南気仙沼駅
南気仙沼駅 | |
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駅全景(2020年3月) | |
みなみけせんぬま Minami-Kesennuma | |
(1.3 km) 不動の沢► | |
所在地 | 宮城県気仙沼市仲町 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■気仙沼線BRT |
キロ程 | 68.3 km(前谷地起点) |
電報略号 | ミケ |
駅構造 | 地上駅 |
乗車人員 -統計年度- |
79人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 2012年(平成24年)8月20日[* 1] |
備考 | 無人駅 |
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南気仙沼駅 | |
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駅舎(2007年9月) | |
みなみけせんぬま Minami-Kesennuma | |
所在地 | 宮城県気仙沼市仲町二丁目6-1 |
所属事業者 |
日本国有鉄道(国鉄) →東日本旅客鉄道(JR東日本) |
乗車人員 -統計年度- |
251人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1957年(昭和32年)2月11日[1] |
廃止年月日 | 2020年(令和2年)4月1日[** 1] |
乗入路線 | |
所属路線 | ■気仙沼線 |
キロ程 | 68.3 km(前谷地起点) |
◄松岩 (2.7 km) (1.3 km) 不動の沢► | |
所属路線 | 気仙沼線(貨物支線)[** 2] |
キロ程 | 0.0 km(南気仙沼起点) |
(1.3 km) 気仙沼港► | |
南気仙沼駅(みなみけせんぬまえき)は、宮城県気仙沼市仲町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)気仙沼線BRTのバス停留所である。元々は同社の気仙沼線の鉄道駅であった。
歴史
[編集]- 1957年(昭和32年)2月11日:日本国有鉄道(国鉄)気仙沼線の駅として開業(気仙沼駅 - 気仙沼港駅間の貨物支線上に気仙沼線の分岐点として新設)[1]。気仙沼駅長管理。
- 1975年(昭和50年)4月1日:南気仙沼駅長が配置され、管理駅となる。
- 1979年(昭和54年)11月1日:貨物支線が廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱いを廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員無配置駅となり[2]、南気仙沼駅長が廃止され、気仙沼駅長管理下となる(駅員配置は気仙沼駅派遣により継続)。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる[1]。
- 1990年代前半:JR気仙沼旅行センターを設置。
- 2003年(平成15年)春頃:交換設備を撤去。
- 2007年(平成19年)4月1日:キヨスクが閉店。
- 2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)による津波と火災で甚大な被害を受ける[3]。
- 2012年(平成24年)8月20日:BRTで仮復旧。駅を市立病院近くの県道上に移設し、南気仙沼(市立病院入口)駅となる[報道 1]。
- 2017年(平成29年)11月2日:市立病院の移転に伴い、市立病院入口の副駅名を外す。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)10月29日:屋外ベンチの設置、駅舎内の装飾などのフォトスポット化を実施[報道 5]。
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震災被害を受けた駅(2011年3月)
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一般道上に設置されていた時代のBRTのりば(2012年9月)
駅構造
[編集]専用道の延伸時に、旧駅舎の所在していた場所に設置された。
柳津方面・気仙沼方面の乗降場が相対して設置され、上下の便が交換可能になっている。柳津方面行き乗降場に駅舎が設けられ、待合室・バスロケーションシステムのモニター・男女トイレ・多目的トイレが設置されている。赤岩港方に専用道から駅前広場への出入口があり、気仙沼市立病院経由便の出入りに使われる。
円筒形の大型駅舎は、かつて志津川駅や大船渡線BRTの陸前高田駅で同型の駅舎が使用されていたが、いずれも駅の移設に伴って使用されなくなっている。
BRTの運行開始時は(旧)気仙沼市立病院近くの県道上(現・ミヤコーバス「田谷本郷」停留所と同位置)に設置されていた。
鉄道運用時
[編集]被災時点では単式ホーム1面1線を有する地上駅であった[4]が、以前は1面2線であった。
みどりの窓口[4]・自動券売機・JR気仙沼旅行センター[4]設置。駅業務はJR気仙沼旅行センター所属の社員が兼務する形にて行われていた。気仙沼駅管理。
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は79人である[BRT 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。なお、気仙沼線は東日本大震災後にBRTによる復旧をしたため、2011年度(平成23年度)以前の統計は鉄道運行時のものとなる。
1日平均乗車人員推移 | |||
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年度 | 鉄道 | BRT | 出典 |
2000年(平成12年) | 453 | 未開業 | [鉄道 1] |
2001年(平成13年) | 419 | [鉄道 2] | |
2002年(平成14年) | 379 | [鉄道 3] | |
2003年(平成15年) | 382 | [鉄道 4] | |
2004年(平成16年) | 395 | [鉄道 5] | |
2005年(平成17年) | 275 | [鉄道 6] | |
2006年(平成18年) | 262 | [鉄道 7] | |
2007年(平成19年) | 260 | [鉄道 8] | |
2008年(平成20年) | 266 | [鉄道 9] | |
2009年(平成21年) | 271 | [鉄道 10] | |
2010年(平成22年) | 251 | [鉄道 11] | |
2011年(平成23年) | 運休 | ||
2012年(平成24年) | |||
2013年(平成25年) | 110 | [BRT 2] | |
2014年(平成26年) | 119 | [BRT 3] | |
2015年(平成27年) | 119 | [BRT 4] | |
2016年(平成28年) | 111 | [BRT 5] | |
2017年(平成29年) | 107 | [BRT 6] | |
2018年(平成30年) | 99 | [BRT 7] | |
2019年(令和元年) | 99 | [BRT 8] | |
2020年(令和 | 2年)廃止 | 56 | [BRT 9] |
2021年(令和 | 3年)60 | [BRT 10] | |
2022年(令和 | 4年)66 | [BRT 11] | |
2023年(令和 | 5年)79 | [BRT 1] |
駅周辺
[編集]震災後、区画整理ののち町の再建が進められている。駅周辺に複数の災害公営住宅が整備されたほか、中央公民館や運動施設、公園など公共施設の整備が進められ、商業施設も徐々に増加している。
気仙沼市魚市場や観光施設「海の市」へは、当駅から北東へ徒歩10分ほどである。
- 気仙沼市魚市場
- 海の市
- シャークミュージアム
- 氷の水族館
- 気仙沼信用金庫内の脇支店
- 気仙沼仲町郵便局
- 気仙沼中央公民館
- ミヤコーバス気仙沼営業所
- ミヤコーバス・市内循環バス「南気仙沼駅」停留所
その他
[編集]2021年(令和3年)5月 - 10月に放送されたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」では、専用道へ移転後の当駅で撮影されたシーンが登場した(第21回、2021年6月14日放送)。
隣の停留所
[編集]かつて存在した鉄道路線
[編集]事業者名は廃止時点のものである。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■気仙沼線
- 松岩駅 - 南気仙沼駅 - 不動の沢駅
- 日本国有鉄道
- 気仙沼線(貨物支線)
- 南気仙沼駅 - 気仙沼港駅
脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、484頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
- ^ “【東日本大震災】JR東日本、太平洋沿岸の23駅流失”. SankeiBiz (2011年4月1日). 2011年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月7日閲覧。
- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 56号 新庄駅・気仙沼駅・鳴子温泉駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年9月15日、24頁。
報道発表資料
[編集]- ^ 『気仙沼線における暫定的なサービス提供開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東日本旅客鉄道盛岡支社、2012年7月18日。オリジナルの2013年6月19日時点におけるアーカイブ 。2024年1月5日閲覧。
- ^ 『気仙沼線BRT・大船渡線BRTダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社/東日本旅客鉄道仙台支社、2020年1月22日。オリジナルの2020年1月23日時点におけるアーカイブ 。2020年1月23日閲覧。
- ^ 『気仙沼線(柳津~気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼~盛間)における鉄道事業の廃止の日の繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年1月31日。オリジナルの2020年2月4日時点におけるアーカイブ 。2020年2月6日閲覧。
- ^ 『鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて』(PDF)(プレスリリース)国土交通省東北運輸局、2020年1月29日。オリジナルの2020年2月1日時点におけるアーカイブ 。2020年2月6日閲覧。
- ^ 『南気仙沼駅をフォトスポット化し、気仙沼エリアを盛り上げます!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社、2021年10月27日。オリジナルの2022年3月1日時点におけるアーカイブ 。2021年10月30日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ 「気仙沼線BRT「赤岩港駅」 20年春に新設」『河北新報 ONLINE NEWS』2019年10月10日。2019年11月7日閲覧。
- ^ 「新「南駅」が供用開始 気仙沼線BRTの松岩-不動の沢間が専用道」『三陸新報』2020年3月16日。オリジナルの2020年3月17日時点におけるアーカイブ。2020年3月19日閲覧。
利用状況
[編集]鉄道
[編集]- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
BRT
[編集]- ^ a b “BRT駅別乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月24日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月16日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年8月26日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月19日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月10日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月13日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月7日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(南気仙沼駅):JR東日本