柳津駅 (宮城県)
柳津駅 | |
---|---|
北側出入口(2023年7月) | |
やないづ Yanaizu | |
宮城県登米市津山町柳津字谷木196 | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | ヤナ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
(BRT)-2023年- 37人/日(降車客含まず) |
開業年月日 | 1968年(昭和43年)10月24日[1] |
乗入路線 | |
所属路線 | ■気仙沼線 |
キロ程 |
17.5 km(前谷地起点) 小牛田から30.3 km |
◄御岳堂 (3.9 km) | |
所属路線 | ■気仙沼線BRT |
キロ程 | 17.5 km(前谷地起点) |
◄前谷地 (17.5 km) (4.8 km) 陸前横山► | |
備考 | 無人駅[2] |
柳津駅 | |
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やないづ Yanaizu | |
(4.8 km) 陸前横山► | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■気仙沼線 |
キロ程 | 0.0 km(柳津起点) |
廃止年月日 | 2020年(令和2年)4月1日[* 1] |
柳津駅(やないづえき)は、宮城県登米市津山町柳津字谷木(やぎ)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)気仙沼線の駅[3]ならびに気仙沼線BRTのバス停留所である。
当駅は鉄道路線としての気仙沼線の終着駅であり、BRTとの接続駅となっている。なお、BRTの一部の便は前谷地駅へ直通し、直通する便は全便が前谷地駅 - 当駅間をノンストップで運行している。
歴史
[編集]気仙沼線は、まず気仙沼駅から本吉駅までの区間が1957年(昭和32年)に開通し、次に前谷地駅から本吉駅に向かう形で線路の敷設工事が行われた。1968年(昭和43年)10月24日に前谷地駅から柳津駅までの区間が柳津線として開通し、柳津駅はこの時にその終端駅として開業した。その後、1977年(昭和52年)12月11日に気仙沼線は全線開通し、柳津駅は中間駅となった[4]が、柳津駅から気仙沼方は東日本大震災での被災を経てBRT化され、2020年(令和2年)4月1日付で43年ぶりに終端駅に戻った。
年表
[編集]- 1968年(昭和43年)10月24日:日本国有鉄道柳津線の終着駅として開業[1]。
- 1977年(昭和52年)12月11日:本吉駅 - 当駅間開業により気仙沼線全通。柳津線が気仙沼線に編入され、気仙沼線の途中駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる[1]。
- 2001年(平成13年)10月14日:天皇・皇后の宮城県訪問(国体臨席)に伴う1号御料車編成(DD51 842牽引)のお召し列車が、仙台駅から小牛田駅・石巻線・前谷地駅を経由して当駅間に運転される[5]。
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)8月20日:当駅 - 気仙沼駅間がBRTで仮復旧[報道 1]。
- 2015年(平成27年)6月27日:前谷地駅 - 当駅間でBRTを延伸[報道 2]。
- 2018年(平成30年)7月1日:BRTが専用道延伸により当駅構内に乗り入れ[報道 3]。
- 2020年(令和2年)4月1日:当駅 - 気仙沼駅間の鉄道事業が廃止される[報道 4][報道 5]。
- 2022年(令和4年)4月1日:登米市による乗車券委託販売(簡易委託)の受託を解除し、終日無人化[2]。
-
2022年まで使われた駅舎(2019年7月)
駅構造
[編集]鉄道としては単式ホーム1面1線を有する地上駅である。跨線橋があり、駅舎、ホームおよび駅舎の反対側の道路を連絡している。
小牛田駅管理の無人駅である。以前は登米市が受託する簡易委託駅で、駅舎「ゆうキャビン」内のカウンターで乗車券類を発売していた。
かつては島式ホーム1面2線であり[3]、1番線が下り気仙沼方面、2番線が上り前谷地方面であった。気仙沼線全通後は列車が折り返す機能はなく、途中駅として機能していた。2011年(平成25年)3月11日に発生した東日本大震災の影響により、4月29日から当駅から前谷地方面への折り返し運転を実施している。当初は前谷地方から2番線に進入できず、また、1番線の前谷地方に出発信号機がないため、構内の手前で一度停車をしたのち、手信号代用機で2番線に進入する方法が採られていた。のちに1番線の前谷地方に出発信号機が設置され、1番線での折り返し運転に変更された。BRT専用道の整備に合わせて2番線の線路が撤去され、鉄道は単線構内となったが、場内信号機や出発信号機は従前どおり設置・動作しているので、引き続き停車場の扱いとなっている。
BRTの乗降場は鉄道ホームから気仙沼方に進んだ専用道上にあり、2車線で上下便の同時停車が可能(番線の設定はない)。鉄道駅とは別に待合室が設けられている他、鉄道ホームと平面で直結する通路が整備されている。専用道は駅前広場と接続しており、前谷地駅発着便の出入りや、駅前広場への留置に利用される。BRTの運行開始時は駅前広場から発着していたが、2018年(平成30年)7月1日より現在の乗降場に移転した。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■ 気仙沼線 | 前谷地・小牛田方面[6] |
-
南側入口(2022年8月)
-
1番線ホーム(2023年7月)
-
BRTのりば(2019年7月)
-
BRTのりばまでの通路(2023年7月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)のBRTの1日平均乗車人員は37人である[BRT 1]。鉄道の利用状況については無人化のため、現在は公表されていない。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | |||||
---|---|---|---|---|---|
年度 | 鉄道 | BRT | 出典 | ||
定期外 | 定期 | 合計 | |||
2000年(平成12年) | 68 | 未開業 | [鉄道 1] | ||
2001年(平成13年) | 62 | [鉄道 2] | |||
2002年(平成14年) | 76 | [鉄道 3] | |||
2003年(平成15年) | 76 | [鉄道 4] | |||
2004年(平成16年) | 75 | [鉄道 5] | |||
2005年(平成17年) | 56 | [鉄道 6] | |||
2006年(平成18年) | 49 | [鉄道 7] | |||
2007年(平成19年) | 47 | [鉄道 8] | |||
2008年(平成20年) | 42 | [鉄道 9] | |||
2009年(平成21年) | 41 | [鉄道 10] | |||
2010年(平成22年) | 34 | [鉄道 11] | |||
2011年(平成23年) | 非公表 | ||||
2012年(平成24年) | 12 | 27 | 40 | [鉄道 12] | |
2013年(平成25年) | 23 | 31 | 55 | 38 | [鉄道 13][BRT 2] |
2014年(平成26年) | 22 | 28 | 51 | 32 | [鉄道 14][BRT 3] |
2015年(平成27年) | 25 | 31 | 57 | 40 | [鉄道 15][BRT 4] |
2016年(平成28年) | 19 | 38 | 58 | 33 | [鉄道 16][BRT 5] |
2017年(平成29年) | 17 | 37 | 54 | 34 | [鉄道 17][BRT 6] |
2018年(平成30年) | 16 | 27 | 43 | 36 | [鉄道 18][BRT 7] |
2019年(令和元年) | 15 | 26 | 42 | 31 | [鉄道 19][BRT 8] |
2020年(令和 | 2年)7 | 22 | 30 | 17 | [鉄道 20][BRT 9] |
2021年(令和 | 3年)非公表 | 22 | [BRT 10] | ||
2022年(令和 | 4年)25 | [BRT 11] | |||
2023年(令和 | 5年)37 | [BRT 1] |
駅周辺
[編集]- 登米市役所 津山総合支所(旧・津山町役場)
- 津山郵便局
- 登米警察署柳津駐在所
- 国道45号
- 国道342号
- 宮城県道61号涌谷津山線
- 登米市民バス「柳津駅前」停留所
その他
[編集]- 2021年(令和3年)5月 - 10月に放送されたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で、主人公が気仙沼へ帰省する際に当駅で撮影されたシーンが登場した。駅名は「桃津駅」とされた(第11回、2021年〈令和3年〉5月31日放送)。
隣の駅
[編集]- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■気仙沼線
- 御岳堂駅 - 柳津駅
かつて存在した路線
[編集]- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■気仙沼線(BRT転換区間)
- 柳津駅 - 陸前横山駅
隣の停留所
[編集]- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■気仙沼線BRT
- 前谷地駅 - 柳津駅 - 陸前横山駅
脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、483頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “広報とめ3月号(322号)> 柳津駅での乗車券類の販売を終了します” (PDF). 登米市. p. 29 (2022年2月16日). 2022年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月24日閲覧。
- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 56号 新庄駅・気仙沼駅・鳴子温泉駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年9月15日、23頁。
- ^ 『津山町史』後編376-389頁。
- ^ 『鉄道ダイヤ情報』2001年12月号(交通新聞社)より。
- ^ “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(柳津駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年1月4日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ 『気仙沼線における暫定的なサービス提供開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、東日本旅客鉄道盛岡支社、2012年7月18日。オリジナルの2020年6月20日時点におけるアーカイブ 。2020年6月21日閲覧。
- ^ 『気仙沼線BRT運行区間の前谷地駅延伸について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東日本旅客鉄道盛岡支社、2015年4月23日。オリジナルの2020年6月20日時点におけるアーカイブ 。2020年11月7日閲覧。
- ^ 『気仙沼線BRTダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、東日本旅客鉄道盛岡支社、2018年6月8日。オリジナルの2018年12月15日時点におけるアーカイブ 。2020年6月21日閲覧。
- ^ 『気仙沼線(柳津〜気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼〜盛間)における鉄道事業の廃止の日の繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年1月31日。オリジナルの2020年2月4日時点におけるアーカイブ 。2020年2月6日閲覧。
- ^ 『鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて』(PDF)(プレスリリース)国土交通省東北運輸局、2020年1月29日。オリジナルの2020年2月1日時点におけるアーカイブ 。2020年2月6日閲覧。
利用状況
[編集]- 鉄道
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月10日閲覧。
- BRT
- ^ a b “BRT駅別乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年7月7日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年7月20日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月10日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月7日閲覧。
参考文献
[編集]- 津山町史編さん委員会 『津山町史』後編 津山町、1989年。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(柳津駅):JR東日本