北 | 八坂村 | |||||||||
宮原村 | 一部 | |||||||||
一部 | 本庄村 | |||||||||
本庄村 | ||||||||||
中野村 | ||||||||||
広瀬村(八坂郷) | ||||||||||
山中村 | ||||||||||
生桑村 | 本郷 | |||||||||
大左右村 | 八坂村 | |||||||||
溝井村 | 溝井村 | 北杵築村 | 北杵築村 | 北杵築村 | ||||||
乙王村 | ||||||||||
二坂村 | ||||||||||
荒平村 | ||||||||||
鴨川村 | 鴨川村 | |||||||||
五田村 | ||||||||||
山迫村 | ||||||||||
迫村 | ||||||||||
国東郡 | 東鴨川村 | |||||||||
岩屋村 | 岩谷村 | |||||||||
速見郡 | 川平村 | |||||||||
筒木村 | ||||||||||
尾迫村 | ||||||||||
船部村 | 船部村 | |||||||||
尾上村 | ||||||||||
中津屋村 | ||||||||||
払川村 | ||||||||||
三尾平村 | ||||||||||
小武村 | 一部[注 5] | 大片平村 | ||||||||
一部[注 5]を除く | 小武村 | 東山香村 | 東山香村 | 昭和26年4月1日 山香町 |
昭和30年3月31日 山香町 | |||||
倉成村 | 倉成村 | |||||||||
広瀬村 (日出荘) |
一部[注 6] | 広瀬村 | ||||||||
山浦村(日出荘) | 山浦村 | 中山香村 | 昭和13年10月1日 町制 中山香町 | |||||||
吉野渡村 | 吉野渡村 | |||||||||
日指村 | 日指村 | 上村 | 上村 | |||||||
久木野尾村 | 久木野尾村 | |||||||||
内河野村 | 内河野村 | 立石村 | 明治31年9月27日 町制 立石町 |
立石町 | ||||||
野原村 | 野原村 | |||||||||
中村(山香郷) | 立石村 | 山浦村 | 山浦村 | 山浦村 | ||||||
山口村 | ||||||||||
米子瀬村 | 下村 | |||||||||
六太郎村 | ||||||||||
松尾村 | 向野村 | |||||||||
薫石村 | ||||||||||
平山村 | ||||||||||
南畑村 | 一部 | 南畑村(一部) | 南端村 (一部) |
南端村(一部) | 南端村(一部) | 昭和30年8月1日 山香町に編入 |
市政
[編集]歴代市長
[編集]議会
[編集]定数:18[3]
公共機関
[編集]国の出先機関
[編集]- 大分地方法務局杵築支局
警察
[編集]裁判所
[編集]図書館
[編集]金融機関
[編集]産業
[編集]農林水産業が柱だが、大分空港と大分市・別府市の中間に位置するという好条件から、大分キヤノンマテリアルなど先端技術産業が立地している。
出版文化産業振興財団の調査によると、2024年8月現在で、市内に書店が1軒もない全国15道県24市のひとつ(大分県内の市では唯一)である[4]。
主要生産品・特産品・地酒
[編集]教育
[編集]高等学校
[編集]中学校
[編集]- 市立
小学校
[編集]- 市立
- 豊洋小学校
- 護江小学校
- 大内小学校
- 杵築小学校
- 東小学校
- 八坂小学校
- 北杵築小学校
- 東山香小学校
- 山香小学校
- 立石小学校
- 上小学校
- 山浦小学校
- 向野小学校
- 朝田小学校
- 田原小学校
- 小野分校(廃校)
交通
[編集]空港
[編集]隣の国東市にある大分空港が最寄りであり、杵築市内と大分空港を結ぶバスが運行されている。
鉄道
[編集]中心駅は杵築駅だが、市の中心部から大きく離れている。
なお、1922年から1966年まで国東鉄道(のちの大分交通国東線)が市内を通っていた。
路線バス
[編集]- 大分交通グループ - 大分交通本体と子会社の国東観光バスが運行する。中心部に杵築バスターミナル(旧国東線・杵築市駅)があり、杵築駅前とともに杵築市内路線の主要停留所となっている。杵築市内路線のほか、大分市・別府市と国東市を日出町・杵築市経由で結ぶ路線がある。
- 大分駅前 - 新川 - かんたん - 高崎山 - 別府北浜 - 別府交通センター - 亀川駅前 - 日出 - 杵築BT - 安岐 - 国東市民病院前 - 大分空港 - 武蔵 - 国東市役所前 - 国東
- 杵築駅前 - 中平 - 杵築BT - 安岐 - 国東市民病院前 - 大分空港 - 武蔵 - 国東市役所前 - 国東
- 杵築駅前 - 杵築市役所前 - 杵築BT
- 杵築駅前 - ハーモニーランド - 日出 - 暘谷駅前
- 杵築BT - 山口 - 安岐町役場前 - 国東市民病院前 - 安岐
- エアライナー - 大分空港連絡特急バス。市内の大分空港道路杵築ICにある停留所に停車する。
- 杵築IC - 大分空港
- ノースライナー - 県北部の中津市・宇佐市・豊後高田市と大分空港を結ぶ連絡バス。旧大田村内の大田支所前から利用可能。大分空港で乗降しない利用も可能。
- 杵築市コミュニティバス - 杵築市中心部と旧山香町および旧大田村を結ぶ市内循環コースと、旧杵築市・旧山香町・旧大田村のそれぞれの域内を運行する路線がある。いずれも土日祝日は運休する。
道路
[編集]- 大分空港道路 - 杵築市内は全区間無料
ほかに東九州自動車道(宇佐別府道路)が市内を通過しているが、市内にインターチェンジはない。大分農業文化公園インターチェンジおよび速見インターチェンジは杵築市域に近い場所にあり、これらのインターチェンジが最寄りとなる場所もある。
一般国道
[編集]主要地方道
[編集]名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集]名所旧跡など
[編集]- 小熊山古墳・御塔山古墳
- 七双子古墳群 - 大字本庄字七双子から大字溝井字野田にかけて存在する古墳群。歴史的価値が高く、1961年(昭和36年)に行われた大規模調査では勾玉などが多数発掘された。
- 旧城下町 - 国の重要伝統的建造物群保存地区(杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区)に選定。北台・南台に侍屋敷が並び、その谷間に町家が続く景観は、往時の面影を残す[5]。
- 杵築城 - 天守台跡に模擬天守
- カブトガニ生息地
- 若宮八幡社
- 白鬚田原神社
- 羽門の滝
- 轟地蔵
- 横岳自然公園
- 波多方峠 - 旧道からの眺め
- 甲尾山
- 清水寺の霊水 - 豊の国名水15選
- 水ノ口湧水 - 豊の国名水15選
- 山香温泉
祭事・催事
[編集]- きつきお城まつり(5月)
- ツール・ド・国東(5月)
- 天神祭(7月)
- 国東半島きつきトライアスロン(9月)
- 城下町健康歩行ラリー(10月)
- どぶろく祭り:10月17日・18日(白鬚田原神社)
- 若宮八幡社例大祭(12月)
盆踊り
[編集]杵築市は、古くから盆踊りの盛んな地域であり、現在でも昔の踊りが残っている。殊に、山香は、テンポの速い踊りで有名で「山家踊り」などと呼ばれたものである。「よんべ山香の踊りをみたら…」で始まる口説き文句は広く知られており、いかに踊り熱心であったかがうかがわれる。現在でも、庭入りこそ行わなくなったものの盆踊りは盛んである。「供養踊り」「地蔵踊り」を分けて、2回盆踊りを行う地区もあるし、昔は、「お大師様の踊り」「八朔踊り」果ては「供養踊りの練習」などと名目を作って、何回も踊る地区も多かった。 以下、盆踊り唄を列挙する。
- 三つ拍子 - 市内全域で踊る。杵築の盆踊りの定番である。近隣の町でも踊る。
- レソ - 山間部で踊る。急テンポの踊りで、山浦地区には古い型が残る。別名「さえもん」。県を代表する踊りの一つ。
- 六調子 - 悠長な踊り。旧杵築市全域で踊る。なお、県北で踊る急テンポの六調子とは全く別の曲である。近隣の町でも踊る。
- 二つ拍子 - 太田と山香で踊り方や口説きの著しく異なる踊り。
- 豊前踊り - 主に、山香で踊る。六調子、二つ拍子と同系統の曲である。
- セーロ - 市内全域で踊るが添え物的なものである。別名「ヤッテンサンノ」。
- らんきょう坊主 - 向野地区に残る踊り。
- 一つなえ - 倉成地区に残る踊り。
- 粟踏み - 小武地区に残る踊り。
- ベッチョセ - 加貫地区でのみ踊る急テンポの踊り。県内でも加貫でしかみられない。
- マッカセ - 山間部に踊る所がある。県北を代表する踊りの一つ。
- さえもん - 旧杵築市全域で踊る。大分県内各地で踊るが、曲や踊りは多様である。(レソとは異なる。つまり杵築市内には大きく分けて2種類のさえもんがあるということ。昔は、大字大方平の一部では両方踊ったが今はどちらかしか踊らない。)
これらの唄で、一般に七・七調の段物を口説く。「鈴木主水」「阿波の鳴門」「四谷怪談」などの他に、「七島の由来」「孝子平助」「阿南清兵衛」「高熊山霊験」「田染」など、地域に根ざした口説きが伝承されている。 なお、「さえもん」「ベッチョセ」「らんきょう坊主」「一つなえ」および一部地域の「レソ」は、七・七・七・五の切り口説きである。
以下の踊りは、昔は踊っていたが現在は廃れているものである。大分県内の他の地域にはまだ残っている場合が多い。 猿丸太夫、浦辺の唐芋、団七、三勝、小町踊り、銭太鼓、かげ踊り、ばんば踊り他。特に団七踊りは、ひと頃は隆盛を極めたが、男・女・男の3人組み踊りというめずらしい形態のうえ道具がいるので、戦後は一気に廃れてしまった。
杵築市出身の著名人・有名人
[編集]- 綾部健太郎(衆議院議長)
- 田原隆(政治家、元法務大臣)
- 工藤健(元セブン-イレブン・ジャパン社長)
- 金丸鉄(法政大学の前身、東京法学社の設立者)
- 伊藤修(法政大学の前身、東京法学社の設立者)
- 麻田剛立(藩医・天文家)
- 河合操(陸軍大将、参謀総長、枢密顧問官)
- 堀悌吉(海軍中将、山本五十六の親友)
- 豊田隈雄(海軍大佐)
- 豊田副武(海軍大将、連合艦隊司令長官)
- 佐野学(昭和初期の日本共産党委員長)
- 物集高世(豊後国出身の国学者)
- 物集高見(豊後国出身の国学者、物集高世の長男)
- 庄武憲太郎(作詞家、代表作「大分県行進曲」)
- 木野普美雄(作曲家)
- 安部友恵(マラソン選手、ウルトラマラソン女子世界記録保持者)
- 安藤正彦(プロバスケットボール選手)
- 阿部海大(プロサッカー選手、ファジアーノ岡山所属)
- 平石洋介(元プロ野球選手、現埼玉西武ライオンズコーチ)
- 永野将司(プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ所属)
杵築市ゆかりの人物
[編集]- 重光葵(外交官・元外務大臣)- 大野郡三重町(現:豊後大野市)出身。3歳の時に父の実家の本市に転居。
- 一松定吉(検事、政治家) - 西国東郡美和村(現:豊後高田市)出身。1898年に杵築町の一松家の養子となる。杵築市名誉市民。
- 藤原義江(オペラ歌手、声楽家) - 大阪生まれ。杵築の藤原家に入籍。
- 船尾修 (写真家) - 神戸市出身。本市在住。
- 南こうせつ(シンガーソングライター) - 大分郡竹中村(現:大分市)出身。本市在住。
- 後藤郁(女優、タレント、元アイドリング!!!) - 別府市出身。小学生の頃に本市に転居。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e まちと中山間地の対流を加速させる杵築市の創蓄省エネルギー化構想 国土交通省、2024年9月13日閲覧。
- ^ “杵築 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年8月29日閲覧。
- ^ “選挙等の種類と任期・定数”. 杵築市. 2019年5月13日閲覧。
- ^ 『BOOK MEETS NEXT2024 記者発表資料』(pdf)(プレスリリース)出版文化産業振興財団、2024年9月18日 。2024年9月20日閲覧。
- ^ “町と歴史”. 杵築市観光協会. 2021年8月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 杵築市観光協会
- 杵築市 (@kitsukicity) - X(旧Twitter)
- 探訪 日本唯一のサンドイッチ型城下町産経新聞撮影
- 横岳自然公園